goo blog サービス終了のお知らせ 

kiske3の絵日記

一コマ漫画、トホホな人の習性、

映画批評、恐怖夜話、あらゆる

告知をユルく描いて書いてます。

ブー太郎快挙!!ギャルへの道 2

2007年07月10日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

丸い顔をなんとか細丸く出来ないだろうか!? 応募内容に「写真はケータイ
のカメラでOK」と書かれている。しかし、これはギャル達がお手軽に応募
出来るようにと選考会の配慮。ブー太郎はケータイじゃダメだ!!ケータイの
機能じゃ、ブー太郎を殺してしまう!!素人撮影では無理だと悟った私は、
プロの写真家に撮影を頼みました。快く引き受けてくれた彼は、見事に細丸い
顔を撮り、詐欺とも言える完璧な修正を施し、作品として仕上げてくれました。
これで写真審査を悩む事は無くなった。履歴書と自己紹介を書き上げ、ポストイン!!

 

数日後、合格通知!!


よお~~~~し、このまま一気に行かないと。怖じ気づいたら、ギャルの若さに
呑まれるぞ。しかし、今度は本人だけの力で勝ちとらないとダメな実技試験!!


《実技審査内容》
★第1種目
 クイズみこしギャルになりたいか!: いろいろなクイズに○×で答え正解者を
 しぼっていく!まさに 「知力」と「運だめし」の選考!!

★第2種目
 万歩計トライアル:万歩計を体につけて30秒間体を動かし、カウント数で競う、
 まさに「瞬発力」と「アグレッシブ」さを 表現する選考!!

★第3種目
 みんなでジャンプ!サバイバルなわとび:なわとびでいかに 長く飛んで
 いられるかを競う!まさに「持久力」と「躍動感」を表現する選考!!

★第4種目
 エア☆アスリート:エアギターさながら、スポーツ競技を体で表現!まさに
 「表現力」と「度胸」が試される選考!!



第1種目の○×クイズは賢そうなギャルを見つけ出せば、なんとか乗り切れる
だろう。運試しとか書いているぐらいだから、気楽に望めば良いだろう。

第2種目の万歩計トライアルは過去の日記「カレー 3」でも書いた、吹かし
イモを作る時のあの震えた動きを利用すれば、不器用なブー太郎でもなんとか
平均値は出るだろう。問題は頭を振り過ぎて、貧血を起こさないようにしないと。

第3種目の縄跳びは、毎日やっているビリーズブートキャンプのおかげで、
スタミナはついているはず。問題はブー太郎は縄跳びを何十年ぶりにやる事だ。

第4種目の一番意味不明なエア☆アスリート。これで今回、ギャルみこしを
見送ったギャルは絶対に多いと思う。なぜなら、商店街のど真ん中でこれを
披露しなければならないからだ!!商店街としては晴れやかで賑やかになる
催し物だろうが、生粋のギャルはそんな恥ずかしい行為は絶対に嫌なハズだ。
おっさんの目で見たおっさんの頭で考えた実技審査に穴があいた。チャンス!!
ブー太郎はここに命をかけるのだ!!お前のミラクルは天六商店街で花開く!!


★参考日記
「ノオウッ!!ノオウッ!!ビリィー!!ストップ!!」
http://blog.goo.ne.jp/kiske3/e/180f078c1a5546b084c6a3bc2b10502a
「カレー 3」
http://blog.goo.ne.jp/kiske3/e/56f595e1a57ccabc54b2312cb7909bf2


ブー太郎快挙!!ギャルへの道 1

2007年07月09日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

はいはい、ドえらい事になりました。あのブー太郎が天神祭りのギャルみこしの
「ギャル」に選ばれました!!!!ありえない!!!!だから逆ミラクル!!


