ネコと昼寝
2017-04-25 | 本
今日も晴れ。今日は気温が上がって、朝から暖かい一日でした。図書館で借りて、群ようこの「ネコと昼寝」を読みました。れんげ荘物語の第3弾です。読みやすいし面白いし、あっという間に読み終わりました。会社勤めでためた貯金を切り崩して、月10万円でつつましく、でも楽しく自由に暮らしているキョウコ。安アパートのれんげ荘には、クマガイさん、チユキさん、コナツさんが暮らしていて、隣の行動が丸わかりな造りながらも、お互いいい感じの距離感で暮らしています。キョウコさん以外の3人はそれぞれ時々でかけて長期で留守にします。キョウコは出かけることもなく、何かした方がいいかしらと思いながらも、アルバイトもボランティアも趣味も何もしたいと思わず、読書をしたり、たまに美術館や図書館へ行ったり、近所のネコと仲良くなったり。将来のことは心配しながらも、今の暮らしが心地よいと感じています。時々はさまれる、会社勤め時代や彼氏がいた時代のエピソードが面白くて、そういう暮らしもあって、今があるんだなと思います。以前は、こういう暮らしは理解できなかった気がしますが、今はその快適さがよく分かります。何もしたくないんですよね。何かした方がいいよと勧められて、その気になったりしますが、基本的には何もしない、つつましい生活に何の不自由もない。相変わらず、これといって大きな出来事も起こらないのですが、でも、なんだかれんげ荘をのぞいているような日々の暮らしが、読んでいて幸せな気分にしてくれます。群ようこ好きとしては、れんげ荘シリーズは楽しく読めます。気になるラストだったので、続編を待っています。