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kiske3の絵日記

一コマ漫画、トホホな人の習性、

映画批評、恐怖夜話、あらゆる

告知をユルく描いて書いてます。

カレー 3

2007年03月30日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

……ぅううぅぅ……なんだかしんどいぞ。変な汗でてるし。カレーのルーで
舌がピリピリしてる……、サラ…キューリ食っても、そらカレーの味になるわな。
みんなもうつむいてるぞ。そろそろ帰るか。と思っていたら、キッチンの方で
「チン!」と電子レンジの音が鳴った。10秒後にマキエロがチンしたやつを
持って来た。「は~い、皆さ~ん、ご飯が出来ましたよぉ~。」これには
さすがにミワンコフが「…ご飯って……」呟いた。カレー地獄が終わる頃に
持ってきてどうするよ。居酒屋でのシメの飯か!カレー冷えてるし、チンだし。

食べない、食べれない。ドロッドロに冷えたスープカレー風カレーにサトウの
ごはん。ミワンコフが気を利かしてその飯を残ったカレーと混ぜてドライカレー
風の何かを作ろうとキッチンに立つも、フライパンがない。そこらじゅうを探して
も見つからないのでマキエロに訊いている。早くしないと、鍋の中でカレーと
ご飯がじりじり低温で焼かれている。マキエロはしばし薄目で考えながら言った。

「……ぅ~~~~ん、たぶん~、どこかのダンボールの中だと思うんですけど~
 いや、違うかも。あ、取手が折れたんだ。折れたんだっけ?アレ?ぅ~~~~ん」

ミワンコフは瞬時に「フライパンなんてこの世に存在していない」と言う頭に切り
替えた。しかし、いくら料理の先生の娘とはいえ、鍋でドライカレーを作るのは
無理だった。出来たのは、もやもやしたモノだった。カノリンヌがそれに一言言う。
「ゲロやん!」うん、そうだ。シンプルな答えだ。カノリンヌの発言がなくとも
誰も手を付けない代物だった。その得体の知れない代物は、エリア51に宇宙人を
隔離するのと同じで冷凍庫へと保管された。ここまでヒドいと笑けてくる。おい、
マキエロ君。「おもてなし」って言葉を聞いた事があるか? おてもなしじゃない。
おもてなしだ。まず基本は「部屋を綺麗にする」だ。そこでもうアウトじゃねーか。

その時、キッチンのマキエロが鍋を持って、突如、痙攣し出した。ぐぁたぐぁた
ぐぁたぐぁた!!と身体が左右に小刻みに揺れ、天パーの髪の毛が広がって行く。
とうとう悪魔に乗っ取られたのか!? それとも今流行のタミフルか!?もしくは
あんまり文句ばっか言う我々にキレたのか!? 吹かしイモを作ってただけでした。

マキエロは最後のおもてなしを力の限りこなそうとした。マズい飯にビールが
進まないのを見て、コーヒーを入れようとしている。まずはコーヒーメーカーを
探すところから入るマキエロ。探し出したコーヒーメーカーが壊れてないか真剣な
顔でチェックするが、元々使った事がないコーヒーメーカーなんでどうやって
チェックするか悩んでいたようだ。皆、不安で彼女を見守る。否、監視に近いな。
とうとうコーヒー豆を入れて、ドリップし出した。私達はやっと悪夢から抜け出せ
れると思い、コーヒーの香しい匂いでも嗅いでリラックスしようした。…………。

…臭い足のニオイがする。誰だろう? 自分かなあ…。ちょっと臭ってみよ。…
違うな~。カノリンヌかなあ…。最近忙しかったもんな~、カノリンヌ。無理も
ないが、ちと臭いな。さりげなく注意してやろう。とカノリンヌの顔を見た時に
彼女は一言言った。「…腐っとる。」私は一瞬、カノリンヌが何を言ったのか
理解出来なかった。しかし、マキエロが「お待たせ~!」と食卓に紙コップ(もう
つっこむ気がない)をテーブルに置いた瞬間にモアッ!!と臭い足のニオイがした。
モア~ではない。モアッ!!だ。一応、飲んでみる。……ドブでした。マキエロは
コーヒーを飲まないのでコーヒー豆が腐っているかどうかわからなかったと主張。
私達は金も払わずに暴れまくってマキエロ邸を出たのであった。滞在時間3時間。

