花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
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岩山で植物観察

2019-04-14 | 藪漕ぎ クライミング

土曜日は、海の見える岩山へ植物観察に出かけました

そろそろ気になる植物が花を咲かせているかもしれません

お天気もよく、雄大な展望と希少な植物の様子を楽しみに山へと入って行きました

 

自然林の急斜面を登って行きます

道はありません

 

樹林下には希少なカンアオイが生息しています

環境省絶滅危惧ⅠA類の超希少な◯◯◯カンアオイ

この地域固有の植物で、盗掘により絶滅寸前となっています

 

もうすぐ花が開きそうです

 

とても小さなカンアオイです

 

道なき道を登って行くと、突然絶景が開けます

 

草の生えている岩場にはバイカイカリソウが自生しています

 

今年は花がとても少ない

葉はたくさん見られるのですが

 

岩場にはウンゼンマンネングサが生えている

環境省絶滅危惧Ⅱ類

林縁の木にはヒノキバヤドリギが寄生している

 

岩場には意外にもシュンランが結構多く自生している

 

岩場の常連、イブキジャコウソウが数株だけ花をつけていた

 

ニシノハマカンゾウは夏が待ち遠しいようです

 

タイミンタチバナの小さなお花

 

イワヒバとヒメハギのコラボは珍しい

 

サルトリイバラの花はとても質素

 

珍しいハマサルトリイバラは冬でも葉が落ちないそうです

私はまだ見たことがありませんが、長崎県にも自生しているようです

 

ダンギクはこの地域に多く見られる植物です

秋に美しい花を咲かせます

環境省絶滅危惧Ⅱ類

 

サンショウのお花が咲いてました

棘に絡まれないよう気をつけて撮影

 

少し離れた岩場では、イブキシモツケの群落が見られます

もうすぐ白い花をたくさん咲かせる事でしょう

 

海岸に連なる峰々を少し縦走してから山を降りました

 

山を降りた後、草地に立ち寄ってみました

 

小さなカナビキソウの花

質素な花ですが、好きです

 

オキナグサはこの通り

今年は花を付けないようです

かつて、この周辺にあったオキナグサはこのように花を付けない状態になると、翌年には姿を消す事がありました

オキナグサの寿命は4~5年だそうで、この株ももう今年で枯れて死んでしまうのかもしれません

この株は毎年花を咲かせていたましたが、残念な事に子孫を残す事はできませんでした

環境省絶滅危惧Ⅱ類

長崎県では絶滅危惧ⅠA類の希少さなのです

 

キビヒトリシズカの群落です

環境省絶滅危惧Ⅱ類

 

ヒトリシズカに比べて、雄蕊が長い

 

あまり写真映えする花ではありませんね!

 

でも、なかなか見られない植物なのでたくさん写真を撮りました

 

これも地味な花を咲かせるナツトウダイ

 

トウダイグサ科特有の花は、見てすぐにわかりますね

 

岩場でも多く見られるヒメハギは、草地でも可愛い花を咲かせています

 

平地ではムベの花が咲き誇っています

花より実を楽しみにしている人が多い事でしょう

 

最後はカイジンドウ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

 

花はキランソウと同じようなものですね

 

長崎県でも絶滅危惧Ⅱ類なので、多くの自生地があるのでしょうが、私が知っているのはここだけです

以上植物の自生地巡りでした(^O^)/