きもブログ

 「いやどみ☆こ~せい」のブログ。
後悔と、
希望。
これまでも、これからも、今を刻むブログです。

群馬最後の夜

2008年08月09日 21時30分23秒 | Weblog
舞台二日目。「出場校にとっては大失敗」というのもあったようだが、それぞれ見応えある舞台だった。

明日はいよいよ九州代表校の舞台。
またあの切なさと感動が見られたら。そう思う。

今、築70年以上の古い宿でメールをカチカチと打っている。冷蔵庫と洗面所がないのは予想以上に辛く、朝は穴便所の臭いに我慢しつつ、息を止めて歯を磨く。門限もあり、夜に出歩くことなどできない。
先程帰ってきたときは、旅館のおじいちゃんが待っていた。何か言われるかと思いきや、「ハイ」っと、冷たいお茶を貰う。桐生はやはり温かみのある町だ。
歳は70以上だろう。時折話が通じないので心配になることもあるが、「若い人は冷たいのがいいやろ」と、わざわざ冷やしてくださった。
群馬。桐生。ましてやこの旅館。もう来ることはないだろう。失礼ながら、このおじいちゃんと話すのは、明日の朝で最後になるだろう。
「明日は早いの?」
きしむ階段をのぼる僕に、精一杯のかすれた声がかけられる。
「そうですね……。お世話になりました。」

まだ触れると冷たい、お茶の缶。冷えたうちに飲むべきだろうけど、プルタブに手をかけて、ひどく寂しく、切ない気持ちになった。