おぉ…神よ。あの小太りにおもてなしを教えてやってくれ。カレーだけでも良い。



カレー 2

2007年03月29日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

「第2弾のカレーが出来るまで、しばしお待ちを~。」とマキエロがキッチンで
言う。第1弾のカレーの上に膜が張る前に食った方がいいんではないのか!?
もう、マキエロの指示なんて待ってられん。皆にビールを配って、カレー、もとい、
カレー鍋を食おうではないか。……? ん? さっき、マキエロって「カレー」
って言ったような……。ま、良い!さあ、食うぞ!……しっかし、入れにくい。
オタマが碗よりデカイじゃないか。…ぅあっち!オタマの底をつたって、絶対に
碗を持っている手にかかる!…あつっ!!……あちっ!!…と、各自、カレーを
入れる時に叫ぶ。そして、フランスパンは各自、手に持っている。置く皿がない
から。ん~~、このカレー……カレー鍋、味はごく普通だ。だが、この食いにくさ
は味を落とし、気分を滅入らせる。湯のみ茶碗サイズの碗で食っているせいか、
食ったのか食ってないのかわからん。なんとなくお腹一杯のようで、減っている
気もするが、食欲があるわけでもない。とか自問自答してたら、「ジャリ」と
口の中で音がした。う~~~ん、ルーだね。サイコロステーキぐらいのルーだ。
噛んじゃってカラ~い、っておいっ!とうとう私は言いました。「カレーぐらい
ちゃんと作れ!このブタめ!」キッチンで「すいませ~ん」と平謝りのマキエロ。
もう言う。んもう言うぞ!「カレーの鍋をテーブルに置いたらカレー鍋なのか!?」
「すいませ~ん」とマキエロ。あ~、やっぱカレーだったんだ……。それにしても
この鍋の横に置いてある少量のキュウリは何だ? ひょっとして、サラダか!?どう、
見ても人数分ないし。シャキシャキっとレタスとか春野菜系ないのか? え?もう
すぐサラダが出て来るって?な~んだ、それを言っ……、キューリじゃん!!え!?
第3弾も出来たって!?ってコレもキュウリじゃないの!!ワシがゆ~とんのはな、
サ~ラ~ダ! コレ、キュ~ウ~リっ! キューリも美味いけど!サ~ラ~ダ!!
と、食卓で怒鳴っていた時にマキエロが叫んだ。「第2弾に入れようとしていた
ルーがないっ!」マキエロパニック。買って来た袋を確かめたら、なんとビニール
袋が縦にパックリ開いていた。。。。信じられんミラクルだ。……っとか言っている
場合じゃないゾ!!完璧に焦げ臭いゾ!!早く、なんかコンソメとかウェーパーとか
いれて、別のモノにしないと!! ああああ、もうミワンコフ!キッチンに行け!
と、ウルトラセブンがカプセル怪獣を投げるように行かせた。キッチンに着くなり
ミワンコフが叫ぶ。「ボ、ボス! 中途半端にカレーのルーが入ってますっ!!」
第1弾の残りのルーを入れたんだな!!この大バカ野郎め!! もうなんとかして、
スープカレーもどきにするんだ!!と叫んだ時、マキエロはボソっと言いました。

