kirekoの末路

すこし気をぬくと、すぐ更新をおこたるブロガーたちにおくる

真っ盛り7月31日

2008年07月31日 14時33分27秒 | 小説の感想と批評
言葉遊びって大事よね@kirekoです。

>今日の感想と批評

( ゜д゜ )自分の感想には、ちょっとクドクド分析癖があるので
( ゜д゜ )今日は全部直感で行こうと思う。

■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============

禁じられた遊び ジャンル ホラー 作:弥生 祐

:あらすじ
嫁いだ先の家に馴染むことが出来ない主婦、清子。その家にはある秘密の遊びがあった……

:感想
いちいち、文句が突っかかる文章だなぁ。怖がる怖がらせる以前に、言葉に逃げるなと言いたい。「怖いもの」が「怖い」と読者が理解できなかったら、ホラーもクソもないでしょうが。キャラクターはまとまりやすい人数に設定されてるんだから、ちゃんと一人一人の動きの描写を手抜きせずに書いてくれ。小説の旨味として読者に一番伝わりやすいのは作者独特の描写なのに、なんで肝心の描写を欠落させて言葉に逃げるかねえ。作者の語彙あるなしってのは、鼻に付くほど理解できるけど、ちゃんと言葉を選んでまとめてくれよぉ。意味不明で読者に通じない言葉選びに、筋立てのなってない文章が加わったら、読む人の頭おかしくなっちゃうだろうが!

ラブカクテルス その75 ジャンル 恋愛 作:風 雷人

:あらすじ
今宵はプカプカほろ酔い気分になれるカクテルです。ご賞味あれ。

:感想
前々から気に入る文章を書く人の一人だったけど、今回は発想のほうが先にきちゃったんだろうか、オチまでの流れが緩慢すぎるなぁ。話の締まりが悪いっていうより、なんでいきなりプカプカ浮かんでるところに、天国への扉と天使と神が出てくんの?って感じ。読みやすいだけに、突拍子が無い展開は、ちょっとすんなり飲み込めなかった。まあ推測するに、実は最初から全員死んでたってこと?いやでも装置を切った瞬間に魂が昇ってきたんだから違うか…うーん、湾岸線渋滞のネオンに見えた、なんてのもメタ過ぎてあんまり。なんか腑に落ちない話だった。


Antique ジャンル ホラー 作:風月莢

:あらすじ
夏の海辺に金髪の青年の後姿。神話は美しいだけじゃない。7月最後の幻想。

:感想
詩だねこれ。なんでジャンルがホラーなのかはわからないけど、ギリシャ神話とかには、こういう反意的な話はありがちだね。美しさの話じゃないけど、森の神アルテミスが森に来た猟師を鹿と間違えて面白半分に射殺したり、安産とか出産の役割もってるのに、疫病の神でもあったりなんてのも、神話独特の反意的な説明だよね。で、美しい金髪の持ち主の青年を形容する言葉が、ペガサスかユニコーンってどういうこと?まあたぶん金髪を形容しているんだと思うんだけど、これじゃまるで青年が馬面みたいじゃん。あ、でも見てる人が人間かどうかもわからないから、なんともいえないか。ようは見てる人の美的センスが、人間的な感覚に捉われないユーモアな物だったということだよね。人間的な美しさを超越した鬣と馬面をもった青年かぁ…、笑点の司会やってたあの人の若かりし頃かな。(ちなみにその人は、若い頃汗かきだったから湯上りの男と呼ばれてたらしい)


剣―Turugi― ジャンル その他 作:emanon

:あらすじ
聖剣、邪剣。善と悪。英雄と死神。人は剣を求め、力を求める。

:感想
あらすじ見て邪聖剣ネクロマンサー思い出した。ええと、内容は聖剣伝説3+テイルズ+ベルセルクと言った感じ。まあ通俗的なファンタジー小説っぽくて、好きな人は好きなんじゃない?売れないRPGの導入シーンみたいで、個人的には面白かなって思ったけど、まー、グラフィックの無い文字にするとこんなもんになっちゃうよね。『○○―○○○~―』という手法がちょっと読んでてクドいかな。別に心理面なんて地の文で表さなくても、描写で現せば良いと思うんだけど、作者のやりたい事だから、あえて否定はしない。あと台詞が味気ないね。もう少し気の利いた観念論とかになってりゃまだ見れたけど、まだ作者はRPG世界の登場人物から抜け出せなかったみたい。その辺気になった、それだけ。


出逢い ジャンル 恋愛 作:幻想心うつす

:あらすじ
僕と彼女との出逢い彼女と出逢い彼女を受け入れ幸せにするという決意愛しているという彼女への気持ち

:感想
まあそのまんまなんだけど、「で?」って感じ。作者の言う自己満足とか、内容がつまらないとかは正直どうでもいいから、小説として生い立ちの描写をもっとちゃんとやってくれ。あと句読点と終点だけは付けてくれ。よしじゃあ、言いたいこと言ったから、これを紙に書いてその人にラブレターとして出してみよう。後の黒歴史になること請け合いだぞぃ!そして、受け取ったあの子のハートはメロメロで、頼まれたメロンパンとチョコチップメロンパンの違いがわからず、主人公にドヤされるわけですね、わかります。


私はさっき ジャンル その他 作:コマそら

:あらすじ
独創的もとい独走的な作品が大好きなので自分でもチャレンジしてみました。

:感想
うるせー馬鹿


氷月姫つきりんと遅刻魔の七夕 ジャンル 学園 作:夷 神酒

:あらすじ
七夕当日、氷月姫こと月代(つきしろ)凛(りん)はいつも通り風紀委員長としての仕事をこなしていた。……前日喧嘩した狭衣(さごろも)千鶴(ちづる)の事で胸を痛めながら……//この小説は『遅刻魔チーズと氷月姫の七夕前日』の後編です。前作を呼んでからの方が何倍も分かりやすく読めます。また、『遅刻魔チーズと氷月姫のバレンタイン』、『氷月姫つきりんと遅刻魔のホワイトデー』を呼んで頂ければ、この小説を1.59倍ぐらい楽しめます。

:感想
こういうの読む気失う。展開は…まあ普通より面白いかな。好きな人は好きなジャンルなんじゃないの?こういうの。俺は大嫌いな部類だけどね。なんだかやりたいことやりたいだけって感じで、リアルな感情じゃないっていうか、所謂漫画的っていうのかねえ?小説で表して欲しい部分がおざなりになっちゃってるのが、残念無念で惜しいかな。書き方が、どーも気に入らないってのもあるけど、個人的には、こういうのちょっと遠慮したい。話の本筋はベタベタって言うほどベタベタじゃないし、っていうかベタベタとかどうとかより、唐突な改行がうぜえな。あーもう、嫌いな文章構成に、台詞演出もグダグダだし、ったく面白くねーなぁ。そういう意味で、中盤の立ち入り禁止の屋上での会話は、ある意味読者悶絶もん。(拷問という意味で)


おしえて!クルクル ジャンル 童話 作:カーティス・N

:あらすじ
大好きなお姉ちゃんが、さかあがりの練習をしています。でも、どうしてもできません。そこでアイちゃんは・・・

:感想
変に教育的じゃないから、すんなり入っていけるね。話しかける相手の反応とか、問答見てると、なんとなく癒される感じがして、童話の中でも低学年向けの絵本みたいなファンシーさが満ち溢れてて良いと思う。猫あたりで思わずクラッときた。文章のどこにも嫌味が無いんだよね。最近読んだ話の中では、抜群の癒し度だったかな。まあ感想人として肩凝らずに読めるのは正直嬉しいわ。自分語りばっかで読ませようとしない、殺伐とした小説が多い環境の中で、こういう憎めないほのぼの感たっぷりの話があると、喉越し爽やか一風が吹くっていうか、心の清涼剤って感じがして良いですわー。


妖怪潰し屋 ジャンル ファンタジー 作:秋就

:あらすじ
華のお江戸で密かに活動する妖怪変化…。中には人を襲う悪さをする妖怪も…。しかし、そんな奴等を潰すのを生業とする、お江戸で唯一妖怪と共同生活する乙女【朧(おぼろ)鏡(きょう)】がいた。

:感想
独演する落語みたいな感じで読んでた。ほぼ全ての描写が台詞だけで、地の語り文が一切ないってのもまた珍しい。比較的ネタは軽いし、内容が別段おどろおどろしてるわけでもないし、絵なりなんなりつけば話としては悪くないんじゃない?オリジナルキャラクターの語り合いが、面白いと思う人は読めそうだね。まあただ、これで話の全て、その姿かたちが想像出来るかって言われたら、難しい。読み手の想像ってのは、ある程度説明して初めて想像できって部分があるから、まあキャラクターの台詞が一々説明口調入ってたらわかるかもしれないけど、やっぱり限界はあると思うから、地の文はある程度必要だと思うよ。戦闘の動きとか、やってることとか完全に意味不明に近いしなぁ。



========終わり==========

>楽で良いが、それもまたどうかと
直感は楽でいいんだけど、まあ自分の語気が元々荒いから
もしここ見てる作者さんいたら怒られそうだな。
まあ、誰かに怒られるぐらいの感想を言えたのなら俺凄いってことか。
コメント (4)
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7月30日

2008年07月30日 14時37分14秒 | 小説の感想と批評
半分は29日投稿作品@kirekoです。

>今日の感想と批評

( ゜д゜ )…
( ゜д゜ )…日々研鑽、日々研鑽。
( ゜д゜ )(話すことがなくなりつつあるな)

■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============


Take off! ジャンル 恋愛 作:七瀬莉緒

:あらすじ
好きな事だけやって生きるなんて出来ない――そんなのとっくに知ってる。

:感想
29日投稿作品。2000文字の中に集約された、その時の始まりの1ページ、恋愛というジャンルながら、恋だ愛だと声高に「要素ぶる」ような作風ではないし、ドラマの1シーンのような話には心惹かれた。まず最初に読者が想像しやすく、読みやすい構成であるということ、そして、物語の始まりと終わりに、ちゃんと節目をつけているという事が好感のもてる一因だ。爽やかさの残るオチまでの流れは、恋愛中毒の人たちからすれば薄味に見えてしまいがちだが、話の盛り上がりの間口を広げつつも、結果的に収束していくという本文の内容に対し、これでもかと言うほどの作者の無駄の無い文章力の秀逸さが光っていると思う。最期の「鈍いな」という男の台詞演出はやや唐突にも感じられたが、場の雰囲気がそれを隠し通したというか、粗の見えない感じに仕上げられているのは、やはり文章の力なのだろう。ただ、通常使わないような語句が多いのが、ちょっと気になった。殊更(ことさら)や、尤(もっと)も、御前(おまえ)などは、なんとなく作者の描き出した世界観に、一筋の違和感を感じさせるのではないかと思った。特に「尤も」なんてのは、文字世界(活字世界)での選り好みが激しいので、読者によっては、言葉の使い方に疑問を抱いてしまうかもしれない。


阿修羅 ジャンル 文学 作:しん太

:あらすじ
僕は阿修羅だ。腕が六本、顔が三つある。皆とは違うさ。だが、それの何が悪い?

:感想
もしも人間の描いた阿修羅という存在が、その形だけ取り込んで種族的に人間世界に介在していたら。と言った、ちょっと意欲的な話。阿修羅…と銘打ってるものの、外観以外に阿修羅らしさは殆ど無い。人間の亜種的な存在というか、阿修羅モドキとでもいえばいいのか。まあなんというか、想像してたものと違う、ちょっと人間的過ぎてちょっとゲンナリ。内容は殆ど、奇形児とか障害者差別に訴えるみたいなのと同じようなもんだし、どうも作者のミニチュアな想像力が先行しすぎて、良く言えば平凡、悪く言えば普通すぎてショボイ、と言った感じ。読者が想像する阿修羅という存在にもよるが、個人的にどうも話の中で圧倒的な存在感が無い気がした。「阿修羅」が「阿修羅」で無くても良い話なら、別に取り上げる必要は無かったんじゃないだろうか?一般人の想像の中の阿修羅の外観が、どうも人間のオマケとしてくっ付いているだけだったので、内面の面白さ、つまり精神面には語られず終いだったので、個人的には不満の一言だった。

ちなみに阿修羅
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BF%E4%BF%AE%E7%BE%85


CHANGE ジャンル ファンタジー 作:らぶらどーる

:あらすじ
ある日の散歩で飼い犬と入れ替わってしまった。どうする?俺。

:感想
ファンタジー作品と銘打っているが、一読し終わる頃には、ちょい設定がSF風味だなと思った。基礎発想力みたいのは認めるけど、うーん、なんつーか、ただ頭の中に浮かんだ事を漠然と継ぎ接ぎしながら書き連ねてるだけで、完成度が低いばかりか、書き手の想像の間口が広がりすぎて締まりが悪いなあ。作者は作品中のシュチュエーションを安易と語っているが、文章中に的確な状況説明が無い分、むしろ個人的には難解で、何が起こっているのか読み取るのに時間がかかった。あと、一人称の進行がとてつもなくダルい。というか、ザックリとした感想を言うなら、小説として良いところが一つも無い。上手いと思うような表現も無く、中盤の絵文字顔文字の使用も気になる、そして内容からして共感できるような話でもない。節々の文章の稚拙さが目に毒と思う読者もおられるだろうが、kirekoがこの作品において最も致命的だと思ったのは、この作風で進行が鈍足過ぎる点と、進行であり、唯一の情報源である一人称語りにとかく無駄が多いということ。こういう部分が、ジャンルの好き嫌いを飛び越えて、スカスカな構成に拍車をかけていると思う。文章の組み立てもそうだが、なんだか読んでて一々ストレスの溜まる文章だった。そんな中、作者に対して一つ褒めるべき点があるとすれば、ここまで延々と続く読み難い話を、最期まで語気をブレさせずに書ききる労力だろう。


