3000年ぶりに稲妻が走る。@kirekoです。
>今日の感想と批評
窓を開けると空気が冷たい。
秋が終わり、冬が来そうな予感がしてきますな。
皆さん、寒さにやられて風邪でもひかんように、十分注意を。
しかし、この冬のパリッとした、心地よい寒さも悪くない。
(鼻ズルズルになりながら)
■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9
*感想テンプレ
■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:読める判定(kireko個人が読めるか読めないか)
:好き嫌い判定(kireko個人が好きか嫌いか)
:感想(kirekoの感想)
*感想テンプレ終わり
============はい開始==============
■B2-043 ジャンル SF 作:BIRUSU
:あらすじ
私は空に住まう住人。名前はB2-043と言う。
:感想
空を浮かぶ気象観測ロボットの話。現在開催中の覆面小説家になろう2008秋投稿用に作者が書いた作品らしい。作者曰く「まとまりがない」という事だが、kirekoは「一つの機械が生まれてから死ぬまで」を上手く纏めており、話として完結させていると思った。ロボットの一人称で語られる本文は、SF成分とファンタジー成分が半々ずつ入っており、頭ごなしに捏造知識を売りつける設定理論を髄とする小説よりも、幾分か読める作品だと思う。ロボットの設定説明に関しては、物語自体に興味があるかないか、という部分がかなり関わってくるが、あえて科学的、SF的な専門用語を使わず、一般人の認識で十分わかる程度の解説と説明をしてくれているので、何故高高度の大気圏内でロボットが浮遊できるのか(この点に関して面白かったのは、やんわり未来であるということを感じさせる描写。推測だが、おそらく機体のバランスを保つ推進剤も浮遊期間が20年という歳月から考えると、内部のエネルギーで賄っている事と思われる。よって、現在では考えられない画期的なエネルギー効率を持つ、風と太陽の発電機がロボットに内蔵されていると思われる)や、それについて犠牲になった試験機の説明などは、とてもわかりやすかった。本文では、無機質に感情を持たせるという、ある種「思考の擬人化」を表現の中に取り入れているが、機械的な部分を失っていないところが良い。思考の擬人化というと、やれ「寂しい」だの「悲しい」だの人間らしくすればするほど、ややもクドくなってしまうものだが、この小説は最期まで(本当の意味でも)ロボットの感情を、機械的に坦々と描いているところに好感がもてる。個人的な疑問としては、ロボットの形状はどんなものだったのか、実験成功第一号なのに何故役目を終えた時点で海に廃棄されたのか、そんなことが気になった。
:読める判定 ファンタジー成分が多いが、まずまず :好き嫌い判定 嫌いじゃない
■詩《子供のころは》ほか ジャンル 詩 作:euReka
:あらすじ
死と思春期を考える4篇の詩。《子供のころは》《世界は僕に》《クラゲになって》《14歳のとき》。
:感想
死を考える事を捉えた詩。詩やエッセイというのは、その時、見たもの、聞いたものをその人の思考なり感情なりで浪漫ありげに表現するため、その表現に共感するものがあるかどうか、表現自体が面白いと思うかどうかが、読める読めないの根本的な問題になってくると思う。kirekoは「クラゲ」以外の三作は、作者の表現の上手さからか読めたと思う。例えば本文で面白いなと思った表現に、「子どものころは」の、人間として逃れられない死について怖気づく主人公が
不死身の体と
大きな犬が欲しかった
という風に捉えるのは、後半の解説もあって、面白い表現だなと思った。こういう些細な表現の上手さが光る作品というか、作風だと思う。読後、ふとした疑問としてあったのは、これは連作なのだろうか?ということ。死生観について纏めてあるからかもしれないが、「子どものころは」と「14歳のとき」は対称を為す連作風に描かれているからそう思ったからかもしれない。事実「死」と「世界」という表現に関して、関連のようなものを感じた。まあ、同じ作者が同じネタで書いているからだろうか。