「あ!これでホントにカレー鍋になるねぇ。」



カレー 1

2007年03月28日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

こうも続くと嘘っぽいんですが、本当です。またやりました、マキエロ君。


キスケオフィス近くに引っ越して来たマキエロ。今日はプチ引っ越しパーティー。
マキエロが愛情たっぷりの料理を披露します。メインディッシュは「カレー鍋」
だそうで。カレーではなく鍋。どんな鍋料理なんでしょうね。嫌な予感が
よぎるどころか、目の前にず~っと止まっています。私はそれを振り切るかの
如く、マキエロの新居に向かいました。道中、マキエロからの電話が入る。
内容は「スップーンがないので買って来てくれ」との事。なんでないかと言うと
まだ全部の引っ越し段ボールを開けてないから。ちっ!ま、しょうがないか。
カレーなんだからスプーンはいるか…。いや、待てよ。カレー鍋じゃないのか?
鍋なんだろ? 鍋なのにスプーンなんかいるか? ……あぁ、レンゲの事か!
え? レンゲじゃなくてスップーンなのか!? ……ま、本人がそういうなら
しかたがない。じゃ、カノリンヌ、悪いけどさ、そのスップーンとやらを持って
来てくれるかな? カノリンヌと合流してマキエロ邸に着きました。いきなり、
玄関を覆う何かの巨大段ボール。これじゃ靴脱げねーし、入れねー。ブリュっと
入ってリビングへ。さすがにリビングは片付けてられているな。しかし、無音は
イカン。じゃ、テレビと……つかない。じゃ、CDと……鳴らない。娯楽用の
電化製品は全てセッティングされてないんだ。ま、しかたがない、スタア君、
悪いがテレビをなんとかしてくれ。私はこちらのゴミの塊をなんとかするから。
カノリンヌはじ~っとテーブルの上のモノを見ている。なんだろう?何か鍋の
ようなモノが乗っているのは解るが……。カレーのニオイがするね~。ひょっと
して、コレがカレー鍋なんだろうね。確かに鍋にカレーが入っているね。うん、
ドロッドロのカレーだ。ま、気にせずに座って待とうじゃないか。カノリンヌが
また何かを見ている。各自座るであろうと思われる辺りに小さな器があるね~。
子供のお茶碗ぐらいの器だね~。たぶんコレは前菜を入れる前の器だよ。まさか
コレにドロッドロのカレーを入れるなんざ無いと思うよ。しかし、気になるね、
私の前の器の横に置いてあるカレー用のデカいスプーン。カノリンヌが用意した
スプーンは皆の所に配られるんだろう。私はカレー用のスプーンをその小さな
器に入れてみた。すると、スプーンの長さと重みで器ごと倒れるじゃないですか。
倒れない方法は……、あ!あのドロッドロのカレーを入れたら倒れなさそうだ。
……やっぱ、コレに入れるんだよな、カレー。とか思ってたら、焦げたフランス
パンが盛られている皿がやってまいりました。う~~ん、おいしそうな焦げた
香りが食欲を注ぐではないか。マキエロはまだ何か調理中です。姫ちゃんも
ミワンコフもカミちゃんもアナタがここに来て「え~、皆様……」から始まる
乾杯を待ってますよ~。ってか、何作ってんだろう…………え!?カレー!?
このテーブルにもあるぞ!作ったの忘れたんか!そんなにカレー作っても!!



ぷっちんプリン

2007年03月27日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

ここ最近のマキエロは調子悪すぎ。たぶん、花粉が頭ん中に入ったのかも
しれません。春そのものかもしれません。どっちにしろ生活面で鈍臭いのは
構わんが、仕事は困ります。で、困る事になったので、急遽説教するために
夜中にオフィスへ呼び出した。そん時に「人数分のプリン買って来い!」と
おつかいもさせた。はい? あ、プリンが食いたいんではないよ。おっさん
が夜中に「プ!プリン!」ってのもキモい。マキエロは大のプリン好きなの
です。おそらく、これから相当シバくだろう。落ち込み、凹み、涙するかも
しれない。だから、プリンなんである。シバくでしょ、泣くでしょ、それで
「ほら、プリンを御食べなさい。これからはきちんと計画をたて、目標を
見失わずに仕事をするんだよ。ほら、美味しいだろ、カラメル。」って感じ
で丸く納める魂胆だ。え~?そんなんで丸く治まらんだろう~?と思うで
しょうが、マキエロは収まっちゃう。だ~か~ら~、ダメなんだよ!って事
でしょうが、マキエロは落ち込むとどんどんダメな方向に行くので上手く
操縦しなければならない。それにキスケは普段から「何かを失敗した時は、
全員に飯をおごる」と言うルールがある。失敗で凹むより、新たな対策を
出して進んで行こう。じゃ、おごりな。って全く繋がってないが、反省点を
考えつつ、楽しくお食事。これでお互いに気が済むんである。これに基づき、
今回はプリンである。そして、マキエロはパジャマでやって来た。一通り、
シバきまくって、マキエロはどん底に。しょうがない、失敗したんだもの。
さ~て、もういいか。そろそろプリンの出番だな。じゃじゃ、プリンをだな…。