ちなみにとうの昔にギャル時代を卒業されたブー太郎さん。なので、受かった
当人も「今が私のピークかなあ~」と言っておりました。天神祭りは有名なんで
説明は省きますが、7月24日の宵宮祭、7月25日の本宮の前の23日に大阪天満宮
の周囲をギャル達がみこしでまわる前座的なイベントです。一応、巷では有名な
ギャルみこし。TVリポーターやアナウンサー、タレントになりたいギャル達が
履歴書作りに参加する企画であります。大多数応募者がいる中から、70名が選出
されるわけですが、そ~こ~にっ!!受かってしまったんですね~。おそらく
地球温暖化のせいもあるんでしょうな。んで、その道のりを簡単に説明すると、

1、ブー太郎、仕事でマジ大失敗する。前にも注意していた事なので、今回は謝罪と
  して罰ゲームをさせる。バンジージャンプとギャルみこし、どちらかを選べ
  と選択させた。高所恐怖症の彼女はバンジーなんて出来ない。バンジーって
  言う言葉を聞くだけで、顔がこわばる。しかし、ギャルみこしはギャルが
  するもの。そこで彼女は3日間悩む。いくら今年からギャルみこしの年齢制限
  が無くなったかもしれないが、自分にギャルが出来るだろうか。恥ずかしい
  事をいつもしているが、天然でやった時か酔っぱらってやった時しかない。
  要するに、意識がある時に、意識して恥ずかしい事をやるわけだ。彼女は
  悩みに悩んでいる。バンジーは恐いが、一瞬ツライめにあうだけ。ギャル
  みこしは1日ツラいめにあう。しかし、オーディションが1日がかり。一般
  公開で、近くのTV局も撮影しにくる。みこしを担ぐ前に大変な日があるわけ。 
  さぼり精神のブー太郎は「一瞬」のバンジーを選びかけたが、恐怖への心の
  準備が出来ない。彼女はこんな事で一生に一回のもんどりうつ悩みに遭遇した。

2、私は言った。「ギャルみこしのオーディションが罰ゲームではない。ギャルと
  して、みこしを担いで徘徊する事が罰ゲームなのだ。だから、オーディション
  さえ我慢すりゃあ……なんて思うなよ。受からなければ、バンジーが待っている」

3、ブー太郎は悩んだ。彼女は久々に頭を使った。選択は2つだが、結果は3つ。
  ★バンジーを選ぶ → 死ぬかも 
  ★ギャルみこしを選ぶ → 審査に不合格 → バンジー → 死ぬかも
  ★ギャルみこしを選ぶ→ 審査に合格 → 死なないが、この歳でギャル。
  やっとの事で、一か八かでギャルみこしにかけるしかないのが解った。


結論はギャルみこし!!判断おそっ!!とりあえず、第1次審査の書類審査が
待っている。履歴書と自己紹介分、そして難関の顔写真だ。ブー太郎の顔は
ギャルでも無いし、丸い。どっから見ても丸い。コレをなんとかせねば………。



川の流れのように

2007年07月07日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

またまた、カノリンヌ邸で適当に呑みにきたメンバーで雑談会が始まる。今回の
ネタは主に「ウンコ自慢」です。しかし、内容が内容なだけに下品になりかねない。
なので今から、「ウンコ」の事を、え~っと、「ブー太郎」と言うようにします。
今、コレ読みながら食事してる方でも、全然大丈夫です。たぶんね。たぶんだけど。

まずはスタアの話から始まった。先日、太くてシブといブー太郎に遭遇した時に
切れ痔になってしまった。その時、彼は1時間もかけてブー太郎を産んだ。これは
凄まじすぎる。ブー太郎と言う怒り狂う魔人との闘いは壮絶だったと語るスタア。

万琉倫子先生以外の女性5名のブー太郎周期は、便秘→割と固めのブー太郎→
柔らかいブー太郎→便秘といった繰り返しの日々だ。女性に便秘が多いのは
子宮があるため、男性よりも内臓を圧迫しているからと言う理由もあるらしい。

不健康だとブー太郎がまちまちになる。よく健康管理に毎日、自分のブー太郎を
見ると言う話があるが、果たして、ここに集まったバカ達は自分のブー太郎を
見ているのか?もしくはこれから見るのか?と言う話になり、確認派、未確認派
で大議論が始まった。その議題が発展し、「ちゃんとケツからブー太郎が拭き
きれているかどうかを確認するか?」の議題に移行する。その大議論の喧騒の中、
我が弟・紋次郎が微笑ましいお話をプレゼントした。紋次郎の友達に凄い奴が
いる。そいつは、ブー太郎をした時、その時のブー太郎のモノ自体に自信がある
時は「拭かない」と言う。ブー太郎確認どころか、ブー太郎を拭くという行為
自体を拒否する、あっぱれな強者。別次元だね!と、再び加熱するカノリンヌ邸。