:読める判定 興味があれば :好き嫌い判定 表現が面白い
■それでも世界は以下省略。 ジャンル 学園 作:椎堂 真砂
:あらすじ
僕こと九九十九と、その友人細秋子。僕らは今日という日に学校に忍び込んだ。ハロウィンという唯一無二の日を祝うために。さぁ、楽しもう。どうせ世界に省略されるような話だ。
:感想
変な男と変な女が、夜の学校に忍び込んで腐った(高級も混じってる)卵投げパーティをする話。序盤の主人公の長い長い一人語り、その後の変な台詞を吐く女に随時突っ込む文体などは、はっきりいって趣味に合わず、読書するものとしては嫌いだが、全体的に多めで、大味な、割とテンションの高い二人の会話に含まれるコメディー要素、そして使われる反復や、場をさらうような屋上での展開、少なくとも計算されていると思われる纏まった台詞表現に関しては、やや知識が必要なものもあるが、総じて読みやすく創られていると思う。嗜好品であり、娯楽を大事とする小説の楽しみ方は人それぞれだが『読者を楽しませる』という観念について、この小説と、それを書いた作者は拘っていると思う。何か切実なものを伝えようというわけではなく、ウェイトを軽くし、少しでも読者を面白がらせようという意思が、ちゃんと出せているという点では、好き嫌いを超越した部分で関心する。ただ、残念なのはスピード感。こう言ったジャンルとしては、もう少しスピード感があっても良いのではないだろうか。作中で「無駄」と言われる部分は、明らかに無駄であるし、登場するキャラクターの説明としては多すぎるし、最期のシーンのための「焦らし」演出として必要かと言われると、不必要極まりないと個人的に思う。むしろ無駄と思われる思考や台詞の部分を削って、行動や風俗、いわゆる表面的な描写について、簡素に説明したほうが、読者にはわかりやすいのではないだろうか。想像する側の読者としては、二人の容姿が卵塗れになったという部分でしか見えてこなかった。
どうでもいい個人的な話を蒸し返すが、やっぱり前述の通りクドクドと一人語りの多い、感情にばかり左右される書き方は気に入らない。キャラクター描写として必要だとしても、ここまで書かれると嫌になる。最近流行の書き方なのかもしれないけど、話されたことへのレスポンスや、その時の感情ばかりに目がいって、必要じゃない部分が多すぎて飽きてしまうのは残念だ。作風の都合とはいえ、せっかく出した、最期の小説の旨味を失っている感もあるように思える。
:読める判定 かるーく読める :好き嫌い判定 書き方が嫌い
■あかねさす(父のこと) ジャンル その他 作:本間有明
:あらすじ
一介のサラリーマンだった父の葬式の翌日、父の歌集を読んでいた僕は、最初に読んだ時には読み過ごしてしまった一つの歌に目をとめた・・・。
:感想
父の亡くなった後に、末の息子が思うこと。最初は坦々と文章が続くが、その内に詩が好きな父親を、その歴史とその時の詩を追いながら紹介すると言う、どちらかというと伝記に近い作品だ。まず、人物を詩で紹介していることから、完全に読者の想像に任せると言うスタイルであること、実在する事件に絡めた伝記(これは作者の実話なのか?)であることから、展開や物語の起伏に関して面白いというのは千差万別である事を飲み込んで、読んで欲しいと思う。本文の感想は、とてもやりにくい。なぜなら、詩でその人なりを話しているから、それに対して「どう」という気持ちが短絡的になってしまうからだ。例えば、「息子娘に苦労をさせられてるな」とか、「こんな一面もあるのか」なんて言葉は浮かぶが、それについて表現が上手かったりと思うことはなく、どちらかといえばサラリーマン川柳を読む感じに近い。一般人の話で、しかも当人がもうこの世に居ないので、浪漫ある歴史人物を刻々と記した伝記などと比べると、設定がリアルであること以外に、肝心な文章の旨味や面白味は無かったと思う。その人なりに想像の余地はあるものの、詩と解説に乏しい身内の主観という形態からか、その余地に興味を持てるかと言われると、難しいと思う。
:読める判定 読みやすくはない :好き嫌い判定 特に気に入るところなし
■あなたのそばで笑っていたい ジャンル 恋愛 作:星明
:あらすじ
今日もあいつに会えるんだ。私の最高の楽しみ。このままずっといっしょにいられたらいいのに……。