ボ「……ん?…いち、にい、さん。 おい、一個足らんゾ。」

マ「あ、ワタシは良いです。ボス達食べて下さい……。」

ボ「あのな、そんな事するとウザいだろうが。ホントはお前の分1個でいい
  のに。誰が好きこのんで、凹んでいる奴除けてプリン食わんといかんのだ。」

マ「あ!いや、そんなつもりはないんで!あの食べてください!」

ボ「いや、だから。イジメてないのにイジメた感が出るって言ってんのよ。
  も~良い。お前、コレ食え。私は別に食いたくないから、コレ食え。」

マ「あ!あの…あの、良いです。食べてください!良いですから!」

ボ「しつけー!!ワシャしつこいんと、待つのが一番嫌なんじゃ!じゃ、
  食うけど、なんで? なんで食わん? お前が好きなプリンだぞ。」

マ「あの~、呼び出される前に晩ご飯食べちゃったんです。」

ボ「お前、飯食った後、いっつもプリン食ってるだろうが。」

マ「あの~、今日の晩ご飯は「プリンアラモード」なんですぅ…。」


笑ってしまいました。こんな時でもプチミラクルを起こすマキエロはさすがだ。
しかし、晩ご飯がプリンって……。女性には良くあるんだろうか。しかし、一応、
健康面も考えつつ、説教中ってのも考慮して言った。「みんなで食って、はい
説教終わりだろうが。それにしても、晩ご飯にプリンって奴、いないだろうよ。」
と、言った時、テレビで「ラブちぇん」って言う夫婦交換バラエティー番組の
1シーンが私達全員の目を釘付けにした。そのシーンはケーキをむさぼっている
おっさんが写っていた。そいつは「毎日、朝、昼、晩、スイーツを食う男」だった。









いるんだ。                           ボスヒコ



カテゴリー増えました。

2007年03月19日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

絵日記で大人気のマキエロ。最近、どこへ行っても「今日はマキエロさん来て
ますか?」と訊かれる。自力で探す前に訊かれる。丸くてちっさくて身体の
動きがぎこちないのがマキエロですよ。アナタ達は楽しいだろうが、こちとら
大変なんスよ。彼女が起こすミラクルは常に注意不足から来ている。ちっさい
ミラクルは1回なら面白くて笑えるが、数回続くとブッ殺したくなります。
でっかいミラクルは即、惨殺したくなります。新幹線に乗り遅れるって事はその
日の仕事が数時間遅れるってことなんです。準備が遅れるって事も同じです。

先日のGB'CAFEでのライブペインティングの段取りの悪さったらない。マキ
エロ筆頭にカノリ・ミワンが芋づる式にてんてこ舞い。お~い、ライブの準備、
何回やってんだ~、と思いながら注意をせずにグッと堪えて見てました。ただ、
マキエロがダーツ盤の上からブルーシートを被せようとした時には無理でした
けどね。ぼっこん出るやん。ぼっこん出たとこにキャンバス? ありえへん。

そんな事も忘れて、ライブは無事終了。打ち上げの雰囲気ではなく、そのまま
ズルズルとGBで呑む。そん時にマキエロが言ってきた。「ボス!ブログにボス
と絵を撮りたいんですけど!」。訳すと「ボス!「菩須彦ライブペインティング
日記」に載せる絵をバックにボスを撮りたいんですけど!」です。イラッと
しますが、そこはグッと抑えて外に移動したミツクビ龍の前に立ちます。マキ
エロがカメラを構えます。私から見て、右側の道路からチャリが来ます。そこに
いた誰もが「もうすぐ、マキエロとボスの間にチャリが通過する。確実に見えて
いるハズだ。しかし…」と思った2秒後、見事に私の「目から下」がチャリで
走り去る女の子と被ってます。結構、スピードを出していたチャリにも関わらず、
ピントばっちしです。マキエロはカメラ係であるが、半分は手ぶれでボツにする
女です。こうやって、マキエロのミラクルによって、私がさらし
者になるのは日常茶飯事です。心で泣いている私に、どうぞ同情してください。