ミワンコフは便秘ウーマンで常にブー太郎で悩んでいる。ブー太郎が出たら出た
で、そのブー太郎にムカつくらしい。こいつさえいなければ、こいつさえちゃんと
出れば、死ね!ブー太郎!!と思うらしい。そのミワンコフのブー太郎話で一番の
思い出は、もの凄い体積のブー太郎が出た事があって、2回に分けてブー太郎を
流したと言う。便秘ぎみの女性には多い話だ。しかし、流れて良かったじゃないか。

最後に話をシめたのはブー太郎(人間の方)。ブー太郎(人間の方)は、ミワンコフ
をはるかに超える便秘ウーマン。もはや神の域に達している。ミワンコフと同じ、
もの凄い体積のブー太郎が出た事があった。そのブー太郎はいくら流しても全然、
流れる気配がない。そのうち、便器内の水位が上がって来た。盛り上がり、膨れる
ブー太郎!! あせるブー太郎(人間の方)は急遽、近くの店に行き、ラバーカップ
(お椀の形のゴムを逆さに置いて棒がついているもの)という器具を購入してきて、
なんとかブー太郎を流したと言う。ブー太郎(人間の方)とって、そのブー太郎とは、
ああもお!!ブー太郎ブー太郎ってえ!!



ニョコハマに行きます。4

2007年06月07日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

やっとこさ、指定席に座って一息。こんな嫌な思いをなんとかブチ切ろうと、
売店で柿千の「昔ながらのおむすび」を奪い取るかのように購入。新大阪駅
来て、コレ買わなきゃ死んだも同然。それぐらい美味いんです。コメがもう
しっとりしててね~、味も濃厚でね~、4つぐらいあっと言う間に腹ん中です。
ま、その楽しみは後にして、凄く面倒臭い事を解決しなければならない。何か
というと、隣ではまだ震えているブー太郎がいる。もう、そのまま白目向いて
死ぬんじゃないか、そのまま死んでくれって感じの痙攣に近い震えが止まら
ないブー太郎。「あのな~、いい加減、そのブルブルヤメてくれるかな~?」
ブー太郎は頬と二重アゴを震わせながら言う。「ととと止めたいんです!!
でも!止めれないっ!!」ほほう、高校生の恋愛みたいだね。でも、止めろ。
彼女は止めるために息を止めました。う~~~ん、ま、それで息の根以外が
止まればいいけどね。それにしても先ほどまでの珍事は放っておくわけには
いかない。なぜ、バッグの中に旅行グッズを入れなかったかは、バッグの
膨らみを見れば解った。入れるスペースが無いとブー太郎が思い込んでいる
のも解った。ど~~~せ、旅に不必要な物を入れているんだろう。ちょっと、
中身を見せてみろ。彼女がバッグを開けるとモワンと中身のモノがはみ出た。

ボ「コレ2こもいるのか?」

ブ「いらないです。」

ボ「コレも別にいらんだろうが。」

ブ「はい、いらないです。」

ボ「……てか、このバッグの外についているポケットにチケットとか入るぞ。」

ブ「あ、そこはチャックがユルいんですぅ。」

ボ「は!? じゃ、このバッグの中にさっきコンビニで買ったやつ入れんな!!!
  ってか、中身出して、このビニールにチケットとかまとめて入れとけや!!」

ブ「あ、それナプキンです。」

ボ「ギャ!!早く言えっ!!ってか、ポーチに入れろ!!じゃ、じゃ、このバッグ
  内側のこのこのこの内ポケットにチケットとか入れろや!!なんにも入って
  ないし、ここちょーど良いサイズだろうが!!ここに入れとけ!!」

