花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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虚空蔵山系焼岩 タカネハンショウヅルも見てきたよ

2017-10-09 | 登山
10月8日 長崎県川棚町と佐賀県嬉野市にまたがる虚空蔵山系の焼岩に登ってきました。
またまた皆さんの興味をひかないようなマイナー山ですが、ご勘弁。

虚空蔵山に登った事のある方はご承知でしょうが、山頂付近から北を眺めると迫力ある岩をたたえる特徴的な山体が目にはいります。
前から気になっていて、ネットでいろいろと調べていましたが、どうやら登山ルートはあるようです。
ただ、歩いている人はほとんどいないようで、ほぼ藪漕ぎルートと考えてよさそうな状況と推測しました。

さて、その前にとある沢に自生するタカネハンショウヅルを見に行く事に。
そこはある方から情報をいただき、花の時期を心待ちにしていた場所なんです。

自宅から峠を越えて自生地へ向かうのですが、途中雲海が見えたので撮影してみました。


という事で、遠路はるばるやって来ました。
早速散策してみます。


森へ入るとミヤマウズラが多く見られました
写真には写ってませんが、かなりの株が花茎を立ててました。


アキチョウジの群生。
この時季どの山でもお目にかかりますね。
といっても自宅近くでは全然見かけない植物なんですけどね('◇')ゞ


花を見ながら沢を登っていきます。


クサアジサイがまだ咲いています。


沢と言えばアケボノソウ。
湿潤な場所が大好きなんです。


特に珍しい植物ではないのですが、なんとも言えない魅力があり沢山撮影してしまいます。








おや、高いところに花が咲いてるぞ!


タカネハンショウヅルだ\(^o^)/


ちょっと手の届かない場所に咲いているので、トリミングで拡大。


沢山咲いてます。


もう少し近いところで見たいなぁ~


先に進むと、アザミの花
ヒメアザミかな?


葉の様子です。


色の薄いツリフネソウも美しい。


おぉ~ 今度は低いところに咲いてます。


いゃ~ 可愛らしい!


色もいいですね~


鈴なりに咲いてます。


周りではツリフネソウが彩を添えてます。


盛大に咲きまくってますよ(●^o^●)


可愛らしい花をお腹いっぱい鑑賞しました。


また来年逢いに来るよ(=゚ω゚)ノ


沢の岩壁にはジンジソウが群れてます。
花茎をのばし、もうすぐ開花の時期を迎えるようです。


夢のような花園に酔いしれ、沢を後にしました。



さてさて、ようやく本題の焼岩です。
ルートは
林道脇駐車地→牛の峠→焼岩→北尾根→一の宮分岐→496mピーク→北尾根→沢→砂防ダム→作業道→林道出会い→林道歩き→駐車地
全行程約7Kmです。


虚空蔵山木場登山口から林道を北へ走り、牛の岳方面へ林道が分岐するところにちょっとした駐車スペースがあります。
ここに車を止め、牛の岳方面へ向けて林道を登ります。


ここが牛の峠。
左側に山へ入る道がありますので、草木をかき分け登っていきます。
確か「赤岩」という看板が設置してあったような記憶があります。
因みに牛の峠から右の斜面を登っていくと、虚空蔵山までのナイスな縦走路を歩く事ができます。
昔一度歩いた事がありますが、一部ルートが不明瞭なところもありますので、地図とコンパスは必須です。
ご注意を!


焼岩までの道のりはかなりの急登で、息が切れます。


急登に次ぐ急登で息つく暇もありません。
このルートを下るのは相当危なそうですが、ロープが設置されていますのでありがたい。


季節外れの暑さで汗がしたたり落ちます。


やがて山頂付近の主稜線へ到着。


古びた標識が目に入ります。


せっかくの風景ですが、雲が多くて虚空蔵山が影になってます。


下に見えるとんがり岩は、赤岩。
後で知ったのですが、赤岩には登る事ができるようです。


ここで昼食。


足元からは豪快な岩場が臨めます。


さて、この後は北方向へ尾根を縦走。


いかついキノコ


一の宮分岐は右手へ進みます。
その方向に鉈岩があるらしいのですが、具体的な場所は不明。
適当に探してみます。


程なく崖が待ち構えています。


慎重に下降。


私は慣れているので問題ありませんが、一般の方には厳しい場所でしょう。


尾根には頻繁に大岩が出現し、行く手を阻みます。


やがて尖った大岩に到着します。これが鉈岩?


後ろへ回り込み、登ってみると展望が。
ここが496mピークのようです。
結局、鉈岩はどこにあるのかわかりませんでした。


さて、これからどうするか?
来た道を戻るのが確実なのですが、面白くないので北へ延びる尾根を降りる事にしまた。
が、これが大失敗。


最初はよかったのですが


巨大な岩にぶち当たり右へ巻くと、断崖絶壁。
しょうがないので左の谷へ降りるはめに。


ここには間伐材や岩がごろごろしていて歩きにくい事この上なし。


下の方もこんな感じなので、たまらず違う尾根へ登り返すと


下草ぼうぼうの上、湿ってズルズル滑る急斜面。


途中でエビネが生えてましたが、足場が悪く撮影も容易じゃありません。


悪戦苦闘の末、ようやく砂防ダムの作業道へたどり着きました。
途中でなんども転倒し、服は泥だらけ。さんざんな目にあいました(>_<)
焼岩だけに、やけっぱち($・・)/~~~


荒れた作業道をしばらく下ると、林道に出会う。
なんだか見慣れた景色が広がり、ここから駐車地までかなり長い道のりである事を悟りました。


滅多に車など通らないさびれた林道をトボトボと歩きます。


これはツクシアザミかな?




この辺りの奇岩、奇峰には名前が付けられているみたいですが、あれは何だろう?
猿岩や坊主岩、鉈岩等があるそうです。


ようやく先ほど登った焼岩が見えてきました。疲労している事もあり、気が遠くなるほど歩いたような感じです。
約1時間の林道歩きで足が少々痛むのですが、無事戻ってこれてめでたしめでたし。


このルートは、もっと岩稜帯が多くダイナミックな道のりかと思っていましたが、普通に林内を歩く地味なものでした。
でも、赤岩には登ってないし、鉈岩も発見できてませんので、機会があればまた訪れてみたいところです。


陽も傾いてきましたので、鬼木の郷を見ながら帰路につきました。


それではまた(=゚ω゚)ノ