サバイバルナイフで夜を翔るぜラナウェイオブビックウェイ!@kirekoです。
>あああああ休日がぁああああ
マフティー曰く「こうやって構えている時に死神はこない」だそうですが
自分の場合「何かをやろうとした時に目的はやってこない」というオチでした。
もう怒った、これは俺の生き方ということで自己完了するしかない!
振り返るな!涙を見せるな!漢なら!ブラザーヒューイ!
炎のシュレン(CV若本)がお待ちかね!
>もおおおおおお解脱よおおおおお
最近狂ったように今まで封印してきたジャンルに挑戦しています
タブーを超えたタブーが今そこにある!つまりこの俺がジャスティス!
怪しげなマジシャン!今の俺に気力がないのもゴルゴムの仕業だ!
アイアムアジプシー暗い夜空!焦がす炎に照らされて!(オーガス
>ネタがないなら他人のネタを食べればいいじゃない。
ジプシーなブログめぐりをする俺が、ヌカさんのブログにあった
カラオケメニューを勝手に無知な知能で華麗に解説してみせるんだぜ?
・乾いた叫び (ゲシュタルト崩壊?)
・嘆きの森 (グラヴィオン?)
・コンプレックス・イマージュ (劣等感のイメージ?)
・絶望と希望 (パンドラの箱は特別な存在です)
・となりのトトロ (あるこうあるこうワタシは元気)
・ふぃぎゅ@メイト (ワギャンのすべりだいステージを思い出す)
・TRUE (みくに・・・?ドラゴンドライブ・・・?!)
・通学路 (スクールウェイデスネェ)
・鳥の歌 (とりよーとりよーとりたちよー)
・ラストリグレッツ(選ばれし子ども達?)
・赤い鈴 (マリスミゼルっていたよね)
・神曲 (すぎやまこういち先生wwwwwwwwwwwwww)
・エリュ系全部 (エリュ=海老をかいつまみながらリューナイトを見る)
・Roman系全部 (皇帝、ここがええのんかを思い出すNE!)
・石畳の緋き悪魔 (最後の聖戦に床を歩いていくのあったね)
・God knows (ギターだけ聴きたいわー)
・Days (FLOW・・?)
・創聖のアクエリオン (一万年と二千年前にタイムスリップしようドラえもん)
ず、ずびばぜん。ほどんどわがりまぜん・・解説お願いしますわ・・。
正直、流行に乗り遅れたというより自分が時代遅れになっていくのが
破滅的なスイーツ(笑)をかじるような感じだわ!
>あああああ休日がぁああああ
マフティー曰く「こうやって構えている時に死神はこない」だそうですが
自分の場合「何かをやろうとした時に目的はやってこない」というオチでした。
もう怒った、これは俺の生き方ということで自己完了するしかない!
振り返るな!涙を見せるな!漢なら!ブラザーヒューイ!
炎のシュレン(CV若本)がお待ちかね!
>もおおおおおお解脱よおおおおお
最近狂ったように今まで封印してきたジャンルに挑戦しています
タブーを超えたタブーが今そこにある!つまりこの俺がジャスティス!
怪しげなマジシャン!今の俺に気力がないのもゴルゴムの仕業だ!
アイアムアジプシー暗い夜空!焦がす炎に照らされて!(オーガス
>ネタがないなら他人のネタを食べればいいじゃない。
ジプシーなブログめぐりをする俺が、ヌカさんのブログにあった
カラオケメニューを勝手に無知な知能で華麗に解説してみせるんだぜ?
・乾いた叫び (ゲシュタルト崩壊?)
・嘆きの森 (グラヴィオン?)
・コンプレックス・イマージュ (劣等感のイメージ?)
・絶望と希望 (パンドラの箱は特別な存在です)
・となりのトトロ (あるこうあるこうワタシは元気)
・ふぃぎゅ@メイト (ワギャンのすべりだいステージを思い出す)
・TRUE (みくに・・・?ドラゴンドライブ・・・?!)
・通学路 (スクールウェイデスネェ)
・鳥の歌 (とりよーとりよーとりたちよー)
・ラストリグレッツ(選ばれし子ども達?)
・赤い鈴 (マリスミゼルっていたよね)
・神曲 (すぎやまこういち先生wwwwwwwwwwwwww)
・エリュ系全部 (エリュ=海老をかいつまみながらリューナイトを見る)
・Roman系全部 (皇帝、ここがええのんかを思い出すNE!)
・石畳の緋き悪魔 (最後の聖戦に床を歩いていくのあったね)
・God knows (ギターだけ聴きたいわー)
・Days (FLOW・・?)
・創聖のアクエリオン (一万年と二千年前にタイムスリップしようドラえもん)
ず、ずびばぜん。ほどんどわがりまぜん・・解説お願いしますわ・・。
正直、流行に乗り遅れたというより自分が時代遅れになっていくのが
破滅的なスイーツ(笑)をかじるような感じだわ!
≪読む前に注意≫
この物語はフィクションです。
実際に存在する団体名、役職名などは一切関係ありません。
描写に関してあえて端折ってる部分がありますが
そこは想像で保管してください。
===========================
『頑張ったワタシへの護法日』
17歳の春、ぜんぜんカワイイワタシが道を歩いていると。
ガッシボカッ!誰かに殴られて(痛)出血多量!ワタシは死んだ!
誰が殺したかなんてわからないうちに、野ざらしなワタシの体から
もう刹那的めっさ幽体離脱(上昇↑↑)で、一気に人魂。
そして雲の上で天使(エンジェル)と出会う。
迎えに来た天使は想像してたあどけなさの残る子どものような感じではなくて
ゲキマッシブなパワータイプで野太い声(ジャックバウアーボイス)。
そのマッシブな天使はワタシに言ったんだ。
「ああ!おまえは死んだが、俗世の業が強すぎて自縛霊になった!だから今のままでは天界にあげることはできない!おまえは自身のやり方で自らの業を解き、後悔をなくしてから天界へ来い!わかったな!?」
自縛霊が後悔?俗世の業?隠れ家的天界?
なんのことだかワタシにはサッパリ夏に向けて美肌スイーツ(笑)
エンジェル・ジャックバウアーは、ワタシに話してる途中で
忙しそうに隠し持ってたカワゆい♪デコレーションが付いてる
赤色新色のエーユーぽいデザインのケータイをとると誰かと話しはじめたの。
「なんだ!?ああ!?なんだと!今ちょっと流行の天界のショッピングモールに毒ガスがまかれるだと!ああ!わかった!救護班をモールに待たせろ!俺が行く!すぐにな!」
もうジャックはパニックで、女性の鬱(笑)ならぬ天使の鬱(パラノイア)。
ワタシへの挨拶もほどほどにスピリチュアルな自分磨きのレッツチャレンジ!
どこぞのワーキングビューティー(クール)も真っ青な働きマン(頑張り屋さん)な
彼は自分らしさを演出(FOX↓)しながら西の空にアゲ↑アゲ↑した。
・・・
どうしたらいいのワタシ?バウアーさんはヤバ系(笑)で
スローライフ(遅延)なんて関係ネーって感じでビビット(笑)飛んでくし。
ま、とりあえず自由には動けるみたいだし♪
せっかくスピリチュアル(透明★)にピラティス(広大♪)な
空を飛べるようになったんだから、今までにない
そうね、思い切って残業(笑)なデキる女(気分はシノハラリョウコ♪)になって
何かワタシがやらなきゃ誰がやるっぽい雰囲気(笑)ね。
そうだ地上に残してきた愛され上手(笑)で、この前やっと
キャンパスデビュー(笑)したキモカワ系(アンガぽいけどお金持ち$$$)の
ワタシの彼はどうしてるかしら?
今やフワモテガール(幽体離脱)体言中なワタシは
新定番(ニュースタンダード)ヒロイン(笑)の気持ちになって
彼の家まで行った。
…
見えてきた!300坪の豪邸都会の駅徒歩2分、おっきな門構えで
ケータイ小説(笑)に出てきそうなゴージャス(★豪★華★)で
オシャレなインテリア(秋の新色ファンデ)は高級インダスブランドで
おねえ系ホットヨガ(脱デトックス)のできる暖炉に、オシャレ系メイド付き。
こんなゴージャスな彼の家にスピリチュアルな人魂アメニティ生活満喫中の
素敵なワタシが、彼の家族も見れない心の隠れ家的プライベートエリアに侵入(笑)
とりあえず、彼の部屋を覗いてみる事にした。
…
ガーン!彼の部屋!なによあれ!
マネーロンダリングなガイタメジェンヌ(賢い系お金持ち♪)で有名なワタシが
FXで失敗した時と同じような電撃がビビット体中に走った!(笑)
彼の部屋に女がいるの。それも自分磨きのできない負け犬ヤバブス系女。
「先祖を大事にしてください」ってお前はホソキ先生かっつーの!
最近恋空(笑)を読んで恋愛体質のワタシはカチンときたね♪
もう衝動的に斧でも買ってブス女をスイーツ(笑)してやろうと思ったけど
さすがにおやすみマンモス(笑)なワタシは、彼の私生活を暴露しようと思って
一週間、ここにとどまって呪おうと思うわ!
…
彼がワタシの葬式(笑)にも来なくて、どこか寂しい病(笑)だったけど
裏切り者の彼に来てもらっても憎悪増す増す(←ワタシウマイ!)だけだし、
キッチュなサーフガール系のワタシは彼のことキッパリ諦めて、
今一番大事なのは見守って優しく呪い殺すこと(笑)だと思って一週間たったわ。
いまや呪い殺され系(笑)となった彼は、毎日部屋とキャンパスを往復。
毎日、頑張ったワタシの呪いが日に日に利いてやつれた彼が
今日も力なく自分のドアをあけるわ!
さあ今日もマイナスイオン(癒し)とデトックス(毒素)で呪い殺すわよ!
あ、あれ。なんか女の人が彼の後ろに。
キーッ!またあの負け犬ブス女ね!彼の部屋の窓にへんな紙つけちゃって
今から秘め事でも始めるのかしらね!?あー超くやしい!
今日はあいつをワタシのモテオーラ(笑)で呪い殺してあげるわ!
ヒューッ、いつものように部屋に入って、後ろから呪いの言葉を囁くの。
エコエコアザラシエロイムエッサイム南無阿弥陀仏般若覇粗阿御田色即是空!