ブ「あ、そこはナプキンを入れるとこです。」


私は1分の間にブー太郎のナプキン系を二つ掴まされました。アレね、掴むとね、
怒る気失せます。確実に50%はダウンします。い~ね~、女性は。彼氏とかが
怒った時、「とりあえず、コレを!!」て、ガスッと掴ましたら良いんだものな。
そんな、ボス!!絵日記で公然と女性の生理用品をどーのこーの!!って思った奴
全員!出てこ~いっっ!!なんぼワタ掴ますねんっ!ブー太郎もどんだけアレいるんじゃ!
あっちでダースで買えや!くぉのボケエエェェエエェェエエェェエエェェ!!!!
と、静かな新幹線内でキレる事は出来ないので、私は静かにおむすびの封を開けた。


ボ「あっちに着いたら、アレようのポーチと、貴重品入れとしての小さめのウエスト
  ポーチか、ショルダーバッグを買え。絶対に買え。真っ先に買え。で、一生使え。」

ブ「だいじょうぶっ!!」




…………世は情け。どうじゃった? まっこと不思議な話もあるんじゃのお。
ワシは、このぶーたろうと言う女性が作る奇跡っちゅうもんは、ただの奇跡
では無いと思うんじゃが、御主はどう思うかのう? まあ~、どっちにしろ、
ボスヒコ仙人の苦労はだ~~れも解る事は無いじゃろう。おー、もうこんな
時間じゃ。長い間、こんな老いぼれの下らぬ話に足を止めてスマンかったの。
面目ない。そんじゃ、道中、気をつけて行きなされや。旅は道連れ…………



ニョコハマに行きます。3

2007年06月06日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

朝っぱらから、なんてミスしやがるっ!!
タクの運ちゃんはマジ笑いしております。こんなに近距離をUターン連続って
のもあまり無い経験だろう。私は申し訳ないの一心で「このバカのバカさ加減を
無線で言いふらかしても構いませんよ!無線で!」と言ってしまってました。

無事に新大阪駅に着いた。しかし、ゆっくりしている暇はない。タクを降りる
なり、新幹線乗り場の改札前まで皆ダッシュした。え~~~っと、ブー太郎が
いません。これ以上怒るエネルギーを使うと、前歯とかスポーン抜けそうなんで、
深呼吸して目をつぶり、彼女を待つ。自分でダンボールめちゃくちゃにしたもん
だから、その持ちにくくなったモノを抱えるようにして遅れて来た。「すぅ~い
まぁ~せ~~~ん!」はいはい、ご苦労さん。………………………………………
………………………………………………………………………………………………
………………………………………………………………………………………………。

しんかんせんのちけっっっっっっとっ!!ださんかああああああああ!!!!!!

ボスヒコ、カノリンヌ、ミワンコフがドリームシアターの超絶シンクロユニゾンの
如くハモリ叫びました。何、お互い数秒見つめ合っとんねんっ!!!ニョコハマに
行かんとダメでしょおおおおがっ!!!早く出せ!この豚!! ブー太郎は先ほど
確認して大事にしまっていたポッケから、風のように素早く取り出し、雷のように
地上にバラまきました。おおおおおおお!!!もうミラクルはいらんのだよ!!!
再びパニくったブー太郎はガヴァっ!とバラまいた所に覆いかぶさり、四つん這い
で私を見上げた。そして、顔を痙攣させながら叫んだ。「だだだいじょうぶっ!!」 

何がじゃ!!!このボケぇっ!!!早く!!早く!!早く!!早く!!早く!!

ブー太郎はささっと皆にチケットを手渡した。さあ!!これでニョコハマに行け…




帰りのチケット渡してどおおおおおおすんんんじゃああああああああああ!!!



ニョコハマに行きます。2

2007年06月05日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

「つ!つつつつっつくえ!?机の上ってお前!!!!!」


タクの運ちゃんにオフィスに戻るよう、再びUターンしてもらうように頼んだ。


ボ「なぜ、机の上なんだ!? 」

ブ「あ、はい、あのあのあの、このダンボールの箱に入れた後、バッグに入れた
  方が良いって思いましてぇ~。」

ボ「そりゃそうだ。んで、なぜチケットをバッグに入れずに机の上に置く!?」

ブ「バッグを選んでいる間、机の上に置いていたんですぅ。すいません。」

ボ「!!!!!!!!!!…………。い、あ、あのな……。バッグを選ぶって何?」

ブ「どのバッグにしようかなあ~って……。すいません。」


もうね、こうなると、どこからツッコんでいいか解りません。バッグを先に選んで
から机に置け。バッグを先に選んでからバッグに入れろ。そもそも、バッグを選ぶな。
ん?なぜチケットだけ机の上なんだ?大事な旅行セットはクリップで挟んでいたはず。
ってか!!最初にガムテぐるぐるダンボールに入れるなあああああああああ!!!!!

