
新日本プロレス・新春黄金シリーズ最終戦の両国国技館大会で、新日本プロレスの至宝「IWGP ヘビー級王座」と全日本プロレスの象徴「3冠統一ヘビー級王座」のダブルタイトル戦がおこなわれたんです。
このカードは、プロレス史上禁断のカードといわれ、ジャイアント馬場さんがご存命中は、絶対に実現不可能とされていたカードなんです。実際に、「アントニオ猪木 VS ジャイアント馬場」、「藤波辰彌 VS ジャンボ鶴田」、「武藤敬司 VS 三沢光晴」等のタイトルマッチは、ついに実現しませんでした。
今回、団体の威信を懸けて戦った IWGP 王者・天山広吉と3冠王者・小島聡は、新日プロの同期で、若手時代、ヤングライオン杯をめぐって、ともに切磋琢磨してきた間柄で、かつては「テンコジ」タッグを結成し、IWGP タッグ王者にもなった盟友でもあるんです。
勝敗は時の運。勝ち負けも大切ですが、プロレスはなんといっても内容が大切。たとえひいきの選手が勝っても、試合内容がしょっぱければ、罵声を浴びせるのが真のプロレスファン。
で、今回の試合は、終了11秒前(60分間戦ったこと自体がすばらしい)、天山の脱水症状による失神 KO 負けだったそうですから、きっと壮絶なすばらしい内容だったんだと思います。
総合格闘技に押され気味のプロレス界。なんとか巻き返してほしいですね。