☆ 電子ペーパーが普及しないわけ
16日から「国際ふらっとパネルディスプレイ展 Display 2008」(東京ビッグサイト)の開催が始まった。
立体映像を実現化する3Dディスプレイもまもなく商品化される。
一方、過熱する薄型ディスプレイ競争、シェア下位メーカーの撤退も始まっている。日本ビクターは国内テレビ事業からの撤退を発表、今後は欧米向けや業務用に経営資源を集中するようだ。
ディスプレイ市場は事業拡大を目的に企業の提携が多くなり業界再編はますます進むと見られている。
この展示会で注目を浴びていたのが“電子ペーパー”だ。電子辞書など紙に代わり次世代のディスプレイとして期待をされているものの、この技術はどうも実用化や普及が進んでいない。
そんな中、KDDIは携帯電話機(au W61H)のデザインとして電子ペーパーを取り入れた。
待ち受け画面ではなく外側の表面を95種類の花など動きのある絵柄を表示できる。シールなど貼り替えることなくデザインを切り替えて楽しめるわけだ。
今は本体に収納されているデータの決まった絵柄しか使えないが、将来はダウンロードしてくるなど利用の範囲を広げたいという。
電子ペーパー利用の新たな切り口となるかもしれない。