:感想
告白物。全体的に薄っぺらい感情的な描写が多く、文字記号での感情表現(;=悲しい ///=恥ずかしい と見る)などは、簡単に済ませようという作者の表現力の無さが見えて、横書きならまだしも、縦書きなら見苦しいことこの上ない。好きには好きの理由があってしかるべきだし、片思いであることなど、現在の二人の関係に及ぶ事前情報は、告白前に表記しておくのが当たり前だ。二人の関係に対して納得しないとか、そういう疑問はないが、そもそも小説とは言いがたい表現力の欠落した小説だった。シーンを想像して、小説を書く勇気は買うが、こういった小説の旨味である、告白に至る人間心理を描くには、色んな表現を使ってこそ醍醐味だと思う。その時の二人の環境(立ち位置)、表情、視線、体調、仕草、行動、態度、その他諸々の描写で、いくらでも喜怒哀楽を入れる事が出来るのに、その可能性を削ぎ、簡単に済ませるのは、書き手と作品の安っぽさが浮き彫りになり、如何せん駄作であると思う。ただ、そう考えることは悪ではないし、乏しい表現力は、学べばいくらでもついてくると思うので、個人的には頑張って欲しい。だからこそ、この小説にならない小説は、読む価値なしの烙印を押させてもらう。
駄作!読む価値なし!
:読める判定 論外 :好き嫌い判定 論外
============終了=============
>言ってなかったけど
今さらの話。
でも、もしかしたらわかってない人がいるかもしれないので言っておきます。
この企画が始まってから、大分ルール変えてるんですが、
唯一変わってない事としては、投稿順でも連投作品(紹介する作品が同じ作者の場合)は、どちらか一作紹介のみにさせてもらってます。
あと、今まで口に出してはいませんでしたが、
紹介する全ての作品、全ての作者には頑張って欲しいと思ってます。
それが伝わっているかどうかは別として、盛り上げられれば良いなと
草葉の陰から見守る落ち武者のようなkirekoでした。
以上、どうでもいい話でした。
■記事に置くと何故か拍手が増えるので、もう諦めて置くことにしたWEB拍手(何か一言あったらどうぞ)
web拍手を送る
>今日の感想と批評
窓を開けると空気が冷たい。
秋が終わり、冬が来そうな予感がしてきますな。
皆さん、寒さにやられて風邪でもひかんように、十分注意を。
しかし、この冬のパリッとした、心地よい寒さも悪くない。
(鼻ズルズルになりながら)
■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9
*感想テンプレ
■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:読める判定(kireko個人が読めるか読めないか)
:好き嫌い判定(kireko個人が好きか嫌いか)
:感想(kirekoの感想)
*感想テンプレ終わり
============はい開始==============
■B2-043 ジャンル SF 作:BIRUSU
:あらすじ
私は空に住まう住人。名前はB2-043と言う。
:感想
空を浮かぶ気象観測ロボットの話。現在開催中の覆面小説家になろう2008秋投稿用に作者が書いた作品らしい。作者曰く「まとまりがない」という事だが、kirekoは「一つの機械が生まれてから死ぬまで」を上手く纏めており、話として完結させていると思った。ロボットの一人称で語られる本文は、SF成分とファンタジー成分が半々ずつ入っており、頭ごなしに捏造知識を売りつける設定理論を髄とする小説よりも、幾分か読める作品だと思う。ロボットの設定説明に関しては、物語自体に興味があるかないか、という部分がかなり関わってくるが、あえて科学的、SF的な専門用語を使わず、一般人の認識で十分わかる程度の解説と説明をしてくれているので、何故高高度の大気圏内でロボットが浮遊できるのか(この点に関して面白かったのは、やんわり未来であるということを感じさせる描写。推測だが、おそらく機体のバランスを保つ推進剤も浮遊期間が20年という歳月から考えると、内部のエネルギーで賄っている事と思われる。よって、現在では考えられない画期的なエネルギー効率を持つ、風と太陽の発電機がロボットに内蔵されていると思われる)や、それについて犠牲になった試験機の説明などは、とてもわかりやすかった。