きときと日記

「きときと」とは富山の方言で「ぴちぴち(新鮮な)」という意味。きときとな日々の記録を更新中。

六人の嘘つきな大学生

2021-06-12 | 

今日は晴れたり曇ったり。曇りの予報だったのに、思ったより晴れました。ぶどうの木に薬を撒いて、午後から妹が来て、なんとなく一日が過ぎていきました。

図書館で借りて、浅倉秋成の「六人の嘘つきな大学生」を読みました。就活の最終選考に残った6人。1か月後のグループディスカッションに向け、6人で良いチームを作り上げるようにという課題を受けますが、途中、会社からの連絡で一転、6人で話し合って1名の採用枠に「誰が最もふさわしいかを選ぶ」ことになります。

仲間だったメンバーが敵となるのですが、そこに誰が置いたか分からない封筒があり、その中にはメンバーそれぞれの裏の醜い一面が書かれており、読み上げられるごとに脱落していきます。封筒を置いたのは誰か。採用されたのは誰か。開封されなかった人の裏の顔は何か。謎を残して採用面接は終了します。

メンバーの一人が病死したことで、数年後に関係者をインタビューしていく、という形で物語は進みます。何度かのミスリードを受け、誰がどうなったのか、先が気になり一晩で読み終えました。裏の一面で悪者だと思った人もそうではなかったり、それぞれの思いが明らかになり、伏線が回収されて、最後はすっきり読み終わりました。うまく騙されて展開を楽しみましたが、それにしても就活はバカバカしい。

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