始めてから分かる起業の体験記

新会社法で、簡単になったとはいえ、やはり起業は面倒なことが多い。体験して始めて分かったことなどの話をします。

全自動KIOSK

2007-05-28 23:04:53 | ウィンドウディスプレイ
今日、JR山手線ホームに新しいKIOSKを発見しました。
 何と無人で、新聞、雑誌、本、お菓子、飲み物がそれぞれ自販機となって販売されています。
 少し前に新聞やTVニュースで、JRのホームにあったKIOSKがベテラン販売員の高齢化や、駅中商売へのシフトによって次々閉まっていると伝えていましたけど、このように生まれ変わったのですね。
 少子化による人手不足は、近未来SF映画のように人のぬくもりのない、殺伐とした世界が、本当に現実のものしていくようで怖いものを感じました。
 ヨーロッパの街並みにお似合いのあの円筒型のKIOSKは、いつまでも変わらないことを願います。

『毎月500万円!会員制ネットビジネスのすごい稼ぎ方』

2007-05-24 11:09:10 | おすすめ本
毎月500万円! 会員制ネットビジネスのすごい稼ぎ方

中経出版

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 ネット起業のノウハウを勉強する『山本塾』を運営する山本行影氏初の著書です。
 ネットを利用した会員制ビジネスで毎月サラリーマンの年収ほどを稼げるようになった氏の経験談をベースに、会員制ビジネスの具体例から会員の集め方のノウハウまで細かく説明されています。
 
 この本は、昨年の夏に読んで、当事自社サイトへの集客方法を研究していたタイミングとマッチして参考になることが多く、実践したところもありました。
 特にサイトのアクセスアップのためのノウハウは様々なセミナーや知人からの情報を整理するうえで大変役立ちました。今でこそSEO対策や、PPC広告の効果的な使い方は話題になり多くの方法が紹介されるようになりましたが、理論ではなく実践的な方法が新鮮だったことを覚えています。
 
 最近、改めて手にとってみたのですが、まだまだ使えそうな販促ノウハウが沢山あります。
 『毎月500万円!会員制ビジネスのすごい稼ぎ方』は、そのタイトルどおり会員制ビジネスの作り方を書いた本ですが、そのジャンルでなくてもネットで起業する人、ネットショップ等Webサイトで事業を行っている企業、またそのサイト管理者にとってとても参考になる本としておすすめです。
 
 集客で悩んでいる人はこの本に書かれたネットを利用した集客方法のひとつでも実践してみるといいと思います。
 ただし、一発で効果の出るような夢の解決方法などはありません。こつこつと地道な工程を踏む覚悟は必要ということも付け加えておきます。だからこそ試す価値はあるではないでしょうか。

中古住宅は売れないけど、高級時計は売れる?

2007-05-22 13:09:31 | WBS
 昨日、テレビ東京『ワールドビジネスサテライト(WBS)』で出た話題で2つ気になる内容がありました。
 
 ひとつは、中古の住宅が売れ残っている話。
 現在、住宅の需要はどんどん都内中心に向かっていて、かつて人気のあった郊外型ニュータウンは空き家が多くなり、中古でも売れ残っているとのこと。
 このままの状態が続くとゴーストタウン化によるセキュリティーも心配になってくるようです。
 
 一方、最近、時計の売上は10万円以上のものが、それ以下のものよりよく売れているようです。メンズ雑誌はよく時計の特集を組みますし、専門誌も出ているくらいで、私もつい手にとってながめています。
 この傾向に拍車をかけるかのように、スイスを中心とする高級時計メーカーは、次々銀座に旗艦店舗を出店させています。

 この2つは、無関係のようで、現在のビジネスマン、特に男性の働き方に影響されているように思えます。
 
 つまり、今回の話はどちらかといえば、ある程度所得がある層がターゲットです。
 その人たちを想像すると、今、花形産業であるネット企業や、情報サービス、国際金融に代表される定時のない仕事をしている人が多いのではないでしょうか?
 当然、終電に間に合わないことだって多く、郊外に住むのは非効率のため多少狭くても仕事場に近いマンション等を選ぶのは自然の流れでしょう。
 
 共働きで、二人とも家には睡眠のために帰るだけ、という知人の話も結構聞きます。そのような生活をしていれば、お金も使う時間が少なくなります。
 
 かつてはマイカーが、男性のステータスだったのですが、都内に住んでいれば日頃の足として使うこともなく、また、乗る時間さえないのなら車にも興味はなくなるのでしょう。
 結局、自分を満足させる高額な買い物として、仕事中も常にその価値が発揮できる時計を選択しているのだと思います。まさに成功の証として高級時計ほど分かりやすいものはありませんから。

 現在、様々なビジネス書で、仕事の時間管理は人気があります。紹介されている管理方法を使えば、定時に仕事が終わるかのようです。しかし、紹介されているものは殆どが、一定の成功を収め自らの時間を作り出せる人の話です。
 大多数のある程度稼ぐビジネスマンは、やはり夜遅くまで仕事しているのが現実でしょう。
 厳しいのです。



 
 

鉄道マニア御用達?