「ブー太郎!!バッグとかダンボールとかじゃなくて、財布に入れておけって言った
でしょお!!」とうとう、ミワンコフがキレた。確かに。なぜ、財布に入れないんだ。
答え、財布はお金を入れるところだから。わかったわかった。じゃ、これからは、特定
のバッグに入れよーな、バカ野郎。タクシーがUターンしてオフィス近くまで来ていた。
なんとなく、まだ嫌な予感が残っている。それは、机の上にもチケットが無いって現実。
嫌な予感というよりも、「こちらが嫌な気持ちにさせられる」予感だ。ブー太郎はまだ
パニクりながら、バッグやダンボール箱を探している。私はブー太郎に静かに訊ねた。

「もう一度、バッグの中身を探してみろ。」

ブー太郎は不利なくせに「そんなのあるわけないじゃん」的な意識をめぐらせながら、
散々探し、かき乱したバッグの中身を覗いた。ブー太郎の瞳孔は完全に開ききっていた。




「チケット、ありました。」





運ちゃん!!!すいません!!!!もう一度Uターン御願いします!!!今度こそ、
新大阪駅まで!!!新大阪駅まで!!!ボクたちニョコハマに行くんです!!!!



ニョコハマに行きます。1

2007年06月04日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

やあやあ、御主は奇跡を信じるかの? ワシは長年生きとるが、奇跡に出会った
事なぞ一度も無いわ。しかしじゃ、奇跡を自ら作ってしまうオナゴがいたそうじゃ。
遠い昔の話で、ボスヒコと言う仙人に訊いた話じゃった。まあ、ちこう寄って、
この奇跡の話でも聞いて行くがよいわ。御主の旅はまだまだ。旅は道連れ…………





横浜のアートイベントに参加しに行く前日、ミワンコフはブー太郎に言いました。

「ちょっとはマネージメントの練習した方が良いから、私達のスケジュールや経費、
 新幹線のチケットなどを渡すから、明日から全部、引率してちょうだい。」

ブー太郎は「了解しました!!大丈夫!!」とその大事な旅行セットを受け取った。

次の日、張り切っているブー太郎。何か嫌の予感。「おい、忘れ物ないだろうな?」
ブー太郎はまたもや「大丈夫!!」とはっきり言う。ちなみにコイツの「大丈夫」は
ほとんど大丈夫じゃない時を示す。自分を落ち着かす為の言葉が、いつしか口癖に
なったのである。私はミワンコフに「先にオフィスを出て、新大阪に行く為のタクを
捕まえておけ」と言った。「はい!!」と元気よく出て行くブー太郎。う~~~~ん、
テンパっているな~と思い、荷物を持って大きい通りに出た。ブー太郎は新大阪駅
とは逆方向のタクシーを捕まえており、自慢げに「Uターンしてもらいますっ!!」
と私に言う。あたりまえだ、バカ野郎。そして、ブー太郎は前の助手席、私達は後部
座席に乗り込んだ。ま~だ、嫌な予感がする。確かに、今回のうさん臭いイベントは
元々嫌な予感だらけを承知で行くのだが、もっとダイレクトな嫌な予感だ。ま、そんな
事は無いとは思うのだが、一応訊いてみた。「おい、ブー太郎。ちゃんと新幹線の
チケット持って来ているだろうな?」ブー太郎は後ろを振り返り、「大丈夫です!!」
と言い切った後、自分のカバンから、旅行セットらしきモノを出した。それは小さな
クリップで挟まれていて、重力でいろんな封筒が落ちそうだった。実は正確に言うと、
落ちていたのだ。ブー太郎はなんだか血の気が引いているような気がする。ってか、
化粧ぐらいしろよ、と思った瞬間、ブー太郎が叫んだ。「………な、ない!アレ!?
………新幹線のチケットがないっ!!!」カノリンヌ、ミワンコフ、ボスヒコの3人は
特に動きを見せていない。なぜならば、コイツならやりかねんという思いがいつでも
頭の片隅にあるので、これぐらいじゃ動じません。タクの運ちゃんは心配そうにUターン
した。ミワンコフが静かに「もっと、ちゃんと探したら?」と言った。ブー太郎には
その言葉は聞こえていない。鬼気迫る表情を見せて、自分のカバンではなく、小脇に
抱えていたライブペインティングの筆や墨が入っているガムテでがっちり閉じられて
いる小さなダンボールの箱を開け出した。狭いタクシーの中でガムテが舞う。あやうく
運ちゃんの視界をガムテが妨げそうになったので、私は「落ち着け!!」と喝を入れた。

