「北の山・じろう」日記

内容は主に時事問題。時々株式投資関係の記事も交じります。

大西洋の海洋循環に関する新研究の発表とは?<2023年7月

2023-07-26 18:37:45 | 自然災害・気候変動

大西洋の海洋循環、今世紀半ばにも停止か 「早ければ2025年」
2023.07.26 Wed posted at 11:35 JST
https://www.cnn.co.jp/fringe/35207007.html

夏にふさわしい「怖い!」話題です。
大雑把な内容は・・・
『AMOCは地球規模のベルトコンベアーのように、熱帯の暖かい海水と塩分を北大西洋に運ぶ。北大西洋で冷えた海水は深層に沈み込み、再び南下する。

この循環は世界の気象パターンを維持する重要な役割を果たしているため、停止すれば欧米の極端な異常気象や海面上昇、熱帯の季節風の変化など、各地で重大な影響が出る事態が予想される。
・・・・・
この現象は、今から1万2000年以上前にも起きていた。氷河が急速に解けてAMOCが停止し、北半球の気温は10年のうちに10~15度も変動した。』

過去の現象は、「氷期の終焉に伴い、北米と北欧に存在していた巨大氷床が融解したこと」によるものです。
以下、東京大学の研究から抜粋引用。

『旧石器時代の後期に相当する今から1万9千年前〜7千年前には、氷期の終焉に伴い、北米と北欧に存在していた巨大氷床が融解したことで、世界的に100m以上の海面上昇が起こりました。さらに、大気中二酸化炭素濃度も上昇し、現在の間氷期といわれる温暖期に移行しました。しかし、これまでの研究から、継続期間が数百年、移行期間が十年ほどの急激な寒冷イベントが3回以上起こっていたことがわかっています。さらに、当時の人類の営みにも影響が及び、農業の開始時期が遅れたことなどが知られています。』

2020年7月22日
横山 祐典(東京大学 大気海洋研究所)
旧石器時代後期の西アジアの気候と北大西洋の急激な寒冷化 〜当時の急激な西アジア大気循環変動を検出〜
https://www.aori.u-tokyo.ac.jp/research/news/2020/20200722.html

『直近の氷期は1万9千年前に終了しました。現在の間氷期に突入してすぐにあたる7千年前は、北米と北欧の巨大氷床が融解した時期です。これにより世界的に海水準が130mも上昇するといった大規模な環境の変化が起きました。温室効果ガスである大気二酸化炭素やメタンも氷期のレベルから上昇し全球的に温暖化しました。また、グリーンランド氷床からの氷床コア試料からもたらされた過去の気温変化の記録は、数百年続いた寒冷イベントが少なくとも3回以上起こったことを示しています。驚くべきことにその移行期はゆっくりとしたものではなく、十年〜数十年の短期間に10度以上変化するという急激なものであったことが明らかになっています。・・・・』

直近の過去に起きた事は、氷河期の終了によるものです。この結果、北米と北欧の巨大氷床が融解したために「大西洋の海洋循環」が停止しました。そのため130メートルの海面上昇と、その後3回以上数百年続いた寒冷期(または小氷河期)が起こりました。しかも、移行期が10年~数十年と言う極端な気候変化です。

これと同じことが今、人為的に起きようとしています。
北極圏や北米、グリーンランドの巨大氷床が融解すれば、同じことが起きる可能性が高いと言うことです。地球温暖化の進行により、この地域の氷河は急速に融解しつつあります。
氷河が融解してしまえば、「大西洋の海洋循環」が停止します。

その結果もたらされるのが、過去の例では・・・
海水面の130メートルの上昇
寒冷期(または小氷河期)が短い移行期で繰り返される

このような気象と環境の劇的な変化が起きます。

海水面が130メートル上昇しただけでどうなるか?