ビリビリ、バシッ!窓に手を触れるとワタシは成仏した(笑)
…
「大丈夫。あなたにとりついた霊は今成仏したわ」
「はあ…ありがとうございます。つかぬことをお聞きしますが、どういった霊なのでしょうか?」
「ズバリいうわよ!あんたの彼女。相当な恨みをかってたみたいね。あんた彼女の葬式に出なかったでしょ?彼女の墓の前に水をかけて甘い果物と甘い花を添えて、十分あやまりなさい。あと恨まれるようなことをしてるのは先祖を大事にしないからよ、気をつけなさい」
「はあ…」
ガチャッ。
ズバリで有名なホソキ先生は出て行った。
今年は40回くらい先祖の墓参りをさせられそうだ。
しかし、今までの頭に響く謎の痛い声が聞こえたり、
脳みそを吸い取られるような変な疲れはないな。
広い部屋のベッドで久しぶりに気持ちよく僕は眠りに落ちた。
薄れゆく意識の中で、僕は今回の事をしみじみ思い出していた。
「やっぱ祟りってあるんだな。金巻いただけで引っかかる馬鹿でスイーツな女でも他人を恨んだりするんだな。先生に言われたように、葬式とか墓参りにはちゃんと行かなきゃな。ほんと。今回は困ったけどいい経験になった。次からは気をつけなきゃな。うん。めんどくさいからってそのまま野ざらしにせず、今度はちゃんと殺してからバラバラにして火葬(笑)にしよう…」
『頑張ったワタシへの護法日』完
================
■あとがき
前五識(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)と意識のほかに
末那識(まなしき)、阿頼耶識(あらやしき)という二つの無意識層を
想定するスイーツな話。
ドリムとせびんのスイーツ(笑)な記事を見て、なんとなくで始めて
速攻で書いたので無意識に感情が出てるところがあるかもしれない。
でも書いてわかったのは(笑)間違った言葉を適当にならべればスイーツになる!
だった。
スイーツ言葉の参考はここ
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%A4%A1%BC%A5%C4%A1%CA%BE%D0%A1%CB
なんか書いててイライラしたが、硬い文章を書く気持ちが沸いた。これは頑張った自分へのゴホービ(笑)
この物語はフィクションです。
実際に存在する団体名、役職名などは一切関係ありません。
描写に関してあえて端折ってる部分がありますが
そこは想像で保管してください。
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『頑張ったワタシへの護法日』
17歳の春、ぜんぜんカワイイワタシが道を歩いていると。
ガッシボカッ!誰かに殴られて(痛)出血多量!ワタシは死んだ!
誰が殺したかなんてわからないうちに、野ざらしなワタシの体から
もう刹那的めっさ幽体離脱(上昇↑↑)で、一気に人魂。
そして雲の上で天使(エンジェル)と出会う。
迎えに来た天使は想像してたあどけなさの残る子どものような感じではなくて
ゲキマッシブなパワータイプで野太い声(ジャックバウアーボイス)。
そのマッシブな天使はワタシに言ったんだ。
「ああ!おまえは死んだが、俗世の業が強すぎて自縛霊になった!だから今のままでは天界にあげることはできない!おまえは自身のやり方で自らの業を解き、後悔をなくしてから天界へ来い!わかったな!?」
自縛霊が後悔?俗世の業?隠れ家的天界?
なんのことだかワタシにはサッパリ夏に向けて美肌スイーツ(笑)
エンジェル・ジャックバウアーは、ワタシに話してる途中で
忙しそうに隠し持ってたカワゆい♪デコレーションが付いてる
赤色新色のエーユーぽいデザインのケータイをとると誰かと話しはじめたの。
「なんだ!?ああ!?なんだと!今ちょっと流行の天界のショッピングモールに毒ガスがまかれるだと!ああ!わかった!救護班をモールに待たせろ!俺が行く!すぐにな!」
もうジャックはパニックで、女性の鬱(笑)ならぬ天使の鬱(パラノイア)。
ワタシへの挨拶もほどほどにスピリチュアルな自分磨きのレッツチャレンジ!
どこぞのワーキングビューティー(クール)も真っ青な働きマン(頑張り屋さん)な
彼は自分らしさを演出(FOX↓)しながら西の空にアゲ↑アゲ↑した。
・・・
どうしたらいいのワタシ?バウアーさんはヤバ系(笑)で
スローライフ(遅延)なんて関係ネーって感じでビビット(笑)飛んでくし。
ま、とりあえず自由には動けるみたいだし♪
せっかくスピリチュアル(透明★)にピラティス(広大♪)な
空を飛べるようになったんだから、今までにない
そうね、思い切って残業(笑)なデキる女(気分はシノハラリョウコ♪)になって
何かワタシがやらなきゃ誰がやるっぽい雰囲気(笑)ね。
そうだ地上に残してきた愛され上手(笑)で、この前やっと
キャンパスデビュー(笑)したキモカワ系(アンガぽいけどお金持ち$$$)の
ワタシの彼はどうしてるかしら?
今やフワモテガール(幽体離脱)体言中なワタシは
新定番(ニュースタンダード)ヒロイン(笑)の気持ちになって
彼の家まで行った。
…
見えてきた!300坪の豪邸都会の駅徒歩2分、おっきな門構えで
ケータイ小説(笑)に出てきそうなゴージャス(★豪★華★)で
オシャレなインテリア(秋の新色ファンデ)は高級インダスブランドで
おねえ系ホットヨガ(脱デトックス)のできる暖炉に、オシャレ系メイド付き。
こんなゴージャスな彼の家にスピリチュアルな人魂アメニティ生活満喫中の
素敵なワタシが、彼の家族も見れない心の隠れ家的プライベートエリアに侵入(笑)
とりあえず、彼の部屋を覗いてみる事にした。
…
ガーン!彼の部屋!なによあれ!
マネーロンダリングなガイタメジェンヌ(賢い系お金持ち♪)で有名なワタシが
FXで失敗した時と同じような電撃がビビット体中に走った!(笑)
彼の部屋に女がいるの。それも自分磨きのできない負け犬ヤバブス系女。
「先祖を大事にしてください」ってお前はホソキ先生かっつーの!
最近恋空(笑)を読んで恋愛体質のワタシはカチンときたね♪
もう衝動的に斧でも買ってブス女をスイーツ(笑)してやろうと思ったけど
さすがにおやすみマンモス(笑)なワタシは、彼の私生活を暴露しようと思って
一週間、ここにとどまって呪おうと思うわ!
…
彼がワタシの葬式(笑)にも来なくて、どこか寂しい病(笑)だったけど
裏切り者の彼に来てもらっても憎悪増す増す(←ワタシウマイ!)だけだし、
キッチュなサーフガール系のワタシは彼のことキッパリ諦めて、
今一番大事なのは見守って優しく呪い殺すこと(笑)だと思って一週間たったわ。
いまや呪い殺され系(笑)となった彼は、毎日部屋とキャンパスを往復。
毎日、頑張ったワタシの呪いが日に日に利いてやつれた彼が
今日も力なく自分のドアをあけるわ!
さあ今日もマイナスイオン(癒し)とデトックス(毒素)で呪い殺すわよ!
あ、あれ。なんか女の人が彼の後ろに。
キーッ!またあの負け犬ブス女ね!彼の部屋の窓にへんな紙つけちゃって
今から秘め事でも始めるのかしらね!?あー超くやしい!
今日はあいつをワタシのモテオーラ(笑)で呪い殺してあげるわ!
ヒューッ、いつものように部屋に入って、後ろから呪いの言葉を囁くの。
エコエコアザラシエロイムエッサイム南無阿弥陀仏般若覇粗阿御田色即是空!
ビリビリ、バシッ!窓に手を触れるとワタシは成仏した(笑)
…
「大丈夫。あなたにとりついた霊は今成仏したわ」
「はあ…ありがとうございます。つかぬことをお聞きしますが、どういった霊なのでしょうか?」
「ズバリいうわよ!あんたの彼女。相当な恨みをかってたみたいね。あんた彼女の葬式に出なかったでしょ?彼女の墓の前に水をかけて甘い果物と甘い花を添えて、十分あやまりなさい。あと恨まれるようなことをしてるのは先祖を大事にしないからよ、気をつけなさい」
「はあ…」
ガチャッ。
ズバリで有名なホソキ先生は出て行った。
今年は40回くらい先祖の墓参りをさせられそうだ。
しかし、今までの頭に響く謎の痛い声が聞こえたり、
脳みそを吸い取られるような変な疲れはないな。
広い部屋のベッドで久しぶりに気持ちよく僕は眠りに落ちた。
薄れゆく意識の中で、僕は今回の事をしみじみ思い出していた。
「やっぱ祟りってあるんだな。金巻いただけで引っかかる馬鹿でスイーツな女でも他人を恨んだりするんだな。先生に言われたように、葬式とか墓参りにはちゃんと行かなきゃな。ほんと。今回は困ったけどいい経験になった。次からは気をつけなきゃな。うん。めんどくさいからってそのまま野ざらしにせず、今度はちゃんと殺してからバラバラにして火葬(笑)にしよう…」
『頑張ったワタシへの護法日』完
================
■あとがき
前五識(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)と意識のほかに
末那識(まなしき)、阿頼耶識(あらやしき)という二つの無意識層を
想定するスイーツな話。
ドリムとせびんのスイーツ(笑)な記事を見て、なんとなくで始めて
速攻で書いたので無意識に感情が出てるところがあるかもしれない。
でも書いてわかったのは(笑)間違った言葉を適当にならべればスイーツになる!
だった。
スイーツ言葉の参考はここ
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%B9%A5%A4%A1%BC%A5%C4%A1%CA%BE%D0%A1%CB
なんか書いててイライラしたが、硬い文章を書く気持ちが沸いた。これは頑張った自分へのゴホービ(笑)
なんだこれと久々に絶望感@kirekoです。
>新ヤッターマン
http://www.kajisoku.com/archives/eid1857.html
はっ・・?ふざけてるの?このままだとドロンボー一味が一話だけオリジナルゲストで二話から違う人っていうありていなキャスティングミスが見えてきそうなんだけど・・。
ガッカリだよ!
>新ヤッターマン
http://www.kajisoku.com/archives/eid1857.html
はっ・・?ふざけてるの?このままだとドロンボー一味が一話だけオリジナルゲストで二話から違う人っていうありていなキャスティングミスが見えてきそうなんだけど・・。
ガッカリだよ!
≪読む前に注意≫
この物語はフィクションです。
実際に存在する団体名、役職名などは一切関係ありません。
描写に関してあえて端折ってる部分がありますが
そこは想像で保管してください。
===========================
犯罪のはびこる街、ここキングコーカサスオオカブトシティーでは
ありとあらゆる犯罪が日常茶飯事でさ、前科なんて多すぎて調べられないくらい
器物破損殺人わいせつ万引き強盗拉致監禁無銭飲食なんのその。
警察も下手に手出しすれば大怪我だから、なかなか手出ししない。
まさに犯罪者達のパラダイス。
人を見たら犯罪者と思えっていうくらい犯罪の巣窟といわれて
もうそこらじゅうにヤバイやつらがウヨウヨいる、まじやべえ、やべえよ。
その中でも特にマッドネスな一団があって、こいつが半端なくやばい。
その名も秘密結社ドクマムシサンダユウ団。
ドクマムシだけでも恐ろしいのに、サンダユウだぜ?サンダユウ。
著作権法違反で捕まってもおかしくねえのになんでかそんな名前。
自分達の実験のためなら民間人も紙くず程度にしか考えてない
火山噴火させて街を消滅計画とか、街をでけえフライパンにして
住んでる奴みんな焼き殺すとか、とにかくそら恐ろしい連中なんだわ。
世界征服なんてとんでもねえ夢を現実にしようとか考えてる
超マッドネスな秘密結社。まじ手がつけらんねえ。割とガチでやばい。
で、危機感感じたポリスが、このままだとポリスの連中も軽くヤバイ(笑)とか
思ったらしいね。なんか犯罪対策研究費の9割使って技術の粋を集めて作ったの。
なんだと思う?
