不死鳥は炎を浴びて蘇る@kirekoです。
>今日の感想と批評
更新するごとに着実にアクセスは増えているが、
どういう層が読んでいるかわからないこのブログ。
読者は何処から来て、何処へ帰るのか。
まさにそれは永遠のミステリー。
■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9
*感想テンプレ
■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:読める判定(kireko個人が読めるか読めないか)
:好き嫌い判定(kireko個人が好きか嫌いか)
:感想(kirekoの感想)
*感想テンプレ終わり
============はい開始==============
■廃墟にて ジャンル 恋愛 作:悲劇のM
:あらすじ
某掲示板のあるスレッドの幽霊をツンデレ化した。それだけです。
:感想
前回紹介した歴史物が面白かっただけに、期待は高まるところなのだが、うん?なんだこれは。……タグを確認して了解した。「作者の妄想シリーズ」言い得て妙だなぁ。あたまは右で、からだは左ってことは、切断死とかした幽霊なんだろうか。そりゃ誰だって逃げ出すと思うが、主人公のオカルト耐性が強すぎて、そんなものはクソ食らえな展開は、良い意味で独特、悪い意味で展開に任せすぎな気もする。なんで切断死体の霊がベッドの隣で寝てるのか、それを考えると、もしかして主人公は彼女と同じ世界へ吸い込まれてしまったのか?とか、そういううっかり妄想発言をしてしまいそうなぐらい、内容はあまり練りこまれていない。
:読める判定 読める…が。 :好き嫌い判定 安直なのはちょっと
■失われた文化 ジャンル コメディー 作:光太朗
:あらすじ
時は二〇九九年。失われた文化、という研究課題に取り組むべく、榊原アミラは曽祖父である拓郎に協力を願い出る。百十歳、まだまだ現役の拓郎は、熱いソウルを取り戻そうと、かつてはその道を極めていたと豪語するシルバー二十人を集め、ある会議を開くのだった──☆★☆イラスト小説企画『小説風景12選』〈10月〉参加作。御神楽羽奏先生のイラストを元にした物語です☆★☆
:感想
今からざっと100年弱経った世界で、失われた文化について語り合う「かつてはその道を極めていた方たち」と未来社会に生きる孫の話。なんだか小説というより一種ギャグ漫画のような構図(褒め言葉)が多いが、話の軸は「ある失われた文化」について、どっしり腰をすえて描写しているので読めると思う。昨今のその文化とやらは、やや食傷気味であるがゆえに忘れやすいが、実際、紙も鉛筆も彩色用具も無くなった未来社会においては、こんな感じに喜ばれるのかもしれない。老人方からすれば懐古な感情と燻っていたもの、何も知らない若者からしたら、それこそカルチャーショック現象だろう。現在でも何でもかんでも差別だと思う「言葉狩り」や、横文字と縦文字を交えたようなヘンテコな日本語が流行ったりしているが、ある意味そんな事を繰り返した終着点がこの世界なのかもしれない。そんな未来世界について、kireko個人として些細な疑問があるとしたら、広く普及していたはずの大衆絵師たちは何処へ消えた?とか、もしかして世界的に二次元世界の弾圧が何かしらあったのか?とか、むしろ世界の文化傾向はどういう風になってるんだ?とか、想像の範疇を超える妄想が出てきてしまうので、基本的に一般読者の方は、そういう設定面は了承済みで読んで欲しい。属性とか、そういう文化に興味がある人には、意欲的で面白い作品だろう。この文化が掘り起こされることによって、この後世界はどうなって行くのだろうか……そういう面を想像しても面白い。
あと、どうでも良いことなのだが、この作者は自分でも絵を書く人なのだろうか。やけに道具やら要素やら、なんか絵師っぽい描写表現がチラホラ見えて、気になるところだ。
:読める判定 読める :好き嫌い判定 君が今立っている場所は、失われた文化の一部なのかもしれない。
■姉妹のゲームはケンカの種 ジャンル コメディー 作:姉子
:あらすじ
姉鈴香のゲーム依存症には妹瞳も困り果てていた。しかも下手、下手にもほどがあるというもの。しかしその鈴香が、やっと!やっとエンディングを迎える!・・・一歩前までたどり着いた!しかしそこはやっぱり鈴香、案の定エンディングにはなかなか・・・そのとき!