日本のケースを見ると・・
「国民の80%が標高0~100mの地域に住んでいる
それによると、標高0~100mの 地域 ちいき に住んでいる人口は、およそ1億人で、1995年当時の日本の人口1億2500万人の80%以上を 占 し めていることになります。 この標高0~100mの 地域 ちいき は国土の面積の4分1ほどしかありません。」
およそ1億人が0~100メートルの地域に住んでいます。それだけの人口が山間部には住めませんから、ほぼ全滅です。

世界的に見ても、大体似たような傾向があると思います。

そして更に、寒冷期(または小氷河期)が短い移行期で繰り返されると?
農業生産は、壊滅的に減少する事が予想されます。

結果、生き残れる人間はごく少数だと思います。

今回の研究成果は、この時期が従来予想されていたよりはるかに早い可能性を指摘しています。
『AMOCが早ければ25年、遅くとも95年には停止し得ると主張した。39~70年に停止する可能性が最も高いという。』

運を天に任せ?
神様にお祈りするしかありません。
お経の練習をしておくのが、いいと思います。

『心頭(しんとう) を 滅却(めっきゃく)すれば火(ひ)もまた涼(すず)し』

今回のケースは、この反対です。
「心頭を滅却すれば水もまた暖かし」


(中国)秦剛外相の解任と王毅氏の現場復帰<2023年7月

2023-07-26 15:23:53 | 中国と東アジア

ワールド
2023年7月25日10:32 午後Updated 2時間前
中国、動静不明の秦剛外相を解任 王毅氏が復帰
https://jp.reuters.com/article/china-politics-idJPKBN2Z516I

秦剛外相解任、後任は王毅氏 理由や動静不明―中国
2023年07月25日22時31分
https://www.jiji.com/jc/article?k=2023072501070&g=int

秦剛
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A7%A6%E5%89%9B

余り記事は、解説しているとも言えません。
と言って、本当のことも書けないでしょう。

秦剛氏は、「戦狼外交」の代表的人物です。それを評価されて異例のスピード出世をして中国外相に就任しました。その「戦狼外交」の結果は、NATOの中国への警戒心を高めました。NATOは現在、中国を注意深く見守るべき国と定義しています。それどころか、NATOの東京事務所開設の動きさえありました。今回は見送りとなりましたが、中国が「戦狼外交」を継続すれば、次はNATOの東京事務所が開設されると思います。

そして、これまで東南アジアに姿を見せなかったイギリス・フランス・ドイツの軍艦や戦闘機がちらほらと姿を見せるようになり、アメリカの主導する軍事演習に参加するようになりました。つまり、NATOはアメリカの同盟国として東南アジアに関与する場合があり得る事を、実際の行動で示しています。
日本に最近訪れるNATO諸国の国防大臣や軍幹部も増えています。ドイツのピストリウス国防大臣が3月に訪日しました。この時ドイツからはシュルツ首相以下主要閣僚が訪日しています。

ドイツ空軍トップ、自ら戦闘機ユーロファイター操縦し訪日へ…「協力緊密化探る」
2022/09/27 07:05
https://www.yomiuri.co.jp/world/20220926-OYT1T50320/
<ドイツ空軍の戦闘機が初めて日本を訪問しました。>
独海軍艦艇の寄港 対中懸念を共有し連携を
2021/11/10 05:00
https://www.sankei.com/article/20211110-DKUL3CZFIVIO7BH2IGNQ35YREU/
「ドイツ海軍のフリゲート艦が、東京港に寄港した。日本訪問はおよそ20年ぶりとなる。これに先立ち、同フリゲート艦と海上自衛隊の護衛艦は、関東南方の太平洋上で共同訓練を行った。

英仏両国は今年、相次いで海軍艦艇をインド太平洋へ派遣し、日本に寄港させた。これに続いてドイツが、インド太平洋地域の平和と安定に関与する姿勢を示したことを歓迎したい。」

秦剛外相の「戦狼外交」は、NATOの実際の戦力を東南アジアに呼び寄せつつあります。

秦剛外相の「戦狼外交」は、明らかに失敗であることになります。

加えてアメリカとの摩擦が大きくなり、経済的な締め付けが増えました。今、中国経済は不調ですからアメリカとの摩擦を増やして更に経済的締め付けを招く事は非常に不味いことになります。

アメリカの方が、中国に助け舟を出しました。
BBC
イエレン米財務長官が訪中 中国に共感示す「良い警官」は米中関係を修復できるか
2023年7月7日
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-66130130

アメリカが暗黙に中国に言っている事は?
『「戦狼外交」は止めて、お互い歩み寄ろうよ・・』

「戦狼外交」代表の秦剛外相が解任された理由が、分かりましたか?