2J From平野たり ジャンル その他 作:横森πRON

:あらすじ
復讐サイトでミクとタケルが出会う。ミクの復讐をタケルは手伝うが・・・

:感想
小説ではなく台本形式。一日限定公開らしいので、読もうと興味を持った人はお早めに。中学高校演劇を意識しているのか、「はける」などの演劇(舞台)用語があるが、流れで理解できると思う。でも、演者の動きが見えてこないのは仕様か。まあ視覚的なものは舞台で見ないと仕方ないってのはあるけど、こりゃ台詞だけじゃ三文芝居もいいところ。台本としても酷評せざるをえない。自分も演劇部に所属していた事があるが、舞台の台本というものは、確かに実際かなりの大雑把なのは判る。えてしてこういう細部まで書かないで、動きは演者に任せる台本もあるが、そういうのは練習を繰り返す内に演者と演出家の間に「動き」に関しての緻密な話し合いがあるからであって、決して真っ白のまま舞台に入るわけではない。と、ちょっと脱線したが、何が言いたいかというと、この作品は台本形式をとっているのに、その軸がズレてるという事。例えばコレは演者がいて、動きを視覚的に捉えさせる舞台脚本なのか、それとも小説という形態を崩し、名称と台詞付きで読者に理解しやすく表現したいのか、そういう部分をはっきりして欲しい。半端に舞台用語を入れてみたりしてリアリティ重視なのかと思えば、中盤の描写は小説風味にしてみたりと、作者の書く本文に落ち着きと節操が無いのが読んでいて不快だった。


予告文を書こう! ジャンル その他 作:灯宮義流

:あらすじ
近年、需要が増えつつある予告文執筆の場。予告文作家の誰もが望んだ投稿サイトが、ここに誕生した。

:感想
発想は悪くないんじゃないだろうか。ちょっとメタな話が気になるが、普通の事を普通と感じなくなるどころか、ちょっと深刻に考える主人公に、ナンセンスの影が見えてきて、オチにも思わずクスリとした。相変わらずといっては失礼かもしれないが、こういう小ネタは上手いなと感じる。



===========終わり===========

>どうでもいい神話の雑感

今日読んだ中に阿修羅があったから、ちょっとまあ薀蓄臭い感じもするけど
今まで読んできた神話についての雑感をちょいちょい垂れ流し。

日本神話=キャラ萌え。神なのに正負どちらの感情も豊か過ぎて面白い。
ローマ神話=今で言う二次創作。影響されすぎな所もあるが…。
ギリシャ神話=無駄に人間臭い。でも基本的に内容がインフレ。
北欧神話=血みどろ、ファンタジックすぎるわー。
クトゥルー(クトゥルフ)神話=ハイパーオカルト、超ホラー。
エジプト神話=神官系が大体モンスターじゃん…こじつけが多すぎ。
インド神話=エロス表記の領域が半端無いけど、わりと好き。


と、ここまで雑感を書いてて思ったこと
これまた共感出来る人が、少なそうだなぁ。


神話は良いよ。一度は読んでみて。

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スカイプ飲み会の話

2008年07月29日 14時30分55秒 | 末路話
飲酒スカイプ会やります@kirekoです。


>夏なので、ビアスカイプやります

■タイトル
ビアスカイプ2008
~ゆるぎねえな7月~


ちょっと最近暑いので、皆さんの心に涼しい風を吹かせるために
自由な感じで、適当な話し合い交えつつ、飲酒スカイプやりまーす。

■参加資格
とくにないです。一言ください。途中退場、途中参加も可能です。

■現在の参加者(時間帯によっては人の入れ替わりがあり)
kireko
コマンダー
ギゴロ

■必要なもの
酒(飲めない未成年はお断り)
酒の肴(持ち込む内容は黙っておいて、やってる時に公開)

■日時
7月29日(火曜日)6時頃~

■やる事
堅苦しいことをやる気はないです、何でもありです。
すべて自由。飲めや歌えの宴会風です。
久しぶりの参加者の場合は、現状報告+皆から洗礼を受けてもらいます。
やることがなくなったら、古今東西などのゲームやります。
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匙投げ7月29日

2008年07月29日 14時30分02秒 | 小説の感想と批評
百人が百人納得するような文はない@kirekoです。

>今日の感想と批評

眠い。
ひたすら眠い。

■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============

寂しがり屋の猫を何週間か放置すると ジャンル 恋愛 作:コノエイクノ

:あらすじ
ある男とその妻のお話し。そこに物語はなく、日常があるだけ。特別じゃ話しじゃない。けど、少し暖かいお話し(多分……

:感想
いわゆる俺の嫁はこういう奴で的な話。前書きで作者が自己満足と言っているが、小説なんてのはどの道自己満足なのだから、妄想願望結構けだらけ猫はいだらけなので、気にしない。と、いうわけで感想に入っていこう。見た目、特に髪に関して些か感じたビジュアル面の不思議さは眼を瞑るとして、あとは台詞と展開がキャラクターとマッチするかどうかが話の面白さを決めてくると思う。そういう意味では、ちょっと登場人物の内面描写が少ないかなと思ったけど、まあそこは性格の違いレベルだと思う。妄想語りにしては、気軽に読めた内容なんじゃないだろうか。ただ、どうも発想が捻くれてるkirekoとしては、もう少しキャラクターに波風が立ってて欲しかった。ちょっと冷静に事が運びすぎて、味気ない。基にしたのが猫なのだから、そこは愛すべき者へ尽す「犬のような」従順さだけではなく、「猫らしい」寂しさへの反発や、ほっとかれた憤り、人間らしい余計な感情を細かく書いたほうが、旨味が増したんじゃ無いだろうか。


別れた日。 ジャンル 恋愛 作:藤木 了

:あらすじ
彼女が、別れると言い出した‥‥

:感想
俺っちにも経験あるが、男女の付き合い方とか別れ方とかってめんどくさいよな。
はい。感想は以上です。えっと内容に関しては、急展開は何かメロドラマ的なものを感じました。とりあえず作者の文章が、やろうと思うことに追いついてない。誤字脱字、幼稚な擬音に頼らなければならない狭い語彙、見えてこない稚拙な表現力、誤用文法も多くて、一人称の感情も突っかかるところだらけだ。


僕の一歩 ジャンル その他 作:ゼット

:あらすじ
僕の半生です。書いてるうちに泣けてきました。今でも胸が痛いです。人に裏切られ裏切られ裏切られ裏切られ裏切られ何度もそうされているのにまだ人を信じつづける自分を見てるとなんとも言えなかったので突然小説を書いたのです。

:感想
うん、わかった、とりあえず文章の区切りに句読点を打ってくれ。読む人にとって、これほど句読点の大切さがわかる文章も珍しい。箇条書きに羅列された体験の数々を現す文章は、やや作者の使用する言葉の少なさからか、表現力に欠けるものが多いが、小説ではなく現代高校生が書くノンフィクションエッセイとしてみれば、まあ見れないことも…あるわけねえだろ!
とにかく絶望的なのは、読ませる気が無い構成と演出面。ノンフィクションだとしても、個人の感情が入っている割には細かい内容説明があるわけじゃなく、気持ちばかりが先んじて、文章としての纏まり、旨味、その精彩を欠いていると思う。不幸の押し売りのような展開はもとより、全体的に字面が詰まりすぎてるのが読む側として単に受け付けられない。読むだけでストレスを感じる、とてつもなく不快な文章だ。誰かが言ったことだが、稚拙な感情だけが露出した他人の不幸自慢を聞くことほど、聞いていて不快に思うことは無い。この作品を、今現在強く生きている人が読んだら、なんと軟弱な文章だろうと呆れてしまうこと請け合いなのではないだろうか…いや、まあこれは好き嫌いか。とりあえず、実体験を読み手に伝えやすく纏める力が足りなさ過ぎる。やり直し100回を命ずるって感じだな。


冬虫夏草 ジャンル ホラー 作:独楽

:あらすじ
江戸時代、1人の侍が旅をしていた。山道にさしかかり一夜を迎えた廃神社で体験した事は....

:感想
読ませる力に秀でた作品。ややオカルト要素のある妖怪物というより、写実的で質感のあるホラーらしい作品。よく時代物を書く時に苦労するのは、時代背景やそのキャラクターの人格の造りこみなのだが、ややもすればクドくなる長文になりやすく、文章中の無駄も生まれやすい。が、この作品には、そういう無駄が一切なかったのが凄いところだ。昔話の一小節を写真つきで覗くかのような、そんな視覚に訴える演出と、テンポの良い読みやすい文章が、独特のザワめきを読み手に伝えていると思う。前述の無駄の無い文章構成と供に、小説として、とても良く纏められていると感じた。特に好きだったのは、冬虫夏草の菌糸に寄生された上半身半裸の怪物(オキクムシ?)の背中を掻くシーン。同じ状況に立っていたら、真っ先に殺されてしまう感じだと思ったが、用心深く欲の無い侍と怪物との問答の、その対比が印象的だった。そういう点を踏まえると、ラストの描写で、冬虫夏草そのものが怪物だったのか、それとも欲無し侍が俄かに抱いた欲に冬虫夏草のような物が取り付いたのか、そんな読者の想像の余地も残しているこの作品の凄みが、伝わってきた。作品の余地の話になるが、作者の後書きで「表現が足りない」という事が書いてあった。謙遜なのか、実際そうなのかはわからないが、これ以上の表現を加えると文章がクドくなるとkireko個人として思った。これ以上表現をオカルティックに傾けると、小説としてのバランスが崩れるというか、簡素だからこそ写実的に伝わる文章なのだから、これはこれで完成していると思う。秀作!


君は知らない ジャンル 恋愛 作:牧屋美邦

:あらすじ
主人公・拓と同級生・文月の、雨宿りの情景。拓は自分の気持ちを彼女に届けることができるのか。――毎日顔を合わせる。それだけで良いと思っているのに、時々苦しくなる。こんな想いを、たぶん君は知らない。

:感想
どう読んで、どう感じて、どう思ったかとか、そういう感覚的なことよりも、文章の丁寧さにこの作品の旨味があると思う。構成面、とかく書き方が綺麗なのは読み手に読ませる気持ちを抱かせる。ただ、一人称という形式の割には、相手の表情しか見えてこないのが不満だった。内面的には主人公の気持ちがチラホラ出てきているのだが、もう少し見た目の部分、つまり外面的表情も見せても良かったんじゃないかと思った。まあ、なんだかんだ言ってるが、こういうベクトルが好きか嫌いかで言うと、残念ながらそれほど好きじゃないってのも加味していると思う。話の展開は、他の人が読んだら確実に良いと思うんだけど、作者さんには悪いが、個人的にどうも読んだ後に「そうか、うんうん」という乾いた感想しか出てこなかったのが本音だ。


=============終了=============

>仮眠グスーン

( ゜д゜ )ちょっち眠気を覚ましてきます。
( ゜д゜ )相変わらず乾いた感想ですいません

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振り返るはずもない7月28日

2008年07月28日 14時55分43秒 | 小説の感想と批評
それは紛れも無く奴さ!@kirekoです。

>今日の感想と批評

( ゜д゜ )なんか暇を貰いました。
( ゜д゜ )何もやる事がないので更新します。

■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============

A氏の日記~学校編~ ジャンル ホラー 作:スクリュードライバー

:あらすじ
あの男が、次は学校へ!?彼にとっては普通の日記。常人にとっては………

:感想
前作からの続きものらしい。本作品の文脈から察するに、霊感はあるが、それそのものを理解することが出来ない男が、自分の学校の幻覚を見たことを日記に綴ったといった作品。基本的に昔馴染みの学校の七不思議というものが、読者の中に介在していないと本文の面白みはわからないと思う(決して作者の書き方が面白いと感じたわけではないが)。ニヒルというか、無感動なキャラクター作りは伝わってくるが、いかんせん文と文の合間の改行が長すぎて構成的に見苦しい。これじゃまともに読もうとした読者に「別に読んでくれなくていい」と言わんがばかりじゃないか。あと、過去を書いているはずの日記という形態を用いているのに、なぜか後半は現在語りになってしまっているのも、やや矛盾が感じられていただけない。元ネタのあるパロディホラーをやるにしても、文中の面白みは主人公の動作だけという、どうも不完全燃焼過ぎる作品だった。


カカオ70% ジャンル 文学 作:まなみ。

:あらすじ
わかっている。板チョコがいつかはなくなること。

:感想
何を指してこれを書こうと思ったか理解できないが、本文中の話を要約すると、引きこもりの人がそれまで箱一杯の板チョコで食いつないでたけど、無くなっちゃったから買いに行かなきゃいけない、でも金が無いから仕事をしなきゃ、ああどうしよう、やだなあ。という感じ。一段落のつもりで作者の使う「わかっている」と繰り返す主観が、まだ説明しきれてない文章の途中で入ってくるため、眼を引こうとする反復が驚くほど逆効果で、読み冷めてしまう気がした。どうも後半は読者が置き去りになってしまっている印象だ。そうか、わかったぞ!残念ながらわかっているのは作者だけで、読者には何もわかってないという皮肉な話だったんだ、これは!(ちなみに「めんどくさい」という英語は実際存在するらしいが、用法によって大分違うので、明確な単語は無いのだという話だ)