次の日、「菩須彦のライブペインティング日記」を覗いてみるなり、爆笑&怒り
でした。マキエロは誤字のチャンピオンでもあります。「にんにく」の商品パケ
を自信満々で私に見せてきた。「どうですか!良い感じに出来たと思いませんか!」
そこには良い感じに「にんにんく」と書かれていました。そんな事はたくさん
ありすぎてココには書いてませんでしたが、今回はヒドいのでココで公開します。



★ライブペインィング後に、ボスヒコさんにインタビュー

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いつもの如く、ビール片手に、呑んでいらっしゃいました★

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ライブペインィング後、ちょっと一息。
バーカウンターのボスヒコさんです★

         写真

今回も大迫力のライブペインィング!
バーに来て、ライブペインィングを見に来てた男の子たちにボスヒコさんは、
記念写真と握手を求めれてました★ 
またまた、いつもの如く、呑んだくれの管理人マキエロでした。




気づきましたか? どうやって発音するかは解りませんが、速攻変えさせ
ましたよ。正に呑んだくれです。ぺいんぬぅいんいんぐぅって感じかね?
それと「握手を求めれてました」って…。しかも、なんでライブやった側が
ギャラリーに求めるのよ。こうやって、毎回毎回毎回毎回さらされています。


あまりに多いマキエロのミラクル。こいつぁ、カテゴリーを増やさなきゃ
って事で「マキエロのクルクルミラクル」っての作りました。過去の日記も
入れていきますので、マキエロファンの方は愛読してください。







マキエロは洗濯物を全部、乾燥機にかけるので全部しわくちゃ。  ボスヒコ


kiske3's「Faust Art Live」おわり

2007年02月28日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

マキエロは既にシバかれる体制に入っていたので、逆にシバくのが面倒臭くなった。
ただ、なぜ、よくモノを落とすのかを質問した。握力が弱いのか?指紋がないのか?
注意不足とかあたり前の事は言うなよ。わからんだろう? じゃ、なぜモノを落とす
か教えてやろう。落とした後にそのモノを無くせば、またそれを買えば良い、そのモノ
が壊れれば、直せば良い。もしくはそれを買えば良いと頭の隅で思っているからだ。
地球に優しくない人間だな。もちょっとモノを大事にしろよ。まあ、もう良い。さあ、
君は今から鍋奉行と同レベルの電車リーダーだ。どこから乗れば良いか引率しておくれ。


「すいませぇ~~ん!!では!かしこまりました!!……え~っと…あ、ここです!」


「ここです!」の「こ」と「こ」の間ぐらいでカノリンヌが「となりじゃ!」とつっこむ。
ここまでダメダメ度が高いと面白くなってくる。私は全く正反対のホームに行こうとした
マキエロに「もういい。今日でダメダメ人間をサヨナラしようじゃないか。」となだめた。
カノリンヌに引率されたキスケ一同は正解の乗り場に辿り着く。これで一安心。私は再び
マキエロに注意した。「まだまだ、安全地帯に入ってないからな。自分を疑え。」と言った
瞬間に、マジシャンが何も持っていない手の平からトランプのカードを出現させるように
マキエロは新幹線の切符を宙に飛ばした。フワリと浮いた切符は転落事故防止扉(乗車時に
開く鉄製の扉)にコツンと当たり、その場に落ちる。落ちた数秒後に「列車が入ります。
転落事故防止扉が開きます。」とアナウンスがあり、んが~~って開いた。ミラクル達成。