王毅氏は、それとは反対に日本とは凄く関係が良いしアメリカとも関係の悪くない人物です。政治局員である大物をリリーフで出す理由です。

つまり答えは、中国は外交政策を変更すると言うことになります。

そして、おそらく?
何となくプーチンにくっついているように見える中国ですが・・・西側と仲良くした方が中国には、オイシイ事が多いことが分かったと思います。落ち目のプーチンは、冷たく中国から見放されるような気がします。これがアメリカの最大の狙いでしょう?

もっと、エグイ話をするならば?(単なる、推測です・・)
中国がロシアを独り占めするのではなく?
みんなで分け合おうと言うことかと思います?


ウクライナ紛争の岐路とバフムトの攻防2022年7月~現在<ウクライナ紛争2023年7月

2023-07-26 09:08:16 | ウクライナ紛争

ウクライナ紛争のその後を分けた岐路がルハンスク州セベロドネツクの激戦とその後の、ロシア軍の進撃路だと思います。
2022年6月24日 23時11分
激戦地セベロドネツク、ウクライナ軍が撤退開始か 米CNN報道
https://www.asahi.com/articles/ASQ6S6S7MQ6RUHBI051.html

去年の6月約1か月間、セベロドネツクСєвєродонецькでウクライナ軍とロシア軍の激戦が戦われました。当時は、まだロシア軍が圧倒的に優勢に戦いを進めていました。ウクライナ軍は、大きな犠牲を払いながら約1か月戦ったのち撤退しました。

ウクライナ軍が、ここで犠牲覚悟の防衛戦を行った理由は、あとで考えるとドネツク州の他の軍事拠点の防御を固めるためであったと思います。その1か月の間にウクライナ軍は、ドネツク州スラビャンスクСлов'янськ、クラマトルスКраматорськ、バフムト(アルチェモフスクБахмут)などの拠点都市の防御の準備を整えたと思います。これらの都市をロシア軍が制圧するとドネツク州は北部からロシア軍が進出をしたと思います。ウクライナ軍がドネツク州を守ろうと思えば、スラビャンスクСлов'янськ、クラマトルスКраматорськを守り切ることは、絶対条件でした。

ロシア軍は、セベロドネツクСєвєродонецькの激戦に勝利した後、ドネツク州リマンЛиманからハルキウ州イジュームІзюмへと進撃し、ハルキウ州攻略に進路を取りました。この部隊は、ハルキウ市郊外まで迫りました。今回、そちらは省略。

別の部隊は、なぜかバフムト(アルチェモフスクБахмут)攻略に向かいました。

これが、この戦争の岐路になっていると思います。

つまり、ロシア軍の進路を考えると普通ならリマンЛиманの近くである、スラビャンスクСлов'янськ・クラマトルスクКраматорськ方面に進路を取るのが当然だからです。これなら同じ流れの延長線上にあります。補給も同じ経路でできます。もし、ロシア軍がこのように攻撃していればウクライナ軍は、かなり危うかったと思います。

ロシア軍は、そうしませんでした。なぜかバフムト(アルチェモフスクБахмут)攻略に向かいました。

これでウクライナ軍は、救われたと思います。去年の7月頃からバフムトを攻め始めました。バフムトは難攻不落の要塞でした。そのため去年の12月までロシア軍は犠牲を出すばかりでバフムト攻略に大きな兵力を釘付けにされました。その間に起きたウクライナ軍の反撃作戦の成功を考えるなら、バフムト攻略に大きな兵力を振り向けたことがロシア軍のその後の不利を招いたと言えます。バフムト攻めがロシア軍の劣勢を決定付けたと言えると思います。