:感想
なんというか、誰かの日記帳を覗いた感じだ。こういう作品には、一般的な改行や文章作法を言っても仕方ないと思うので、まず核心の文章の質から見てみよう。確かに台詞が主体の文章には独特の勢いがあって、展開を面白くさせようという作者の労力も認めるところなのだが、少し読者を置き去りにして突っ走りすぎではないだろうか。ゲーム周辺の描写がとんでもなく弱いのに、台詞だけがやたら前のめりというか、そういうバランスの悪い構成は余り感心しない。コード抜くとか、そういう細かい演出にしたって、もうちょっと面白さに特化して拘れるはずだと思った。正直kirekoとしては、この小説を一読しても、面白みが何処にあるのかわからないっていうのが本音だ。
:読める判定 うーん。 :好き嫌い判定 細かくなくていいから、わかりやすく。
■なんか、血生臭い俺の彼女。 ジャンル 恋愛 作:スグル
:あらすじ
ちょっと、他のガールフレンドより、赤くなりやすいガールフレンドのお話。
:感想
侵略者を日本刀で斬る仕事(?)を持つ変な彼女に好かれた男の話。もっと噛み砕いて言えば、変態彼女と変な表現方法を持つ男の日常。とにかく、物凄いメタだ。メタ表現を現実という世界に埋め込んだ意欲的な恋愛作品……というか、設定がぶっ飛んでいるので、まず人を選ぶ作品だろう。昭和ウルトラシリーズ、キン肉マン(王位争奪編)、フルハウス、ガンダム、という感じで、とにかく文章の表現に一々絡めてくる作者の意図からして、前述の通り、基本的に一般読者用ではない。ネタがわかる人のために書いているとしか思えない独特の表現方法は、ある意味潔くて良いんじゃないと思うが、何だか知ってる(思い出のある)人からすると、ちょっと浅くて、白ける内容なんじゃなかろうか。どうせ人を選ぶんだから、もう少し深く突っ込んでも良かったなあなんて、まあ、そういう個人的な話はやめておこうか。恋愛面において、心理的にどうだとか訴えかける物は殆ど無いし、小説内において、それほど恋愛面がプッシュされているわけではないが、一応彼女の台詞や仕草に要素はある。ただ、それはただ単に一要素であって、後々脈々と続いて、読者が心揺さぶられるような恋愛描写ではない。そういう面もあり、独特の改行も加味してか、文章全体が軽いなと思ってしまった。恋愛ジャンルで読もうと思う人には、余り必要でない部分が多い作品かもしれない。
:読める判定 メタだねえ :好き嫌い判定 エースはやっぱりアリブンタ戦
■デッドアットクリスマス ジャンル 恋愛 作:temso
:あらすじ
彼女のいない大学生、顕二は鬱屈とした気分でクリスマスイブを迎えるが……
:感想
クリスマスという日を僻み、儚む男の話。恋愛感が鬱屈しているというか、物の捉え方が、等身大の大学生ぽくてkirekoは好きだなと思う。その中でも一番良かったなと思えるのは、一応中盤の起伏で、大学の友人が些細なことで恋人と隙間が空き、主人公が相談の末、解決の糸口を見つけるのだが、そこで何処か主人公がクリスマスに対して吹っ切れるような描写が見えるのだが、その後にアパートから出てくるカップルを見て、主人公は最初と同じ「死ねばいいのに」って気持ちに戻ってしまうのが、なかなか面白かった。まあ変わらないわけではないのだが、書き手の気持ちを考えると、綺麗に主人公を吹っ切らせて話をオトしたいところなのに、最期主人公が、ヘンテコに前向きになるモノローグには、面白みを感じた。除夜の鐘1080回とか、そういう何気ない描写が面白いなと感じた。
:読める判定 読める :好き嫌い判定 クリスマスは突然やってくる。
==========終了===========
>もうそんな季節を考えるのか
いっつも思うけど、クリスマスが6月ぐらいにありゃ良かったと思う。
なぜって?そりゃ12月は忙しいから、そんな煩わしいイベントに
いつもは閑散としている街が、蟻んこ大発生みたいに、ごったがえすからだよ!
それと同じような感じで思うけど、
一宗教の一部の記念日が全国的なイベントになるなんて、
お祭り好きな日本人だからこそ、すんなり受け入れられたのかもね。
クリスマスは人が働いてるイメージしかないなんて、口が裂けても言えないわ!