うんとね。ロボットなんだ。そう。
昔なつかしのロボットポリス。ああもちろん「抵抗したら撃つぞ」的な
職人気質で半人間物質ロ○コップとかじゃなくて、見た目からしてラフな
超メタルで機械的なガチロボ。
でもさ、ちょっと聞いてよこのロボ。
超メタリックで超強いロボットのくせにヒーローに憧れてるらしいの。
まじメタルヒーロー。とにかく全身から漂うヒーロー臭は半端ない。
で、そのヒーローの名前なんだけど…
ジリリリ…!
おっと、そろそろお呼び出しの時間らしいや。
すまねえな、わりと忙しい身なんだよ俺も・・・
話はまたあとでな!俺の鼻が悪党の臭いを感知したらしいわ!
じゃあ、ちょっくら悪党を俺のジャスティスでさばいてくるわ!
どっかのでかい廃工場
「やめて!はなして!」
「へへへ、おじょうちゃん。悪いのはおじょうちゃんなんだ。我がドクマムシ(略)団の『新進気鋭のスーパーを装って街の人間の個人情報を暴き出すスーパーインフォメーション作戦』の秘密をしられちゃ、いかしておくわけにはいかないなぁ!」
「秘密なんてバラさないから、ね?助けてよー」
「おじょうちゃん。「秘密をバラさないから」なんて言って、ばらさなかった奴はいないんだよ。人生経験をもっとつもうね。まあ気づいた所で遅いけどね。ドクマムシ団の秘密をしられて、生かして帰すのは悪党的にないでしょ、つまり今すぐ処刑だ!お前達!あれを用意しろ!」
「「「イー!」」」
グツグツグツ…
「どうだ、煮出したてであつあつの濃厚とんこつスープの匂いは!匂いとともに跳ねたスープの汁がおじょうちゃんの服にかかって、立ち上る水蒸気で湿度がぐんぐんあがって、服は汗とスープでべったり、不快なラーメン屋の匂いが体にまとわりついて、心はごっちゃり。お前の不快指数のあがりっぷりはひどかろう!」
「いやー!たえられないわー!この匂いわー!」
「ふふふ、ないてわめいてももう遅い。おじょうちゃんの苦悶の表情を具にして、俺達はとんこつラーメンで作戦前の腹ごしらえだ!醤油にんにくもいれるから一段と匂いもきつかろう!ふはは!もちろんライスはおかわり自由でな!!」
「に、にんにく!?た、たすけて!今日買ったオニューの服が、ギトギトのとんこつスープと匂いで死亡寸前よ!」
「ふふふ、泣いて助けを呼んだところで誰も来ないぞ。ここは廃工場で、お前は巨大スーパーで迷った迷子。親御さんの泣く姿を思い浮かべながら、せいぜいとんこつスープの匂いとしぶきで美味しくなるのを待つんだな!」
「わーん!たすけてー!」
「まァてぇぇぇぃ!」
ガッシャーン!
「「「イー!」」」
「今ので思わずラーメンどんぶりを落としてしまってスープが足にかかって熱い!!くそー!な、なにやつ!どこにかくれている!でてこい!」
ブゥゥゥゥーン!ガシャーン!
「うわーガラスの破片が飛び散ってきたー!」
キキィィィィ!
「て、てめー、ウィリーしながらバイクでガラスをぶち破って中に突っ込むとか…ガラスの弁償代覚悟しやがれよな!」
ザッ…ザッ…ジリ…ジリ…
「うっ、う!おまえは!」
ズザッ…
「悪のはびこるこの街で、今日もどこかで叫び声、
誰かが助けを求めれば、鋼の車体を駆り出して、
爆音あげてどこでも行くぜ、どんな悪でもかかってこい、
星が煌めくその一瞬、鋼のパンチをみまってやるぜ、
輝くボディは勇気のしるし、悪党どもめ覚悟しろ!」
「お、おまえは!ま、まさか!」
「俺?俺はヒーロー!鋼鉄電磁刑事(メタルボルトヒーロー)リック…通称『メタボ』だ!」
ズバーン!
「で、出たなチョイ悪メタボリックヒーローめ!我がドクマムシ(略)団の天敵!お前のおかげで仲間の営業成績もズゥンと落ちる一方なんだぞ!」
「激安つめ放題のスーパーの直売で主婦層の人気を集めて、レジで特性のカードを作って個人情報を得ようなどと商人の信頼を汚す行為、断じて許せん!」
ジャキーン!
「営業利益が出れば皆幸せでいいではないか!おまえのような公務員がいるから我々労働者…もとい犯罪者と民間人が手に手をとって幸せな世界を作れないのでいるのだ!」
「不法滞在に不法就労…お前達は法を犯しているッ!」
バーン!
「くっそー、いいかえせない…」
「さあ!おとなしく直売コーナーでやっている違法タイムセールをやめるんだ!主婦達の争う目は本気だぞ!ヤバイぞ!」
ジャーン!
「ふふふ、メタボめ。俺を不安に陥れる作戦だろうが、だが逆に考えろ、お前は今敵のウヨウヨいるこの工場に飛び込んで、まさに飛んで火にいる夏の虫なのだ!さあ、労働者の苦労を…いや!我が秘密結社ドクマムシ団の恐ろしさを今からたっぷりと味あわせてやろう!お前達!」
「「イー!」」
ダーッ!
「なんだと!4対1とは卑怯な怪人め!」
「うるさい、これが労働組合の力だ!やれ!おまえたちーっ!」
「「「イーッ!!」」」
ブンッ!ヒュッ!
「メタボリック・ダイナミックジャーンプ!とぉー!」
バビョーン!
「「「イーッ!?」」」
「な、なに。あんな高いところにジャンプするとは!」
ギリギリ…
「不法就労者め・・・雇用の厳しさ、身をもって味わえーッ!」
バァーン!
「メタボリック・アコースティックギター(略すとアコギ)キーック!」
ギュイィィィィン!バキィーーン!
「「「イーッ!!」」」
バタッ バタッ バタッ
「部下の戦闘員(時給850円)三人が一瞬で!…やるなメタボめ…!しかしこのスーパー直売怪人の30年鍛えた包丁技にはかなうまい!」
ブゥン!ヒュンヒュンヒュンヒュン!
「くっ、こいつ以外と熟練の技だ!」
「ふふふ、どうしたメタボよ!追い込まれる一方ではないか!」
ガシャーン バキーン!
「ほれ当たった!メタボよ、当たったぞ!」
「ぐっ、一撃をくらって傷つく俺の装甲ではないが。俺の心がグッサリいったぜ・・・!」
ヒュンヒュン…!
「ふふふ、どうした、すでに後ろは壁。逃げる場所はあるまい、くらえどんな野菜でも一発で桂剥き!お値段たったの2980円の特価桂剥き万能サーベルを!」
ザッザッ…ギュルルルン!ヒュン!
「くそ!間一髪避けたが、次は装甲よりも俺の心が砕けてしまう。こうなったら、一気にけりをつけるぞ!とぉー!」
バビョーン!
「な、なにーっ!俺の熟練の包丁技をよけるとはー!アーッ」
「食らえーッ!100階立てのビルをも砕く必殺メタボリックパンーチ!」
ブゥーン!バキーィィィィィ!!
「ぎゃああああ!ばかな、このおれの・・人生が・・・スーパーの・・・命運が・・・ぎゃあああ!!!」
ビリ…ビリバリ…!
「フッ、お前のあやまちは一つ。毎朝やる包丁の手入れを怠った事だ!」
ボカーン!
…こうして、メタボはまたもドクマムシ団の野望を砕いた。
しかしまだドクマムシ団は諦めたわけではない、負けるなメタボ!
勝つんだメタボ!そのゆるんだ思考回路がひきしまるまで!
「ところで、おじょうちゃん。どこの子?」
「うん、わたしね。迷子じゃなくて、みなしごなの♪」
メタボの運命やいかに!!
~つづく!?~
================
■あとがき
台詞と擬音だけで特撮はかけるか!?を前提においたつくりでして
詳細をあらわす文章を一切ナレーションせず、台詞だけで造りました。
読みやすさだけは抜群だと思いますが、余りにも情景描写がないので
そこらへんは想像で保管してください。
ちなみに最初の決め技は『メタボリック切り裂きチェーンソー』でした。
この物語はフィクションです。
実際に存在する団体名、役職名などは一切関係ありません。
描写に関してあえて端折ってる部分がありますが
そこは想像で保管してください。
===========================
犯罪のはびこる街、ここキングコーカサスオオカブトシティーでは
ありとあらゆる犯罪が日常茶飯事でさ、前科なんて多すぎて調べられないくらい
器物破損殺人わいせつ万引き強盗拉致監禁無銭飲食なんのその。
警察も下手に手出しすれば大怪我だから、なかなか手出ししない。
まさに犯罪者達のパラダイス。
人を見たら犯罪者と思えっていうくらい犯罪の巣窟といわれて
もうそこらじゅうにヤバイやつらがウヨウヨいる、まじやべえ、やべえよ。
その中でも特にマッドネスな一団があって、こいつが半端なくやばい。
その名も秘密結社ドクマムシサンダユウ団。
ドクマムシだけでも恐ろしいのに、サンダユウだぜ?サンダユウ。
著作権法違反で捕まってもおかしくねえのになんでかそんな名前。
自分達の実験のためなら民間人も紙くず程度にしか考えてない
火山噴火させて街を消滅計画とか、街をでけえフライパンにして
住んでる奴みんな焼き殺すとか、とにかくそら恐ろしい連中なんだわ。
世界征服なんてとんでもねえ夢を現実にしようとか考えてる
超マッドネスな秘密結社。まじ手がつけらんねえ。割とガチでやばい。
で、危機感感じたポリスが、このままだとポリスの連中も軽くヤバイ(笑)とか
思ったらしいね。なんか犯罪対策研究費の9割使って技術の粋を集めて作ったの。
なんだと思う?