ボ「お前!!パニクんな!!そのダンボールの中に入っているわけないだろうが!!」

ブ「最初はここに入れてたんです!!!」

一同唖然。なんで? ホワイ? ええ~~~~~~~!? 新幹線のチケットをガムテ
ぐるぐる巻きの中に入れるかぁ~~!?と全員で突っ込めんだ。そして、ブー太郎が
言った言葉は「ここに入れていれば落とす事がないから」と言う理由だった。あははは、
バッカで~こいつ。そうこう言っている間にタクシーは進んで行く。カノリンヌが
「すいません!!ちょっと止めてもらえますか!?」とタクシーを止めた。ババッと
飛ぶ出すブー太郎。路上で髪の毛を振り乱しながら、ガムテの舞い。どうひいきめに
見ても、浮浪者のおばはんが賞味期限ぎれの弁当を見つけて興奮している様に見える。

どうやら、ダンボール箱にもカバンの中にもチケットは無いらしい。助手席に戻った
ブー太郎は、なぜか落ち着いた声で私に言った。ゴクリと唾を飲む運ちゃん含めた4人。


「事務所に戻っていいですか? たぶん机の上だと思います。」


ヨコハマ行きの新幹線発車まで後、20分!!!!キスケの運命は如何に!?!?!?



しょうこりもなく

2007年05月06日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

今日は軽くゴールデンウィークを振り返ります。……なんにもしてません。
毎日、呑んでいただけでした。ビールをチェイサーにしてウイスキーを
ストレートで呑んでも酔わない私は、すぐに酔っぱらって暴れたり、記憶
を無くしたり、どこでも寝たりする人の考え方は解りません。家呑み以外
は確実に他人に迷惑をかける酔っぱらい。ほろ酔いで抑えれないわけ。

マキエロは自制って言葉を知らない。酒は呑んでも呑まれるな、と言いますが、
ホントにそうですね。まるで、アナコンダがブタを丸呑みするように、
アルコールがマキエロの身体を縛り上げて身動きを封じ、ゆっくり呑んで
いく様をよく目撃しております。内容は面倒なんで書きませんが、彼女は
ある事で迷惑をかけました。迷惑をかけるたびに罰ゲームを実行。その
一部を言うと、「オリジナル曲を作曲しろ」「80年代メイクで外に出ろ」
「カラオケ30曲連続で歌え」などです。


それでも酒呑んで暴れたり、約束を守らなかったりします。今回も
本人は大した事無いと思って、また約束を破り、「バンジージャンプ中、
自分の恐怖の顔を写メしろ」という罰を下しました。これにはさすがの
マキエロも肩を降ろし、「…ば、ばんばんじー……」と若干間違えつつ、
落ち込んでいます。落ち込め、落ち込め。お前は落ち込まないと前に進ま
ない人間だ。どおーんと落ち込め。ま、バンジーの方はどおーんと落ちて
いくんだけどね。くすくす。さあ、これからバンジーが嫌なら、社会人
としてちゃんとする事だな。プチ高所恐怖症のマキエロは反省するのみ。


……と、思っていました。がっ!!昨日の朝にオフィスの玄関で倒れて
いる泥酔したマキエロを発見! 力つきて寝てました。さー、どうしま
しょう。バンジーより恐怖な罰は、スカイダイビングしか残っておりま
せん。もしくは昆布でバンジーとかしかないです。スカイダイビング中は
私達が観察できないし、お金もかかるので今はやめとこう。昆布も死ぬ。