その後のバフムトの攻防です。
バフムトは、西と南に切り立った大地のような地形です。ロシア軍は、この方角から攻撃したために全く進撃できませんでした。流れが大きく変わったのがワグネルが約5万人の囚人兵を伴う推定6万人の大部隊でバフムト攻略に加わってからです。

ワグネルの指揮官は、それまでの作戦を変更しました。ワグネルの大部隊は、東を大きく迂回してバフムト郊外北東方面から攻め始めました。そして今年の1月に大きな犠牲を払いながら、ソレダルSoledarの攻略に成功します。そのままバフムト郊外北部方面を制圧します。バフムトとその北の拠点都市であるスラビャンスクСлов'янськを遮断しました。これでウクライナ軍は、スラビャンスクСлов'янськ方面からの補給路を失います。

その後、はっきりウクライナ軍が劣勢になります。補給路が西の拠点都市であるコンスタンチノフカКостянтинівкаからの1本だけになったからです。補給が少なくなりバフムト東側の郊外もワグネルが攻略しバフムトの東から市街に迫り市街戦になりました。こうなれば数に勝るワグネルが優位です。

結果、ウクライナ軍は市街を放棄しバフムト市街の西の郊外に拠点を移して防衛戦を継続するしかありませんでした。そしてその西の拠点に対してロシア軍は、南側から猛攻を仕掛けます。これが今年4月から5月初めです。おそらくこのままロシア軍とワグネルが攻め続けたらウクライナ軍は、撤退する以外になかったと思います。

ここでもウクライナ軍に「神風」が吹きます。
ロシア国防省の「ワグネル潰し」を回避するためにワグネルは、バフムト市街を占領した段階で勝利宣言を出してロシア軍と交代して、後方に撤退しウクライナ戦線から離脱しました。

こうしてロシア軍最強の突撃部隊であるワグネルはバフムトを去り、その後消滅しました。もし、ロシア国防省の「ワグネル潰し」が、なければ?

西側からの圧力がなくなったウクライナ軍は、南側からのロシア軍の猛攻を防ぐだけで良くなりました。ロシア軍の猛攻を守り切ったウクライナ軍に今度は、反撃のチャンスが巡ってきました。大規模な攻撃に失敗すると、それに比例して大きな損害を被ります。南側から攻めていたロシア軍は弱体化しました。

そこに付け込んでウクライナ軍の反撃が始まりました。

ウクライナ軍、東部バフムート周辺で前進
2023.07.26 Wed posted at 06:35 JST
https://www.cnn.co.jp/world/35206988.html

現在、クリシチウカ村Klishchiivka方面で激戦が続いているようです。しかし、ウクライナ軍はその南の(約1km)アンドリーウカ村Andriivkaを攻略中のようです。ここをウクライナ軍が制圧するとその北側のクリシチウカ村Klishchiivkaは、南と北から挟撃されます。

幹線道路のT-0513沿いにウクライナ軍は、順調と言うほどにスピードは速くありませんが着実に前進しているようです。前にも書きましたが、この付近をウクライナ軍が完全に制圧すると、バフムト市街のロシア軍への補給路は、その東にある幹線道路M-03だけになります。幹線道路のT-0513から幹線道路M-03までは、東に約10kmくらいです。

幹線道路のT-0513を完全にウクライナ軍に制圧されると、次は幹線道路M-03が、ウクライナ軍の攻撃目標です。

2本の幹線道路をウクライナ軍が制圧すると、その北側にいるロシア軍は、補給路を失います。

幹線道路のT-0513の東側にウクライナ軍が進出するとその可能性が高まります。この幹線道路の攻防でロシア軍が負けると、バフムトの攻防はウクライナ軍が勝利する可能性が高くなります。距離がどれだけ進んだかではなく、2本の幹線道路をロシア軍が守れるか、ウクライナ軍が制圧するかの戦いです。ロシア軍にとっては、日を追う毎に状況は、悪化しつつあると言うのが現状です。

