花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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無名の岩山はダンギクの楽園だった

2017-10-02 | 藪漕ぎ クライミング

(2021年9月23日 記事修正)

9月30日 前々から気になっていた岩山

誰も登る事はない無名山ですが、恐らくこの時季ダンギクが咲いているような気がします

登山道等ある訳がないので、地形図を入念にチェックし、慎重にルートを検討しました

ザイル、ハーネス、エイト環、補助ロープ等装備は万全

なのでザックが非常に重く、良いトレーニングになりそうです

草をかき分け森へ入り、尾根へ取りつきます


急斜面を喘ぎならがも登りきり尾根の上へ

難路を想像していましたが、意外と歩きやすそうな尾根


あれれ、なんか登山道のような雰囲気ですが・・・


イノシシ襲来!

こういう人の来ない山はイノシシが多くて困る


楽勝かと思ったのですが、次第に厳しい道のりに


このあたりまで登ってくると、尾根の左が岩場へ変化します


おぉ~ 予想通りダンギクが生えているぞ(*'▽')


左にダンギクの咲く岩場を見ながら、樹林下の急斜面を登っていきます


直ぐに岩場は想像を絶するダンギクの群落で埋め尽くされます
凄すぎる!


なんじゃこりゃ!


写真ではよくわかりませんが、猛烈な数のダンギクが(@_@;)


ヤマジソも群生しているぞ!


環境省準絶滅危惧種


いいね!


ダンギクを踏まないよう注意しながら撮影

オオスズメバチが飛び回っていてスリル満点です


しばらく登ると、広い岩場へ到達します


このちょっとした崖は岩がもろいので、慎重に支点を選びながら登ります


この一帯の岩場は沢山のイワヒバに覆われています


春に訪れれば、クロシオチドリやヒナラン等が見られるかもね




そろそろ山頂かな?



やや! あれはなんだ(@_@。

嘘だろ~ こんなところに神様を祭ってある

かなり古びた祠なので、相当昔この山は信仰の対象として神を祭っていたのでしょう



祠もびっくりものだが、足元に目を移すとさらに驚きが!!

これはイトラッキョウじゃないですか( ゚Д゚)

ヤマラッキョウとは花茎の高さが全然違います

蕾も膨らんで、もうすぐ開花しそうな感じ

こんなところで出逢うなんて予想もしなかった


ここからの眺望は素晴らしいのですが、自生地保護の為掲載しません


林内を抜け、別の岩場へ出てみると、やはりダンギクが多く見られます


こちらの岩場は先ほどと違い、イワヒバがあまり見られません


沢山のダンギクを見ながら、ちょっと早いランチをいただく事にしました








ヤマジソも群生しています








急斜面の岩場に群生しています




もの凄い群落


ダンギクの楽園ですね!










さて、このままこの山系を縦走しようと思ったのですが、持参した水が少量なので足りそうもありません

往路を辿り引き返す事にしました


まだ時間に余裕がありますので、草原にムラサキセンブリの様子でも確認しに行く事としました


残念ながらムラサキセンブリはまだ蕾の状態ですが、沢山の株が見られました(^◇^)


今はタヌキマメが全盛 ひょうきんなタヌキが沢山踊ってました


ワレモコウが風に揺れている




美しい海と草原と風を感じながら登っていく


オケラはまだこんな状態






オグルマもちらほらと




今日は久しぶりに山頂まで登ってみましょうか


草ぼうぼうで、クモの巣だらけの樹林帯を登ると山頂です

以前は見晴らしがよく素敵な場所だったのですが、今は草木が茂り展望も良くない

壊れたベンチが哀愁を誘います




私の知る限り最高にダンギクが多く自生する山を発見できて嬉しい限り

それではまた(=゚ω゚)ノ