うんとね。ロボットなんだ。そう。
昔なつかしのロボットポリス。ああもちろん「抵抗したら撃つぞ」的な
職人気質で半人間物質ロ○コップとかじゃなくて、見た目からしてラフな
超メタルで機械的なガチロボ。
でもさ、ちょっと聞いてよこのロボ。
超メタリックで超強いロボットのくせにヒーローに憧れてるらしいの。
まじメタルヒーロー。とにかく全身から漂うヒーロー臭は半端ない。
で、そのヒーローの名前なんだけど…
ジリリリ…!
おっと、そろそろお呼び出しの時間らしいや。
すまねえな、わりと忙しい身なんだよ俺も・・・
話はまたあとでな!俺の鼻が悪党の臭いを感知したらしいわ!
じゃあ、ちょっくら悪党を俺のジャスティスでさばいてくるわ!
どっかのでかい廃工場
「やめて!はなして!」
「へへへ、おじょうちゃん。悪いのはおじょうちゃんなんだ。我がドクマムシ(略)団の『新進気鋭のスーパーを装って街の人間の個人情報を暴き出すスーパーインフォメーション作戦』の秘密をしられちゃ、いかしておくわけにはいかないなぁ!」
「秘密なんてバラさないから、ね?助けてよー」
「おじょうちゃん。「秘密をバラさないから」なんて言って、ばらさなかった奴はいないんだよ。人生経験をもっとつもうね。まあ気づいた所で遅いけどね。ドクマムシ団の秘密をしられて、生かして帰すのは悪党的にないでしょ、つまり今すぐ処刑だ!お前達!あれを用意しろ!」
「「「イー!」」」
グツグツグツ…
「どうだ、煮出したてであつあつの濃厚とんこつスープの匂いは!匂いとともに跳ねたスープの汁がおじょうちゃんの服にかかって、立ち上る水蒸気で湿度がぐんぐんあがって、服は汗とスープでべったり、不快なラーメン屋の匂いが体にまとわりついて、心はごっちゃり。お前の不快指数のあがりっぷりはひどかろう!」
「いやー!たえられないわー!この匂いわー!」
「ふふふ、ないてわめいてももう遅い。おじょうちゃんの苦悶の表情を具にして、俺達はとんこつラーメンで作戦前の腹ごしらえだ!醤油にんにくもいれるから一段と匂いもきつかろう!ふはは!もちろんライスはおかわり自由でな!!」
「に、にんにく!?た、たすけて!今日買ったオニューの服が、ギトギトのとんこつスープと匂いで死亡寸前よ!」
「ふふふ、泣いて助けを呼んだところで誰も来ないぞ。ここは廃工場で、お前は巨大スーパーで迷った迷子。親御さんの泣く姿を思い浮かべながら、せいぜいとんこつスープの匂いとしぶきで美味しくなるのを待つんだな!」
「わーん!たすけてー!」
「まァてぇぇぇぃ!」
ガッシャーン!
「「「イー!」」」
「今ので思わずラーメンどんぶりを落としてしまってスープが足にかかって熱い!!くそー!な、なにやつ!どこにかくれている!でてこい!」
ブゥゥゥゥーン!ガシャーン!
「うわーガラスの破片が飛び散ってきたー!」
キキィィィィ!
「て、てめー、ウィリーしながらバイクでガラスをぶち破って中に突っ込むとか…ガラスの弁償代覚悟しやがれよな!」
ザッ…ザッ…ジリ…ジリ…
「うっ、う!おまえは!」
ズザッ…
「悪のはびこるこの街で、今日もどこかで叫び声、
誰かが助けを求めれば、鋼の車体を駆り出して、
爆音あげてどこでも行くぜ、どんな悪でもかかってこい、
星が煌めくその一瞬、鋼のパンチをみまってやるぜ、
輝くボディは勇気のしるし、悪党どもめ覚悟しろ!」
「お、おまえは!ま、まさか!」
「俺?俺はヒーロー!鋼鉄電磁刑事(メタルボルトヒーロー)リック…通称『メタボ』だ!」
ズバーン!
「で、出たなチョイ悪メタボリックヒーローめ!我がドクマムシ(略)団の天敵!お前のおかげで仲間の営業成績もズゥンと落ちる一方なんだぞ!」
「激安つめ放題のスーパーの直売で主婦層の人気を集めて、レジで特性のカードを作って個人情報を得ようなどと商人の信頼を汚す行為、断じて許せん!」
ジャキーン!
「営業利益が出れば皆幸せでいいではないか!おまえのような公務員がいるから我々労働者…もとい犯罪者と民間人が手に手をとって幸せな世界を作れないのでいるのだ!」
「不法滞在に不法就労…お前達は法を犯しているッ!」
バーン!
「くっそー、いいかえせない…」
「さあ!おとなしく直売コーナーでやっている違法タイムセールをやめるんだ!主婦達の争う目は本気だぞ!ヤバイぞ!」
ジャーン!
「ふふふ、メタボめ。俺を不安に陥れる作戦だろうが、だが逆に考えろ、お前は今敵のウヨウヨいるこの工場に飛び込んで、まさに飛んで火にいる夏の虫なのだ!さあ、労働者の苦労を…いや!我が秘密結社ドクマムシ団の恐ろしさを今からたっぷりと味あわせてやろう!お前達!」
「「イー!」」
ダーッ!
「なんだと!4対1とは卑怯な怪人め!」
「うるさい、これが労働組合の力だ!やれ!おまえたちーっ!」
「「「イーッ!!」」」
ブンッ!ヒュッ!
「メタボリック・ダイナミックジャーンプ!とぉー!」
バビョーン!
「「「イーッ!?」」」
「な、なに。あんな高いところにジャンプするとは!」
ギリギリ…
「不法就労者め・・・雇用の厳しさ、身をもって味わえーッ!」
バァーン!
「メタボリック・アコースティックギター(略すとアコギ)キーック!」
ギュイィィィィン!バキィーーン!
「「「イーッ!!」」」
バタッ バタッ バタッ
「部下の戦闘員(時給850円)三人が一瞬で!…やるなメタボめ…!しかしこのスーパー直売怪人の30年鍛えた包丁技にはかなうまい!」
ブゥン!ヒュンヒュンヒュンヒュン!
「くっ、こいつ以外と熟練の技だ!」
「ふふふ、どうしたメタボよ!追い込まれる一方ではないか!」
ガシャーン バキーン!
「ほれ当たった!メタボよ、当たったぞ!」
「ぐっ、一撃をくらって傷つく俺の装甲ではないが。俺の心がグッサリいったぜ・・・!」
ヒュンヒュン…!
「ふふふ、どうした、すでに後ろは壁。逃げる場所はあるまい、くらえどんな野菜でも一発で桂剥き!お値段たったの2980円の特価桂剥き万能サーベルを!」
ザッザッ…ギュルルルン!ヒュン!
「くそ!間一髪避けたが、次は装甲よりも俺の心が砕けてしまう。こうなったら、一気にけりをつけるぞ!とぉー!」
バビョーン!
「な、なにーっ!俺の熟練の包丁技をよけるとはー!アーッ」
「食らえーッ!100階立てのビルをも砕く必殺メタボリックパンーチ!」
ブゥーン!バキーィィィィィ!!
「ぎゃああああ!ばかな、このおれの・・人生が・・・スーパーの・・・命運が・・・ぎゃあああ!!!」
ビリ…ビリバリ…!
「フッ、お前のあやまちは一つ。毎朝やる包丁の手入れを怠った事だ!」
ボカーン!
…こうして、メタボはまたもドクマムシ団の野望を砕いた。
しかしまだドクマムシ団は諦めたわけではない、負けるなメタボ!
勝つんだメタボ!そのゆるんだ思考回路がひきしまるまで!
「ところで、おじょうちゃん。どこの子?」
「うん、わたしね。迷子じゃなくて、みなしごなの♪」
メタボの運命やいかに!!
~つづく!?~
================
■あとがき
台詞と擬音だけで特撮はかけるか!?を前提においたつくりでして
詳細をあらわす文章を一切ナレーションせず、台詞だけで造りました。
読みやすさだけは抜群だと思いますが、余りにも情景描写がないので
そこらへんは想像で保管してください。
ちなみに最初の決め技は『メタボリック切り裂きチェーンソー』でした。
さいって画像圧縮できないの・・?@kirekoです。
>嫉妬メカ ギガジェラシー
アマゾンの奥地で発見された特殊合金ジェラシー複合合金で出来たロボット。
人間らしい感情を持つ回路を取り付けられているが、心が狭く
他人のいかなる成長も許すことが出来ない超ナルシスト。
もし他人の能力に自分が劣っている部分をみると
その嫉妬する力を利用し、性能があがり、その力を増大させるマシン。
→の五本のアームで嫉妬のオーラを増徴させる物質を振りまき、
←の七本のアームでどんな友情や愛情をも芽生えから切り裂く、
ストレスライフルにあてられれば二度と現実社会に帰って来れないような
破壊衝動が沸き立ち、誰にもとめられない。
>嫉妬メカ ギガジェラシー
アマゾンの奥地で発見された特殊合金ジェラシー複合合金で出来たロボット。
人間らしい感情を持つ回路を取り付けられているが、心が狭く
他人のいかなる成長も許すことが出来ない超ナルシスト。
もし他人の能力に自分が劣っている部分をみると
その嫉妬する力を利用し、性能があがり、その力を増大させるマシン。
→の五本のアームで嫉妬のオーラを増徴させる物質を振りまき、
←の七本のアームでどんな友情や愛情をも芽生えから切り裂く、
ストレスライフルにあてられれば二度と現実社会に帰って来れないような
破壊衝動が沸き立ち、誰にもとめられない。
傷をなめあう道化しばい@kirekoです。
>ボキャブラリーの欠落、製造時の欠損
今読み返しているが、横山光輝三国志はやはり凄い。ボキャブラリーより背景、絵が重要なのがよくわかる。あの武将達の鎧姿を文字で形容しようとしても、なかなか上手く出来ないのは、絵が完成されているからなのだろう。とにかく見返して思ったけど文庫4巻の董卓死亡前の馬車移動の時の描写は凄い。そして兵士の乗っている馬がなんか凄くエロ顔で久々にワロタ。
「されば閻魔の使いでしょう」
これは死亡フラグすぎるけど、すげー好きだわ。
>ボキャブラリーの欠落、製造時の欠損
今読み返しているが、横山光輝三国志はやはり凄い。ボキャブラリーより背景、絵が重要なのがよくわかる。あの武将達の鎧姿を文字で形容しようとしても、なかなか上手く出来ないのは、絵が完成されているからなのだろう。とにかく見返して思ったけど文庫4巻の董卓死亡前の馬車移動の時の描写は凄い。そして兵士の乗っている馬がなんか凄くエロ顔で久々にワロタ。
「されば閻魔の使いでしょう」
これは死亡フラグすぎるけど、すげー好きだわ。
明日を救えバルディオスー@kirekoです。
>大寒波で寒すぎるためいい加減にあったかくなろう
http://guideline.livedoor.biz/archives/50999494.html
陽がかげる また一つ 夢が死ぬ
(中略)男だから~(バルディオスED)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1344698
痛さを超えたところに芸術があるのだとしたら
今の自分の情けない事極まりない感性は、素直に死ぬべきだと思える。
>大寒波で寒すぎるためいい加減にあったかくなろう
http://guideline.livedoor.biz/archives/50999494.html
陽がかげる また一つ 夢が死ぬ
(中略)男だから~(バルディオスED)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1344698
痛さを超えたところに芸術があるのだとしたら
今の自分の情けない事極まりない感性は、素直に死ぬべきだと思える。
これだけでゼロ大帝を思い出した人は神様@kirekoです。
>いいえ、ケーフィアです
今日は皆さんに殺し合いをしてもらいます(主に性的な意味で
http://guideline.livedoor.biz/archives/50999452.html
http://guideline.livedoor.biz/archives/50999453.html
否定派肯定派がいそうだけど、とりあえず自分の見解は
ギャグでも、リアルでも会話だけなら許せるくらいか。
基本的には衆道とか百合とかが理解できない性質でね・・・。
>いいえ、ケーフィアです
今日は皆さんに殺し合いをしてもらいます(主に性的な意味で
http://guideline.livedoor.biz/archives/50999452.html
http://guideline.livedoor.biz/archives/50999453.html
否定派肯定派がいそうだけど、とりあえず自分の見解は
ギャグでも、リアルでも会話だけなら許せるくらいか。
基本的には衆道とか百合とかが理解できない性質でね・・・。
本当に好きなのは奇数なのよーォ!@kirekoです。
>数字が気持ちいい
http://guideline.livedoor.biz/archives/50998953.html
数字だけで性格まで理解できるというなんという異能者・・!