この戦争では、ウクライナ軍に「神風」が4回くらい吹いています。その理由は、ロシア軍の作戦計画の誤りと内部の権力闘争です。負けるべくして負けつつあると言えます。


ボクシング>お化け伝説とは?(マニー・パッキャオ)<2023年7月

2023-07-26 06:57:57 | スポーツ

井上尚弥君は、めでたく4階級制覇を成し遂げ「お化け」であることを証明してくれました。

しかし、「お化け」がいれば当然、「スーパー・お化け」もいます。

そのスーパー・お化けとは?
『マニー・パッキャオ』
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%8B%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%91%E3%83%83%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%82%AA

古い時代の選手では、ありません。ごく最近まで第一線で活躍していた選手です。もうボクシングからは引退しましたが、まだ44歳です。

史上2人目の世界6階級制覇(海外では8階級制覇と紹介されることがほとんど)を成し遂げた選手です。

しかし?
(デビュー・ライトフライ級)
☆世界フライ級王者
(スーパーフライ級ーパス)
(バンタム級ーパス)
☆スーパーバンタム級王者
(フェザー級ーパス)
☆スーパーフェザー級王者
☆世界ライト級王者
(スーパーライト級ーパス)
☆世界ウェルター級スーパー王者
☆世界スーパーウェルター級王者

間が4階級抜けています。飛び級4階級を入れての6階級制覇です。間を入れると10階級です。その間の2階級でチャンピオンに勝っているので、8回級王者とされることもあります。

『ライトフライ級でデビュー以来、次々と階級を上げながらスーパーウェルター級までの11階級を渡り歩き、その過程で幾多の名王者・名選手を撃破した、ボクシング史上2人目、史上最多タイ記録となる メジャー世界タイトル6階級制覇王者である。』

11階級を渡り歩いて、その間強い選手を全部やっつけたという「つわもの」です。

どれだけ強いのか、見当もつきませんね?
ちなみに、パッキャオ選手の身長は166cmです。
井上尚弥選手は、165cmです。
今、井上尚弥選手は、スーパー・バンタム級です。
ほぼ同じ体格で、更に6階級上まで制覇しています。

ここまで来ると、スーパー・モンスターです。
だから、もし井上尚弥選手がパッキャオ並みに強ければ?
あと、6階級上まで制覇できることになります。

世の中、上には上がいるものです・・・
流石に、この上はいないと思います。
パッキャオが、現在世界最強です。

パッキャオが、あと10歳若ければ井上尚弥と・・
世紀のウルトラ・マッチをしたでしょうね?
井上尚弥君は小さな事は言わずに、パッキャオを目指してほしいと思います。ここまで来たら目標は、パッキャオしかいないでしょう。
(パッキャオは、もう引退しましたから対戦できません。実績で示すしかありません。)


(ボクシング)井上尚弥スーパーバンタム級王者なる<2023年7月

2023-07-26 06:56:18 | スポーツ

フィリッピン・ドネアの予想・・

井上尚弥-フルトン勝つのは?ドネア「フルトン優利」クロフォード「フルトンは大きくて強い」
[2023年7月25日10時0分]
https://www.nikkansports.com/battle/news/202307250000028.html

体格の大きさと技術で王者フルトン有利を予想する声が多かったようです。WBC、WBO世界スーパーバンタム級王者であることを見てもわかる通り、スティーブン・フルトン(米国)も同級4団体統一王座を目指す強いチャンピオンだからです。強さに自信があるからわざわざ東京まで井上尚弥と対戦するために来日しました。


井上尚弥の挑戦を受ける統一王者フルトンの横顔 21連勝で無敗 スラム街育ち イスラム教徒…
[2023年7月25日13時0分]
https://www.nikkansports.com/battle/news/202307250000031.html