LAST MAIL ジャンル 恋愛 作:Aki(アキ)

:あらすじ
長い間の片思い…そして実らない恋の話

:感想
とりあえず構成について、その改行はどうにかならんか。と、構成的にはお世辞にも上手いとは言えず、やや直接的でメタな文章が鼻に付く人も居るだろうが、ベタベタな恋愛展開にちょっと食傷気味の読者たちにとっては、意外と読める作品じゃないだろうか。作品の完成度、練り足りなさに関しては言わずもがなだが、少なくとも恋愛要素の裏の顔である「ほろ苦さ」のようなものを伝えようとする作者の意思が文中にあったのは、読者として好感がもてる。なんだかんだで未練の残っている主人公の思いが、ちょっと描写として簡単すぎる気もするが、いわゆる展開と演出は結構面白いんじゃないだろうか。とりあえず読めばわかるといった作品か。


最後の審判 ジャンル 詩 作:たかぴょん

:あらすじ
お願いします評価お願いします面白いよ明日は元気になれ温かい思いやり

:感想
最期の誤字が気になる。何がやりたいのか判らない。構成がハチャメチャ。と、評価どころか、感想一つまともにさせないぐらい、本文中に良い所が無い。うーん、読者をなめてるっていうか、なんというか。いくら心にゆとりのある読者だって、こんな話を真面目に読むほど馬鹿じゃないという事。他人を理解させない独りよがりの世界の文章を読んで、それを前向きに理解しようとするなんて奴は、キリスト様ばりの善人なんじゃないの。のうのうと左の頬出してニコニコしてる奴には、右の頬にキツ~イ平手打ちを食らわせたいね。


夏の終わりに届いたメール~今日という日が最後なら~ ジャンル 恋愛 作:水瀬愁

:あらすじ
今日という日が最後なら――僕だけが本気だった夏休みの恋人ごっこ。

:感想
最近、はたと思うことがある。もしかして、こういう恋愛物がつまらないと感じてしまったってことは、自分が人間としての情が枯れている証拠なのではないかと。うーん。何処が面白いとか、何処がつまらないとかじゃなくて、話としてのまとまりがない。導入の導入で話が終わってしまっているので、盛り上がりは無く、恋愛感や、主人公のそれに関する描写も少ないから、なんともオチがオチに感じられない展開だった。うーん、別に全てに上手いオチつけろとは言わないから、ちゃんと話として纏めようぜ。拡大するオチならともかく、収束して消えてしまう感じは、なんだかなと思った。


========終わり==========


>ファーストフードのような小説
最近、世間の流行的に気軽に読めるものばかりに焦点が当たっている気がする。
構成的に無駄なものは論外だけど、ちゃんと内容が伴っている緻密な文章は、結果的に文章が重くなるのは必然なのだから、そういうのと前文の気軽に読める小説を同じはかりで比べられても、相対評価としての「面白い」の意味合いが違うよね。
まあでも、これは好みの問題か。
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7月27日…

2008年07月27日 20時11分27秒 | 小説の感想と批評
くじ運の悪い男@kirekoです。

>今日の感想と批評

( ゜д゜ )今書いてる話で
( ゜д゜ )オムライスの描写だけ拘って1000文字書いたが
( ゜д゜ )本文にはまったく関係ないので泣く泣く削除した今日この頃。

■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============

猫の爪あと ジャンル その他 作:小野ひなこ

:あらすじ
明日に45の誕生日を迎えるが、生まれてから今日まで一度も泣いた事がない。すっかり冷え切った心を温めてくれたのは、今はもういないおまえとの思い出だった。

:感想
なんだろうなあ。キャラクター描写が、ちょっと飲み込めなかった。仕事をする45才の女性が思うことにしては、随分発想が若々しいというか、その歳になるまでには寂しいと思う事を体験し尽した感じがするので、リアルじゃないというか、説得力が無いっていうか…。猫の登場も、別に卑怯ってわけじゃないけど、ちょっとストーリーの展開上だけの存在なだけで、手を抜いてる感が否めない。そういうのを全体的に見てゆくと、キャラクター描写の書き足りなさが気になるところか。感情を表に上手く現せないだけで、意外と主人公の内面の書き方は情緒に溢れていたりする。なんかそういう矛盾のある文が、あんまり好きじゃないんだよなぁ。



流星 -true songs- ジャンル 詩 作:さきと

:あらすじ
流れる星に乗って世界に響け真実の歌

:感想
またこういう謎の詩か。最初に言っておくが、聞いたような御託は読んでてつまらん。そんな詩才の欠片も無い詩嫌いのkirekoからすると、どうも詩というジャンルは小説と違って、読者が好きか嫌いかで、大体読めるか読めないかが分かれると思う。基本的に読者に理解を求める気力0の詩に関して、ケチをつけようと思えばいくらでもつけられるが、この作品はケチをつける気力も見出せないほど面白くなかった。てか、これは詩じゃなくて、曲がついて歌い手が居る歌詞の部類。どうも表現に味気がない。音と語感だけを選んで構成的に意味の無い文章の羅列は、読み手に伝わるはずがないと思うし、個人的に理解に苦しむ内容は、読んでいて辛かった。あくまでも詩は言語の集約した表現が旨味なのだから、何かを他人に伝えたいと思う心は比喩なりなんなりでちゃんと示すべきだと思う。


茨の道 ジャンル その他 作:風の旅人

:あらすじ
作者自身のこれまでの生き方を簡潔にまとめたノン・フィクションです。作者と親友の生き方の一部が綴られています。心の荒んだ方、今の人生が苦しいと思う方は是非一度読んで頂きたいと思います。

:感想
これ荒んだ人とか人生に苦しんでる人が見ても、何にも感じないと思うんだけど。個人的に思ったのは、なんで自分の生き方、人生観について語っているのに、ノンフィクションという形態を用いながら、やたらと本質を隠すというか、玉虫色の発言が多いのか理解が出来なかった。よく、芸能人などの半生を描いた本が出て、流行ったりするが、あれは事実を包み隠さず(包んでいる脚色部分もあるが)、見たままありのままの人間の生き方を読み手に納得させることが出来る説得力があるから売れるのであって、この作品には、リアルな表記、読み手にそう思わせる事実という説得力が見えてこない。作者はこれを書くことが恥ずかしいのだろうか。ノンフィクションの旨味を描ききれず、中途半端な作者なりの啓発に、中途半端な作者なりの展開においても、読んでいてとても不快だった。せっかくもともとの話があるのに、なぜそこを精密に書かないのか。なんとも皮肉な事に、荒んだ人の心を奮い立たせようという作者の願望は、作者の期待はずれな文章力に脆くも打ち砕かれていると感じた。駄作!読む価値なし!


俺の失敗 ジャンル 文学 作:猪鹿野 浩

:あらすじ
たった一度の勝負に負けてしまった。それもとんでもない相手に・・・だ。今更後悔しても遅いが、真実を知って欲しかった。

:感想
発想は良いと思ったけど、基本的に文章の無駄が多すぎ。なんでこうも本題に向かわずに、無意味なものを次から次へと書くのか理解に苦しむ。おそらく構成的要約をすれば1500文字ぐらいで事足りるのではないだろうか。導入、切り出しの描写がとことん場を濁している感じも否めない。一人称で主人公の気持ちを伝えようというのはわかるが、それこそが足を引っ張っている感じ。台詞表現も別に入れなくてもいい部分に入っていたり、どうでもいい問答に時間を費やしたり、それに対しての主人公の観点、視点が面白くないというのだろうか、うーん。ようするに地の文に読者を引き付けさせる魅力が無いのだ。作者には何が足りないのか自分なりに考えて、冷静で第三者的な推敲をオススメする。


プールで待つ少女 ジャンル 恋愛 作:スポック

:あらすじ
夜のプールで男を待つ少女。はたして恋の行方は…

:感想
どういう設定でこの状況になったのか、恋の行方とか言うよりもそっちのほうが気になってしまった。なんていうか、もう殆ど詩だね。



=========終わり===========

>当たりが引けない
…うーん。
…今度は投稿されたのが遅い順でやるか…。

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7月26日なんて無いさ

2008年07月26日 20時33分27秒 | 小説の感想と批評
だけどちょっとだけどちょっと@kirekoです。

>今日の感想と批評

( ゜д゜ )ホラーとか怪談とかいうと夏のイメージがするけど
( ゜д゜ )季節感で言うと冬のほうが扱いやすいような気も。
( ゜д゜ )全然関係ないけど、最近大正時代の雰囲気に惹かれつつある。
( ゜д゜ )モガとかモボとか、今は死語になってしまった言葉が大量にあって
( ゜д゜ )言語探求者としては興味を惹かれるぜ。

■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============


ミステリアスな君 ジャンル 推理 作:白龍

:あらすじ
帝丹小学校に通う少年、江戸川コナン。歩美、元太、光彦はコナンを調べようとしましたが…!?

:感想
 ..   _________________
..    \                        \
.     \             一へ         .|
      \/\      ,─  ̄  :::::\       .|
.         /   \_ -‐ ̄        :::::::::\     |
..     /                _ ─‐:::::::::\   .|
..    /─_           ─    :::::::::/     |
.    |    ‐    -‐ ̄     ::::::/       |
    ┏━━━━━━━━━━━┳━ /⌒i   |
    |llllllllli:::  |━━|llllllllllllli::    |:::::| :|⌒l |   . |
     |lllllllii:::  /,::::::: |llllllllllllllii:::  ノ:::::| :|⌒|:|   .|
      \lllliii::/,::::::::::: \llllllllllllii:::ノ::::::::|::|⌒|:|    |
        |. ̄/,:::::::::::::    ̄ ̄ ̄::::::::::::|:| ノ丿   .|
.       | /,::::::::::::_::)      :::::::::::/l :<´   .|
       (::: '______  :::::::::::/: :\     |\
       | \        ) :::::::::/::  :\    |:::::\
        |   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ::::::/::    \   |::::::::::\
        |    __    :::::/::     \ |:::::::::::::::\
       /|    ::::::::    ::::/::      ::\|::::::::::::::::::::\
     /:::::::::|         ::/::        /|::::::::::::::::::::
   /::::::::::::::::::l______/:::       /  |:::::::::::::::::::
 /:::::::::::::::::::::::::| \:::::::::::      /   |:::::::::::::::::

静粛に・・・・!
この作者は今 二次創作なのに推理というジャンルで投稿し 騙した
最初に言ったはずだ そういう行為は一切認めていないと・・・・・・!
繰り返す! 原作ありの二次創作は無条件でFFジャンル行きだっ・・・・!
いいなっ・・・・・・! 他ジャンルに変えるのは一切認めないっ!
不正行為は見つけ次第 厳罰に処す・・・・!



ボロいサイフ ジャンル コメディー 作:藤木 了

:あらすじ
妹にサイフを買い直せ、と言われ‥‥

:感想
はて?コメディーの雰囲気はあるものの、笑いどころがわからなかった。やたら素っ頓狂な兄の性格や、金を持っている妹との会話に笑える部分を見出せということか、はたまたあるいは作者の著しい誤字脱字に関してせせら笑えってことか。カツ丼を頼んだのに、無味のおかゆが出てきた感じ。キャラクターも本文も、ちょっと練れてない感じがした。駄作。読む価値なし。


とりあえず思いついて書いた詩集 ジャンル 詩 作:セテツメ

:あらすじ
なんとなく書いた詩集です。本当になんとなくです。

:感想

こういうとき、どういう感想言えばわからないけど、自分の中の詩の理解の範疇ではないと感じさせる詩文だった。あとこれは連作なのか、単品ずつのオムニバスなのか、そういう部分がわからなかった。後半の解釈が出来る人が居たら、是非教えて欲しい。


唐草三五郎 ジャンル 童話 作:カーティス・N

:あらすじ
ひとの心の宝物をぬすむドロボウ、唐草三五郎。その娘、モエちゃんとの心温まる物語。

:感想
童話というのは、対象年齢を何処に設定するのかが難しい。この作品の顧客対象はkirekoが思うに、やや読みに対して柔軟な小学校低学年向けの話ではないかと推測する。そういう意味で作品自体の発想は良いんじゃないだろうかと思う。ただ、いわゆる判例の序盤、金持ちが無くしてしまった例題が上手に纏まり過ぎていて、後半の纏まりきれていない印象を受ける。後半は前半のすんなりに比べて、ややこしくなってしまっている。顧客対象のことを考えると、理解しがたいオチまでの展開には、読み手側がクタクタになってしまうんじゃないだろうか。なぜ導入から前半までをあれだけ上手く書けた人が、後半になった途端にこれほど精彩を欠くのか、前半をすんなり読めたその期待値が、そのまま後半で裏切られたと言った感じだ。あと、ひらがな表記と漢字のバランスが中途半端なのが気になる。構成的な面に関しても、読み易い文に偏りたいのは判るが、台詞文中で突然改行してしまう手法には、ちょっと嫌味を感じてしまった。


