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「北の山・じろう」時事日記

内容は主に海外時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

プーチン氏とプリゴジン氏がワグネル反乱後に会談したと言う話を考えてみる<2023年7月

2023-07-18 18:59:13 | ロシアと周辺国

プーチン氏とプリゴジン氏、ワグネル反乱後に会談 ロシア大統領府
2023.07.11 Tue posted at 08:40 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35206360.html

この話の情報元は、ロシアのペスコフ大統領報道官です。7月10日のコメントです。
仏紙リベラシオンの報道に言及する形でコメントしました。
モスクワでプリゴジン氏とワグネルの司令官ら30人余りがプーチン氏と会談したのは、事実だとコメントしています。

記事を読めば分かりますが、ペスコフ大統領報道官のコメント以外、それを裏付ける事実は何もありません。会談に出席したとされるプリゴジン氏のコメントはありません。もちろん、ワグネルの幹部30数人のうちの誰かのコメントも得られていません。

ペスコフ大統領報道官が一方的にコメントしただけで本当なのか嘘なのかが、全然分からない話です。ロシアの政府関係者や軍幹部のコメントには、嘘は沢山あります。つまり、裏付ける情報がない以上、最大限好意的に見ても真偽不明です。普通に考えると何らかの意図を持ったミスリード情報だと思います。

その時、プリゴジン氏がどこにいて何をしていたのかは全く不明です。ペスコフ氏自身が、プリゴジン氏の動向についてロシア政府は、追跡する「能力も望みもない」とコメントしています。どこにいるか知らない・と言っています。知らないのに、どうやってモスクワに呼び寄せたのでしょうね?
プリゴジン氏がプーチン氏を表敬訪問したとでも言うつもりなんでしょうか?

ワグネルについて考えてみます。
現在、判明した事実から推測すると・・
CNN
ワグネル、戦車や武器をロシア軍に引き渡し 国防省発表
2023.07.13 Thu posted at 07:16 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35206489.html

武器の返却完了から逆算すると、ワグネルの部隊は6月29日には、完全武装のまま野営地にいた事になります。なぜ、そうしたのかを考えてみるとロシア政府の出方を見ていたのでしょう。ロシア政府の出方によっては、再度の武装蜂起も考えていたと思います。
つまり?
ワグネルの部隊は、極度に緊張した状態でロシア政府の出方を伺いながら待機していたと考えるのが自然です。

そんな状況の中で幹部指揮官が30数名もモスクワに行くと思えますか?
仮に来いと言われても、絶対に行かないでしょう。

ない話を、なぜペスコフ大統領報道官は追認したのか?
情報をメデイアに事前にリークしておいて噂が広がったところで追認しました。
つまりは、ロシア政府とワグネルは十分に話し合い、プーチン氏はワグネルに寛大な提案をした・と言う事をアピールしたかったのであろうと思います。

プリゴジン氏とワグネルにとっては、ペスコフ大統領報道官など今となっては、どっちでもいいことだと思います。ワグネルは組織の安全の保証を確認し、武器を国防省に返却して部隊の一部は、ベラルーシに入国したようです。ベラルーシ政府からもワグネルとの今後について政府広報がありました。

ワグネルの部隊の移動がやっと始まったのは、ワグネルとロシア政府の交渉が最近まで続いていた事を示唆しています。手打ちの話を急遽作って事を一応収めて、細部はその後交渉していた可能性が高いと思います。やっと話がまとまったから、ワグネルの部隊の移動が始まったと考えられます。

それを胡麻化すために、ペスコフ大統領報道官は・・
プリゴジン氏とワグネルの幹部指揮官30数人の面会の話をでっちあげて、プーチン氏の寛大さとワグネルとロシア政府の間にはトラブルはない事をアピールしたのであろうと推測します。

本当は、最近までギリギリの交渉が続いていたら?
すごく、危ない話になるでしょう?
交渉がまとまった今は、危ない話は過去のこととしてもみ消してしまいたいと、思うでしょう?

私は、このように推測します。
あの話は、でっち上げ!(の可能性が高い・)

※この話のどこに無理があるか?
6月29日は、ワグネルとプリゴジン氏・とロシア政府は極度の緊張関係にありました。仲良しではあり得ず、むしろ非常に険悪な関係であったと言っていいでしょう。

そう言う状況の中、プリゴジン氏とワグネルの幹部指揮官30数名がモスクワに行くとしたら、どうします?

普通に考えるなら、ワグネルの完全武装の護衛兵を最低500人、安全を考えるなら2000人は引き連れて行くと思います。

それが?人目に付かない訳がないでしょう?
最低500人から始まって2000人のワグネルの護衛兵がモスクワで確認されていない以上、ワグネルの幹部指揮官30数名とプリゴジン氏は、モスクワには行かなかった事になります。

更には、ワグネルの完全武装の兵士500人から2000人の移動を治安当局が認めますか?
認めるわけがないでしょう?

だから、この話は嘘だと思います。

これは高等な推理ではありません。
単なる常識です。普通に考えてあり得ないことは、なかったと考えるべきでしょう。この話題で盛り上がったメデイアは、内外含めて沢山あります。
『君らに?常識は、ないのか!』
私が、この話題にブチ切れる理由が分るでしょう!
ほんと、腹が立つ!
バカ、ばっかり!

賢くなれとは言わない・せめて?世間並みになれよな!



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