KIMISTEVA@DEEP

新たな「現実」を構成するサブカルチャー研究者kimistevaのブログ

マッチ擦る…

2007-08-19 21:14:13 | 趣味
マッチ擦るつかのま海に霧ふかし
      身捨つるほどの祖国はありや  
                     
あまりにも有名な寺山修司の短歌である。
教科書にも載るくらい、あまりにも有名な…。


インターネットで検索すると、
「マッチ擦るつかのまの海に霧ふかし…」と記してあるところもある。
だけど、わたしは「マッチ擦るつかのま海に霧ふかし…」と書いておきたい。

どちらが正しいかとか、
どういう解釈が正しいかとか、
そんなことには興味がない。

たまに手持ち無沙汰に、
マッチを擦ってみるとき、
その一瞬だけ、
霧に消えた海が見えるようなする気がするのだ。

マッチを擦るその一瞬。
そのつかのま。

2007-08-19 00:14:58 | わたし自身のこと
夜になると風が吹く。

夏の夜風はいつもわたしに、過去と未来を考えさせる。
15歳の夏、
わたしは夜風の中で10年後の自分を考えていた。

今、夜道を歩いていて風が吹くと、
なぜか幼い頃、浴衣を着て歩いていた自分を思い出す。

10年後もわたしは、わたしを好きでいられるだろうか。