渡り鳥は花になる。 ジャンル その他 作:瑞夏レメコ

:あらすじ
鳥になりたかった少年と花になりたかった少女のお話。

:感想
これはジャンルで言うと、詩なのではないかと思うほど、綺麗な文章だった。比喩表現に満ち溢れているというか、本文中の80%ほどが、読者に想像を促すような比喩表現主体の文章だったので、ちょっと読み手全員に作者の意図が伝わるかというと、難しい部分もあるかもしれない。でも、理解すれば面白い。それがなんであるか、想像の余地を残す書き方も悪くないと思う。作者の描きたい世界の雰囲気に関しては、読者に十分伝わる力があると感じた。ただ、細かい部分で俯瞰の無い表現が多いため、読む読者によっては読み詰まるところもあるのではないだろうか。原文中の
もしかしたら少年が「鳥」に憧れを抱かなくなったのかもしれない。
もしかしたら少女が「花」ではない事に気づいたのかもしれない。
否、少年は「鳥」で少女は「花」だった。

の部分に関しては、「否」とすぐ否定するには文中の進行にしては早すぎる気もする。こういう場合は改行などの空行手法よりも、前文に2、3語の場面描写を用いることで読み手への俯瞰を作り、状況的に「否」だと言い切ってしまえる理由のような物を書くべきなのではないかと思った。特に、詩的な比喩表現で本文中が固められているのだから、先に進行させたい作者の気持ちも判るが、それは少し抑えて、冷静に事物に関して想像させるような説明すると、表現に作り出された雰囲気を読者に理解させる時間も作れると思うし、確実に構成的な完成度も上がると思う。ただ比喩表現に関しては、読者のレベルもあるので、全てにおいてそれが正しいというわけではないが。


*** 彼と彼女 ***  ジャンル 恋愛 作:月森うさこ

:あらすじ
恋になる一歩手前のようなお話。

:感想
おそらく恋愛というジャンルの中でも特に好みの話だ。主観転換の切り替え部分が改行でしか表現されてないので、ちょっと読み詰まるところもあるが、作品としてとても面白かった。こういう淡いっていうのかな、ちょっとした出会いの始まりみたいなのを、三人称を使って互いの心理も見せつつ、状況を細かく描写してくれると、キャラクターにも世界にも存在感が出るよね。展開や、演出に関しても、読み手を飽きさせない工夫が凝らしており、文句なしで秀作だと思う。作者の描くキャラクター表現の豊かさも目を見張るところだ。ギャグ漫画をゲーテの「ファウスト」のカバーでカモフラージュするバンビ(文中の表現を引用)とか、観察眼に長ける割には何処か抜けてる犬顔のタロウ(文中の表現を引用)とか、とても生き生きとしていて、見ててほほえましく思えた。特にkireko気に入りだったのは、終盤の本を拾って届けるところの「ファウストにマンガって凄いね」の台詞と、それに対する「ズボンのチャック、開いてます」という応答。これは流石に想像して、思わず心が癒されてしまう気分だった。くぅー、こりゃたまらない作品と出会えたぜと、いつもの順番で感想を言うルールを自分で破ってまで、感想を書いてしまった。だが、良い物は良い!秀作!


============終わり==============

>バババババ
相性の合う小説が読めると、なんか心がすくわれる気分になるよね。
今日は特に前半に当たりがなかったから、最期の作品には救われたぜ。
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ちょっと気になる事とか

2008年07月26日 08時22分53秒 | 末路話
そして今さら色々気付く@kirekoです。


>せびん

何があったか知らないが、文章のヘコみ方からすると
まさかあの話を受け取ったのか…?
だとしたらっ…ドリムっ…お前っ…!

       -= ‐v‐ =-
      ァ´       `、   すいません・・・・・・ 勘弁・・・・・・
      1         亅   勘弁してください・・・・・・
     1 NWl∧NWリ |
     fr||(≧)ニ(≦)||p}     なんとか・・・
.  __/ゞ| u L__」 u |ン\__    なんとかせびんの小説の更新頻度を上げようと思って・・・・・・
 ̄ /   { )⊂ニ⊃( }   ',  ̄
.  /    `i'‐- ニ -‐'i´    ',

こういう風に言い訳しておけば大丈夫だろう。


>ドリムとか、スワットとか、藜さんとか

普段聴く音楽とか歌う曲とかについて色々語られてるようですな。
いいね、なんか皆それぞれ聞く曲にベクトルの違いというか、偏りがあって。
ククク…まだ晒してない危ない曲なんかも
実はあるんじゃないかと、ついつい下衆の勘繰りをしてしまうよ。

そんなkirekoが最近聞いてる曲は、人様の目に触れたら腐ってしまうので割愛。
今でも聞きつつ晒せそうなところだと、小坂由美子の『REASON』『マスカレード』『BELIEVE ME』とか、清水咲斗子の『Truth』『砂塵の迷図』とか、FENCE OF DEFENSEの『セイラ』『STANDING ALONE』とか、INFIXの『傷だらけの天使になんてなりたいとは思わない』『100万光年の彼方』とかかな。

はい、すいません。わかる人にはわかってしまうラインナップばかりです。そうですよね、洋楽とか邦楽とかの普通の曲をあげろって話ですよね。ほんと申し訳ないです。


>スワット

小説を書いてたなんてあらいやだわ水臭い。
しかもメカアクションのACの初期設定流用なんて、あら懐かしい。
というわけでちょっと前にリアルにコマンダーとスカイプで朗読しました。
そしてそこで出た結果。


\  最期ブラックラグーン丸出しですね
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄
    , - ─‐‐- 、.           ,_ '  ̄_`丶、
   //⌒ニニ⌒ヽi         /   ̄   `i  |
  . |.!. -‐   ‐-、 !|        !=、  ,=ニニ ,-'_ |
  rt.l ‐- ,  、-‐ iyi       i゜-| .!゜- '' |iб! |
  !=.| .ノ{__ハ  .lソ       .|..{.__,}.    |!ソ .|
  /i ヾ三三ヲ . ハ.         |ミ三三ラ /\   |
/| ヽ、.___=___,.ノ  |\       ! =  ./  |.\ |
 .|  \   /  |      // ヽ、_/   |  | \
  ___∧_____________
/  影響されやすいからね…


てかラグーンの小説版、うろぶちげんかよw
久々に懐かしい名前聞いて、ちょっと安心してしまったぜ。
ニトロプラスの表の顔(カナリ際物だったけど)がジョイまっくすだとすると、
この人は裏の顔というか、ファントムとかヴェドゴニアって言うと、
この人のイメージが速攻脳内に浮かぶわ。
でも、書く物は結構ハードで好きだわ。
ノベライズ版も率先して買ってたなー。


>こどものときの贅沢
http://chasoku.blog.shinobi.jp/Entry/394/


      ,, -─‐-、,,-─-,、
     /        ,'⌒ヽ\
    〈  ,‐-⌒-、ノ,,,  |.  \
    /, ミ、Vヽl〉| | |,,,  |.   \
     '|\Nヘ「ヽ||_|__,|.     \
              |L.|  |       ヽ、
            | | ,,,|,        .l
.              |_|_,||        .ノ
                |::|::: :|_|       ,ノ |
             rrr´‐::: :j. L,,---‐‐'´ ノ
            i´^^i´ ̄~    ̄ ̄ ̄~i‐⌒ヽ,
            ヽ、__ヽ、______」-、__.⌒っ
                           ̄
そうっ・・・・! ガシャポンだ 駄菓子だっ・・・・!
もう・・・・・・ なんでもいいから・・・・・・
ダイブしたいっ・・・・! この欲望の海にっ・・・!
崩れ落ちたいっ・・・・・・! 身を委ねたいっ・・・・・・!
破滅にっ・・・・・・!
何も小遣い全部無くなるって決まったわけじゃないんだ・・・・・・・・!
これほど我慢する必要なんてあるのか・・・・?
あれから 「ボンボン」 も買ってないし・・・・・・



                _           ニ / l l
             /´´,ィ〕           /       気が付けば……
  ニ / l l   ,_   /  'ーっ          /ニ7
   /   /777/  /  ./ ̄             /         豪遊っ…!
  /ニ7 {   し'7/ ̄゛7/    ,. ''´ ̄`ヽr:z   :
   /   ヽ.  ノ { /〈/   /    _,、 ゝ       _ f'h、   kireko
    :   |ー-|  X ,.へ    !   r'7/,ゞ7レリ       (.くノ ' 'ヽ  小遣いの無くなるほど
  ,rf'?   !   !// V   \_l   y/__ヽ,        .〉   ノ   豪遊っ…!
 〈  レフ .!    ̄/ ̄ ̄/ /   ,.イ | r'::   、    /   /´
  ヽ  く  `‐! !-l__/ /イ / / ̄`<:: _ ヽヽ.  /ー-v'   やって
.   V⌒ヽ_, l l-‐ヽ /  ´ l/ レ'      ,ゝ、  ̄7 i‐-'  / } }  しまったっ……!
   ヽ    ! !   ∨   /       /   \/l. !   ./  ノノ
     \__,,.ゝヽ''7    ./ ニ / l l   、   /ソ ,'─‐'   r‐ 、  さすがのkirekoも
         /    /   /     ,イ ヽ./ / /、_ __/  ´ヾ、 小遣い0になるほどの
.        /    ノ   /ニ7   /;'|___ゝ'/   }   __,.へ)  豪遊は
       <、   ./     /   /;' | '´イ ` ー─‐'-‐'''´       猛省…!
     /:::`::::ー- 、      :  /;'  !   L_    ノ丿




さあ、今日も頑張るぞー
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7月25日は俺が食い止める!

2008年07月25日 22時38分35秒 | 小説の感想と批評
水不足ならぬネタ不足@kirekoです。

>今日の感想と批評

( ゜д゜ )ふうらい屋さんとこが通信簿やってた。
( ゜д゜ )うちのブログより成績が良い事に少し嫉妬しつつ
( ゜д゜ )そりゃそうかと納得する面もそこはかとなく感じる
( ゜д゜ )暑い夏の夜を皆さんいかがお過ごしでしょうか。

■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============

とろけ月 ジャンル 詩 作:小野ひなこ

:あらすじ
無になれる瞬間とは、こんなにも身近にあったのか。寝室の窓から差しこむ月光のやるせないほどに美しくて寂しいありさまに、私はまた溜め息をつく。

:感想
おやおやまあまあ、また不得意な詩文ですか。と、思ってたら意外と読める作品だった。幻想的面を抑えつつ、一応の情景描写が見えたためだと思われるが、何をやっているか、また何を感じているのかがはっきり理解できて、難解な部分を余り出さなかった部分は好感がもてる。ただ、やりたい主題が『無』という存在なのか、それとも主人公の心情の移り変わりなのか、そのブレを感じたのと、やや文と文との間を改行しすぎな印象を受ける。読もうと思う次の文章との合間が空きすぎると、どうも前文までに膨らんでいたイメージが霞んでしまう。あと、せっかく詩というジャンルなのだから、もう少し表現のこだわりというか、感情的な比喩が幾つかあっても良いんじゃないだろうか。


素晴らしきこの世界 ジャンル その他 作:konayuu

:あらすじ
心の読める少女まい。周りからきらわれていた彼女の前にたった一人の理解者がいた。まいは彼女に秘密をうちあけようとするが…

:感想
改行しすぎじゃないだろうか?一人称ものにしては、文章進行のピッチが早く、読むことにマンネリするところは無いが、描写や感情において端折りすぎな部分も見えるのが残念だ。ちょっと心を落ち着かせて、好き嫌いの多そうな導入に耐え切れれば、設定と内容は面白いと思うのに、空行率の高さが、どうも読み手の心を幻滅させてくれる。あと細かい点で、理解できない節が幾つかあったが、これは個人の感じ方なのでやめておこう。まあこれから読む人は出来るだけ頭を空っぽにして、文章中の深読みなどしないほうが良いと思った。


Days - 気まぐれな通り雨 ジャンル その他 作:透野サツキ

:あらすじ
突然降り出した雨が思いがけない再会を連れてきた。

:感想
割と好きな部類。現在と過去の描写を怠らない部分と、細かな周りの状態を主人公視点で書き出してくれる説明文は、ややアッサリしてるが好きだ。特に終盤の二人の台詞演出に関しては、作者の独自のテイストというか、キャラクターに存在感を持たせつつ、二人の感情の発展を読者に期待させ、でもまだ横に引き続けるという焦らす手法が、とても上手いと思った。ただ個人的に、一人称がどうも最期まで馴染めなかった。主人公の心情が出過ぎてしまう点も気になったが、どうも感情移入が出来なかったというか、存在感あるキャラクターの内面が、妙に落ち着かないという印象を受けた。うーん、たぶんこれは贅沢な読者の願望なのだろうが、三人称視点で書き直してくれって思った。森屋さんの気持ちも知りたいところだし。


サバイバル【三語即興文】 ジャンル SF 作:和波知淳

:あらすじ
三語即興文です。お題は『ミサイル』『日の出』『落ちる』。制限時間は二時間でしたが、今回も時間内に完成しませんでした……。

:感想
作者曰く、後ほど加筆するという話なので、今は載せられたところだけの感想を言っていこう。まあ多感な幼年期の男の子なら、こういう妄想遊びを何回かしたことがあるのではないだろうか。いわゆる「ごっこ遊び」の延長戦みたいなものだ。ただ、これは一人で妄想しているところが、なんとも悲しく感じられてしまう。同じ妄想の出来る友人などを用意すれば、もっと話しに膨らみが出たのではないだろうか。そして現時点での作品の完成度の低さは、kirekoが言わずもがな、だろう。


