中国シンチアンウイグル自治国から海外に逃亡したウイグル人が、前から、自治区では、ウイグル族が拷問、性的暴行、強制的労働などの迫害を受けていると訴え、今年8月、国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)は、この訴えは信ぴょう性があるとの報告書を出し、人権理事会に、速やかに調査するよう勧告していました。
そこでアメリカなどが、この問題を人権理事会で討論することを求めたが、人権理事会は、反対19か国、賛成17か国、棄権11か国で、アメリカなどの提案を否決しました。
中国が、発展途上国、新興国など理事国に経済的支援を行って、懐柔し、中国支援を取り付けたと言われていますが、深刻な人権問題を抱えている国が多く、今後、人権理事会で自国の人権問題が討論されることを嫌ったという事情があると思います。
安保理も人権理も、安保や人権を重視する国が理事国になっていないという基本的問題があり、国連機能不全の原因になっています。
今後、国連をどのように改善改革するか非常に重要になっています。世界平和づくりも人権改善も、世界はまだ啓蒙活動の段階です。世界司法が確立していません。
国連は純粋の民主主義ではありません。国が1票の投票権を持っている未完成民主主義です。しかしいますぐ世界の個人が1票の投票権をもって世界政治に参加できる状態ではありません。
今は国籍を問わず、世界のすべての人が、世界政治に関する学問を行い、経験知識を高め、より健全な思考ができるようになるべきです。幸い、インターネットなどの発達で情報知識は世界をめぐっています。個人は非常に学問しやすくなっています。世界の人々の学問の成果が、各国の政治に反映するようになると、国連の正常化がやっと実現します。
まずは世界の人々は学問することだと思います。いろいろな人の意見を聞きながら、自分の経験知識を高めるべきと思います。個人主義が確立せず、弱く、個人の国依存心が強い状態だと、国が強くなり、権力者政治家が威張り、人権人命が軽視される状態が続きます。