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【続報】トステム綾部工場、来年3月に閉鎖

2009-10-14 | 綾部市

読売新聞(10月14日付)舞鶴支局版

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トステム 綾部工場 来年3月閉鎖

総合建材メーカー「トステム」(本社:東京都江東区)は13日、綾部市とよさか町の綾部工業団地にある綾部工場を2010年3月末で閉鎖すると発表した。従業員377人のうち、すべてのパート・派遣社員計206人は契約打ち切りとなり、正社員171人は配置転換する。同工場は府が分譲を手がけた工業団地に立地することもあり、府は「影響が大きく、会社や市など地元機関と雇用や跡地の利活用について協議する」と善後策を探る方針。

同社によると、綾部工場は、同工業団地で操業する19社のうち、最大の敷地面積約19万5,700㎡で、1995年に操業開始。同社の西日本の拠点として、ドアや収納、床など木製の内装建材を生産し、昨年は月約4億5,000万円の生産高があった。

しかし、住宅着工戸数の減少などに伴い、業績が低迷。2002年から進める生産拠点の効率化として閉鎖が決まったという。綾部工場の生産品目は中国・大連、福島県須賀川、三重県名張の3工場に移管する。

176人いるパートと、30人の派遣社員は契約更新されず、これら職を失う人について、同社は「再就職を支援したい」としている。

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毎日新聞(10月14日付)舞鶴支局版

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「トステム」綾部工場閉鎖 来年3月末で 非正規の206人契約解除へ

住宅設備機器大手「トステム」(本社:東京都江東区)は13日、綾部市とよさか町1の綾部工場を来年3月末で閉鎖すると発表した。住宅着工数の減少などに伴う国内生産拠点見直しの一環で、同社によると、工場の従業員377人のうち正社員171人は名張工場(三重県)など近隣工場へ異動。パート176人、派遣30人は契約を解除するという。

工場は京都府が整備した綾部工業団地にあり、95年8月に操業を始めた。約20haの敷地は進出20社中最大。工業団地の08年度の従業員数は1,668人で、トステムの従業員が2割以上を占めていた。

四方八洲男市町は「地域に与える影響は非常に大きく、府と連携し強く再考を要請したい。(万一の閉鎖に際しては)従業員の雇用対策を関係機関と連携し、迅速かつ適切に対応しなければならない」とコメント。府と市は16日、労基署や公共職業安定所、商議所など舞鶴、福知山の関係機関も参加する連絡会議を綾部市で開き、対応を協議する。

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綾部工業団地の進出企業は20社(うち操業企業は19社)で、20年度の製造品出荷額は605億円。その内、トステムは54億円で全体の約9%を占めており、約2割を占める従業員数ともども、撤退に伴う綾部経済への影響の大きさがうかがえます。今後の動きに注視していきたいです。