儚き初恋 ジャンル コメディー 作:蒼空風雲

:あらすじ
成就しない、儚い初恋。はっきり言って、この短編だけじゃあジャンル不明。

:感想
ご大層なタイトルにしては、笑いどころもなくショボくれた内容だった。だいたいキャラクター表現の一種だとしても、いきなり序盤から一人称でクドクドクドクドお経じゃないんだから、もっと纏めるところ纏めて、締めるところ締めて、表現に余裕をもって文章に接して欲しいと思う。クドクド演出の後の何も変わらない部分も、演出の仕方によってはいくらでも面白くなるのに、なぜやめたのか、書き手として理解できなかった。もう少し状況を察せれるようなスタミナのある地の文を書いて、コメディーとして笑わせようというクドクド演出をやりたいなら、もっとジョークに満ちたクドさを増せば、コメディー作品として良くなると思うんだけどなあ。


誕生日の夜 ジャンル 文学 作:魚住すくも

:あらすじ
朝起きてみると、ケータイのメール。私はそれを目にし、あっかんべーをした……何気ないけれど、特別な一日を描いた作品です。

:感想
気軽に読める作品。誕生日という物が、主人公の心の中で特別視されているのを僅か二行で現すなど、ちょっと作者には才気を感じた。日常的なパートのどうでもいい会話も、のちのちの展開のために用意されたと思うと、良い具合にしっくりきてしまう。ただ、序盤の序盤、原文中の「父さんと母さんは一年前に離婚した。父さんの浮気が原因だった。今は、母さんと二人でアパートを借りて暮らしている。」という設定部分を強く印象付けて読まないと、最後の展開の良さは感じられないと思う。ハッピーエンドがこの上もなく好きな人は、すんなり読める作品だと思う。


コトコト。 ジャンル 恋愛 作:nakoso

:あらすじ
あなたが好きなものがわたしの好きなもの。

:感想
恋人同士の二人の思考や視点、感情を箇条書きにして綴った作品。気軽に読めるという点では、群を抜いていると思う。読み手の感じ方にもよるのだが、日常というややグダグダになってしまう物を書いているとは思えないほど、構成的にも演出的にも無駄な部分が一切無いのが、驚いた。特に序盤、導入の部分で、端的にまとめられた互いの外見や印象については、こだわりや細やかさは無いものの、読者がイメージし易い、外見と内面がダイレクトに読み手に伝わる書き方で好感が持てた。小説の中では良く、恋や愛などに絡まった付き合いを重いもの、やや深く考える人が多いが、これほど気軽にすんなり読める恋愛物も珍しい。しかも、文章中のどこにも嫌味が出てないことが凄い。原文中段落の「アールグレイ」や「カレのコト。」などで見れる二人の問答の台詞は、傍目から見れば嫌味にも感じるところなのだが、作者独特の台詞の言い回しが、存在しているキャラクターの性格とマッチして小気味良く、とても読みやすい作品だと感じた。秀作!


=========終わり===========


>抱きしめて私は私、喉がカラカラ

いやー、情欲の絡み合わない爽やかな恋愛物ってのも、また一興ですな。
作品としては、ちょい刺激的なドロドロのほうが盛り上がるんでしょうけどね
まあこういうのもありかななんて考えてると、自分の作品の傾向が歪んでしまうのでほのぼの恋愛物なんてのは、書きませんがね。
…我はエロティカーセブゥーン!セブゥーン!セブゥーン!(エコー)
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ブログ通信簿

2008年07月24日 23時21分11秒 | 末路話
最近ちょっと偏り気味にあるので息抜きにどうだこのやろう@kirekoです。


>ブログ通信簿

http://blogreport.labs.goo.ne.jp/

どうやらブログのURLをはっつけるだけで、
ブログを書いている人の精神年齢と、
その傾向がわかるらしいです。
ブログをもってて、かつ暇な方はやってみたらいいんじゃない。

     ,. -──‐- 、
     〃⌒`_ー '_⌒ヾ;     皆の衆
.     l.l. ___  ̄ ___ :l.!
    |.L  __   __  .」|_   そうだ そうだっ……!
.   fr:、|  /  ヽ  |f^i}  やった方がいいぞっ……!
    lL|| __八.__,八__ |l_,リ
.   `7! {三三三三}.ハ´   流行ネタは早くやらんと
  -‐'1 ヽ._  ー  _/ l`ー-  面白さ半減だっ……!
.    |  |\ ̄ ̄/|  |
   |  _L_ヽ.ー/ ,.⊥.  |    さっさとやってこそ
    |,/   o∨__   \|     流行の醍醐味を
            |    nー─      味わえる……!

       ,r'.二.''' ‐- 、     (
     / 〈  `ヽ.__,_,ヽ     ) ん
     /r=!〉‐-、`ーf_r'r',ニヽ   (  (
    ,./.{L7 ‐-, 〈 .)、Ll_ェ |   )  )
  _// ,.ゞ!.v__八  ハ、_{.  ! ∠  (
二|  {'´ .| (三三三;うト、` ´ \ )  )
  l  ヽ.  ヽ._   /7゛)、ノlニ\    (  っ
  ヽ  \.   フ./././) |  \   ) :
   \   \ー{ ! l. { { :|      ( !
    \/`ヽl : .゛ .' |\!      `ー--
        ノ   ,ノ

      \        ト、_人_人,.ィ
ヽ.     ヽ       ノ .     ゝ
 }      \     ). : ナjヽ(_,
 |         \   ´) l7  ___  (_
 l   , -‐- 、   i    ). o  ー' r'´
. l  {`ー、_ \ \  ⌒Y⌒Y⌒ヽ
  ヽ. ヽ    } !ヽ ヽ   .イ
   \_ノ   { | l\ \  ̄j ̄
         ` ヘ._L_ト-'   ヤ
   ,. -─────- 、    ツ
 /       ヾ  、   \
/     ヾ,へ  ゛く::ヽ   ヽ
  ...:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::....
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                      ,.. -───‐- 、
               /    , ', -─‐- 、.._  _,.-.\
      |二l二    /       i l  ‐#- 、゛ヽ. ̄   ,r`ゝ-
-─- 、  |二|二 バ (        | L_ u v   \`ー-‐''/ ヽ
 _,ノ  ハヽヽ亅   ヽ      | r‐、} ヽ ̄`ヽヽ,, ,//´7;|   なんだっ・・!
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 o     l       \__/  |. / :| | |ー'ー'ー'ー'ー'ー'ー'ー' l∥ マメ度だけじゃねえかっ・・・・!
       ニ|二       ,ゝ   |/  :| l lーiーiーiーiーiーiーi‐rl ||
 o      ヽ_ノ    / |    iヽ.  ヽヽニニニニニニニンノ
                /   !    | ヽ   ` ー-- ニ二二~-‐'\   通るかっ・・・・!
 o      |      ヽ  |   |  ゛i      ::::::::::::/ :|\. \  こんなもん・・!
         |       \|     !   !       //   |   \
 r:、      /       > /\  !ヽ..__,//\  |
 |/      /-、     /! /   oヽ |::::::::::::::/ __   \. |
 o     /  し'   (  "       |:::::::::::/      `




結果には怒ってはいない。
むしろ大槻班長が好きだからやったまでの話だ!
そう覚えておけ!
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砂糖菓子のように甘い7月24日

2008年07月24日 21時59分05秒 | 小説の感想と批評
この俺がそんなことするはずねえだろ、ボケがああああ!@kirekoです。

>今日の感想と批評

( ゜д゜ )他者を褒めるってのは、貶すことの10倍難しいと言われるが
( ゜д゜ )上辺だけで甘く褒めるだけなら、貶すことの10倍簡単だ。
( ゜д゜ )何が言いたいかというと、kirekoは決して辛口なのではなく
( ゜д゜ )誰よりも素直なだけなのです(フフフ

■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============

返上  ジャンル 文学 作:鎌学 文芸部

:あらすじ
青年は銃を向けられた。見覚えのある光景だった。昔のことだった。

:感想
三人称がやりたいのか、一人称がやりたいのか、非常に文章にブレを感じる作品。まず世界観の設定が作者の描写不足のおかげで難解極まりない。せっかく面白い展開に仕上がりそうなのに、まるで背景が見えてこない。そういう描写不足が目立つからこそ、展開に期待するのだが、どうも凡庸というか、テンプレ通りで味気ないというか。結局作者が、読者に対して何を伝えたいのかわからなかった。人の死の悲惨さ?無常感?どちらにせよ、文章中のサボりを綺麗な文句で誤魔化そうとする話の落とし方が個人的に気に食わなかった。説明不足、描写不足、そういう文章の完成度が低いものを読んだ時、たとえ作者が伝えたい内容がどんなに崇高な物であっても、読者としては理解不能であり、その真相の深さは測れないものだ。


桃太郎コメディー昔話~これでいいのか?~ ジャンル コメディー 作:しまねこ

:あらすじ
桃太郎のパロディー小説です。初めての作品なので、ちらりと見て、クスリと笑ってくれれば結構です。

:感想
非常に素直な作品。文章表現が小説として素晴らしいかどうかは置いといて、読んでクスリと笑ってしまったのは偽りの無い事実だ。とても気軽に読めるコメディー作品だと思う。元々の作品があるだけに読者も絵を想像もしやすく、元々ある生真面目なキャラクター像とのギャップも狙えるところから、やはりパロディ物はコメディーとして相当美味しいジャンルだと再認識した。オチがやや気に食わないが、序盤の唐突な流れは好みだ。白髪のじいさんとばあさんが、行き倒れの少年にいきなり顔面ストンピングするのを想像するだけで、笑いがこみ上げてくる。


回転プリン  ジャンル コメディー 作:安芸

:あらすじ
敵は妹?それともお金?はたまた自分自身?回転寿司屋を舞台に繰り広げられる、自業自得の極限勝負。

:感想
確かに極限勝負な話だ。普段人に奢ることが無い人や、財布の紐の堅いA型の人なら共感できる話なのではないだろうか。いやー、今日のコメディーは大衆的な話が多くて(といってもまだ二作目だが)良いね。こういうのは「笑い」という焦点に割り切って考えられるから、いつもの色々考えて感想を言うスタイルを崩せて良いね。と、いうわけで感想に入っていこう。おごる側は基本的に見栄を張っているのだから、いくら財布中身が寒くても割り勘なんてとんでもない!と、こういう心理面の描き方が非常にダイレクトに伝わってくるな作品だった。大食い選手顔負けの妹の食欲と、それを憂いた眼差しで見つめる姉の心情が小気味良く話の流れと連動し、非常に楽しめる話に仕上がっていると思う。三種アイスがオチと見せかけて、実は意外にもプリンオチというのも、なかなかユーモアがあって面白い。個人的に姉妹の正反対の感情の滑稽さに、どこか癒された気分だった。誰もが読める大衆的な作品だと思うので、一読して損はないと思う。


ドライブ ジャンル 恋愛 作:kazuya

:あらすじ
久しぶりに彼女をドライブに誘ってみた。

:感想
一人称の恋愛物は、基本的に共感できないものが多い。この作品もまた、その一つだった。まあ自分が好き嫌い激しいというのもあるが、ちょっと全体的に人間臭さが無いというか、綺麗過ぎじゃないかいと、思ってしまう。描写不足とまでは言わないが、もう少し主人公達の外観について詳しく描写しても良かったのではないだろうか?短編だから端折りたい気持ちはわかるが、どうも顔の見えないのっぺらぼう二人が喋っていると思うと、良い展開の恋愛話も途端に興ざめしてしまう。あとドライブの描写が少ないのが気になった。せっかく持ち出した展開の一つなのだから、ドライブ中の「楽しい雰囲気」を作り出して欲しかった。そういう部分から察せられる、全体的にパサついた印象を受ける主人公の気持ちの変動も気になる。恋をしている男が、主観で喋っているのだから、彼女が死んだ時ぐらい悲しみに潤っても良いのではないだろうか、と思った。さて、ここで読者に一応の忠告をしておこう。kirekoの感想を聞いて、この作品が悪い作品のように印象付けられた方もいるだろうが、是非影響されずに読んで欲しい。kireko個人の好みにあわないだけで、決して恋愛物として、小説として悪い作品ではない。


星に願いを ジャンル SF 作:水音灯

:あらすじ
ショートショート、近未来SF!3年前の冬至の日に地上にふりそそいだ流星群は、現在をもって原因不明のまま『現代の奇跡』と称されているのだが・・・

:感想
最新映画の感想録でも見るような不思議な導入から、実際はこうでしたとネタバレする展開は、悪くないと思う。まあその日に運の良かった人が、これだけ居たからこそ説得力が出てくるのだが、実際後半のネタバレのほうを読んでみると、やっぱり人間は感情主義、場面主義なのだなとひしひし感じた。基本的に疑問となる部分は無いのだが、原文中の『デフレ警戒網』ってなんだろうと思った。デフレ?市場価格の相場低下による経済退行のこと?いや、でも話の文脈から察するにレーダーにかかったデブリってこと?でも隕石はスペースデブリの類じゃなくないか?どうなの、そこらへん。



=========終わり===========


>素直なコメディーは好きさ
まあジトっとするコメディーも嫌いじゃないけど
笑えるか笑えないかは人それぞれだよなあ。
コメント (2)
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やるだけの事はやる7月23日