しかし理解できるあたりが面白いなこれwwwwww
俺は29と64が好きだわ・・・
29は30にも届かなくて28と比べると使い勝手が悪い
どれも仲良くなることを拒む孤高の数字!私に勇気を与えてくれる!
64はその逆。一見厳しそうだが、実は約数的には
ほんのりと優しい数字。2でも4でも8でも16でも32でもどんとこい!
「ろくじゅうよん」「ろくよん」って読み方が気に入ってるとかいうと
任天堂信者かと思われるかもしれないが、この包容力がある感じが好きだな。
一番嫌いなのは79。
これは駄目だ、どんな数式でも嫌いな数だわ。
>数字が気持ちいい
http://guideline.livedoor.biz/archives/50998953.html
数字だけで性格まで理解できるというなんという異能者・・!
しかし理解できるあたりが面白いなこれwwwwww
俺は29と64が好きだわ・・・
29は30にも届かなくて28と比べると使い勝手が悪い
どれも仲良くなることを拒む孤高の数字!私に勇気を与えてくれる!
64はその逆。一見厳しそうだが、実は約数的には
ほんのりと優しい数字。2でも4でも8でも16でも32でもどんとこい!
「ろくじゅうよん」「ろくよん」って読み方が気に入ってるとかいうと
任天堂信者かと思われるかもしれないが、この包容力がある感じが好きだな。
一番嫌いなのは79。
これは駄目だ、どんな数式でも嫌いな数だわ。
過去の自分の才能に嫉妬wwwwwwww@kirekoです。
>いわゆるセンス
「独創性があるオリジナルロボットは心で描け!アイデアは無限!」
※出展 kirekoの厨ノート タイトル『訓戒』 14ページ目
厨ノートの真ん中にオリジナルロボットを描く上での
所信表明みたいのが書いて(もちろん自筆で)あって
ちょっとド腐れな今自分が見ると、高尚とすら思えてくる。
なんというピュアな思想。今の自分が恥ずかしい。
そしてなんでこんなことを超丁寧にノートに自筆で書いてあるんだとか思って、その余りの自信の有様に嫉妬した。
過去の自分が描いた作品に嫉妬した理由
1、ネーミングセンスが奇抜
2、世間に媚びない感じが素敵
3、究極のワンオフ機体を描こうとしていた
4、キレイな線よりデザインの力、オリジナリティが溢れる
5、間違いなく今の自分より才能があるように見える・・!
タイムマシンで昔の自分に
「今すぐペンを折れ!ノートを焼き捨てろ!小僧から石を取り戻せ!」
といってやりたくなった。
>今の自分にあって、過去の自分にないもの
無難ですまそうとする妥協のココロだな。
>いわゆるセンス
「独創性があるオリジナルロボットは心で描け!アイデアは無限!」
※出展 kirekoの厨ノート タイトル『訓戒』 14ページ目
厨ノートの真ん中にオリジナルロボットを描く上での
所信表明みたいのが書いて(もちろん自筆で)あって
ちょっとド腐れな今自分が見ると、高尚とすら思えてくる。
なんというピュアな思想。今の自分が恥ずかしい。
そしてなんでこんなことを超丁寧にノートに自筆で書いてあるんだとか思って、その余りの自信の有様に嫉妬した。
過去の自分が描いた作品に嫉妬した理由
1、ネーミングセンスが奇抜
2、世間に媚びない感じが素敵
3、究極のワンオフ機体を描こうとしていた
4、キレイな線よりデザインの力、オリジナリティが溢れる
5、間違いなく今の自分より才能があるように見える・・!
タイムマシンで昔の自分に
「今すぐペンを折れ!ノートを焼き捨てろ!小僧から石を取り戻せ!」
といってやりたくなった。
>今の自分にあって、過去の自分にないもの
無難ですまそうとする妥協のココロだな。
誘われても基本的に断るッ!これが俺の生き様よォ!@kirekoです。
>メンドクサイ誘いの断り方
http://guideline.livedoor.biz/archives/50997959.html
「まじっすかー!時間あったら行きますよー!」
↓ なんらかの仕事を見つけて理由を確保
「ほんとはいきたかったんすけど、○○さんに仕事頼まれちゃってすんませんー!」
↓ くりかえす 不信がる上司や同僚
「いや実は○○さんには悪いと思ったんですけど、ここだけの話しなんで、絶対誰にも言わないでくださいよ?秘密っすよ?今、ちょっとお金に困ってて別の仕事もやってんすよね。だからちょっと、すいません・・・ほんと・・・なかなか会に出れなくて・・・まじすいません」(もちろん涙目で)
「いいんだよ、それじゃあしょうがないよね」←成功フラグ
「金なら俺が出すから、絶対楽しいよ!行こうよ!」←失敗フラグ
「毎回毎回言っても来ないから殺してでも参加してもらう」←死亡フラグ
いや だって メンツ が いや なんだ もん
>メンドクサイ誘いの断り方
http://guideline.livedoor.biz/archives/50997959.html
「まじっすかー!時間あったら行きますよー!」
↓ なんらかの仕事を見つけて理由を確保
「ほんとはいきたかったんすけど、○○さんに仕事頼まれちゃってすんませんー!」
↓ くりかえす 不信がる上司や同僚
「いや実は○○さんには悪いと思ったんですけど、ここだけの話しなんで、絶対誰にも言わないでくださいよ?秘密っすよ?今、ちょっとお金に困ってて別の仕事もやってんすよね。だからちょっと、すいません・・・ほんと・・・なかなか会に出れなくて・・・まじすいません」(もちろん涙目で)
「いいんだよ、それじゃあしょうがないよね」←成功フラグ
「金なら俺が出すから、絶対楽しいよ!行こうよ!」←失敗フラグ
「毎回毎回言っても来ないから殺してでも参加してもらう」←死亡フラグ
いや だって メンツ が いや なんだ もん
英雄百傑
第三十回『将扱是如 兵扱是如 野戦寡兵にて大敵を破る』
汰馬平野 ポウロ、ゲユマ弓隊
「「「ワーーッ!!」」」
自然豊かな汰馬平野の豊満に育った草は湿気にぬれていたが
徐々に聞こえ始めた、騎馬の馬蹄が勢い良く草を踏み散らす摩擦音、多勢の人の声。汰馬城の半里前に展開していたポウロとゲユマの耳はそれをとらえていた!
「ゲユマ殿!あの馬の駆け足の音と人の声の多さ…どうやらミレム様が成功されたようですぞ!」
「そうか!四日目にしてついに成し遂げたか!ようし弓隊左右に展開!官旗(官軍仕様の赤旗)をもった兵の切れ目が見えたら長弓隊は汰馬川に向けて乱射!小弓隊は、討ちもらした敵影が見えたら、よく引き付けて狙い打ちにしてやれ!」
「「「おーッ!」」」
ゲユマ、ポウロは即座に汰馬平野の右翼左翼に兵を展開させると
兵は機敏に広がり、長弓隊は指にかけた弦を思いきり引っ張り射撃体勢に入った。
汰馬河北岸 奥汰馬林 スワト隊
小高い丘に暗く鬱蒼とした背の高い大林が広がる。
ここにはキレイの命を受けて出撃を今か今かと焦れるスワトの率いる
精鋭伏兵部隊、槍隊300程が控えていた。
各々の兵の手には6尺ほどの手槍が握られ、それぞれが
真っ直ぐ天を突くように伸び、兵の着込む甲冑は早く走れるように
鉄材を切り取り、なめし皮で作られた鎧の部分部分が紐でつなげられ、
防御力よりも動きやすさを求めた仕様になっていた。
「御大将ーッ!敵側の河の手から馬のいななきと多くの人影が!」
物見の兵の一人がスワトへと近づき、止まることなく駆ける
勢いもそのままに大声でスワトへと伝えた。
「おお!それは挑発が成功したに違いない!よし、槍隊五人組で直列に整列!」
ブンッ・・・ドンッ!
スワトはニヤッと笑みを浮かべると、持っている大薙刀を大地に突き刺した。
兵達はスワトの顔を見ながら、平然と五人一列の直線に整列をし始めた。
「それがしの隊は、今から敵の後方部隊に突撃し!敵の隊列に側面攻撃を行い、敵の隊列をかき乱しつつ混乱させ!打ち破っては戻るを繰り返し、敵が怯んだら汰馬城の方向に敵を押し、城方との挟み撃ちでこれを打ち破る!」
ゴクリ・・・
兵士達の顔は敵と戦う前にして嬉々とするスワトと違い
どの者もしかめ面、顔面蒼白というか、とかく不安で溢れているようだった。
総勢1万の敵兵の中へ、ただがむしゃらに飛び込んでいくということ…
それを考えると200人の槍を持った兵士達の唾を飲む音は大きく重く聞こえ、
生い茂る林の幹に木霊し、不気味な不安の連鎖を呼んだ。
しかしスワトは、面持ち優れない兵士達を見て高らかに言った。
「アッハッハッハ!お主らはそれがしの後を走るだけでよい!それがしは賊兵300を討ち取った猛将、この大薙刀にて先頭で猛攻し、おぬし達はそれに怯んだ敵を槍で叩けばよいのだ!敵は多勢でござるが心配ご無用!あわよくば、それがしが敵の奥深くまで斬り込んで敵将を討ち取ってくれるわ!」
言葉を聞いて自信と安心感を取り戻し、ホッとする兵士達の顔を見て
スワトは大地に刺した大薙刀を抜き、河を渡り続けている敵兵の影に向け
林が震えるほどの大声をあげた。
「さあ敵軍を突き破り!大敵から我らが故郷を守るのだ!槍隊!ゆくぞーッ!」
「「「オオオオオオオオーーッ!!」」」
奥汰馬林からスワト隊200人が声を上げながら
敵の後方部隊に向かって猛牛の如き突撃を敢行した!