 

今まで、マキエロに「自制しろ」とだけ言ってきたが、彼女のカニミソ
みたいな脳では理解が無理だと言う事が解った。なので、今夜、実験を
しました。ここにお前の大好きなワインがあります。このワインを今から
ゆっくりと呑んでいってください。今回の実験は満腹状態から始めます。
ささ、まずはこのうどんでも食って……。そうそう。食い終わりましたね。
じゃじゃ、ワイン呑んで………。ワインのボトルを1本開ける前ぐらいに、
マキエロは「ひひひひひ」と妖怪しか発しない笑い声を出しつつ、カノ
リンヌの抱き枕を振り回しながら、私に飛びかかってきました。即、手刀。

「今だ!マキエロ!今、酒がお前を呑みこんでいるゾ! 立ち向かえ!!」

彼女は何も無かったかのごとく、抱き枕を横に置いて、静かに正座をした。


親の責任。子の責任。2

2007年04月04日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

bar KOKONの花見にてマキエロは酔っぱらいました。ま~、いつもの事じゃ
ないか、と思うでしょうが今回は頂けません。なぜなら、ライブペインティング
をするからです。彼女の役目は「準備をする」「用意をする」「写真を撮る」
です。準備や用意の段階ですでに足下はふらつき、木の根っこがある所や無い所
で転けかけていました。墨を入れた容器や水を入れたバケツの横でつんのめった
事もあり、イヤ~な予感はしてましたが、初歩的なミスをやられてしまいました。
龍の完成写真が撮られていなかったのです。彼女はいつも観客気分でいるので
花見の雰囲気も手伝って「ライブ良かった!感動した!」とライブ終了と共に
お酒の方に行っちゃったんでしょうね~。………アホか。ただでさえ、マキエロ
が撮る写真の大半は手ぶれでピンぼけばかりなのに、今度は撮ってないってか。
前のコオの時の写真も完成品がかなりブレている。しかも完成写真はそれ1枚
しかない。店のレンガやベンチなどは10枚ぐらいあるのに、なぜ完成写真が
ピンぼけの1枚だけなんだっ!!その事を注意しても「すいません、あの、でも
…」と言い訳が続く。運良く、ミワンコフがココン龍の完成写真を撮っていた
からまだ助かったが、コオ龍は残念ながら無い。あの時間はもう戻らないのだ。
ああ、もうお前の親をシバく。グーで殴ってやる。往復ビンタのグー版
をしてやる。デビルマンの不動明のように、高笑いしながら往復グーパンチだ。

花見終了と共にさ~っと引いて行く若い女の子達。ココンのスタッフやイガちゃん
筆頭に親切なお客さんらとキスケで後片付け。さ~って、綺麗になった事だし、
軽くコーヒーでも飲もうかの~とオフィスへ向かっていたら、人生投げたような
足どりの女が歩いていた。ん?マキエロじゃん。また、呑みすぎたのか!?……
そうでもないようだな。背中から発する哀愁は「断念」という文字に変わる。
はは~ん。。。。天罰が下ったか。だから、ちゃんと写真撮れって言ったんだよ。

ボ「おい、マキエロ。財布でも無くしたんだろう?」

マ「え? ………はい。」

ボ「んで、探したのか?」

マ「あ、はい。一応……」

ボ「一応って……。中にはお金やカードとか入ってるだろうが。」

マ「……はい。カードは電話して止めればいいかな~と思って…」

ボ「は!?もっと真剣に探せよ!!財布無くしたんだろうが!!」

マ「あ、はい。でも、皆に迷惑かけるんで……。しょうがない…」

出た、マキエロの口癖「しょうがない」。しょうがなく無い事でもしょうが
ないって言う。「しょうがない」は「しかたがない」と言う事。「仕方が無い」
なら許せるが、いくらでも試せる「仕方」があるはずだ。私は再びマキエロを
シバき、その辺の人達に声をかけて探す事にした。マキエロに何か手がかりは?
と訊いたら「コンビニのナイロン袋に財布を入れたんで、ゴミに見えます」と
言われました。怒りを抑えつつ考える。ゴミはゴミ袋へ……。皆で黒くてデカイ
変な汁が垂れているゴミ袋を開けて探しましたが、結局見つかりませんでした。