2008年07月23日 19時10分55秒 | 小説の感想と批評
苦肉の策は骨身に染みる@kirekoです。

>今日の感想と批評

今日は比較的時間があるので、読めるところまで読んでいこうと思う。
他人が見て口幅ったい事を言うかもしれないが、そこはご了承を。


■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============

短編「行列のできる家」 ジャンル 文学 作:鳥海ドゥンガ

:あらすじ
ある住宅街にいつも人が行列している家があった!そこには一人のおばあさんが住んでいるのだが・・。

:感想
おばあさんの気の紛らわし方が設定的に面白い。良い歳してホストにはまる熟女の気持ちが湾曲したら、こんな風になってしまうのかなと想像しながら読んでいた。あくまでも冷静な地の文、落ち着いた語り口、「です、ます」調が崩れるところが無いのが、構成的に好みだったのと、ややどうにでもとれるような難解なオチの『含み』が想像出来るという点、気軽に読めるという点に関しては、かなり作者の目的と合致する部分があるのではないだろうか。ちなみにkirekoは、オチに関して「生前金払いの良かった婆さんだからこそ、残った葬式費用も相当のものだろう」と当て込んだセールスマンが、婆さんの葬式にたかりに来たのだと脳内保管した。


ネコ ジャンル 文学 作:Satsuki

:あらすじ
毎日が退屈でつまらない日々。そんなある日私はネコを見た。

:感想
これは読む人によって、感想がだいぶ変わってしまう作品だと思う。ちなみに自分は、この作品を哲学的に見た。文学という物の一つの形式として、人間の生き方や心理の観察という面がある。そういう目でこの作品の本筋を自分なりに理解すると、日々の退屈が絶対的な自由の拘束に繋がっていると気付いた主人公が、自由に歩く猫を見て、その自由を拘束して自分の退屈を紛らわす。なんとも皮肉な話だと思った。
原文中の
「私の中で何かが弾ける音が聞こえた」
に見える、他者への自由を奪うことを目的とした主人公が、愛玩という支配的な衝動に動かされ、実際一週間という時間をかけて猫の自由を奪い、自身の退屈を紛らわした部分、その後に続く「幸せそうな」という部分が、エゴに満ちた人間的な身勝手を窺わせて、なかなか文章の節々が哲学的に見えてくる。ただ、今まで述べたこれは一般的な解釈ではない。この作品が、小説として面白いかと言うと、決して面白くない。鋭い観察力のある表現や、作者がやりたい事などが、まるで読者に伝わっていないと思う。


此の素晴らしき世界 ジャンル 詩 作:游

:あらすじ
何でも願いが叶う幸福の国、すべてを手に入れた人々が最後に望んだものとは?長編『夜伽語り』の圧縮版。

:感想
不老不死、生死に関わるテーマというのを今まで色々見てきたが、矛盾の無い説得力のある超越した現実世界の構築というのを描くのは、実際書き手として一番難しいところではないだろうか。この作者の驚くべき点は、まさにそこにある。台詞文が殆ど無いのに、読者を飽きさせない展開演出と構成にも恐れ入るが、想像力の付加価値として必ず説得力のある文が出てくるのが魅力的だ。読者が冷静でいられて、まとまりがあり、作者の嫌味が少しも出ないというのも珍しい。この作品の中で、特に気に入ったのは、犯罪を犯した側の犯人と、それを裁くべき裁判官の心理を言葉で表すシーン。願うだけで不老不死という絶対的な定めが、生死を大事なものでなくならせる。すると、人間の主部分である、悲しみや憎しみなどの感情は無くなり、思考の中で葛藤すればするほど、やっていることの無駄を悟らせてしまう。後半はkirekoによる想像の保管だったが、文の説得力は想像を生むとは、このことだと直感した。詩というジャンルが腑に落ちない以外は、構成など細やかな部分で文句なし。個人的に秀作!


あなたへの贈り物 ジャンル 恋愛 作:ari☆sa

:あらすじ
あたし、幸せでした。死間際の少女が恋人へ贈る言葉。

:感想
人が死ぬ時は、どんなことをした人間も綺麗に見える。この主人公もそうだったのではないだろうか。うーん、困ったな。病気という付加価値に頼り切るような文章を軽く見る体質、薄ら寒い不幸を押し売りするような恋愛というのは、だいたい酷評してしまう傾向があるので、あくまで第三者という目線の感想人として冷静でいたいと思うのだが、こういう作品ばかりだと頭が痛くなるのが本音だ。主人公達の生い立ちが描写されていないため、まだつかめない部分もあるが、少々展開演出とするにはキャラクター描写が欠落しすぎではないだろうか。何と言っても人が死ぬのだから、それに相応しい描写があって当たり前なのに、軽くすませようという、作者の怠惰な心が見え隠れし、読むほうも非常に不快だ。台詞文中のいきなりの改行も目に余るし、発想は良いのに、やけに回想パートがピンボケしているのも否めない事実だと思う。まあ、不幸が好きな人は読めるんじゃないかな。


立ち読みにあらず ジャンル コメディー 作:藤木 了

:あらすじ
立ち読み客に注意をしたのだが‥‥

:感想
表現とか小難しい部分は置いといて、発想力が良いね!昨今のライトでチャチな小細工ばかりやるコメディージャンルに辟易としていた自分としては、かなり笑えた部類だと思う。クライマックスの吊り下げられた立ち読み客(結果的には良いお客さんじゃないか)の姿を想像して面白かったし、男一人をフックに吊り下げることの出来る腕力ある店員にも驚きを感じてしまった。


POST ジャンル ホラー 作:海上なつ

:あらすじ
お昼の家での出来事。佑晴はポストに届いたある手紙を読むことで、短い時間に最悪の状況と化す。その差出人とは――自分自身。それは彼の触れてはならない過去を思い出させてしまう。とても悲しい物語。

:感想
よく方向性の違いという理由でバンドが解散することがあるが、これはkirekoと作者の根本的なホラージャンルへの方向性の違いが如実に現れた作品だった。雰囲気は良い、発想も悪くない。が、怖いと思う部分がまるで見当違いなのだ。オカルト物を感じさせない導入(幼少の遊び心が火事になってしまった事、それに繋がる手紙の話)は、非常に良いと思ったのに、オチがあっけなさ過ぎるというか、前半に比べ、後半の文章のスタミナの無さは何だと、眼を疑いたくなる。逃げても逃げても追いかけられるスリルを期待していた自分としては、なんともガッカリなオチだった。せっかく導入部分で読者が食いついても、クライマックスが盛り上がりに欠けるのでは、面白くない。良かったはずの前半部分は基より、作品全体の完成度が歪んで見えてしまう。作者がまた今度、ホラーを描く時は是非、読者の感情を揺さぶるような大衆的なホラー展開と、その描写を怠らない事を所望する。


笑う男と歌う女  ジャンル ファンタジー 作:椿山 昇

:あらすじ
むか~し、むかし、この世界は、暗黒の世界になってしましました。けど、それをどうにかしようとする、勇敢な勇者は現れませんでした。そのまま長い長い年月が経った後のお話・・

:感想
キャラクターの設定は面白いが、世界観と本筋がくだらんし、一々「はいそうですか」と読者を飽きさせる語り口も不快極まりない。そこらのガキんちょの書いた三文小説のほうが、展開演出は面白いと思う。いかに誰もが簡単に手を付けられるライトファンタジーといえども、小説として面白くなければ文字を打つだけ無駄だ。『気軽に読める』のと、『手を抜く』のは理由が違う。台詞なり、場景なり、もう少し描写に拘るべきだ、と思う。実際ジャンルの層は相当ミーハーだが、大衆にうける作品を考えるのは至難の技だ。そういう意味で、この作者はジャンルを甘く見ていると言わざるをえない。自分の創りだす作品や、キャラクターという創造物質において、もう少しプライドをもって接していただきたいところだ。そういう意味で、作者の意識の低さが浮き彫りになった作品ではないだろうか。


…逢魔が時… ジャンル 文学 作:水音灯

:あらすじ
誰ぞ彼は。そう問いかけたくなるような黄昏時を、少年が二人歩いている。不意に、日常を襲う魔にとりつかれ、少年の片割れは夕暮れに吸い込まれそうになるのだが・・・。

:感想
とりあえず背景と文字色に目を痛める。歴史的知識に関してはkirekoも堂々と人を指差すことの出来ないぐらい浅いものだが、問題はそこじゃない。なぜ旧仮名、旧漢字を使ったのか、後書きから察するに、そのちっぽけな作者の自己満足が、短絡的な感情に動かされ、読み飽き易い現代っ子に通用するのだろうか?と、そういう挑戦心には感服するが、作者の文章の質が誤魔化しきれていない部分が、また滑稽だ。何が言いたいというより、何がやりたいんだ。設定は荒削りな痛々しさ丸出しだし、展開が面白いとはいえない。導入部の最初に芥川の神神の微笑の名前があるが、おそらく芥川を目指した作者が唯一達成できたのは、その言い回しだけだったようだ。作者が勘違いしている部分をあえて指摘するなら、芥川の短編が面白いのは、人間的な側面の描き方と展開の上手さにあるからだと思う。が、この作品にはどちらも欠けている。作家の名前を挙げて、その作家への挑戦する気持ちは良いが、そういう大それたことをしようと思うのなら、匹敵するべきレベルになってから書け。と言った感じだった。


気配 ジャンル ホラー 作:飯野こゆみ

:あらすじ
夏ホラー2008~百物語編~参加作品車を買い換えたころから聞こえる幻聴。助けられていたのだけれど、それは始まりでしかなく――既に主婦の運命は決まっていた。

:感想
くそっ、さっきのと相まって目がいてえ。でも、大がつくほど好きだぜこういうの。久々に本格的なホラーテイストの作品にめぐり合えたんじゃないだろうか。冷静で冷ややかな主観で進む話なのだが、作者の小説として読ませる力が大幅に加味し、その完成度を高めている。個人的には文句なし。この作品の特筆する点としては、平素、つまり怖さを少しずつ感じさせる日常の描写、その焦らし方が上手いところだ。台詞描写と背景描写、展開と動作表現のバランスが完璧なのだ。ホラーの核心である車の生い立ちを隠しつつ、細やかで質感のある描き方には、読み手としても、同じ書き手としても好感を覚える。作者は後書きで謙遜しているが、少々オカルトなホラーを嫌うkirekoにとって、これ以上無い怖さが伝わってきた。特に、肉体的に精神的にやつれていく主人公が最期に車に乗車した後の声、そして主人公が何の疑問も持たずに、また新たな…という展開には、清々カラりとした地の文の書き方と、実はジトッとした展開というギャップが、読者の目を釘付けにし、創造の世界で背筋を寒くする。まさにホラーとは、こういうものであると、思った作品。秀作!


===========終わり===========


>人生良作ありゃ、駄作もあるさ
( ゜д゜ )まさにそんなことを考えさせられる作品群だった。
( ゜д゜ )うーむ、どの作品にも、それぞれの味があるねえー。
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乾く事を知らない7月22日

2008年07月22日 19時23分30秒 | 小説の感想と批評
泥酔(でいすい)というより泥酔(どろよい)@kirekoです。

>今日の感想と批評

\(^o^)/久々に豪勢な晩酌してたら
\(^o^)/次の日頭回らなくて、すげーどやされた。

■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============

 ジャンル 恋愛 作:クルーガー

:あらすじ
こんなに好きなのに。好きすぎるの…

:感想
だいぶ昔の話になるのだが、「太陽が黄色い」という言葉の意味を理解せずに使って、周りをドン引きさせたことがある。それくらいテンションの落ち込む作品だった。とにもかくにも恋愛と銘打ってる割には、中身がすっからかんだ。まあ百歩譲ってキャラクターの内面を描く恋愛抒情詩が恋愛小説のジャンルだとしても、背景描写も殆どなく、一番の旨みである表現が凡庸極まりなくては、ただの駄文だ。読者が作者の表現を理解出来るかどうかにもよるが、死をも厭わないやや狂った思考や、物質に対して悲観的になってしまうことは、どうも前後の文章の稚拙さから安直に見えてしまい、「本当にその人が好きだという」直接的な理由、そして叫びには繋がらないように思えた。もう少し現実味のある文章か、特徴的な表現を二、三語足せば読めると思うが、基本的には読む価値はない。


SCREW! ジャンル 恋愛 作:黒ぷりん

:あらすじ
天涯孤独な駄目人間の俺が、どういう訳か禁断の領域に手を出しちまったようだ。

:感想
久々に厨臭いのを読めた気がする。誤解の無いように言っておくが、厨臭いというのは、『今自分には出来なくなった若さの残る妄想』という意味の褒め言葉だ。まさかのネジ萌えという方向性や、文章能力はどうあれ、作者の妄想世界のそうなりたいという希望と、そう思いたいという感情が十二分に入っており、展開だけとってみたら面白いのではないだろうか。ただキャラクターのブレがまだまだ見える。もう少し作者の嗜好をリアルに具現化したほうが、読者としても気持ちよく「気持ち悪く」なれるのではないだろうか。この作品は、どちらかというと、構成だなんだと張り詰めた感じで読むのではなく、中学生の描いた自由帳をニヤニヤ眺めるぐらいの気軽な気持ちで読むことが大事だと思う。ただ、食えない部分の中で最も食えなかったのは、一番最初の夕焼けに照らされる道路をさして「赤い絨毯」と言い切る表現は無いだろう。「赤い」のは「夕焼け」であって、それに照らされた道路は視覚的に赤くはならないと思う。西日ならば遮蔽物の陰が出来るし、灰色、いわゆるコンクリート色が夕日に染められたとしても、色としては「橙」くらいだ。まあ逆に視覚的に赤くなるのであれば、地平線が丸々覗けるような、相当開けた道だということだろうか。と、重箱の隅を突けば、いくらでもボロが出てくる。うーん、せっかく厨臭い文章で気軽で大衆的な部分が良いのに、こういう細かい部分で読み詰まってしまうのが、この作品のいけないところだ。


