goo blog サービス終了のお知らせ 

花追い放浪記

登山や野草観察のブログです
学術研究・調査のカテゴリーはパスワードを入力の上閲覧してください

ムラサキカラマツ オオミヤマカラマツ

2019-06-25 | 花散策

梅雨入り間近な今日このごろ

週半ばから雨模様となりそうなので、今のうちに登山へ出かけました

 

西の島には、大変希少なカラマツソウ属が自生しているのですが、その同定には一悶着あったようで、やれオオミヤマだムラサキだと混乱していましたが、どうやら両者とも自生していたようなのです

 両者の違いは良くわかっていないのですが、自生地により別れているようですので、観察してきました

 

岩山からは、島の美しい海が一望できます

 

この季節、岩場で咲き乱れるイブキジャコウソウが印象的です

 

この島の岩場で良く見かけるウンゼンマンネングサ

環境省絶滅危惧Ⅱ類

 

さて、カラマツソウ属ですが

ムラサキカラマツの方は、カンザシギボウシと共に自生している場所へ行ってみました

 

林内の崖に多くのムラサキカラマツが自生しているのですが、今年は花が少ない

 

ムラサキカラマツ

環境省の絶滅危惧ⅠB類に指定されているとても希少なカラマツソウ属

 

葉はこんな感じ

 

居心地の悪い場所に自生しています

 

足場が悪いので、転倒して手を負傷してしまいました

 

花色は、名前の如く紫がかっているのですが、色が薄い個体もある

 

カンザシギボウシ

 

この島では、人の来ないような岩山で時々見かける植物です

 

次はオオミヤマカラマツの自生地へ

環境としては、結構薄暗い岩場が好きなようです

 

最新のレッドデータには記載されていません

ムラサキカラマツと誤認されたという事で削除されたのでしょうか?

その後、オオミヤマカラマツの再発見という論文が公表された

 

国内では、この島にしか自生していないのかな?

 

花は白い

 

崖の途中に生えているので、足場が定まらず撮影しにくい

 

この後、山中をうろうろしましたが、特に収穫なし

 

私の好きなツチアケビなど鑑賞

 

渓流ではサワハコベが咲いていた

 

トンボが飛び交っていたので撮影してみました

 

帰りの草地では、スズサイコが見られました

真っ昼間なので、花被片は固く閉じています

希少植物が自生するこの草地でも、開発の魔の手が伸びてきているようです

すでに、沢山のダイサギソウやオキナグサが犠牲になっていますが、さらに大規模な開発が予定されているとか

再生可能なクリーンエネルギーという名の下に、希少な植物の自生地を破壊する行為が許されるのか?

植物好きな一市民の声でした(^O^)/