しょうがないんで(正に)オフィスに帰り、キスケは反省会と称して、温かい
コーヒーを飲んでリラックスする事にした。ふと、テーブルの上を見ると、
誰かの財布がありました。……私はその時、小宇宙(コスモ)へ飛ばされた。

嗚呼……なんてこった……

一応、誰の財布かを確認する為、その財布の中身を見る。マキエロの財布でした。
しかも、所持金が10円でした。私は往復グーパンチを喰らったかの如く、とんでも
ない目眩がしてきたのでテーブルの端を鷲掴みして倒れるのを防いだのだった。








読んでいる方は楽しいだろうな。                 ボスヒコ


親の責任。子の責任。1

2007年04月03日 | ボスヒコの「ブー太郎のクルクルミラクル」

私はマキエロに注意する時、言葉の知恵の輪を外しながら、言葉を選ぶ。
これを少しでもサボると、列車が脱線してあらぬ方向へ突っ走るように
マキエロはパニックになります。しかし、今日はコチラがパニクる寸前
だった。最初の出だしは軽いもんだったのだが、彼女の言い訳にもなって
ない言い訳(要するに口答え)を何度も聞くうちにしんどくなって来た。

ボ「あのな、今まで出会ってからお前の話をず~~~~~っと聞いて
  きたけど、ちゃんとやった試しがないじゃないか。聞く意味がない
  なら、もう聞かないから、言われた事だけ黙ってやれ。」

マ「はい。すいません。えっと、確認なんですけど……」

ボ「いや、これからはそれも聞かない。お前は「確認」とか言って、
  責任逃れをしているだけだ。それにいいかげんに頭を使わないと
  自分の意思がなくなるぞ。思った事を口に出す前に考えろ。」

マ「あ、はい。すいません。で、確認をしたいんですけど……」

ボ「……いや、だから。考えろって。そんな難しい事を言っていない
  だろーが。私が言った事を自分でまとめろよ。」

マ「すいません、それで…」

ボ「ちょ!喋るなって言っているのがわからんのか!?」

マ「あ、はい、すいません、で、」

ボ「だから!!ただ、誤字脱字が多いから気を引き締めろって注意しただけ
  だろが!!ってか、言ってしまったから、もう良いだろ!喋るな!!」

マ「すいません、で、どうやって誤字脱字を…」

ボ「喋るな。黙ってやれ。」

マ「あ、はい、それで」

ボ「喋るな。」

マ「あ、はい、それで」

ボ「喋るなって。」

マ「あ、はい、すいません、え~、それで」

ボ「返事もせずに、謝罪もせずに、喋るな。」

マ「あ、はい、それで」

ボ「しゃ~べ~る~な~~って。」

マ「あ、はい、あの~」

ボ「しゃべんなっ!!」

マ「はい。でも」

ボ「しゃべんなっ!!!!!」

マ「あ、はい。」

ボ「あ、はい、もいらん!しゃべんなって言ったらしゃべんな!!」

マ「あ、はい。あの~」

ボ「お前はアホかっ!!!一言も言うな!何も訊くな!黙ってやれ!!」

マ「あ、はい、すいません、で、確認をしたいんですけど…」

カノリンヌとミワンコフがどん引きしている。ボスが恐くないのか!?と。
とうとう私は座ってたイスを蹴って、マキエロのデスクまで行き、彼女の
イスを掴んで、力の限り揺らして「黙れっ!!」と叫んだ。マキエロは
黙り込んだが、恐怖でびびり、言葉を失ったのではない。「喋るな」と言う
言葉を「黙れ」と言う言葉に変えた事によって沈黙したのだ。マキエロの
脳は1つしか判断が出来ない。「喋るな」って事は「喋ることをやめろ」と
いう事で、「喋る」と「やめる」と言う動詞が二つも入っている。しかし、
「黙れ」と言うのは「黙る」の命令形がひとつだけなんでマキエロの脳は
反応し、動いたのである。え~~~?コイツマジか!?ってか!? うん。








「訊く」のがクセなんだってさ。              ボスヒコ