あなたとの思い出 ジャンル 恋愛 作:BOWIE

:あらすじ
19歳の仕事を熱心に頑張っている高嶋絢香はある日、人相の悪い4人に囲まれてしまう。しかし、人相の悪い4人から若い男性が助けてくれた。絢香と若い男性の忘れられない日を過ごすが・・・。

:感想
未だに理解できないのだが、文章中に特殊記号「♪」や「(笑)」など入れるのは、小説という文章表現形式としてどうなんだ。わかりやすさ重視だと作者自身が覚悟しているならいいが、どうしても自分には「ああ、この作者は自分の創るキャラクターの細やかな表情を記号一つ使うことで貶めるような、そういう表現でしか小説を書けない人なんだな」と、作者の文字への自信の無さを作品と供に蔑んでしまう一因になりやすい。と、あくまでも個人的な御託を並べたところで感想に入っていこう。小中学生の描く少女漫画を読むような安直なストーリー展開が進み、とんでもなく悲劇的で衝撃のラストが!という話なので、白馬に乗った王子様が可哀想な私を救ってくれるーとか、そういうのが好きな人は好きかもね。どうも展開主義というか、展開のためなら本筋が捨てられても良いみたいなオチの唐突さは、ある意味コメディーと思えるぐらい滑稽だった。悲劇的嗜好の持ち主としては、最期まで男の裏切りを期待してたのだが、残念ながらそれは適わなかった。その後に続く主人公の台詞が意味不明で電波入っちゃってるのがまた、この作者の味といえば味か。


そして彼女は空を飛ぶ/// ジャンル その他 作:沙堂 瑠々亞

:あらすじ
たぶんあいつは、なにか企んでそんなことを言ったわけじゃないと思う。だってそうだろ、考えるだけでも阿呆らしい。っていうか、一方的に秘密を共有されたってのはどうなんだ。

:感想
いちいち、まわりくどい文章を書く人だなと思った。せっかく諸々の表現や展開は面白いのに、地の文のまわりくどさが気になって、冷静に読めない、まあこれは好みの問題だが。うーん、読者の見た目にもわかりやすい、感情移入の出来そうなキャラクターに仕上がっているはずなのに、なぜだか自分には感情移入が出来なかった。決してツマラナイ作品じゃないと思うんだが、どうもしっくりこないっていうのかな。主人公の葛藤や考え方が、ちょっと考えすぎで理解に苦しむというか、人間として心が綺麗すぎるのも鼻に付くし、オチもなんだか本筋をぼやけさせてしまっているような気もする。最期の追い込みの味付けが足りないんだよね。出てくる登場人物の設定は割と好きなんだが、たぶんこの作者の書き方がkirekoの肌にあわないだけだと思う。ただ本当に、kireko個人の好みを抜けば、十分読める文章なので、他の読もうと思っている読者は是非悪感情を持ち込まず読んで欲しい。


霧の中の叫び ジャンル ホラー 作:眼鏡お嬢

:あらすじ
夏ホラー2008~百物語編~参加作品。病弱な私、対照的に健康な妹。輝く妹を間近で見ることは耐え難い苦痛だった。いつしか家に引き篭もりがちになった私の元に不思議な不思議な出来事が起こる。それはまるで、霧の中にいる私に差し伸べられた救いの手のように…。

:感想
いちいち小細工が見苦しい。
なんていうかさ、読み手を怖がらせてやろうという気持ちは、くだらない構成とか改行とかに費やすんじゃなくて、文章に出せよ。と思ってしまう作品。どうも作者の描く『怖い話』の構成ばかりに気をとられて、中身がスッカスカなのが一々癇に障る。ほんとに怖がらせるつもりがあるのかこの作者は。読みにくい改行ばかりの構成、読ませるつもりのない場違いな台詞ばかりの地の文、キャラクターの外面も内面、動作に至るまでの描写不足、ホラーとしては致命的な表現力の欠落。どれをとっても小説としてもホラーとしても面白みが感じられない。台詞描写も大事だが、問題は読者にそれが伝わっているかという話なんだ。結局、作者の想像の世界の話をしているのだから、読者に視覚的にわかりやすく想像させること、それでいて背筋を冷たくするような展開を考えつつ、完成度を高めるというのが必要なのでは、ないだろうか。書き手のくだらん小細工に騙されて読者が怖いと思うのなら、それはそれで結構だ。だが、読者だって馬鹿じゃない。次第に面白みのなさに気付くだろう。そして小細工ばかりに集中してしまった書き手は、肝心の文章力が上がらず、結果的に自分の首を自分で絞めると、そういう事だと思う。文字世界で小細工が通用するのは、読み手が物覚えつくまでの話だということを念頭に置かなければいけないと感じる。


===========終わり=============

>あたり不足にも程がある
小細工が嫌いなkirekoにとって、今日の当たり引かない率は異常。
もうね、別に小説という文字表現の敷居を高くするわけじゃないけど
なにこれ、ふざけてるのって作品ばっかでイライラした。
感想者の好き嫌いとかじゃなくて、書き手の意識の低さに。
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語らぬままに同じ夢見て7月21日

2008年07月21日 17時51分38秒 | 小説の感想と批評
でも本当は火帝クビラの技が好き@kirekoです。

>今日の感想と批評

( ゜д゜ )趣味をあまりだすと
( ゜д゜ )ドン引きされるから気をつけろ!

■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============

三毛猫と紅茶と君 ジャンル 恋愛 作:氷音亜空

:あらすじ
ある日、久しぶりに出会う親戚であり初恋の人の家に行くと―――そこで出会った彼女は。

:感想
恋愛というジャンルなのに、なぜか謎のほうが気になってしまう作品。個人的に、こういう読者に想像の俯瞰を残しつつ、本文が終わってしまう作品は好きだ。過度の改行と、台詞文中の誤字は気になるが、作者の描く文章と描写に、それなりの安定感があって読ませてくれるのが嬉しい。猫と三つの飲み物についてもう少し語って欲しかった気もするが、そこは作者の悪戯ということで片付けよう。そうそう言い忘れたが、これから読もうという恋愛好きの人に断っておくと、この作品においての恋愛という部分に関しては、あくまでも場を進めるためのエッセンスでしかなく、本編は少しミステリー思考に近いので、恋愛というものを求めて読む人は、少々面食らうかもしれない。それにしても、読者の想像の余地として存在する、ある意味作者の勇気の試される終わり方には感服する。最期には、あれだけ冷静な洞察力を持てる主人公が何故一時の感情を理由に毒薬入りの飲み物を飲んだのか、また初恋の人がなぜ主人公を毒殺しなければならなかったのか…本当の愛か?それとも何か別の感情か?過去に何が…?と、考えうる動機が読み手によって違うのは、なかなか小説という形態ならではで面白いと思う。


お鬱に帰ろう ジャンル その他 作:藤井秀央

:あらすじ
フリーターの先は、ニート。ニートの先は……。

:感想
どんどんクズになっていく自分に、しまいには…という作品。なんだろうな、まあ主人公の性格の設定として『怠惰な自分の現状に悪びれない』というのがらしい発想で良かったと思う。ただ、なんだかそれで?って感じる作品。余りにも面白みが無かったので途中の「BOM」の部分を見て、「まさか主人公が爆弾になったのか」と読み手側が予想しないといけないぐらい面白みに欠ける作品。せっかく文字表現の使える小説なんだから、読んでる人が「なるほど」と思うぐらいの、もう少し面白みのある話を書けば良いのに、なんだか尻すぼみのネタで尻すぼみの内容を書かれて、「どうだ」と言われても、どう反応して良いか困るというのが本音。どれが良いとか悪いとか必ずしも当たってるとは言えないけど、「で、それがどうしたんだ」と淡白な感想しか浮かんでこなかった。駄作。


地獄見物列車 ジャンル ファンタジー 作:灯宮義流

:あらすじ
あの世とはどういうところなのであろうか?閻魔大王は、人間のために地獄見物列車を設立した。

:感想
FFⅥの魔列車の話と、GS美神の霊列車でいこう!!の話を思い出させる作品。決して悪くは無いが、全員が全員読めるような大衆作品では無いと断言できる、ちょっと肩が凝る話。発想自体は悪くないと思うが、やはり外面的内面的要素が不足しているため、想像に答えるべき味が、本文中に欠落している。読者に暑さ寒さが伝わってくるような細かな描写、キャラクターとしての面白みの不足も気になる。こういう物を書く時、いつも気をつけなければならないのは、脳内妄想に陥りやすい一人語りという形態において、どこまで読者に物事の凄みを伝える事が出来るか、それを考え、そこに至るまで文章の質が高まっているか、という事だ。そういう面で言えば今作は、作者のやりたいことが前面に出すぎて、読者の目を引けないのは致命的だと思う。なんとも微妙な作品だ。
また酷評しすぎると読者に怒られてしまいかねないが、一応名前を良く知る人として、とても個人的な本音を言わせてもらうなら、今作は無意味に淡白すぎる。常軌を逸するキャラクターの面白さがあるわけでもなく、緻密な文章による説得力があるわけでもなく、中途半端でつまらない。いつも思うことなのだが、台詞回し以外のキャラクターの描写が安直すぎるのではないだろうか?例えが想像の世界の物だからリアルもクソも無いが、オカルト的な物質を声高に連呼してる割には、描写においての肉付け(視覚や聴覚、触覚といった感覚の部分での読者への説明など)が欠落しており、kireko個人としては作品全体に興ざめしてしまう一因だ。あと、導入までのネタふりと展開重視の進行がやりたいのは判るが、本編の忙しい展開に対して、置き去りにされるキャラクター描写や物質の説明など、どうも書き手側が細かなディティールに拘れない部分には、はっきりいって閉口してしまう。主人公や脇役達の表情や思考の面で、らしからぬ文章中の矛盾も気になる。もう少し頭の中でイメージを膨らませて、書き手として自分の描くキャラクターに愛を持って接する事が必要なのではないか。と思った。


続・ 古の記憶  ジャンル その他 作:茅野 遼

:あらすじ
主人公・坂下明は、一年ほど前から知り合いに成った古道具屋の店主につきあって、ある老人の亡き後の道具整理を手伝った。古の記憶、の続編です。宜しかったら、時間潰しにご覧下さい。

:感想
ちょっと含みのある地の文が気になるが、読めなくはない作品。タイトルから察せるように、前作の設定がちらほら出てくるので、文章に引っかかったり、この作品に興味のある人は前作を読んでみよう。基本的に、物語としての起伏は殆ど無い。いわゆるお喋りと時間の中で、人物の生き方や、作者の思い描く世界観の雰囲気を味わう作品。決して悪くは無いんだけど、どうも平坦というか、過ぎ行く時間が日常的過ぎる気がする。時代や、人物の補足的な説明よりも、故人への思い出や、物語が際立つような事象、その瞬間をもっと深く描写してほしかった気もする。作者も言っているが、話の終わり方は割と尻切れトンボだ。本当に言いたかった事は他にあったはず、と読み手として思ったが、まあそこは余計な詮索なのでやめておこう。作者の味についてゆけるかどうかが、読み手として求められるところか。


優柔不断な中辛カレー ジャンル 文学 作:猿烏帽子

:あらすじ
夕食時に彼女が持ちかけたカレーでの心理テスト。中辛派な“僕”と辛口派な彼女はいずれ別れ、違う相手と家庭を築きます。

:感想
一概に言えばただのカレー占いという偏見なんだけど、なんとなく面白みが先に立つような作品。台詞主体の文章なので気軽に読め、意外と内容はお子様も大人も食べられなくは無い中辛思考なので、誰にでも読める文章だと思う。ちょっと中辛について、「そんなことはないだろ」という突っ込みをいれたくなったが、まあこういうのは一つの傾向。ようは信じるか信じないかが左右すると言ったところか。占い好きの方なら理解できる作品なのではないだろうか。ちなみにkirekoは辛口派だ。この作品で、個人的に好きな描写がある。それは、別れた元彼女に主人公が電話をする時の彼女の「ちょっと待って。不倫のお誘いならお断りよ」という台詞と、「何かあったら連絡してね」と優しい元彼女のポーズに対して、妻子ある主人公が自分のアドレスから彼女の電話番号を消すところ。なかなか最近居ない、出来た男女の描き方ではないか、と思わず感心してしまった。


==========終わり==========

>夏という季節
( ゜д゜ )そろそろ食欲の減退から、衝動的に酸っぱいものが食べたくなる季節。
( ゜д゜ )冷シャブを浅葱の入ったポン酢にからめて、飯でかっこむのも良いが
( ゜д゜ )揚げたてのエビフライに良く出来たタルタルソースをつけて
( ゜д゜ )ハフハフ言いながらビールを飲むのも、また夏の醍醐味ですな。
コメント
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復活の7月20日

2008年07月20日 16時16分41秒 | 小説の感想と批評
日曜の午後はゆったりと@kirekoです。

>今日の感想と批評

腹痛だがやらねばなるまい。
鋼の作品を叩いて砕く、kirekoがやらなきゃ誰がやる。

■企画の意図は、こちら
http://blog.goo.ne.jp/kireko1564213/e/7e03a0212eb392c37028780a1c7f63d9

*感想テンプレ

■(タイトル+小説直リンク) ジャンル(ジャンル) 作:作者名
:あらすじ(小説家になろう投稿時に書いてあるあらすじ)
:感想(kirekoの感想)

