サマルカンドでプーチンロシア大統領はモディインド首相とも会談したが、モディ首相は、ロシアのウクライナ戦争について「今は戦争の時代ではない」と述べ、外交的手段での解決を求めたそうです。一方、「我々は何十年も常に一緒にいるような友人であり、この関係を優先している」とも強調したそうです。「世界にとって最大の懸念は、食料・燃料などの安全保障の問題だ」と訴えたそうです。
それに対し、プーチン大統領は「ウクライナの紛争へのあなたの立場と懸念は承知している」とし、「早期に終えるよう全力を尽くす」と述べたが、「ウクライナ側が交渉を拒否している」と強調したそうです。
ロシアが戦争によるウクライナ併合という不法を犯しているのに「ウクライナ側が交渉を拒否している」とのプーチン大統領の主張は、モディ首相は受け入れないでしょう。
軍事支援を中国からソフトに断られ、今またインドからも断られ、いよいよプーチン大統領は孤独を感じたと思います。上海協力機構の仲間からも新興国の仲間からも軍事支援は受けられません。朝鮮(北)やシリアはロシアの味方ですが、ロシアのウクライナ戦争に深く協力するだけの国力はありません。
ロシア国民に総動員をかけることができなければロシアはウクライナ戦争継続が困難です。今は平和な生活を楽しんでいるロシア国民が、「ウクライナの戦場に行く、耐乏生活に耐える」と言うかどうかです。総動員令が出れば、一気に戦争反対の声が高まると予測します。
ウクライナの親ロシア派が、戦場ではウクライナ軍人の数が圧倒的に多いと言ったそうですが、ウクライナ側は正当防衛という思いで、総動員令を受け入れ、必死に防衛しているが、ロシアは国民に侵略戦争をやっていると言わず、親ロシア派を既存の軍で支援しているぐらいの言い方をし、侵略戦争について国民的議論をした上で戦争をやっている訳ではありません。
ロシア軍人が、こぞって戦争非協力に回ればプーチン大統領は戦争継続不能となります。自分の命、生活をだいじにし、ロシア軍人が、正義は戦争非協力と判断し、行動をおこすことを祈ります。