充電中のリチウムバッテリー、ロンドンの住宅で爆発 映像公開
2023.05.20 Sat posted at 13:30 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35204082.html
以前、スマホやタブレット・小型ノートパソコンで出火事件が多発しました。突然、火を噴く事故でした。これは、電力を制御するソフト・ウエアの不良が原因だったようです。その後、事故は聞かなくなりました。
今回の事例は、ロンドンに地域が限定されています。いずれも充電中の爆発炎上事故です。今年に入り、60件起きていると言うことですから、偶然ではなく何らかの原因があります。
原因は、二通り考えられます。
ソフト・ウエアの不良。
バッテリーの不良。
どっちか分かりませんが、どちらもあり得ます。
価格を抑えるためにノン・ブランドのリチウムバッテリーを使ったためかもしれません。ブランド品とノン・ブランド品には、耐久性と信頼性において大きな違いがあります。大きな電力を蓄電するリチウムバッテリーでノン・ブランド品を使うのは、大きなリスクがあると言わざるを得ません。製造過程で何らかの間違いや不良品の混じる確率が大きいからです。ノン・ブランドは、そのような不良品をはじくために費用をかけています。だから不良品の混じる確率は少なくなります。
その検査の費用を削減すれば、不良品の混じる確率が高くなるという理由によります。耐久性には、かなりの違いがあると思います。
普通の自動車やバイクのバッテリーでもブランド品とノン・ブランド品では、耐久性の部分でブランド品の方が2倍以上の耐久性があります。これは、私が実際に経験したことです。
リチウムバッテリーには、もう一つ致命的な欠点があります。破損に対して致命的に弱いことです。価格が高価なために取り換えが出来ません。修理にかかる費用は、算定不能です。だから交通事故で少しでもリチウムバッテリーに傷がついたら廃車にします。主に保険会社の側の対応です。修理するとうっかりすると新車以上の費用が発生するかもしれないから、このような廃車の手続きを取ります。当然、それは保険料の高騰の形でユーザーに回ってきます。
つまりリチウムバッテリーが破損に極端に弱いことは、既に知られています。リチウムバッテリーが破損に極端に弱い以上、直接衝撃を与えたすることは絶対に避けなければ、なりません。
ところが、キックボード・電動自転車もリチウムバッテリーは、ほぼむき出し状態です。これは、電動バイクにも言えるかもしれません。転倒や少しの衝突でもリチウムバッテリーが傷つくリスクは、考えている以上に高いと思います。傷ついたリチウムバッテリーをそのまま使用すれば、出火事故のリスクも高まります。
日本では、電動自転車のバッテリーの出火事故は聞きません。しかし、リチウムバッテリーに傷が付けば当然、このようなリスクがあります。
キックボードの場合は、もっと条件が悪いです。クッションが全くなく地面からの衝撃が、直接来ます。そして乱暴な乗り方をすれば気が付かないうちにリチウムバッテリーに傷を付けてしまうかもしれません。非常にリスクが高いですね。
イギリスの場合は、充電中の爆発出火ですから、これとは違う原因かもしれません。
しかし大容量のバッテリーを搭載した製品は、増えることがあっても減ることはありません。
よく注意して利用しないと出火やひどければ爆発のリスクがあることを知っておくべきだと思いました。