ええ、全て事実であります。マキエロのバカミラクルにはどのマジシャンもかなわない。
だって、タネなんて無いんですもの。と言う事でキスケのイラスト展のお話、終わります。
おっと、ほとんど(っていうか全部)がマキエロの話じゃねーか。皆さん、ちゃんと良い
話もたくさんあるんですよ。ライブペインティングが大好評なのもお知らせしたい。軽く
ライブペインターになりましたが、これからもよろしく。


kiske3's「Faust Art Live」その4

2007年02月27日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

ボ「マキエロ君、まだまだ気を抜くなよ。お前に降りて来る笑いの神様はしつこい
  から、遠足でも何でもいいからオフィスに帰るまで用心しろよ。」

マ「了解ですっ!新幹線の切符もちゃんと確認したし、発車時刻まであとちょっと
  余裕があります。あ、でもこの余裕で安心したらダメなんですよね。」

ボ「そうだ。常に用心だ。では、更に用心する為に帰りは車内で弁当を買うぞ。」

マ「了解ですっ!車内で弁当ですねっ!」


何でも復唱するマキエロの癖を横へ流し、駅構内に入る。ここ品川駅は建物の構造上
2階以上の高さに作られているので、ホームへ行く為にエスカレーターで降りる。長い
エスカレーターに重い荷物を乗せて、ボスヒコ、カノリンヌ、ミワンコフ、マキエロ
という順番に乗りこんだ。洋館での楽しかった3日間の記憶が疲れと交互に沁みてくる。
(クリスマス辺りに洋館で個展をすると面白そうだな…)とぼんやり思い耽っていた。


ガタン


後ろの方で何かが落ちた音がした。


ガタン!ガタン!!


その音がだんだん大きくなる。


ガタ!ガタ!!ガタ!!ガタ!!!ガタガタガタガタガタガタ!!!


音が鳴る間隔も狭まり、それがこちらに向かってくるのが解った。その瞬間。



「ちょ!ちょ!ちょ!ちょ!ちょっとぉ~~~~~!!!!!!!!!!!」



マキエロが全速力で私の右側を通り過ぎて行った。え!?まさか荷物の重力のせい!?
私の右斜め前辺りでストップしたマキエロは、エスカレーターの階段辺りをしきりに
何かを探している。マキエロの髪の毛が一気に広がる。彼女は興奮した(主に酔っぱ
らっている時)時に、小動物が外敵から逃れる為のソレのように髪の毛がフワッ広がる
のだ。多分、毛穴が全開になるからでしょう。それにしても何を探しているんだろう、
と思っている間に長いエスカレーターはホームに到着した。マキエロは階段に探し物が
ない事を確認し、ホームへと走って行った。そこで彼女は見知らぬ若い男を捕まえた。


「す!すいませぇ~ん!!ちょ!ちょっと!靴の裏を見せていただけませんか!?!」


新種の新興宗教の勧誘か!?思ったのか、その男性の眉間に深い谷が出来た。そして、
マキエロは困惑する男性に焦りながら(なぜ焦る?)状況説明をし出したのである。


「ワタシの!ワタシの切符がですね!靴の裏に!あのワタシ、切符を落としちゃって!
 あ、エレベー…エスカレーターでですね!切符を!あ、ワタシの切符をですね!」


若い男性は賢かったのか、この文法上めちゃくちゃな内容を即座に把握して、大勢の
群衆の中で自分の両足の靴の裏を確かめた。そこにはゴミひとつくっついていなかった。


「あ……、す!すいませぇ~~~ん!!どうも、すいませぇ~~~ん!!って事は…」


心の中で喋ったハズの「って事は…」と言う思考の言葉も口に出しているのに気づかない
マキエロはエスカレーターの方を首がもげるぐらいに振り返った。その様子を一部始終
見ていた女性がエスカレーターの降り口に落ちていた切符を面倒くさそうに持って来て
くれた。マキエロの感謝(大感謝祭に近い)の言葉によって注目される女性。何も言わずに
困った顔でさっさとどこかへ消えて行った。先ほどの男性もトホホ顔全開で自分の指定
乗り場へ向かって行った。……さ~て、マキエロちゃん。君をどうやってシバこうかな。









不思議。                             ボスヒコ

 不思議だから、押してみよう。
 
 

kiske3's「Faust Art Live」その3

2007年02月26日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

その頃、マキエロは私達3階と遠く離れた2階で自分の荷物と格闘していた。
マキエロのバッグはいつも微妙に小さい。そのせいで、なんとか収納しようと
格闘の末、負けるといった「意味ない行動」を繰り返している。いい加減に
でかいバッグ買え!とここで言っとく。結局、ララァが乗るエルメスのビット
状態に荷物が分散されるハメになった。それが、今回で一番のミラクル事件を
生み出す事になろうかとは誰も思ってはいなかった。私は叱咤も含めて、2階
にある押し入れに入っている皆のドでかい荷物を3階に上げる為に降りて行った。