汰馬平野 トウゲン先行騎馬隊
汰馬平野を驚くべき速度で駆け逃げるミレム隊を追って、
陣を出たトウゲンの騎馬隊3千が猛追を始めて20分程の時間が立ち
流石に早馬の如く走れない馬たちはあまりの猛追に疲れはじめ、
速度を緩め脱落し始めていた。
トウゲンは怒りのあまり騎馬隊の攻め手の層の薄さに気づいていなかった。
追撃に付いてこれる手勢旗下1千騎程を率いながら、残りの騎馬隊は
後方のバショウ歩兵隊4千に加わり、ほぼ置き去りにする形で
トウゲンの先行騎馬隊は汰馬城の目の前へと差し掛かっていた。
「御大将!もう少し手綱を緩めなさらぬと騎馬隊がどんどん脱落していきますぞ!」
「うるさい黙れッ!ついて来れぬものはバショウの後方部隊に加われば良い!今は目の前の憎っくきあの馬鹿物を討たねばわしの気が治まらんわッ!」
「し、しかし・・・あッ!」
トウゲンの部下が何かに気づくように少し曇った空に眼をやると、
そこには鋭く尖った無数の矢が、先行騎馬隊を押し包むように
灰色の上空から雨のように振ってきていたのだ!
ヒュンヒュンヒュンヒュン!!
「ゆ、弓隊の攻撃だー!」
「うっ!うわーッ!馬が暴れだしおった!」
「避けろ避けろ!!」
ミレム隊が見えなくなったあたりの距離からだいたいの感覚で狙いをつけず
そこら中、無数に振りはじめた矢に、騎馬隊の兵士達は動揺した。
右へ左へ矢を避ける騎馬隊、矢に驚き落馬するものが続出する中
あせる部下達を尻目に、トウゲンは兵士達に向かって言葉を発した。
「トウゲン様!敵の平野陣から弓隊の攻撃のようです!騎馬が動揺しておりまする!このままでは!」
「ふん!我が軍団がこの程度で動揺など!皆、落ち着け!よく見れば狙いの無いただのでたらめな乱射!闇雲に矢を撃っても我らに当たるわけがない!右回りに隊を整えつつ恐れず進めーッ!」
流石に四天王ステアの部下、猛将トウゲンは合戦の場数を踏んでおり
でたらめな乱射に気づくと、冷静に矢の飛ぶ陣に対して平野の左手に
騎馬隊をまとめると、再び猛然と突撃をし始めた。
ドッドッドッ!
長弓隊の乱射にも関わらず、軽快に響く馬蹄の音を聞いて
ポウロとゲユマはスッと手を横にやり、隊に指示を飛ばしていた。
「流石にこの程度では押し返すどころか…飛びついてくるか…長弓隊!乱射止めい!」
ポウロ、ゲユマは乱射を続けていた長弓隊に乱射をやめさせた。
しかし二人は諦めるどころか、ニヤリと笑い、敵の勢いは
予想通りであったかのように、話しを進めた。
「ゲユマ様、それでは手はず通りに我が隊は…」
「おう!退陣の装いは任せたぜ!!よし、弓隊全員聞こえるか!体勢を低くして音を出すんじゃねえぞ!ポウロ隊が退陣の装いをして敵が調子にのって陣の近くまでくるまで!的をこのまま真一文字に突撃させて、ギリギリまでひきつけて矢を放てば的は大混乱間違いなし!いくぜおめーら!」
「「「オーッ!!」」」
ポウロ隊は逃げ支度をするように弓隊100を下がらせると
ゲユマは陣を無人のように見せかけるため、兵達の体をなるべく低くしゃがませ
息も容易に出来ぬほど音を出さずに、陣の遮蔽に隠れるように射撃体勢をとった。
ドドドドッ!!!!
数分後、怒涛の進撃をみせるトウゲン部隊は陣の目と鼻の先へ差し掛かった。
矢の乱射が止み、無音の陣からポウロの兵が出るのを見て油断したのか、
陣を前にしてトウゲンは何も知らずに高笑いを浮かべてこう言った。
「がっはっはっはッ!ほれほれ兵が逃げていくわ!これで足止めのつもりか軟弱者め!!!高家四天王ステア随一の猛将トウゲンをなめるなよ馬鹿侍ども!この程度のヘロヘロ矢で怖気づくわしではないぞッ!!」
ドッドッドッドッドッ!
トウゲンの口調の荒れぶりとともに騎馬隊は徐々に速度を上げ
ゲユマが守る陣へと近づいていった。
馬蹄が勢いもそのままに道の草や土にあたり、跳ね上がる草や泥は
兵士達の甲冑を茶や褐色で汚していく。
しかし鳴り響く馬蹄の轟音と、付着する土草の色は
薄暗くなってきている天候の中では、遠めにも見れる格好の目印になった。
ゲユマは眼と鼻の先に迫り、轟音をあげて向かってくる
トウゲンの騎馬隊を見て、未だ音を立てず小声で兵達を指揮した。
「…奴らの馬蹄の音を聞け!色を見よ!近づいてくる…あれが敵の騎馬隊だ!まて!まだだッ!まだ撃つな…!十分ひきつけて…よーく狙って放て…3歩…2歩…1歩……よし今だ!全員敵に矢をはなてーーーっ!」
ギリギリ…ッ!ヒュン!!ヒュン!ヒュン!ヒュン!
トウゲンの騎馬隊が差し迫る陣の中でゲユマが声をあげると、
近距離の射的に優れた小弓隊300が馬蹄の音と色を目印にし
ギリギリまで引き付けた敵に向け鋭い矢を放ち、狙いすました矢は
勢いを取り戻し、突撃を敢行していたトウゲン先行騎馬隊の前に
風を切り裂くように飛んだ!
「な、なにっ!ばかなもぬけの空ではなかっ…よ、よけっ…」
数は少ないが、陣から一斉に至近距離で放たれる矢は
間近で見たトウゲンが言葉を口にする前に、騎馬隊を確実に捕らえていた!
ドスッ!ドスッ!グサッ!グサグサッグサッ!
「ぎゃああああ!」
「うわあああああ!」
「ぐわああああああ!」
誰もいない陣だと思い直進し、突撃を敢行したトウゲン隊は勢いもそのままに、
至近距離で威力を増し、着実に敵を射殺せるように狙いをつけた
ゲユマの弓隊の鋭く尖った矢の群れの中に自らを飛び込ませた!
あるものは兜を貫通し絶命、あるものは馬に矢が当たり勢いそのままに落馬、
運良く生き残った者も、後方から未だ突撃をする騎馬隊に轢かれ、踏み潰された。
その後方の騎馬隊すらも、狙い済ましたゲユマの弓隊の餌食になっていく。
「御大将!騎馬隊は大混乱です!このまま直進しては死地に飛び込むようなもの!ここは引いて後方部隊とあわせて・・・」
「引く!?撤退だと!?まだ大局は決しておらぬわ!後方部隊が来ているのならなおさら…!先鋒を仕り、軍勢を率いている大将が引いては猛将トウゲンの名がなくわ!ついてこれるものだけでよい!突撃じゃーー!」
トウゲンがそう言い放った瞬間であった。
ジャーン!ジャーン!
「「「ワーーーッ!」」」
ドラの音と時の声をあげて城を守っていたキレイ率いる歩兵隊300と、
右翼から現れた退却路を引き返してきた早馬隊のミレムの兵200が
中央のポウロ率いる長弓隊100、ゲユマの弓隊500と供に
騎馬隊を囲むように前進してきたのであった!
「それっ!敵は混乱している!ひともみにもみつぶせーッ!」
キレイの掛け声と供に、一斉に攻撃にかかる官軍兵達。
ジリジリと攻撃の速度をあげられ、陣形も崩され、指揮もままならないまま
トウゲンの騎馬隊は数の多いことも忘れ、動揺し、勝手に逃げ始めた。
「か、かってに逃げるな!ぬぬぬ…このままでは陣形も整えられぬわ…!くっ迂回して敵の側面へ回るのだーッ!」
流石に戦闘に参加してなかったキレイの歩兵隊は元気であった。
迂回したトウゲン指揮の兵200騎余りを除き、それ以外の統率を失った敵兵は
左右に分断され、敵騎馬隊は見るも無残にキレイ達の軍に
各個撃破されていったのである。
だが、流石にキレイの軍と言えども、
少なくなったとはいえ兵科も違い、数も倍以上である
トウゲンの騎馬隊を相手によほどの苦戦することもなく、
それぞれ易々と打ち崩していったのには理由があった。
これは敵の陣形の崩れと大部隊ゆえの弱点。
つまり、混乱している兵達をまとめる統率力が関係していたのだ。
キレイ率いる小勢は100程度で成る小勢で統率も取りやすく小回りも利き
神出鬼没に兵を動かし、敵の中核を狙って攻撃が出来た。
しかもゲユマの弓隊によって分断され、陣形を崩された騎馬隊など脆いもので、
ただでさえ前後の隊で統率のとれなくなっている所に指揮系統が混乱、
なおかつ、右翼左翼中央の三方からの同時押し上げに対抗できるほど
敵の騎馬隊の攻めの層が厚くなかったことも好転した。
「ゲユマ!ここは一気に敵の中核を崩し、さらに敵を大混乱に陥れるぞ!」
「ははっ!承知しました!よし!我が隊は敵の中核を崩すぞ!突撃ーッ!」
そう言うとキレイとゲユマは二方向から終結し、一糸乱れぬ突撃を敢行した。
兵を三列の縦列にまとめ、敵軍の中を縦横無尽に駆け抜けていった。
気負いもそのままに敵を続々と打ち破る、2将の兵は
すでに沈みつつある騎馬隊の中核へと差し掛かっていた。
「こ、このままではいかん!被害が多くなるばかりだ!ええい・・・侭よ!かくなるうえは敵の将を討ち取って兵の統率を図るしかあるまいッ!」
大乱戦の中、迂回して側面を叩こうとしていたトウゲンは
突撃を敢行しているキレイ、ゲユマを討ち取ろうと、彼らの軍に
なりふり構わず突撃した。
「そこの二人!名のある敵将とお見受けした!わしと勝負せい!我が名は高家四天王ステアの部将!猛将トウゲン!!」
「なにっ、トウゲンじゃと!」
ブゥンブゥンブゥン!
