KIMISTEVA@DEEP

新たな「現実」を構成するサブカルチャー研究者kimistevaのブログ

言葉しか要らない

2007-08-09 22:19:40 | わたし自身のこと
生きることを真摯に考えられる人は美しいと思う。


生きるために、体は必要なのだろうか。
わたしがいくら、言葉しか要らないといっても、
わたしの体は残りつづけてしまう。
でもわたしにとっては、
体だけが残り、言葉が失われていくほうが、
果てしない恐怖だ。


わたしの体は世界とつながることができない。
わたしに残されているのは言葉だけだ。
どんなにストイックに生きようとしても、
わたしは自分の言葉だけは手放せない。

遺産相続パラダイス

2007-08-09 22:01:10 | わたし自身のこと
実は、今、わが家が遺産相続でもめている。

遺産相続問題なんてまったく遠い世界のことだと思っていたら、
いつの間にやらこんなに身近な話になっていた。
驚きである。


実をいうと、今でもどういう人種の人たちが、いったいどういう事情で、遺産相続なんかの問題でもめたり…面倒くさいことになったりするのか理解できない。
なので、これを機会に、
なぜ、日本人が遺産相続でもめるのかを考えてみたい。


先に結論を言うと、遺産相続問題が生じる原因は、
日本に古くからある「不平等」を前提とした慣習と、
「平等」を前提とする法的なルールとの矛盾にあると考えられる。


日本の慣習は人間が「不平等」であることを前提としている。
いまだに差別はなくならないし、
いまだに男性の賃金より女性の賃金が低い。
カリスマと権威にべったり甘えながら、
優越感と劣等感を交錯させることによって成り立っているのだ。日本は。


そういう社会の中では、
いまだに男性のほうが女性より「エラく」、
いまだに長男のほうが次男・三男より「エラい」のだ。きっと。
で、そういう優劣を決定する構造の中で、
遺産の相続者1名がなんとなーく見かけ上決まったように見えてしまうらしい。

法律上、手続きしなきゃ相続したことにならないのに。
法律上、なんの手続きもなければ、相続者は決まらないはずなのに。


そんなわけで、そんなふうになんとなーく相続者に決まったように見えてしまった人は、「この遺産はオレのモノ」という意識を持つようになる。

法律上、手続きしなきゃ相続したことにならないのに。
法律上、なんの手続きもなければ、相続者は決まらないはずなのに。


この状態。
すなわち、法律上ではまったくなんにも決まってないけど、一般的な信念においてなんとなく決まっている状態が、遺産相続問題の根本にある。
つまり、なんにも決まってないのに、「俺のモノ」意識だけができあがっちゃうから、他の人は口出ししにくいわ、その割りにソイツなんにも進ませようとしないわという状況ができあがっちゃうのだ。


…ああ!面倒くさい!!


国家が、相続手続きをしない人間に罰金を課すことにしたのは、ものすごく良い決定だった。
しかしそれでもなお、相続問題がなくならない現状を考えると、罰則をもっともっと重くするべきなんじゃないかと思う。


もういっそのこと、
1年間放置したら全額没収…とかそのくらいにしないとダメかもよ。

1年間なーんにもしない奴が相続人になっているにしても、
1年間相続問題でもめつづけて決められないにしても、
どっちにしろ、1年ぐらいで「ハイ、もうおしまい」って誰かが言ってくれない限り、人間関係がドロドロしていくだけ…って感じがします。


お金は、わたしたちが幸せになるためにあるのにね。