我がオフィス近くの公園に騒音を出す人達がよくいます。
自分の趣味に熱中しているだけだから。彼らは罪の意識は無い。無いから
困るんだけどね。彼らが騒ぐ場所は樹木が割と多い公園の角で、その場所からは
公園を囲んでいるマンションは見えにくい。すぐ隣なんだけど、勘違いするんですな。
夜中にフットサルの練習する酔っぱらい。もいる。「おおぉぉいっ!!取れやあぁぁ!!」
「ぎゃはははははは!!」なんてのを夜中の3時にする。すかさず、「うるせーっ!!」って
怒鳴る人も出るが、それもうるさい。そして、そんなもんでは若者達は気づか
ない。しょーがないんで、私が警察呼びます。私、警察に電話するのに何も
考えずに出来るんで、こういう事があったら結構呼びます。んでだ、ある日の
夕方に突然、「ぶぅぉぉぉおおおおおおおおおおおおおお~~~~~~!!」
って凄い音が鳴りだした。ホラ貝です。そっか、ホラ貝ね、って何で!?ホラ
貝ってメロディがひたすら無い鳴りもの。やはり、何かの合図か、何かを
呼んでいるですかね。考えれるのは、「ホラ貝倶楽部」か「どこぞの宗教」
でしかない。ま、すぐに終わるだろうと思っていたのだが、2時間経過した。
え!?どこをどー指導してんの!?そして反省点は!?時が経つにつれて、
そういった妄想が頭を渦巻く。変な人好きの私は靴を履いていたのでした。
え~っと、6人も吹いてました。そりゃ、うるさいわな。カラス天狗や
武術にたけている僧みたいな風貌ではない。思った通りに鳴らないのか、
1人のメガネがしゃがみ出した。そいつに叱咤するリーダー格のメガネ。
ありゃ?メガネばっかじゃん。そのメガネホラ貝軍団は一向に止める気が
ありません。公園の回りの道を通る主婦や家族が眉間にシワを寄せながら
こちらを見て歩いている。ん~…、どうも、私も含まれている感じだ。
私は「…あのう、すいません。」と声をかける。彼らはホラ貝で聞こえない。1人が
気づき、こちらをうさん臭そうに見ている。うさん臭いロンゲヒゲ男とうさん臭いメガネホラ貝軍団。
「すいやせえ~んっ!!」やっと吹くのを止めてこちらを向くメンバー。「すいませんが、
責任者おられますか?」と丁寧に聞く。誰も返事はしない。ただ、私をじ~~~~っと
見つめるだけ。もう一度訊く。彼らはなぜか不満そうに「…別にいませんけど…」って
言いながら、チラチラッと年長者のメガネを見る。リーダーいるじゃねーの。面倒
くさいんで、年長者メガネに向かってこう言いました。
ボ「ホラ貝練習中にすいませんね、ワタクシ、近所の者でしてね。」
年「……はあ……」
ボ「ホラ貝の音量を下げれるボタンとかあるんですかねえ?」
年「……いや…、ないです……、けど。」
ボ「無いですよねえ。って事は自分の吹き加減しかないわけですよね?」
年「…………………」
ボ「この近所にとても良いスタジオあるんで、今から行きませんか?」
メガネホラ貝軍団は早歩きでどこかに行きました。でも、あのまま吹き続けられたら、
クトゥルーの悪しき神々がこの公園に来ちゃうからさ、とっても迷惑なんだよ。
よく考えたら『インスマウスの影』っぽいな、あいつら。