身長で5・5cm、リーチでも上回ります。今まで井上尚弥が対戦した相手では、最強です。
一方、アメリカのボクシング関係者の予想・・・

米老舗専門誌で識者21人予想で18人が井上尚弥有利 フィッシャー編集長は井上TKO勝ち予想
[2023年7月25日12時0分]
https://www.nikkansports.com/battle/news/202307250000030.html


井上尚弥8回TKO勝ちで最強証明!フルトン撃破で世界ベルト2本獲得&4階級制覇/ライブ詳細
[2023年7月25日21時51分]
https://www.nikkansports.com/battle/news/202307240001902.html

1ラウンドから井上が優勢に試合を進め7ラウンドまでは井上5-2フルトンで井上優勢で試合が進行しました。8ラウンドに井上の強打がさく裂して、フルトンが1度目のダウン後、井上がラッシュをかけるところでレフリーが試合を止めて、TKO勝利となりました。

これで世界タイトルマッチ20連勝になりました。
世界王者初挑戦から、挑戦・防衛すべて勝利しています。
もちろんプロ入り後全勝です。どんな強い王者でも大抵は、どこかで負けています。
日本人の2番目の記録が、元WBA世界ライトフライ級王者の具志堅用高氏の14連勝です。凄さの度合いが分かると思います。
採点で勝つのではなく、ほとんどKO勝ちなのも圧倒的な強さの証明です。(18KO2判定勝ち)
4階級制覇ですが、フライ級を“飛び級”しているので実際には5階級制覇に近い4階級制覇です。

3階級以上を制覇したタイトルマッチ連続勝利の記録は・・・
1位
50戦不敗で引退した5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(米国)が26連勝
2位
デビューから89連勝を記録した3階級制覇王者のフリオ・セサール・チャベス(メキシコ)の25連勝
3位 井上20連勝

3階級以上を制覇した偉大なチャンピオンの記録に、一歩また一歩近付いて来て、遠い背中ではなくなりました。

余りにも強すぎて、後は誰が井上を倒すのか?いつ倒すのか?それとも無敗のチャンピオンとして歴史に名を残すのか?興味は、これだけです。

井上が圧倒的な強さを示し始めたころのボクシング関係者の予想では、スーパーバンタム級までは勝てるだろうと予想していました。まだ、一番軽量のライトフライ級の王者になったころの話です。その予想の通りでした。
では、どこまで?

その時の話では、もう1階級上のフェザー級まで行って互角だろうと言う話でした。だから、井上尚弥にとってはスーパーバンタム級は、まだ予想の範囲内なのです。

井上の強さについては、強打だけが目につきますが今日の試合を見てもリーチの差を相手が全く生かせません。空間認識能力が抜群に優れているのだそうです。
つまり、武道で言うところの・・・
「間合い・見切り」の達人と言えるでしょう。
だから相手のパンチは当たらず・井上のパンチは、クリーンヒットします。多分、これが井上の強さの本質に一番近いのではないかと思います。

どうやら、この階級まで上がっても井上の本当に戦うべき相手はいないようです。4団体統一をやって、もう1階級上のフェザー級に挑戦するのでしょうね・・・そこまで行かないと井上の相手は、いないように思いました。

試合を見た印象は、1ラウンドから一方的に井上が攻めてチャンピオンが逃げる流れでした。いつKOするかだけの問題のように見えました。

1階級上げてその階級のベルト2本を持つチャンピオンがあのようでは、次は統一選で4本のチャンピオンベルトを獲得すれば、この階級でやる事は何もないと思います。ほゞ、この階級のNo1チャンピオンと圧倒的大差で勝利した以上、更に上のフェザー級でしか戦う意味がないと思います。

次の日記で書いた『マニー・パッキャオ』のように互角の相手のいる階級まで階級を上げていくしかないと思います。多分、それはフェザー級ではないと思います。その上のどこかだと思います。