ボ「ぅぉおいっ!!マキエロッ!お前はいつまで自分の分だけしているんじゃ!
  お前の作品なんて私達に比べたらはるかに少ないだろうがっ!小学生のホノ
  でさえ、あっちこっち動いているのにだ!!早くしろ!アホンダラっ!!」

マ「すいませぇ~ん!!荷物がちょと入らなくてぇ!!」


わかっとるわい、と呟き、荷物を出す為に彼女の横の押し入れの方に向かった。


パリンッ!


私、押し入れの前でガラスを踏みました。えーっと、まず説明するとですな、
ここの洋館は土足厳禁で玄関でスリッパに履き替えるのです。スリッパなんぞ、
どんなもんでも底は薄いもんです。スリッパだったら足の裏を切っていたかも
しれません。ところがコレ、私はライブペインティング用に上靴を持って来て
いたのです。これを履いていたおかげで怪我を免れました。でだ。なぜ、そんな
押し入れの前にガラスが置いてあるかと言うと、5分ほど前に私が自分の小さい
作品の1枚を落っことしてしまった。その額が壊れて、ガラスと分離した訳です。
その処分をマキエロに頼んだわけですね。しかしだ。彼女は自分の事で精一杯。
処分を後回しにしたガラスはマキエロの脇へと押しやった。それが押し入れの前
とは気づかずにだ。おい、ガラスって透明って知っているのか? 透明ってのは
見えないって事だぞ。彼女に解りやすく叱っている時間はない。このボケぇ!と
一言言って荷物を運んで行く。その頃には東京でテレビの仕事している友人の
タナカちゃんも石焼イモのお土産(2,000円分!)を片手に手伝いに来てくれた。
後片付けのピッチも一気に早くなり、想定時間以内に終了。洋館に別れを告げて、
品川駅へと向かうキスケスリィでした。そして、マキエロのミラクルは起きた。



kiske3's「Faust Art Live」その2

2007年02月25日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

まず、朝から朝食も取らずにふすま3枚分のライブペインティング用のキャンバス
(でっかい和紙だと思ってくれて良し)を準備する。実は余分に用意していた紙が
昨日のパーティーで使ったものだから、今、用意している分しかなかったのです。
その和紙をカノリンヌとミワンコ、私とで、そお~~~っと赤子を湯船に浸からす
ように和紙をキャンバスの土台に貼っていた。よし、そこの端持ってぇ~、そうそう、
ゆっくりと伸ばしてぇ~とやっている時に、私の視界に天パーの後頭部がいきなり
乱入して来て、キャンバスにドンッ!とぶつかった。何すんじゃこのクソガキ!と
即座にその物体をキック。マキエロが2メートル先まで転んで行く。どうやら彼女は
まだ寝ぼけていたらしく、気を利かして床に落ちているゴミを拾おうとしたらしい。
で、たまたま前にあったキャンバスにぶつかったみたい。2月21日のGB'SCAFEでの
ライブペインティングの準備の時も、マキエロにこんな感じの妨害を受けて、ふすま
1枚分の和紙を捨てざる得なかった事があり、朝からピリピリしだすkiske3。そう
言えば、マキエロ言ってたっけ……。「ワタシ、朝からダメダメだとずっとその日は
ダメダメなんですぅ。」むぅ~~……。って事は出来るだけ彼女を重要な配置から
避けなければならないな。特にライブペインティングの時だけは屋根裏でも放りこむ
覚悟がいるな。もしくは、宅配便に頼んでマキエロを先に大阪へ送ってもいいな。

私はマキエロに「今日、お前は出来るだけ気を利かすな。」と充分に言い聞かした。
キスケ勢には「マキエロの挙動に気をつけろ。」と命令を下す。そのおかげでライブ
ペインティングは無事終了した。その後、イラスト展も無事終了し、万々歳で終わる。
が、まだまだ気を抜けんのがズッコケミラクルのマキエロ。再び、私は彼女に言った。


