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「北の山・じろう」時事日記

内容は主に海外時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

メタの「ファクトチェック廃止」の本当の意味とザッカーバーグ氏への民主党からの圧力とは❓<2025・01・20

2025-01-20 19:21:55 | アメリカ合衆国

東京新聞
<社説>事実確認の廃止 メタまで変質するとは
2025年1月15日 08時02分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/379377
産経新聞
<主張>ファクトチェック 廃止で中立性保てるのか
2025/1/19 05:00
https://www.sankei.com/article/20250119-R3IC3KHMGJKQXHIUOQ25US4ALA/

最初に調べた問題は、「去年ザッカーバーグ氏がトランプ氏に謝罪した」という記事を探していました。
CNNの記事で見ましたから、今も残っていると思います。探してみると、検索に出てきません。
ごちゃごちゃ調べているうちにメタの「ファクトチェック廃止」の記事に行き当たりました。
これは、去年の「去年ザッカーバーグ氏がトランプ氏に謝罪した」という処からの延長線上にある流れです。

同じ記事でも左巻きの東京新聞は、一方的に批判して終わりです。
産経新聞の方は、米民主党寄りながらかなり深く報道しています。
しかし、やはり良く分からないと思います。

更にはかく乱情報も出てきます。
Forbes
トランプが「ザッカーバーグから激励の電話を受けた」と主張 メタは否定
2024.09.10 15:00
https://forbesjapan.com/articles/detail/73604

ザッカーバーグ氏がトランプ氏に電話をしたのは事実です。
内容は、トランプ氏によれば・・・
「ザッカーバーグがトランプ暗殺未遂事件後、トランプに電話して謝罪」
「2024年の選挙では民主党を支持しない」

Forbesの記事は、これを打ち消そうとしています。多分、「激励」はしていないと思います。ザッカーバーグ氏が個人の立場で電話したのですからメタは、この時点では無関係です。だから記事自体は「ウソ」とまでは言えません。巧妙にザッカーバーグし個人から会社であるメタに話をすり替えています。情報を捏造する一般的な手口です。

では、実際問題どういうことなのか❓
現代ビジネス
『米銀行業界の脱「脱炭素」に、ザッカーバーグの脱「ファクトチェック」…いまアメリカで脱「リベラル」の動きが加速している「深刻な理由」』
2025.01.16
https://gendai.media/articles/-/145046?imp=0

探してみるとこの記事が、一番実情を書いていると思います。
どちらかと言うとビジネスの方に重点があります。
米銀行業界のうち大手が、「NZBA(ネット・ゼロ・バンキング・アライアンス)と呼ばれる組織」から離脱したと言っています。これは、民主党の政策の結果できた組織と言っていいでしょう。トランプ政権が誕生したのを好機として大手が全部離脱したという話です。
【DEI】と呼ばれる政策も民主党が強力に推進してきた政策です。
(「多様性」(Diversity)「公平性」(Equity)「包摂性」(Inclusion)の推進)
これも現実問題、弊害が多すぎるという理由で止める企業が増えているようです。

この記事の主要なテーマは、実は記事タイトルとは違います。
(1)「ファクト・チェックの廃止」とそれに代わる仕組みについて述べています。
理由は・・・
「 ザッカーバーグは、「間違いや検閲が多すぎる状況に陥っている。表現の自由という原点に立ち返る時だ」と、今月に入って述べた。
 SNSに投稿されるものには、誰も文句をつけたりしない穏当なものもあれば、立場によって見解が大きく異なる物議を醸すものもある。」

要するに私が一つ前の日記で書いた通り、「誰が判定するんだ❓裁判官はいるのか❓」という大問題があります。
結局のところ、「検閲」や「規制」と同じことに陥っていたことを反省しているわけです。だから現在のファクト・チェックを止めてもっと緩やかな仕組みに(取り敢えず)置き換えると言うことです。

(2)更に根本的な大問題にも記事は触れています。
その部分を抜き出して転記します。
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昨年8月に、ザッカーバーグは下院司法委員会のジム・ジョーダン委員長に宛ててレターを書いている。

このレターの中でザッカーバーグは、風刺的に扱おうが、ユーモラスに扱おうが、新型コロナに関連するコンテンツは検閲(削除)するようにバイデン政権から絶えず圧力を受けてきて、その圧力に自分たちは屈服してきたと書いている。

バイデン大統領の息子のハンター・バイデンのラップトップパソコンの話が2020年の大統領選挙の時に持ち上がったが、これについても同じような圧迫を受けて屈服してきたのだと、ザッカーバーグは正直に語っている。

このラップトップパソコンには、バイデン一家とウクライナのガス会社ブリスマの黒いつながりがあることが記録として残っていることが報じられたが、この話がロシアの陰謀の作り話の可能性があるという警告をFBIが行ってきたことを、ザッカーバーグはレターの中に書いている。

結局はロシアの陰謀なんて話ではなくて、実際に本人のパソコンに書き込まれていた内容だったということを、ザッカーバーグは後から知ることになった。

こうした話をニセ情報として却下し、検閲を行ったことが、2020年の大統領選挙の結果に大きく影響したのは間違いないが、こうなったことをザッカーバーグは悔いているのだ。

それでこういうことが二度と起こらないようにポリシーを変更したことも明らかにした。

そのうえで政府側の要求に抵抗する声を上げなかったことに、ザッカーバーグは深い後悔を表明した。

一方を応援するつもりはなく、選挙インフラをサポートするつもりで、中立的な立場を目指したつもりだったが、一方を他方よりも利するものになったとの声があることは承知しており、同様の選挙支援を行う計画は今後はないとの内容も書き込んでいた。

これが昨年の8月のことだ。主流派マスコミでは連日ハリスがトランプより優勢だと伝えていたその段階で、ザッカーバーグは民主党に背を向けるような、こうした声を既に上げていたのだ。

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ザッカーバーグ氏が、メタの経営方針を変えたのには、このような背景があります。
米民主党からかなり強烈な圧力があり、それに従ってしまったことを反省しています。
SNSの運営者として政治的中立性を歪めたことを反省しているのです。

米民主党のプロパガンダ機関のようになっている日本のマスコミは、ザッカーバーグ氏を民主党目線から批判的に書いています。
これが、今の日本のマスコミの最大の欠点です。全部、米民主党の立場の報道をします。民主党を応援しないから「メタは、だめ!」の主張です。

そして、これらの本質的な問題点には最後でちらっと触れています。
「知りたければ、本を読んでください」という仕組みです。
【「リベラル」の正体 (WAC BUNKO) 】

大体、今の西側政府や言論界の構造的・致命的な欠陥を指摘しているのだろうと思います。
ほゞ、全部の西側の国に共通しています。
特に西ヨーロッパは、ひどいものがあります。
答えは、過去日記で時々取り上げています。
SNSは、自由でも何でもなくその国の政府から圧力や規制があることを、ザッカーバーグ氏は証言しました。
アメリカでさえ、こうなら❓
報道の自由度70位の日本では、どうなんでしょうね❓
皆さんも考えてみて下さい。

※関連記事目次
項目「アメリカ合衆国」の目次③
https://blog.goo.ne.jp/kitanoyamajirou/e/6ea78b12b6512e36fbdc6eebd50f97ce


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