■素っ気無くなったWEB拍手(何か一言あったらどうぞ)
web拍手を送る
>今日の感想と批評
更新するごとに着実にアクセスは増えているが、
どういう層が読んでいるかわからないこのブログ。
読者は何処から来て、何処へ帰るのか。
まさにそれは永遠のミステリー。
■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9
*感想テンプレ
■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:読める判定(kireko個人が読めるか読めないか)
:好き嫌い判定(kireko個人が好きか嫌いか)
:感想(kirekoの感想)
*感想テンプレ終わり
============はい開始==============
■廃墟にて ジャンル 恋愛 作:悲劇のM
:あらすじ
某掲示板のあるスレッドの幽霊をツンデレ化した。それだけです。
:感想
前回紹介した歴史物が面白かっただけに、期待は高まるところなのだが、うん?なんだこれは。……タグを確認して了解した。「作者の妄想シリーズ」言い得て妙だなぁ。あたまは右で、からだは左ってことは、切断死とかした幽霊なんだろうか。そりゃ誰だって逃げ出すと思うが、主人公のオカルト耐性が強すぎて、そんなものはクソ食らえな展開は、良い意味で独特、悪い意味で展開に任せすぎな気もする。なんで切断死体の霊がベッドの隣で寝てるのか、それを考えると、もしかして主人公は彼女と同じ世界へ吸い込まれてしまったのか?とか、そういううっかり妄想発言をしてしまいそうなぐらい、内容はあまり練りこまれていない。
:読める判定 読める…が。 :好き嫌い判定 安直なのはちょっと
■失われた文化 ジャンル コメディー 作:光太朗
:あらすじ
時は二〇九九年。失われた文化、という研究課題に取り組むべく、榊原アミラは曽祖父である拓郎に協力を願い出る。百十歳、まだまだ現役の拓郎は、熱いソウルを取り戻そうと、かつてはその道を極めていたと豪語するシルバー二十人を集め、ある会議を開くのだった──☆★☆イラスト小説企画『小説風景12選』〈10月〉参加作。御神楽羽奏先生のイラストを元にした物語です☆★☆
:感想
今からざっと100年弱経った世界で、失われた文化について語り合う「かつてはその道を極めていた方たち」と未来社会に生きる孫の話。なんだか小説というより一種ギャグ漫画のような構図(褒め言葉)が多いが、話の軸は「ある失われた文化」について、どっしり腰をすえて描写しているので読めると思う。昨今のその文化とやらは、やや食傷気味であるがゆえに忘れやすいが、実際、紙も鉛筆も彩色用具も無くなった未来社会においては、こんな感じに喜ばれるのかもしれない。老人方からすれば懐古な感情と燻っていたもの、何も知らない若者からしたら、それこそカルチャーショック現象だろう。現在でも何でもかんでも差別だと思う「言葉狩り」や、横文字と縦文字を交えたようなヘンテコな日本語が流行ったりしているが、ある意味そんな事を繰り返した終着点がこの世界なのかもしれない。そんな未来世界について、kireko個人として些細な疑問があるとしたら、広く普及していたはずの大衆絵師たちは何処へ消えた?とか、もしかして世界的に二次元世界の弾圧が何かしらあったのか?とか、むしろ世界の文化傾向はどういう風になってるんだ?とか、想像の範疇を超える妄想が出てきてしまうので、基本的に一般読者の方は、そういう設定面は了承済みで読んで欲しい。属性とか、そういう文化に興味がある人には、意欲的で面白い作品だろう。この文化が掘り起こされることによって、この後世界はどうなって行くのだろうか……そういう面を想像しても面白い。
あと、どうでも良いことなのだが、この作者は自分でも絵を書く人なのだろうか。やけに道具やら要素やら、なんか絵師っぽい描写表現がチラホラ見えて、気になるところだ。
:読める判定 読める :好き嫌い判定 君が今立っている場所は、失われた文化の一部なのかもしれない。
■姉妹のゲームはケンカの種 ジャンル コメディー 作:姉子
:あらすじ
姉鈴香のゲーム依存症には妹瞳も困り果てていた。しかも下手、下手にもほどがあるというもの。しかしその鈴香が、やっと!やっとエンディングを迎える!・・・一歩前までたどり着いた!しかしそこはやっぱり鈴香、案の定エンディングにはなかなか・・・そのとき!
