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10年後の総生産額、07年度から8%減少 豊岡市

2009-10-11 | 豊岡市

毎日新聞(11月6日付)豊岡支局版

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10年後の総生産額、07年度から8%減少 豊岡市戦略会議

◇過疎・高齢化で経済衰退
国のGDP(国内総生産)にあたる豊岡市の総生産額は10年後の2019年度は2,577億円と、記録のある07年度から8%も減少することが5日発表された市経済成長戦略会議の将来予測ではじき出された。

予測によると、過疎・高齢化が進む市の人口は19年度7万7,616人と07年度から約1万人減少。これによる消費減や行政改革による公務員減、公共工事減により、総生産額が224億円減少する。

これを阻止するため同会議は、観光宿泊客を対07年度3割増の170万人に▽企業誘致で製造品出荷額を同2割増の1,300億円に▽高校生の地元就職率を8割に--などの19年度目標を挙げ、達成された場合は逆に総生産額が2.3%増加するとしている。

同会議は中村良平・岡山大学大学院教授(地域経済学)を座長に有識者や市の経済界から17人が参加して今年5月から検討を重ねていた。同日、提言書を中貝宗治市長に提出した。

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豊岡市は兵庫県北部の中心都市として、行政機関が集中するなど他の都市に比べても人口減少率は抑えられていたものの、合併後、急速に過疎化が進んでいます。企業誘致はもちろん、地場産業の振興や企業流出の阻止など、「働く場」の創出が課題となってくると思います。