重さ三十斤の鉞(まさかり)を振り回し、突撃してくるトウゲンに
キレイは少々たじろいだが、隣に居たゲユマは落ち着いて腰の小弓に手を伸ばし
矢をスッと通すと、弦を張った。
「殿、俺にお任せを…」
ギリギリ…ッ
ゲユマは、己の力の限界まで強く張った小弓の弦がギリギリと音を立て、
その指に掴まれ乗せられた矢は黒く鋭い鏃を光らせた!
「邪魔だ!雑魚は引っ込んでいろ!」
「ほう、この俺を知らんと見えるな!」
ブゥンブゥンブゥン!
「ふん!お前など知らん!それに、そんな小弓で俺が倒せると思っているのか!馬鹿めが!自惚れたまま死ねい!」
ギリギリ…
「あの世の土産に覚えておけ!関州一の弓取り、このゲユマのことを!」
ヒュッ!!
ゲユマの声とともに指から一本の鉄の矢が鋭く放たれ
まるで風を斬る鋭い太刀のごとき速度で、トウゲン目掛けて飛んだ!
「あ・・・」
…ドサッ!
鉞を振り回して突っ込んできたトウゲンのとっさの反応もむなしく
放たれた矢は見事トウゲンの鉞を掻い潜り、彼の脳天に直撃した。
落馬した彼はすでに絶命しており、眼は白み、額からは大量の血が噴出していた。
「敵将トウゲン!ゲユマが討ち取ったりーッ!」
「「「オオーッ!!」」」
「見事よ!流石は関州一の弓取りだ!」
そしてキレイとゲユマの隊は、大将が討ち取られたのに動揺している
敵の兵士を尻目にし、ここぞとばかりに後退をし始めた。
この時、すでに後方のバショウ率いる4千の歩兵が
徐々に平野に集まり始めていたが、息のあがる先行歩兵隊が
キレイとゲユマの突撃を間近に迫っているのを見て守りを固めると、
キレイは動向を見て示し合わせたかのようにゲユマと同時に軍を
ポウロ隊の前で停止させ守備体勢に入った。
こうして味方と敵の間に一本の線が出来ると、そこには退路と思って、
移動してきた指揮官のいない後方騎馬隊が入ったが、
この時、敵の騎馬部隊と思いこみ、見間違えて勢い余ったバショウの歩兵隊は
旗印も見ずに騎馬隊とぶつかり、思わぬ同士討ちをし始めたのだ。
「やあーっ!」
「ええい!やめろ!こっちは味方だ!」
「旗をみよ!ややっあれは敵兵だ!」
「まて俺は味方だ!」
「お前たち!落ち着け!・・・むううだめか!」
大軍のあまり指揮系統もままならないままトウゲン、バショウの兵は
いたるところで混乱し、同士討ちをし始め、トウゲンの騎馬隊はすでに
2千の被害を出し、バショウの歩兵隊は1千の被害を出していた。
「くっ、このままでは同士討ちで全滅だ!トウゲンは討たれ、兵も失ったとあってはステア様に申し開きができぬ!後方のランホウ隊と合流し立て直すぞ!歩兵隊!一旦下がれ!ひけーっひけーっ!」
ドッドッドッドッ!
バショウの歩兵は大きな被害を出しながら汰馬平野を後退していった。
多大な負傷兵を抱えながらの後退であったが、流石に今のキレイに追撃の
余裕は無かったのか。バショウの歩兵隊は容易に退却ができた。
しかし安易に退却を許したのは、余裕が無かったからではなく
恐ろしいほどにキレイの憶測通りに物事が進んでいたからだ。
バショウは知らなかった。すでに後軍に迫るスワトの伏兵部隊の事を…。
第三十回『将扱是如 兵扱是如 野戦寡兵にて大敵を破る』
汰馬平野 ポウロ、ゲユマ弓隊
「「「ワーーッ!!」」」
自然豊かな汰馬平野の豊満に育った草は湿気にぬれていたが
徐々に聞こえ始めた、騎馬の馬蹄が勢い良く草を踏み散らす摩擦音、多勢の人の声。汰馬城の半里前に展開していたポウロとゲユマの耳はそれをとらえていた!
「ゲユマ殿!あの馬の駆け足の音と人の声の多さ…どうやらミレム様が成功されたようですぞ!」
「そうか!四日目にしてついに成し遂げたか!ようし弓隊左右に展開!官旗(官軍仕様の赤旗)をもった兵の切れ目が見えたら長弓隊は汰馬川に向けて乱射!小弓隊は、討ちもらした敵影が見えたら、よく引き付けて狙い打ちにしてやれ!」
「「「おーッ!」」」
ゲユマ、ポウロは即座に汰馬平野の右翼左翼に兵を展開させると
兵は機敏に広がり、長弓隊は指にかけた弦を思いきり引っ張り射撃体勢に入った。
汰馬河北岸 奥汰馬林 スワト隊
小高い丘に暗く鬱蒼とした背の高い大林が広がる。
ここにはキレイの命を受けて出撃を今か今かと焦れるスワトの率いる
精鋭伏兵部隊、槍隊300程が控えていた。
各々の兵の手には6尺ほどの手槍が握られ、それぞれが
真っ直ぐ天を突くように伸び、兵の着込む甲冑は早く走れるように
鉄材を切り取り、なめし皮で作られた鎧の部分部分が紐でつなげられ、
防御力よりも動きやすさを求めた仕様になっていた。
「御大将ーッ!敵側の河の手から馬のいななきと多くの人影が!」
物見の兵の一人がスワトへと近づき、止まることなく駆ける
勢いもそのままに大声でスワトへと伝えた。
「おお!それは挑発が成功したに違いない!よし、槍隊五人組で直列に整列!」
ブンッ・・・ドンッ!
スワトはニヤッと笑みを浮かべると、持っている大薙刀を大地に突き刺した。
兵達はスワトの顔を見ながら、平然と五人一列の直線に整列をし始めた。
「それがしの隊は、今から敵の後方部隊に突撃し!敵の隊列に側面攻撃を行い、敵の隊列をかき乱しつつ混乱させ!打ち破っては戻るを繰り返し、敵が怯んだら汰馬城の方向に敵を押し、城方との挟み撃ちでこれを打ち破る!」
ゴクリ・・・
兵士達の顔は敵と戦う前にして嬉々とするスワトと違い
どの者もしかめ面、顔面蒼白というか、とかく不安で溢れているようだった。
総勢1万の敵兵の中へ、ただがむしゃらに飛び込んでいくということ…
それを考えると200人の槍を持った兵士達の唾を飲む音は大きく重く聞こえ、
生い茂る林の幹に木霊し、不気味な不安の連鎖を呼んだ。
しかしスワトは、面持ち優れない兵士達を見て高らかに言った。
「アッハッハッハ!お主らはそれがしの後を走るだけでよい!それがしは賊兵300を討ち取った猛将、この大薙刀にて先頭で猛攻し、おぬし達はそれに怯んだ敵を槍で叩けばよいのだ!敵は多勢でござるが心配ご無用!あわよくば、それがしが敵の奥深くまで斬り込んで敵将を討ち取ってくれるわ!」
言葉を聞いて自信と安心感を取り戻し、ホッとする兵士達の顔を見て
スワトは大地に刺した大薙刀を抜き、河を渡り続けている敵兵の影に向け
林が震えるほどの大声をあげた。
「さあ敵軍を突き破り!大敵から我らが故郷を守るのだ!槍隊!ゆくぞーッ!」
「「「オオオオオオオオーーッ!!」」」
奥汰馬林からスワト隊200人が声を上げながら
敵の後方部隊に向かって猛牛の如き突撃を敢行した!
汰馬平野 トウゲン先行騎馬隊
汰馬平野を驚くべき速度で駆け逃げるミレム隊を追って、
陣を出たトウゲンの騎馬隊3千が猛追を始めて20分程の時間が立ち
流石に早馬の如く走れない馬たちはあまりの猛追に疲れはじめ、
速度を緩め脱落し始めていた。
トウゲンは怒りのあまり騎馬隊の攻め手の層の薄さに気づいていなかった。
追撃に付いてこれる手勢旗下1千騎程を率いながら、残りの騎馬隊は
後方のバショウ歩兵隊4千に加わり、ほぼ置き去りにする形で
トウゲンの先行騎馬隊は汰馬城の目の前へと差し掛かっていた。
「御大将!もう少し手綱を緩めなさらぬと騎馬隊がどんどん脱落していきますぞ!」
「うるさい黙れッ!ついて来れぬものはバショウの後方部隊に加われば良い!今は目の前の憎っくきあの馬鹿物を討たねばわしの気が治まらんわッ!」
「し、しかし・・・あッ!」
トウゲンの部下が何かに気づくように少し曇った空に眼をやると、
そこには鋭く尖った無数の矢が、先行騎馬隊を押し包むように
灰色の上空から雨のように振ってきていたのだ!
ヒュンヒュンヒュンヒュン!!
「ゆ、弓隊の攻撃だー!」
「うっ!うわーッ!馬が暴れだしおった!」
「避けろ避けろ!!」
ミレム隊が見えなくなったあたりの距離からだいたいの感覚で狙いをつけず
そこら中、無数に振りはじめた矢に、騎馬隊の兵士達は動揺した。
右へ左へ矢を避ける騎馬隊、矢に驚き落馬するものが続出する中
あせる部下達を尻目に、トウゲンは兵士達に向かって言葉を発した。
「トウゲン様!敵の平野陣から弓隊の攻撃のようです!騎馬が動揺しておりまする!このままでは!」
「ふん!我が軍団がこの程度で動揺など!皆、落ち着け!よく見れば狙いの無いただのでたらめな乱射!闇雲に矢を撃っても我らに当たるわけがない!右回りに隊を整えつつ恐れず進めーッ!」
流石に四天王ステアの部下、猛将トウゲンは合戦の場数を踏んでおり
でたらめな乱射に気づくと、冷静に矢の飛ぶ陣に対して平野の左手に
騎馬隊をまとめると、再び猛然と突撃をし始めた。
ドッドッドッ!