:感想
なんというか、誰かの日記帳を覗いた感じだ。こういう作品には、一般的な改行や文章作法を言っても仕方ないと思うので、まず核心の文章の質から見てみよう。確かに台詞が主体の文章には独特の勢いがあって、展開を面白くさせようという作者の労力も認めるところなのだが、少し読者を置き去りにして突っ走りすぎではないだろうか。ゲーム周辺の描写がとんでもなく弱いのに、台詞だけがやたら前のめりというか、そういうバランスの悪い構成は余り感心しない。コード抜くとか、そういう細かい演出にしたって、もうちょっと面白さに特化して拘れるはずだと思った。正直kirekoとしては、この小説を一読しても、面白みが何処にあるのかわからないっていうのが本音だ。
:読める判定 うーん。 :好き嫌い判定 細かくなくていいから、わかりやすく。
■なんか、血生臭い俺の彼女。 ジャンル 恋愛 作:スグル
:あらすじ
ちょっと、他のガールフレンドより、赤くなりやすいガールフレンドのお話。
:感想
侵略者を日本刀で斬る仕事(?)を持つ変な彼女に好かれた男の話。もっと噛み砕いて言えば、変態彼女と変な表現方法を持つ男の日常。とにかく、物凄いメタだ。メタ表現を現実という世界に埋め込んだ意欲的な恋愛作品……というか、設定がぶっ飛んでいるので、まず人を選ぶ作品だろう。昭和ウルトラシリーズ、キン肉マン(王位争奪編)、フルハウス、ガンダム、という感じで、とにかく文章の表現に一々絡めてくる作者の意図からして、前述の通り、基本的に一般読者用ではない。ネタがわかる人のために書いているとしか思えない独特の表現方法は、ある意味潔くて良いんじゃないと思うが、何だか知ってる(思い出のある)人からすると、ちょっと浅くて、白ける内容なんじゃなかろうか。どうせ人を選ぶんだから、もう少し深く突っ込んでも良かったなあなんて、まあ、そういう個人的な話はやめておこうか。恋愛面において、心理的にどうだとか訴えかける物は殆ど無いし、小説内において、それほど恋愛面がプッシュされているわけではないが、一応彼女の台詞や仕草に要素はある。ただ、それはただ単に一要素であって、後々脈々と続いて、読者が心揺さぶられるような恋愛描写ではない。そういう面もあり、独特の改行も加味してか、文章全体が軽いなと思ってしまった。恋愛ジャンルで読もうと思う人には、余り必要でない部分が多い作品かもしれない。
:読める判定 メタだねえ :好き嫌い判定 エースはやっぱりアリブンタ戦
■デッドアットクリスマス ジャンル 恋愛 作:temso
:あらすじ
彼女のいない大学生、顕二は鬱屈とした気分でクリスマスイブを迎えるが……
:感想
クリスマスという日を僻み、儚む男の話。恋愛感が鬱屈しているというか、物の捉え方が、等身大の大学生ぽくてkirekoは好きだなと思う。その中でも一番良かったなと思えるのは、一応中盤の起伏で、大学の友人が些細なことで恋人と隙間が空き、主人公が相談の末、解決の糸口を見つけるのだが、そこで何処か主人公がクリスマスに対して吹っ切れるような描写が見えるのだが、その後にアパートから出てくるカップルを見て、主人公は最初と同じ「死ねばいいのに」って気持ちに戻ってしまうのが、なかなか面白かった。まあ変わらないわけではないのだが、書き手の気持ちを考えると、綺麗に主人公を吹っ切らせて話をオトしたいところなのに、最期主人公が、ヘンテコに前向きになるモノローグには、面白みを感じた。除夜の鐘1080回とか、そういう何気ない描写が面白いなと感じた。
:読める判定 読める :好き嫌い判定 クリスマスは突然やってくる。
==========終了===========
>もうそんな季節を考えるのか
いっつも思うけど、クリスマスが6月ぐらいにありゃ良かったと思う。
なぜって?そりゃ12月は忙しいから、そんな煩わしいイベントに
いつもは閑散としている街が、蟻んこ大発生みたいに、ごったがえすからだよ!
それと同じような感じで思うけど、
一宗教の一部の記念日が全国的なイベントになるなんて、
お祭り好きな日本人だからこそ、すんなり受け入れられたのかもね。
クリスマスは人が働いてるイメージしかないなんて、口が裂けても言えないわ!
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