始めてから分かる起業の体験記

新会社法で、簡単になったとはいえ、やはり起業は面倒なことが多い。体験して始めて分かったことなどの話をします。

WBS 4月21日放送のメモ (エコ社会に生きる200年前の技術)-2

2008-04-22 22:54:33 | WBS

     ハイブリットカーでも19世紀生まれの技術

一方、やはり昔ながらの技術である“鉛蓄電池”の研究をし続けているのが老舗バッテリーメーカー「古河電池」だ。

スズキ自動車が出したハイブリットカーは、当時珍しく昔ながらの“鉛蓄電池”を使っていた。
販売が振るわず
3年前に生産中止となったが、古河電池では、今もその蓄電池の可能性を追求し続けている。

クルマのバッテリーとして一般的に使われている鉛蓄電池も19世紀フランスのプランテが発明したものだ。
殆どが鉛でできているため、リサイクル率は90%以上になり、環境に優しいバッテリーといえる。
しかしながら、充電の受け入れが苦手で耐久性でハイブリットカーには不向きとされてきた。

古河電池では、この問題を改善し充電能力を各段に向上させた新商品“ウルトラバッテリー”を開発した。
特殊なコンデンサーによって繰り返しの充電に強くしたもので、従来の鉛蓄電池に比べ寿命は4倍になった。

ハイブリットカーでの走行実験では、燃費、CO2排出量ともニッケル水素電池と遜色ない性能を示した。

同社は並行して一般車向けウルトラバッテリーも完成していた。
アイドリングストップでも性能を落とさないため、CO2削減につながるものとして、環境規制が厳しくなる自動車メーカー向けにサンプル提供を始めた。

開発担当者は、古い技術もブレークスルーすれば、次世代の用途に大きな展開が期待できるという。

もはや過去のものと考えられていたかつての技術、まだまだ磨けば光る原石の技術が現代に蘇るかもしれない。


今のように物が溢れていなかったころの技術は、自ずとシンプルで無駄のない構造な訳ですね。
でも考えてみれば、その技術の性能を各段に上げる現代の技術と知恵は大した物で、むしろそのことに感心しました。

WBS 4月21日放送のメモ (エコ社会に生きる200年前の技術)-1

2008-04-22 12:35:34 | WBS

     スターリングエンジンに今注目が集まる

19世紀に発明された技術が今注目を集めている。その背景にあるものは未来への課題だった。

約200年前、スコットランドのロバート・スターリング牧師が発明した“スターリングエンジン”がバイオマス発電用のエンジンとして注目されている。

スターリングエンジンは、シリンダーの片方を熱し、もう片方を冷やすことによって、シリンダー内の空気が膨張と収縮を繰り返しピストン運動を発生させる。
熱効率に優れた“夢のエンジン”として期待されたが未だ実用レベルの物は存在しなかった。

シリンダーを熱するだけというシンプルな構造なので、小規模な発電に向くことに目を付けた手塚社長は11年前「()スターリングエンジン」を創業した。
いままで殆ど商売になっていなかったが、ここへ来て中小業者から俄に注目が集まるようになり、システムの見学者が次々訪れている。

バイオマスなど廃棄物燃料で運転可能なことや、機械の規模が小さくて済むことで、燃料高と環境問題の両方を手軽に解決できる技術として中小企業は関心が高い。
この1年で国内30社、フィリピン、ベトナムの企業とも商談が進んでいるという。

最先端の船舶技術を研究する「海上技術安全研究所」でもスターリングエンジンの実用化に向け研究がされている。
その目的は、船の排気ガスの熱を回収して発電すること。

松下の社内ベンチャー等複数との共同開発で進めるスターリングエンジンで、排気管に付けるだけで済むという簡単さに注目したという。
既に1月からセメント船に4台を搭載して実証実験にはいっている。

大手の「リンナイ」もドイツ、イタリアの企業と共同開発した家庭用“コージェネレーションシステム”用のエンジンとして スターリングエンジンを採用した。

天然ガスを熱源量に発電し冷却の水を給湯として使うシステムで、大量に給湯できるスターリングエンジンの特徴を生かしたものだ。
お湯を暖房に使うヨーロッパで、この冬試験販売する。

国内でガス機器市場の伸びを期待できない今後、海外展開の必要性と、環境を考えた効率のよいガス機器を目指すという。