大谷翔平君を見ているうちに段々メジャーのベースボールにも自然に目が行くようになります。
やはり、誰もが不思議に思うことは、トラウトと翔平のスーパースターが二人いるのに?なんで?エンゼルスは弱いの?
その理由を考えると有力選手を補強してチーム力を強化するのは、昔の話だと言うことに気が付きます。
ここ20年くらいメジャーでワールドシリーズで優勝したり、上位の成績を収めている球団にはある共通点があります。それはチームを立て直したり、弱小チームを強いチームにするのは、GMか球団副社長に優れた人材を補強した球団であることに気が付きます。
そこに統計学的な分析とチーム強化が加わります。球団の頭脳を強化しないと勝てない時代が来ています。昔ながらのやり方をするGMでは、チームの強化は出来ません。
その代表的な人物は、元レッドソックスGMのセオ・エプスタインだろうと思います。
28歳で2002年から2011年まではボストン・レッドソックスのゼネラルマネージャー・副社長として「バンビーノの呪い」を解きました。レッドソックスの復活を実現しました。
その後、2011年10月12日~5年契約でシカゴ・カブスの副社長として「ビリー・ゴードの呪い」を解きました。
長期低迷していた名門チームを2チーム、ワールドシリーズ優勝に導きました。
現在は2021年1月~MLB機構の相談役。
ボルチモア・オリオールズの例
最近は、チームは東地区のダンぺになりチーム再建のために、アストロズからマイク・エリアスGMを引き抜きNASAから球界に転じたシグ・メジャルもそれに合わせてGM補佐を獲得しました。この経歴も普通ならおかしいでしょう。NASAは宇宙工学の分野です。ど~して?
高度な統計学的な解析をするためには先端科学の技術者が必要だからです。もっとも、シグ・メジャルはその後球団を離れました。
マイク・エリアスGMが尽力した結果、今年はオリオールズは現在、東地区1位でワールドシリーズを狙える位置にいます。GMを引き抜いたのは、2018年ですから時間はかかりましたけど成果は着実に出ています。
レイズの例
現レイズオーナーのスチュアート・スタンバーグは、元ゴールドマン・サックスの金融マンです。
ゴールドマン・サックス時代の仲間のマシュー・シルバーマンを球団社長に据えました。
GMは、ゴールドマン・サックス出身で球団社長の知り合いの縁で引き抜かれました。野球の専門家ではありません。アンドリュー・フリードマン当時28歳。凄腕のGMとしての評価があります。
全部、ゴールドマン・サックス人脈です。
『レイズ、強さの裏に常識破る戦術革新 主導したのはプロ野球経験のない金融マン』
2020.11/5 20:00
https://www.zakzak.co.jp/article/20201105-HJY5CHHQCBLNPKIDZHCURARHPY/2/
2016-06-06
ウォール街の金融マンがメジャーリーグ球団のGMとなる道のりを追ってみた
https://www.akisane.com/entry/MLB-GM-CareerPath
最初に野球に統計学的手法を持ち込んだのは、アスレチックスのビリー・ビーンGMです。その進化版です。
※そしてそのGMのフリードマンは?
2014年オフにロサンゼルス・ドジャースに引き抜かれます。編成部門の取締役として、ドジャースに迎え入れられました。契約は5年3500万ドルとのことで、年俸約9・8億円。
その敏腕GMを高給で引き抜いたのが、はしっこいドジャースです。ドジャースのコスパに優れた球団経営の秘密は、こんなところにあるようです。ヤンキースと違って予算の総額を決めてその中で最大の成績を追求します。
※つまり、今メジャーの球団運営はこのようになっていて高度な統計学的手法を追求して、最大の効果を求めるような方式に大きく変化しています。
昔のような人間の勘に頼るどんぶり勘定ではなく、統計学と高度なコンピュータシステムを利用しないと勝てないような時代に既になっています。
そこに必要なのは、優れたGMであり高度な統計学の技術者なのです。これが理解できない球団は、ドツボの底に沈んで浮かび上がれないような仕組みになっています。
※言いたいことが分かりましたね?
「ドツボの底に沈んで浮かび上がれない」の球団の一つがエンゼルスです・・とほほ・・・