本文では、無機質に感情を持たせるという、ある種「思考の擬人化」を表現の中に取り入れているが、機械的な部分を失っていないところが良い。思考の擬人化というと、やれ「寂しい」だの「悲しい」だの人間らしくすればするほど、ややもクドくなってしまうものだが、この小説は最期まで(本当の意味でも)ロボットの感情を、機械的に坦々と描いているところに好感がもてる。個人的な疑問としては、ロボットの形状はどんなものだったのか、実験成功第一号なのに何故役目を終えた時点で海に廃棄されたのか、そんなことが気になった。
:読める判定 ファンタジー成分が多いが、まずまず :好き嫌い判定 嫌いじゃない
■詩《子供のころは》ほか ジャンル 詩 作:euReka
:あらすじ
死と思春期を考える4篇の詩。《子供のころは》《世界は僕に》《クラゲになって》《14歳のとき》。
:感想
死を考える事を捉えた詩。詩やエッセイというのは、その時、見たもの、聞いたものをその人の思考なり感情なりで浪漫ありげに表現するため、その表現に共感するものがあるかどうか、表現自体が面白いと思うかどうかが、読める読めないの根本的な問題になってくると思う。kirekoは「クラゲ」以外の三作は、作者の表現の上手さからか読めたと思う。例えば本文で面白いなと思った表現に、「子どものころは」の、人間として逃れられない死について怖気づく主人公が
不死身の体と
大きな犬が欲しかった
という風に捉えるのは、後半の解説もあって、面白い表現だなと思った。こういう些細な表現の上手さが光る作品というか、作風だと思う。読後、ふとした疑問としてあったのは、これは連作なのだろうか?ということ。死生観について纏めてあるからかもしれないが、「子どものころは」と「14歳のとき」は対称を為す連作風に描かれているからそう思ったからかもしれない。事実「死」と「世界」という表現に関して、関連のようなものを感じた。まあ、同じ作者が同じネタで書いているからだろうか。
:読める判定 興味があれば :好き嫌い判定 表現が面白い
■それでも世界は以下省略。 ジャンル 学園 作:椎堂 真砂
:あらすじ
僕こと九九十九と、その友人細秋子。僕らは今日という日に学校に忍び込んだ。ハロウィンという唯一無二の日を祝うために。さぁ、楽しもう。どうせ世界に省略されるような話だ。
:感想
変な男と変な女が、夜の学校に忍び込んで腐った(高級も混じってる)卵投げパーティをする話。序盤の主人公の長い長い一人語り、その後の変な台詞を吐く女に随時突っ込む文体などは、はっきりいって趣味に合わず、読書するものとしては嫌いだが、全体的に多めで、大味な、割とテンションの高い二人の会話に含まれるコメディー要素、そして使われる反復や、場をさらうような屋上での展開、少なくとも計算されていると思われる纏まった台詞表現に関しては、やや知識が必要なものもあるが、総じて読みやすく創られていると思う。嗜好品であり、娯楽を大事とする小説の楽しみ方は人それぞれだが『読者を楽しませる』という観念について、この小説と、それを書いた作者は拘っていると思う。何か切実なものを伝えようというわけではなく、ウェイトを軽くし、少しでも読者を面白がらせようという意思が、ちゃんと出せているという点では、好き嫌いを超越した部分で関心する。ただ、残念なのはスピード感。こう言ったジャンルとしては、もう少しスピード感があっても良いのではないだろうか。作中で「無駄」と言われる部分は、明らかに無駄であるし、登場するキャラクターの説明としては多すぎるし、最期のシーンのための「焦らし」演出として必要かと言われると、不必要極まりないと個人的に思う。むしろ無駄と思われる思考や台詞の部分を削って、行動や風俗、いわゆる表面的な描写について、簡素に説明したほうが、読者にはわかりやすいのではないだろうか。想像する側の読者としては、二人の容姿が卵塗れになったという部分でしか見えてこなかった。