長弓隊の乱射にも関わらず、軽快に響く馬蹄の音を聞いて
ポウロとゲユマはスッと手を横にやり、隊に指示を飛ばしていた。
「流石にこの程度では押し返すどころか…飛びついてくるか…長弓隊!乱射止めい!」
ポウロ、ゲユマは乱射を続けていた長弓隊に乱射をやめさせた。
しかし二人は諦めるどころか、ニヤリと笑い、敵の勢いは
予想通りであったかのように、話しを進めた。
「ゲユマ様、それでは手はず通りに我が隊は…」
「おう!退陣の装いは任せたぜ!!よし、弓隊全員聞こえるか!体勢を低くして音を出すんじゃねえぞ!ポウロ隊が退陣の装いをして敵が調子にのって陣の近くまでくるまで!的をこのまま真一文字に突撃させて、ギリギリまでひきつけて矢を放てば的は大混乱間違いなし!いくぜおめーら!」
「「「オーッ!!」」」
ポウロ隊は逃げ支度をするように弓隊100を下がらせると
ゲユマは陣を無人のように見せかけるため、兵達の体をなるべく低くしゃがませ
息も容易に出来ぬほど音を出さずに、陣の遮蔽に隠れるように射撃体勢をとった。
ドドドドッ!!!!
数分後、怒涛の進撃をみせるトウゲン部隊は陣の目と鼻の先へ差し掛かった。
矢の乱射が止み、無音の陣からポウロの兵が出るのを見て油断したのか、
陣を前にしてトウゲンは何も知らずに高笑いを浮かべてこう言った。
「がっはっはっはッ!ほれほれ兵が逃げていくわ!これで足止めのつもりか軟弱者め!!!高家四天王ステア随一の猛将トウゲンをなめるなよ馬鹿侍ども!この程度のヘロヘロ矢で怖気づくわしではないぞッ!!」
ドッドッドッドッドッ!
トウゲンの口調の荒れぶりとともに騎馬隊は徐々に速度を上げ
ゲユマが守る陣へと近づいていった。
馬蹄が勢いもそのままに道の草や土にあたり、跳ね上がる草や泥は
兵士達の甲冑を茶や褐色で汚していく。
しかし鳴り響く馬蹄の轟音と、付着する土草の色は
薄暗くなってきている天候の中では、遠めにも見れる格好の目印になった。
ゲユマは眼と鼻の先に迫り、轟音をあげて向かってくる
トウゲンの騎馬隊を見て、未だ音を立てず小声で兵達を指揮した。
「…奴らの馬蹄の音を聞け!色を見よ!近づいてくる…あれが敵の騎馬隊だ!まて!まだだッ!まだ撃つな…!十分ひきつけて…よーく狙って放て…3歩…2歩…1歩……よし今だ!全員敵に矢をはなてーーーっ!」
ギリギリ…ッ!ヒュン!!ヒュン!ヒュン!ヒュン!
トウゲンの騎馬隊が差し迫る陣の中でゲユマが声をあげると、
近距離の射的に優れた小弓隊300が馬蹄の音と色を目印にし
ギリギリまで引き付けた敵に向け鋭い矢を放ち、狙いすました矢は
勢いを取り戻し、突撃を敢行していたトウゲン先行騎馬隊の前に
風を切り裂くように飛んだ!
「な、なにっ!ばかなもぬけの空ではなかっ…よ、よけっ…」
数は少ないが、陣から一斉に至近距離で放たれる矢は
間近で見たトウゲンが言葉を口にする前に、騎馬隊を確実に捕らえていた!
ドスッ!ドスッ!グサッ!グサグサッグサッ!
「ぎゃああああ!」
「うわあああああ!」
「ぐわああああああ!」
誰もいない陣だと思い直進し、突撃を敢行したトウゲン隊は勢いもそのままに、
至近距離で威力を増し、着実に敵を射殺せるように狙いをつけた
ゲユマの弓隊の鋭く尖った矢の群れの中に自らを飛び込ませた!
あるものは兜を貫通し絶命、あるものは馬に矢が当たり勢いそのままに落馬、
運良く生き残った者も、後方から未だ突撃をする騎馬隊に轢かれ、踏み潰された。
その後方の騎馬隊すらも、狙い済ましたゲユマの弓隊の餌食になっていく。
「御大将!騎馬隊は大混乱です!このまま直進しては死地に飛び込むようなもの!ここは引いて後方部隊とあわせて・・・」
「引く!?撤退だと!?まだ大局は決しておらぬわ!後方部隊が来ているのならなおさら…!先鋒を仕り、軍勢を率いている大将が引いては猛将トウゲンの名がなくわ!ついてこれるものだけでよい!突撃じゃーー!」
トウゲンがそう言い放った瞬間であった。
ジャーン!ジャーン!
「「「ワーーーッ!」」」
ドラの音と時の声をあげて城を守っていたキレイ率いる歩兵隊300と、
右翼から現れた退却路を引き返してきた早馬隊のミレムの兵200が
中央のポウロ率いる長弓隊100、ゲユマの弓隊500と供に
騎馬隊を囲むように前進してきたのであった!
「それっ!敵は混乱している!ひともみにもみつぶせーッ!」
キレイの掛け声と供に、一斉に攻撃にかかる官軍兵達。
ジリジリと攻撃の速度をあげられ、陣形も崩され、指揮もままならないまま
トウゲンの騎馬隊は数の多いことも忘れ、動揺し、勝手に逃げ始めた。
「か、かってに逃げるな!ぬぬぬ…このままでは陣形も整えられぬわ…!くっ迂回して敵の側面へ回るのだーッ!」
流石に戦闘に参加してなかったキレイの歩兵隊は元気であった。
迂回したトウゲン指揮の兵200騎余りを除き、それ以外の統率を失った敵兵は
左右に分断され、敵騎馬隊は見るも無残にキレイ達の軍に
各個撃破されていったのである。
だが、流石にキレイの軍と言えども、
少なくなったとはいえ兵科も違い、数も倍以上である
トウゲンの騎馬隊を相手によほどの苦戦することもなく、
それぞれ易々と打ち崩していったのには理由があった。
これは敵の陣形の崩れと大部隊ゆえの弱点。
つまり、混乱している兵達をまとめる統率力が関係していたのだ。
キレイ率いる小勢は100程度で成る小勢で統率も取りやすく小回りも利き
神出鬼没に兵を動かし、敵の中核を狙って攻撃が出来た。
しかもゲユマの弓隊によって分断され、陣形を崩された騎馬隊など脆いもので、
ただでさえ前後の隊で統率のとれなくなっている所に指揮系統が混乱、
なおかつ、右翼左翼中央の三方からの同時押し上げに対抗できるほど
敵の騎馬隊の攻めの層が厚くなかったことも好転した。
「ゲユマ!ここは一気に敵の中核を崩し、さらに敵を大混乱に陥れるぞ!」
「ははっ!承知しました!よし!我が隊は敵の中核を崩すぞ!突撃ーッ!」
そう言うとキレイとゲユマは二方向から終結し、一糸乱れぬ突撃を敢行した。
兵を三列の縦列にまとめ、敵軍の中を縦横無尽に駆け抜けていった。
気負いもそのままに敵を続々と打ち破る、2将の兵は
すでに沈みつつある騎馬隊の中核へと差し掛かっていた。
「こ、このままではいかん!被害が多くなるばかりだ!ええい・・・侭よ!かくなるうえは敵の将を討ち取って兵の統率を図るしかあるまいッ!」
大乱戦の中、迂回して側面を叩こうとしていたトウゲンは
突撃を敢行しているキレイ、ゲユマを討ち取ろうと、彼らの軍に
なりふり構わず突撃した。
「そこの二人!名のある敵将とお見受けした!わしと勝負せい!我が名は高家四天王ステアの部将!猛将トウゲン!!」
「なにっ、トウゲンじゃと!」
ブゥンブゥンブゥン!
重さ三十斤の鉞(まさかり)を振り回し、突撃してくるトウゲンに
キレイは少々たじろいだが、隣に居たゲユマは落ち着いて腰の小弓に手を伸ばし
矢をスッと通すと、弦を張った。
「殿、俺にお任せを…」
ギリギリ…ッ
ゲユマは、己の力の限界まで強く張った小弓の弦がギリギリと音を立て、
その指に掴まれ乗せられた矢は黒く鋭い鏃を光らせた!
「邪魔だ!雑魚は引っ込んでいろ!」
「ほう、この俺を知らんと見えるな!」
ブゥンブゥンブゥン!
「ふん!お前など知らん!それに、そんな小弓で俺が倒せると思っているのか!馬鹿めが!自惚れたまま死ねい!」
ギリギリ…
「あの世の土産に覚えておけ!関州一の弓取り、このゲユマのことを!」
ヒュッ!!
ゲユマの声とともに指から一本の鉄の矢が鋭く放たれ
まるで風を斬る鋭い太刀のごとき速度で、トウゲン目掛けて飛んだ!
「あ・・・」
…ドサッ!
鉞を振り回して突っ込んできたトウゲンのとっさの反応もむなしく
放たれた矢は見事トウゲンの鉞を掻い潜り、彼の脳天に直撃した。
落馬した彼はすでに絶命しており、眼は白み、額からは大量の血が噴出していた。
「敵将トウゲン!ゲユマが討ち取ったりーッ!」
「「「オオーッ!!」」」
「見事よ!流石は関州一の弓取りだ!」
そしてキレイとゲユマの隊は、大将が討ち取られたのに動揺している
敵の兵士を尻目にし、ここぞとばかりに後退をし始めた。
この時、すでに後方のバショウ率いる4千の歩兵が
徐々に平野に集まり始めていたが、息のあがる先行歩兵隊が
キレイとゲユマの突撃を間近に迫っているのを見て守りを固めると、
キレイは動向を見て示し合わせたかのようにゲユマと同時に軍を
ポウロ隊の前で停止させ守備体勢に入った。
こうして味方と敵の間に一本の線が出来ると、そこには退路と思って、
移動してきた指揮官のいない後方騎馬隊が入ったが、
この時、敵の騎馬部隊と思いこみ、見間違えて勢い余ったバショウの歩兵隊は
旗印も見ずに騎馬隊とぶつかり、思わぬ同士討ちをし始めたのだ。
「やあーっ!」
「ええい!やめろ!こっちは味方だ!」
「旗をみよ!ややっあれは敵兵だ!」
「まて俺は味方だ!」
「お前たち!落ち着け!・・・むううだめか!」
大軍のあまり指揮系統もままならないままトウゲン、バショウの兵は
いたるところで混乱し、同士討ちをし始め、トウゲンの騎馬隊はすでに
2千の被害を出し、バショウの歩兵隊は1千の被害を出していた。
「くっ、このままでは同士討ちで全滅だ!トウゲンは討たれ、兵も失ったとあってはステア様に申し開きができぬ!後方のランホウ隊と合流し立て直すぞ!歩兵隊!一旦下がれ!ひけーっひけーっ!」
ドッドッドッドッ!
バショウの歩兵は大きな被害を出しながら汰馬平野を後退していった。
多大な負傷兵を抱えながらの後退であったが、流石に今のキレイに追撃の
余裕は無かったのか。バショウの歩兵隊は容易に退却ができた。
しかし安易に退却を許したのは、余裕が無かったからではなく
恐ろしいほどにキレイの憶測通りに物事が進んでいたからだ。
バショウは知らなかった。すでに後軍に迫るスワトの伏兵部隊の事を…。