「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

ジョージアの国内問題を偏向報道する欧米メデイアとジョージアの近い過去の歴史<2024.06.02

2024-06-03 20:19:36 | ヨーロッパ

ジョージア
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A2_(%E5%9B%BD)

詳しくは、URLから読んでください。
(リンクしないので「ジョージア」で検索してください)
ソ連崩壊後
シュワルナゼ政権
バラ革命2003年
ミヘイル・サアカシュヴィリ政権2004~
2007年11月、非常事態宣言~独裁色を強める
親米反ロ路線
2008年8月、南オセチア戦争
2009年4月9日、サアカシュヴィリ大統領に辞任を要求する大規模な反政府活動

2012年10月の選挙
ロシアとの関係改善を目指す野党連合「グルジアの夢–民主主義グルジア」が勝利
2013年10月27日大統領選挙
「グルジアの夢」が推薦したギオルギ・マルグヴェラシヴィリ候補が圧勝
(EU加盟を目指す方向性は変わっていない)
2018年大統領選挙
元はサアカシュヴィリの盟友で同政権で外相を務めたサロメ・ズラビシュヴィリが選出される。
ウクライナ戦争以降、西側諸国と歩調を合わせて対露強硬路線を求める(親欧米派)
対露制裁に不参加と中立的立場を貫く与党との対立を引き起こしている

ビジナ・イヴァニシヴィリ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%82%B8%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%8B%E3%82%B7%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AA
ジョージアの首相
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%82%A2%E3%81%AE%E9%A6%96%E7%9B%B8

こうしてみてくるとバラ革命で政権を握ったミヘイル・サアカシュヴィリは、現在のウクライナのゼレンスキーと非常によく似ています。
政権掌握後、独裁色を強め強硬な親欧米・反ロ路線を取りロシアとの対決姿勢を取ります。
その背景に2008年アメリカのジョージ・ブッシュ大統領のNATO東方拡大決定があります。
これに対し即座にロシアは軍事介入を行いました。

この時は、フランスが当時外相のサロメ・ズラビシュヴィリ(現大統領)と協力して即座に停戦に動きました。結果、戦争は短期間に集結しその後、ジョージアはロシアと断交しました。
これらを主導したサアカシュヴィリ大統領は2012年総選挙後、権力を失い大統領の任期後は、事実上ウクライナに亡命しました。
ミヘイル・サアカシュヴィリ
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%98%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%B5%E3%82%A2%E3%82%AB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%AA
結局のところ、サアカシュヴィリはアメリカの傀儡でしかありませんでした。
民族派の財閥のオーナーであるビジナ・イヴァニシヴィリが政党「ジョージアの夢」を率いて、選挙で勝利しサアカシュヴィリを追放しました。

サアカシュヴィリは、同じくアメリカの傀儡であるウクライナのペトロ・ポロシェンコ大統領に受け入れられ一時重用されます。
ウクライナでは、2014年クーデターの末にペトロ・ポロシェンコが大統領になっています。
ポロシェンコに反乱を起こしポーランドに追放され、ゼレンスキーがまた復権させているのは、実に興味深いところです。
アメリカの賞味期限キレのポロシェンコをゼレンスキーに交換するためにアメリカがサアカシュヴィリを再利用したようにも見えます。

このようにどこまで行ってもジョージアとウクライナの近い過去には、アメリカの謀略の影が付きまといます。

現在のジョージア政府は、サアカシュヴィリを追放したジョージアの夢が、そのまま政権を維持しています。
基本的な政策は同じです。
「ロシアとの関係改善」
「対露制裁に不参加と中立的立場を貫く」

ジョージア政府は、中立を志向しているのであり特にロシア政府に従属しようとしている訳ではありません。
しかし過去のアメリカの介入が戦争を招き寄せた経緯から欧米の内政干渉には、警戒心が強いです。

『ジョージアでデモ隊と警察衝突、「外国の代理人」法案に抗議』
By Felix Light
2024年5月1日午前 10:06 GMT+91ヶ月前更新
https://jp.reuters.com/world/security/O5MCGIF3EZPJ5E4R4LEXEMR2IQ-2024-05-01/

こうやって欧米目線で書くと、まるでデモ隊が正しく見えるでしょう❓
実際には欧米が資金を提供し、デモを扇動しています。

「外国の代理人」法案(スパイ法案)
このように書きながら法案の詳しい内容には触れていません。
『法案は資金の20%以上を外国から受け取っている団体に「外国の代理人」として登録を義務付け、違反した場合に罰金を科すほか、厳しい情報開示義務も課す。』

要は外国から多額の資金援助を受けている団体に登録義務を課すものです。情報開示も義務付けています。
当然でしょう❓
外国から資金提供を受けて反政府活動をする団体など、どこの国でも監視して場合によっては規制します。

それを批判しているのですよ❓
呆れるばかりの脅迫的内政干渉でしょう❓
ロシアや中国だって、ここまではやりません。
アメリカとヨーロッパは、何をやっても許されるのか❓の問題です。

しかも法案に拒否権を発動したズラビシビリ大統領は、欧米の代理人そのものの人物です。
笑えるでしょう❓

同じことをロシア目線で書くと以下の記事になります。
『グルジア米国の資金提供を受けたNGOが政権転覆を画策』
2024年6月1日, 08:01
https://sputniknews.jp/20240601/ngo-18534678.html

公平で中立な情報を得ようと思うなら、対立する双方のプロパガンダを読み比べて、どちらに妥当性があるのかを比較すると、ざっくり足して2で割る式の答えが見つかる場合もあります。


※関連記事目次
項目「ヨーロッパ」の目次②
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/70484af7010580642c91d2a502a7002d



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