どうでもいい個人的な話を蒸し返すが、やっぱり前述の通りクドクドと一人語りの多い、感情にばかり左右される書き方は気に入らない。キャラクター描写として必要だとしても、ここまで書かれると嫌になる。最近流行の書き方なのかもしれないけど、話されたことへのレスポンスや、その時の感情ばかりに目がいって、必要じゃない部分が多すぎて飽きてしまうのは残念だ。作風の都合とはいえ、せっかく出した、最期の小説の旨味を失っている感もあるように思える。
:読める判定 かるーく読める :好き嫌い判定 書き方が嫌い
■あかねさす(父のこと) ジャンル その他 作:本間有明
:あらすじ
一介のサラリーマンだった父の葬式の翌日、父の歌集を読んでいた僕は、最初に読んだ時には読み過ごしてしまった一つの歌に目をとめた・・・。
:感想
父の亡くなった後に、末の息子が思うこと。最初は坦々と文章が続くが、その内に詩が好きな父親を、その歴史とその時の詩を追いながら紹介すると言う、どちらかというと伝記に近い作品だ。まず、人物を詩で紹介していることから、完全に読者の想像に任せると言うスタイルであること、実在する事件に絡めた伝記(これは作者の実話なのか?)であることから、展開や物語の起伏に関して面白いというのは千差万別である事を飲み込んで、読んで欲しいと思う。本文の感想は、とてもやりにくい。なぜなら、詩でその人なりを話しているから、それに対して「どう」という気持ちが短絡的になってしまうからだ。例えば、「息子娘に苦労をさせられてるな」とか、「こんな一面もあるのか」なんて言葉は浮かぶが、それについて表現が上手かったりと思うことはなく、どちらかといえばサラリーマン川柳を読む感じに近い。一般人の話で、しかも当人がもうこの世に居ないので、浪漫ある歴史人物を刻々と記した伝記などと比べると、設定がリアルであること以外に、肝心な文章の旨味や面白味は無かったと思う。その人なりに想像の余地はあるものの、詩と解説に乏しい身内の主観という形態からか、その余地に興味を持てるかと言われると、難しいと思う。
:読める判定 読みやすくはない :好き嫌い判定 特に気に入るところなし
■あなたのそばで笑っていたい ジャンル 恋愛 作:星明
:あらすじ
今日もあいつに会えるんだ。私の最高の楽しみ。このままずっといっしょにいられたらいいのに……。
:感想
告白物。全体的に薄っぺらい感情的な描写が多く、文字記号での感情表現(;=悲しい ///=恥ずかしい と見る)などは、簡単に済ませようという作者の表現力の無さが見えて、横書きならまだしも、縦書きなら見苦しいことこの上ない。好きには好きの理由があってしかるべきだし、片思いであることなど、現在の二人の関係に及ぶ事前情報は、告白前に表記しておくのが当たり前だ。二人の関係に対して納得しないとか、そういう疑問はないが、そもそも小説とは言いがたい表現力の欠落した小説だった。シーンを想像して、小説を書く勇気は買うが、こういった小説の旨味である、告白に至る人間心理を描くには、色んな表現を使ってこそ醍醐味だと思う。その時の二人の環境(立ち位置)、表情、視線、体調、仕草、行動、態度、その他諸々の描写で、いくらでも喜怒哀楽を入れる事が出来るのに、その可能性を削ぎ、簡単に済ませるのは、書き手と作品の安っぽさが浮き彫りになり、如何せん駄作であると思う。ただ、そう考えることは悪ではないし、乏しい表現力は、学べばいくらでもついてくると思うので、個人的には頑張って欲しい。だからこそ、この小説にならない小説は、読む価値なしの烙印を押させてもらう。
駄作!読む価値なし!
:読める判定 論外 :好き嫌い判定 論外
============終了=============
>言ってなかったけど
今さらの話。
でも、もしかしたらわかってない人がいるかもしれないので言っておきます。
この企画が始まってから、大分ルール変えてるんですが、
唯一変わってない事としては、投稿順でも連投作品(紹介する作品が同じ作者の場合)は、どちらか一作紹介のみにさせてもらってます。
あと、今まで口に出してはいませんでしたが、
紹介する全ての作品、全ての作者には頑張って欲しいと思ってます。
それが伝わっているかどうかは別として、盛り上げられれば良いなと
草葉の陰から見守る落ち武者のようなkirekoでした。
以上、どうでもいい話でした。
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