ボ「おい、わかっているだろうな。キスケオフィスに帰るまで気を利かすなよ。」

マ「はいっ!了解ですっ! 帰るまでが遠足って言いますもんねっ!!」


遠足って……。ま、いっか。さ~て、大忙しで片付けをやらなければ!え~っと、
時間配分でもするか…。品川発の大阪行き最終の新幹線は9時10分か…。ん~~、
大忙しどころじゃねーな。怒濤だ。6時終了きっかりにボスヒコ、カノリンヌ、
ミワンコフ、マキエロが子供の前で張り切ってゲームする幼稚園の運動会での

おとうさんの如く、一斉にせわしなく動き出した。5人分の作品は大量。各自担当

場所を決めつつ、チームワークで搬出作業をしなければならない。黙々と進む後片付け。

大量のガムテが引き出され、貼られる音。これでもかこれでもかと出て来る大量のゴミ。

そのキビシい中で小学1年生のホノが自分が持てる範囲の私達の作品を持って何往復も

してくれました。天使だね。この子はえらい子だねって感心している時に気づいたのである。

 

マキエロがいない。



kiske3's「Faust Art Live」その1

2007年02月24日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

無事、kiske3's「Faust Art Live」終了しました。まあ~、みなさん、遠い所を
見事にバラバラで来て頂き、ありがとうございました。感謝感謝。

土日連続でやったライブペイティング、好評でなによりです。

洋館オーナーの気の利かしっぷりは旅館の女将レベルで、キスケの女共を見習わせたい
ぐらいでした。あぁ~喉が渇いたなあ~と思えば、スッと飲物が。くぅ~腹減った
な~と嘆けば、ドカッと食べ物が。まぁ~気が利く気が利く。お嫁さんにしたい
No.1って言葉は彼女の為にあるらしいですぞ。だが、うちのマキエロも負けては
いません。日頃から「気を遣い過ぎると相手も気を遣ってくるので、相手に悟られ
ないようにさりげなく気を利かせろ。」と言っている成果が出てきました。まずは、
新幹線。大きい荷物が置きやすいように一番後ろの席を行きも帰りも予約。よしよし、
いいぞ、その調子だ。あん時( 2006年10月31日の日記「東京コンテンツマーケット
2006 2日目その2、3、4、おわり参照」)とドえらい違いだ。私やカノリンヌが
作品を飾っている時には昼の弁当をさらっと買って来る。ライブペインティングの時
には、ちょうど良い感じの墨スプレーを作ったりして完璧な準備をしてくれました。

が、し、か、し。それも2日までが限界だったみたいだ。健康体で人格者であれば、
気を利かそうが、配ろうが、遣おうが無くならない。合気道やヨガに通じるものが
ある。天空や大地からもらう気と丹田から自分の体内に流れる気が融合し、循環して
いる。その原理を知らない人や努力しない人が気疲れや人疲れするんである。って、
なんかの本に書いてました。 

マキエロは正にそうで、体力や集中力が持続しません。東京に昼頃到着と同時に準備、

徹夜して次の日のFaust Art Live初日に間に合わした。その第1日目が無事済んだ後、

洋館での夜のパーティーも楽しく過ごしつつも挨拶まわりをし、パーティー参加者の

為に突然のライブペイティングをしたりして、マキエロのカラータイマーが点滅

しだしたんでしょう。パーティーが終わった後、誰よりも先に寝袋(洋館は宿泊

施設ではないので寝袋持参。)に入り、酒で喉が焼けてるおっさんの如くイビキを

かきはじめだす始末。もちろん、目覚ましなんてかけておりません。最終日、先に

起きた私がマキエロを叩き起こした時の第一声が「おはようございます。」と同じ

トーンでの「ごめんなさい。」でした。彼女の敵を威嚇するようなボッサボサの

髪型と何時間も息を止めてたんか?ってぐらいのむくんだ顔に私は嫌な予感がしました。

さあ、ここからマキエロちゃんのズッコケミラクル開始です。

なんてこの女はコミカルに出来てんだ!って思います。