政府もJAも多額の借金をかかえており実質破綻しています。一見、農水省は備蓄米を放出することで国産米不足、高騰対策を考えているかのように見えますが、放出先は入札で行い、一番高値をつけたJAがほぼ全量落札しました。政府に国産米価格を下げたいという強い意志をまったく感じません。備蓄米をできるだけ高く売って政府の借金を減らしたいという意志を感じます。国産米価格は下がらないと思います。高値のまま、大量の国産米がスーパーなどの店に並ぶことになるでしょう。
お米を使う外食産業は輸入米を増やすでしょう。しかし、商社は、最大利益を追求しますから、非常に安く外食産業に売る訳はありません。
つまり、今後末端で国産米価格が下がると予測できません。
それでは国産米生産者はどう思っているでしょうか。水田農業日本一の新潟県は、水田農業縮小が続くので政府が言うようにトウモロコシなども生産しないといけないと考えているようです。つまり水田農業は復活する元気なく。今後も水田農家は政府に依存するでしょう。
これでは投資家も若い人も水田農業に意欲が湧きません。今回の高騰で国産米末端価格は倍になりました。一般労働対価は約5%アップです。物価上昇は国産米だけではありません。食材も食品も50%程度上がっています。
国民の貧困化は、物価高騰定着という形で階段的に起こりました。これに対し日銀は低金利にとどめています。金融引き締めで政府はもちろん、会社も破綻が増えると読んで、物価高騰放置なのでしょう。土地資産の値が上がり、円資産は価値が下がります。金価格は異常高止まりになっています。
円投機は国民経済改善に役立ちません。大半の人は損します。政府が言う投資は投機です。危険です。円は自分の事業仕事に投資すべきです。人々が生きるのに必要なもの・サービスの提供は、現代のような暗い時代には最善と思います。生き残りの確率は一番高いと思います。
預貯金、投資信託、株売買は、大損するでしょう。これは愚かは政府と心中する行為です。
ハイテク工業はいいと思います。しかし、この産業で活躍できる有知有能な人は少ないでしょう。世界経済混乱の時代、第1次産業は日本の経済安保のため、1/3ぐらいの人々のため、意図的に強化すべき産業です。
日本の消費者の皆さんが、水田農業を重視し、国産米高どまりに動揺せず、国産米本位結構の姿勢で、国産米消費を続け、増やすことを祈ります。これ以外に日本が健全になる道がないと思います。
(注)主要食料自給率40%以下は致命的です。かつて水田であったところを住宅地にした地方は悲惨です。水害を受ける恐れが非常に高いと思います。水害で死ぬ恐れが大きいと思います。このような土地に住んでいる人は大損します。長年月かけてもいい、低地の町は丘陵に移し、低地は水田に戻すのがっ最善です。水田は日本の水環境、緑の環境を守り、温暖化を弱めます。環境保全に最適です。米食は2000年以上に渡って日本の人々の主食であり、体が米食に合っており、健康に有益です。
小麦食は戦後のことで、体に合わず、アレルギーなど出ています。小麦食はお菓子化しており、好まれていますが、糖分とりすぎ、栄養不足になりやすいと思います。
日本人の体に合った米食に復帰し、忍耐強く、「日本は瑞穂の国」を復活させることが、日本人、生きる元気を取り戻す最善の道と思います。日本の消費者が、国産米の高騰に動揺せず、信念をもって静かに国産米食を増やし、日本ではやはり水田農業は有望との雰囲気をつくり、投資家、若い人が意欲をもって投資をしたり、若い人が、合理的近代的水田農業に飛びこむようにならないといけないと思います。
かつて大河の流域、河口部が広大な水田であったところは地方が主導し、住宅を近くの丘陵に移し、未来のため、水田復活の苦難に立ち向かうといいと思います。
なお、もと水田の低地だが、今はハイテク産業が繁栄しているなら、水害を受けない工夫努力を続ける方がいい場合もあります。