北近畿経済情報

北近畿各都市の経済ニュースを紹介。

トステム綾部工場の閉鎖が正式発表 受注減と生産集約で

2009-10-14 | 綾部市

京都新聞(10月14日付)

---
綾部工場、3月末閉鎖 受注落ち込みで トステム

住宅設備メーカーのトステム(東京都)は13日、木質内装建材を生産する綾部工場(京都府綾部市とよさか町)を来年3月末で閉鎖すると発表した。住宅着工の低迷による受注落ち込みを受け、国内工場の集約と中国生産の拡大などでコスト削減を進める。

室内ドアや床、収納施設など木質内装建材の生産体制を再編し、綾部工場の生産機能を中国・大連工場と須賀川工場(福島県須賀川市)、住宅設備機器製造の名張工場(三重県名張市)に移管する。

綾部工場で勤務する正社員約170人はグループ企業内で配置転換し、パート従業員と派遣社員の非正規社員約200人は3月末で契約を打ち切るとしている。

綾部工場は綾部工業団地内に立地し、敷地面積は19万㎡。1995年に操業開始し、現在の月生産額は約4億5,000万円。トステムの木質内装建材工場としては西日本で唯一の拠点だった。

 

府が対応会議 16日に綾部で

トステムが綾部工場の閉鎖を発表したことを受け、京都府は13日、地元の綾部市などと対応策について話し合う連絡会議の設置を決めた。16日に同市の府綾部総合庁舎で初会合を開く。

連絡会議には府商工労働観光部(京都市)や中丹広域振興局(舞鶴市)、綾部市などの担当者が出席する予定。トステムが契約打ち切りを明らかにしている派遣社員ら非正規社員の雇用問題や跡地活用などが話し合われる見通し

---

トステムの工場閉鎖が正式に発表されました。綾部市の工業の中核を担ってきただけでなく、地域経済の核として綾部のみならず他都市にも経済波及効果があっただけに非常に残念です。

個人的には工場閉鎖の再考が何よりですが、しかしトステムも営利を追求する民間企業なだけに、その経営判断は尊重すべきです。当局も撤退の再考を求めていくだけではなく、雇用確保への最大限の努力と跡地への企業誘致など今後の対策も必要になってきますし、まずは16日の連絡会議が待たれます。