*感想テンプレ終わり



============はい開始==============

睡眠不足とバースデーケーキ ジャンル 恋愛 作:婀凛栖

:あらすじ
いつも変なことばかりやってくれる彼女が、今日は鼻歌交じりににこにこと笑いながら、何かをやってた。

:友人K氏の感想
ええと、のっけから、好きなおはなしでした。いくつか続きそうな伏線があったけど、短編ではいらないのかなとおもいました。もう少し推敲して、余計なものをそぎ落として、もっとほしいラブラブ感が増量すればよりよい作品になると思います。あと、表現方法は見たことあるようなのがよく見受けられたんですが、そのまんまつかんじゃなしに自分の表現方法でやったほうがいいかもしれませんでした。自分の表現方法でやっているのなら、もっと視野を広げるとよりよくなると思います。とりあえず、ラノベでありそうなワンシーンでした。嫌いじゃないです。むしろ好きです。以上

:kirekoの感想
元々恋愛嗜好が常人とは違う方向に偏りやすいkirekoとしては、好き嫌いでいうと嫌いな作品の類だ。恋愛物によくある、ただ二人がイチャイチャするというのも胸糞悪いと思うが、こういう主人公の心の動きに余裕があり過ぎて、感情の膨らみが乾燥しきってるのも個人的にはいただけないと思う。どうもこういう作品を読むとき、地の文が回りくどく感じてしまうのは、そういう物を読んだ体験がないからかもしれない。読者の中には好きな人も居ると思う。と、好き嫌いの話をしたところで感想に入っていこう。いつもの通りの切り口で話して酷評に見えるかもしれないが、この作品の文章構成と読ませる力に関していえば及第点だと思う。好き嫌い以外の部分で別段読みにくいとか、そういうのは無い。描写や、表現も綺麗だし、日本語もまともに使えない人と恋愛をするという設定的な面も面白いと思う。特に小麦粉とベーキングパウダーを間違えるというのは、やや安直だったが、彼女の性格を現すのにはドストレートな話で良かったと思う。問題点があるとすれば、恋愛パートの少なさと、情感の有無。せっかく設定的に美味しい部分があるのだから、そこを残すことなく解消させて欲しかったと思う。あと、ところどころの比喩表現が一般読者を狙わない、やや斜め上な目線だということだろうか(理解できる人は理解できるが、理解できない人は理解できないという意味で)。あとはジャンルの好き嫌いだと思う。


姫様とオムライス ジャンル 恋愛 作:きらきら星

:あらすじ
ある日少女が訪れた。しかしその少女は実は……

:友人K氏の感想
主人公、悲しい。そして、幸せな頭ん中。テンポは嫌いじゃないけど、たまに ん? て感じるとこがちらほらと。ご都合主義全開なのは目を瞑るとして、なんだろう、すっきりしない。悪くはないけど好きじゃない。ハッピーエンドをよこせ!これはトゥルーエンドだ!

:kirekoの感想
いちいち面白い台詞や、作者のキャラクター描写に読者が思い入れをすると、なかなか面白いんじゃないかと思える作品。ややヘンテコな導入部分に比べれば、オチも予想以上に綺麗だし、作品としての纏まり方はかなり秀逸な感じなのではないだろうか。あくまでも予測できる範疇の展開も嫌いじゃない。なんというか、ちゃんと「その人らしさ」を残しつつ、キャラクターがブレないのは、作者の作っているキャラクターの土台がしっかりしているからだと思う。ただ、やりたかったことが先行しすぎて、やや読者置き去りの部分も見えるのが残念だ。基本的な部分は大よそ納得できるのだが、キャラクターの外面的要素(格好や仕草)と、それに繋がる日常の部分が書き足りない気がする。ややファンタジックな部分もあるからこそ、もう少し、日常的で、一般読者が理解しやすい、そういうありふれた展開を盛り込んでみてはどうだろうか、と作者に思わず声をかけたくなる作品だった。


雨が止んだら一緒に踊ろう ジャンル ホラー 作:アオキチヒロ

:あらすじ
気儘で、自由で、だけどどこか気品を漂わせている。そんな猫みたいなアユミ先輩のことが、僕は大好きだった。

:友人K氏の感想
んんんん。病気?恋は盲目。ホラーっつうか嫉妬で頭のねじ外れただけの男の話じゃねえか。背筋にくる怖さが何一つ無いわ。ホラー小説、小野不由美先生他を百ぺん以上見直して来い。語りは悪くないけど、場面の切り替えに何故に英語?あと、ドラクエ小説で有名だけど、ホラーも書く久美沙織先生の本も読みやがれだった。前後して、語りに関してブギーホップを意識しているのだろうか。洗練されていないとうざい。以上。

:kirekoの感想
一人語りが嫌いな人は難しい作品。女々しさ甚だしい男の妄想と、自分の焦がれる女への嫉妬が、狂気を起こして…という作品。最初読んだ時、精神的に病んでるとか、そういう『作者が描ききれていない』狂気の部分よりも、男らしさの欠片も無い主人公に、少々苛立った。人間の負の感情、いわゆる願望が叶えられなかった時の嫉妬心と逆上衝動を起こしてしまう醜さが、男のキャラクターの一部として憑依すると、これほど気持ちの悪いキャラになるのか、とある意味では関心してしまうような部分もあるが、作品としてはNOだ。一人語りで完結する形態は良くあるが、どうも作者が語りに集中しすぎて、ありきたりな描写が欠落し、そこから見える演出が不足している面が読者に察せてしまうのが残念だ。なんというか、ホラーを目指したけど、結局ありふれた自分の世界観に閉じこもってしまった作者が、読者に対して何がやりたかったのかがわからなかった。なんだか、構ってちゃんのメンヘラ日記を読んでるような不快さだった。


鎌鼬{{かまいたち}} ジャンル ホラー 作:Mihiro

:あらすじ
最近、とある大学の考古学者が急死した。助手として働いていた俺と古谷は、その博士の研究所を整理しろと言われて、研究室に向かう。しかし、そこにあったのは、とんでもないものだった・・・・・・。

:友人K氏の感想
とりあえず、ぬーべー思い出した。そんでぬーベーのエピソードの救いが無いバージョン。それだけ。

:友人G氏の感想
なんだか下に川が通っている谷をひっきりなしに飛び越えていくような。そういう疲れる慌しさがあった。怖さにかける。小説でホラーっていうと、もう少しじわじわ追い詰めないと読者にはわからないんですよ。と、最近ぬるいホラー小説をよんで思った僕の見解。

:kirekoの感想
いきなりの誤字脱字に面食らうが、個人的には好きな作品。ややリーダーの使いすぎに目がいってしまう読者もいると思うが、そこさえクリアすれば、なかなか読ませてくれる、そんな期待値もある。自分はホラーという形態を小説でやるなら、より読者の視覚的に判りやすく捉えられる、いわゆるパニックホラーの類の作品が好きなのだが、この作品は、本来なら見えていない無機物を、あたかも有機物のように見せてくれている演出がニクイと思う。非科学的な雰囲気でなく、あえて視覚や聴覚などの感覚で捉える部分が、オカルトな話で、オカルトをやらないという作者の考え方も垣間見えて良い。読者に判りやすい描写で、関心を惹かせる。そういう部分でなかなか面白いとは思うのだが、問題は描写よりも俯瞰の無さか。確かにジェットコースターのような展開の速さは面白いと感じるが、やや進むスピードが早すぎる気がする。本文中の畳み掛けるような描写に、唐突に一呼吸おくこと。そんな演出を作者が考えつけば、かなり作品の受け取り方も変わったのではないか、と感じた。


おかえり、ただ君のことを想って…… ジャンル 恋愛 作:Karyu

:あらすじ
高校一年生の梨香と緑は付き合い始めて3年が経った相思相愛の二人には一つの約束があった。その約束が果たされようとするとき、二人はお互いをもっとも信頼しあえないと立ち向かえない難関を迎えることとなる。でも緑は梨香に告げる。「絶対、約束を果たして俺は帰ってくる」と―――。

:その時のメッセでの反応(ハンドルネームは伏せています)


G@モルツ三昧。 の発言:
ごめんなさい
G@モルツ三昧。 の発言:
タイトルだけで後ろにひっくり返りました
キレ@くせえのがいい の発言:
俺はもう
キレ@くせえのがいい の発言:
半分読んだぞ
キレ@くせえのがいい の発言:
い、いきがくるしい
G@モルツ三昧。 の発言:
ちょっとダメージが強すぎて
G@モルツ三昧。 の発言:
なんとか頑張って読もうと思ったら
G@モルツ三昧。 の発言:
「待って~~」
G@モルツ三昧。 の発言:
む、胸が苦しい
K@I love BLACKLAGOON!! の発言:
ええと
K@I love BLACKLAGOON!! の発言:
打ち殺すぞヒューマン!!!!!!!!
K@I love BLACKLAGOON!! の発言:
なかんじでした
G@モルツ三昧。 の発言:
ダメだ、キモチワルイ
G@モルツ三昧。 の発言:
もう無駄に改行した文はスイーツすぎて
K@I love BLACKLAGOON!! の発言:
なにこの携帯しょーせつ全開で何十年前の少女漫画なのりでご都合主義で記号化されたキャラクターの数々は
K@I love BLACKLAGOON!! の発言:
読む価値0
K@I love BLACKLAGOON!! の発言:
なんか小学生の頃、同級生の女の子が書いていた漫画とか思い出した
G@モルツ三昧。 の発言:
え?まだ終わらないの?
K@I love BLACKLAGOON!! の発言:
もしくは知り合いの人の子供(幼女)が書いていた絵を思い出した
G@モルツ三昧。 の発言:
いつまで続くんだこのグダグダ
K@I love BLACKLAGOON!! の発言:
こんな世界 今すぐに終わってくれ
K@I love BLACKLAGOON!! の発言:
作者が否定しようがなんだろうが、この話は作者の理想以外になんでもないと思われる
K@I love BLACKLAGOON!! の発言:
バカップルオーラ全開かつ、無意味にラブラブなため嫉妬心というかなんというか殺意を育むようだった
K@I love BLACKLAGOON!! の発言:
まさに バカップルショーセツ
K@I love BLACKLAGOON!! の発言:
以上
K@I love BLACKLAGOON!! の発言:
ああ、長くてイラ着く
G@モルツ三昧。 の発言:
いつになったら
G@モルツ三昧。 の発言:
はなしの展開がドーンとかわるんでしょうか?
G@モルツ三昧。 の発言:
流し読みですが、というか流し読みしか出来ませんでしたが
G@モルツ三昧。 の発言:
起承転結がまったくない平坦な、漫画にもできない落書き
G@モルツ三昧。 の発言:
中坊がかく4コマ漫画のほうがまだ盛り上がりがある
G@モルツ三昧。 の発言:
現実的でない男と女がひたすらラブラブを繰り広げる姿は、現実味がなく、キモチワルイだけで、のめり込もうという気すら起きない
G@モルツ三昧。 の発言:
小説じゃなくて、同人サークルでもつくってギャルゲーでも作っていてください、以上。
キレ@くせえのがいい の発言:
よし
キレ@くせえのがいい の発言:
久々に俺も文章で怒ったから
キレ@くせえのがいい の発言:
メッセをこのままのせる
G@モルツ三昧。 の発言:
キレ子さん、どうしてこんなもので人生を無駄に使わせたんですか
K@I love BLACKLAGOON!! の発言:
ギャルゲでもまだ起承転結あるし、平坦じゃないよ
K@I love BLACKLAGOON!! の発言:
10倍速くらいの流し読みだったよ
キレ@くせえのがいい の発言:
人生の大半は無駄だが
キレ@くせえのがいい の発言:
これは無駄の中の無駄だった




:kirekoの感想
というわけで満場一致で読む価値なし。駄作!
なにこれ、ふざけてるの?ってぐらい読みにくい空行が半端無い。縦書きで読んだ人は、イライラのあまり発狂してしまうのじゃないだろうか。そういう自分も無音でこれを読んで発狂しかけた人の一人だ。内容は、というと、これまたお粗末極まりない。どこかで見たような設定とありふれた展開を繰り返すだけで、世界観や人物の表現としても面白くない。やたら長ったらしく繰り返される台詞もそうだ。誰が何をしているのかわかり辛いし、ちょっと気の利いたことも言えずに、ただただ薄っぺらい脚本を見ているような気分にさせる。それに伴って、恋愛というジャンルの中で描くべきキャラクター達の外面的要素、内面的要素も欠損していると言わざるをえない。作者のやりたいことをやろうと思う気持ちはわかるが、もう少し真面目に文に取り組もう。読むに値しない作品の無価値さで言えば、これは今期ナンバーワンの作品なのではないだろうか。結局情感を訴えたいのか、その描写を訴えたいのか、それとも台詞描写で何かを描きたかったのか、とにかく読んでる人を馬鹿にしている作品だった。やや口悪く発言するとするならば、こういう作者が居るから、他の名作が埋もれていくのだと思う。頑張って書いたのは認めるが、ただそれだけで何もえるところが無い。作者には、自分の妄想日記を、人の目に触れる場所に出さないようにオススメしたい。


=========終了=========

>最期の爆弾のせいで
久々に文章でキレたぜ。くそがーーー!!
参加してくれたみんなには悪いが、最後の作品は予想通りの地雷だった!
しかし皆、こんな作品でもちゃんと読んでくれてありがとな!
皆が居なかったら、普通に挫折してたわ…。

というわけで感想復活一日目でした。
コメント (2)
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