2007-05-21 19:14:12 | アキバ
 5月2日にオープンした、マクドナルドの秋葉原駅前店は凄い仕掛けがあります。
 
 場所は、秋葉原駅中央改札口から出た「ヨドバシAkiba」の向かいとなるロータリーにある「秋葉原センタープレイスビル」です。
 1階は、レジカウンターのみで、2階が飲食席というよくあるタイプとなっているのですが、この窓側カウンターに座っていたら、何と目の前を東北新幹線が横切りました。
 そうなんです。普段は線路際が高い塀に囲まれているため気が付かなかったのですが、ここは、上野~東京の間で新幹線が地上に出ているところだと改めて分かりました。
 これはもう鉄道マニアの特等席(古い表現ですが)でしょう。既に情報は行き渡っているとは思いますが・・・。

 ところで、このカウンター席、最近開店するマックの例に漏れず、BBモバイルスポットになっています。特に電源のコンセントがあるのは嬉しい配慮です。







『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字(上)』

2007-05-13 12:13:49 | おすすめ本
食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字 〈上〉

光文社

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 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』の山田真哉氏によるまたまた過激なタイトルの経済観念を喚起する本です。

 最近、お金のこと(お金にではありません)に執着しているので、ついこの手の本は買ってしまいます。今現在、書店で『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字(上)』は、平積みそれも店頭の島什器に大量に積まれています。さすがに「さおだけ屋・・・」のヒット効果というのはすごいものですね。
 過去の山田氏の本も読ませていただき、その勉強の成果もあり、今回のタイトルから、その中身はかなりいい線で予想ができましたので、購入することもないかな?と思っていたのです。

 ところが、書店で、やっぱり気になりパラパラページをめくったときから、山田ワールドに引き込まれました。特に目次のタイトルがまたそれぞれ秀逸で、トリビアな予感満載です。 
 例えば、「『ゲド戦記』がすごい本当の理由」とか、「あの牛丼屋になぜ食券機がないのか?」とか中身を想像するだけでも読んでみたくなります。
 
 山田さんは、会計の専門家ですが、コピーライターとしての素質のほうが上なのではないかと思ってしまいます。当然、光人社新書の編集者によるところも大なのでしょう。

 中身のほうもタイトルでの期待感を裏切らない勉強になる内容で、なるほどという発見が多かったですね。特に数字を記号ではなく様々な意味を持つ表現方法として捉えることから、会計における感情を挟まないありのままの見方という、相反する比較は納得させられます。

 数字といえば、北野武さんの深夜番組で、難解な数学を解くバラエティーものがありますが、数学というものは、つくづく読解力だなと思います。言い換えれば、単純な数字、図形の意味を理解できれば非常に楽しい学問だといえます。子供のころから数字アレルギー気味でしたが、最近面白くなりました。

 『食い逃げされてもバイトは雇うな 禁じられた数字(上)』は、あとがきにも書かれているように1時間で読める気楽さがあります。私もあっという間に読みきることができました。通勤中などにぴったりの本です。下巻も楽しみですね。



税務署に行こう!

2007-05-12 12:18:36 | 起業
 ついに確定申告のそのときがやってきました。
  
 昨年は、個人の確定申告をしたんですが、なんとこれが生まれて初めての経験。何しろ生家に住んでいるためまったく縁のない世界でしたが、土地の売却をしたので納税義務が発生したわけです。土地といって値段は微々たるものだったのに、それに比較して税金の高さにがっかりしたものです。
 そして、今年は当然のことながら、起業したので予定通り漏れなく税務署から申告の書類がとどきました。
 
 会社をつくるといろいろ面倒な手続きがありますが、この確定申告、そしてそのための決算書類の作成がメインイベントとなりますね。
 勿論、専門のプロに委託すれば手間は省けるのですが、そもそもの我々の起業目的が、会社運営や事業構築に対する情報提供、コンサルティングが目的のため、設立時同様、まずは説明ができるようになるため、一から自分でやることにしました。
 大学の専攻も経営とは畑違いだったので、経理の勉強から始める必要がありました。
前勤務先にいる経理担当者に聞きながらの部分もありますが、ほぼ独学で複式簿記の記帳をマスターし、決算関係書類も漸く完成させることができました。
 あとは、株主総会で今期の決算の承認を得ていよいよ確定申告をすることになります。

 ところで、申告ですが、恐る恐る税務所から来た封筒を開け、中身を確認すると、気の重くなるような書類の数と分かりにくそうな説明書がでてきました。見ただけで、「うわ~・・・」っていう拒絶反応がおこります。気を取り直して説明書を読んでみると、案の定不親切で分かりにくい内容。
 何と、最初から提出書類の名称のところでつまずきました。「確定申告書はどれ?同封さ別表一(一)という申告書のようなものがあるけど、これとは別なんだろうか・・・」というように分からないことだらけ。
 
 ここで、昨年の経験が生きてきます。
 まずは、税務署に行って直接聞いてみることにしました。昨年、苦労して書類を持っていったんですが、周りを見回すと一から十までその場で税務書の係りの人に教えてもらいながら記載書類作成している人が案外多いのがわかりました。
 税務署という役所は取られるばかりなので決していいイメージはありませんが、署員は皆さん親切で丁寧に教えてくれます。
 
 早速、今回ものっけから質問に行きました。法人課の窓口にいる女性職員に不明な点を確認しましたところ、椅子のある場所に案内され、詳しく解説してもらえました。更に、込み入った個別案件に対する質問には、あとから調べて電話連絡してくれました。
 
 個人、法人問わず、確定申告の仕方が分からなければ、億劫がらずに、どんどん税務署に相談しに行くべきですね。勿論インターネットの相談コーナーもありますのでこちらも利用できると思います。
 
 一方、書類のほうはどうにかならないですかね? 説明書もそうですが、お役所の書類は、すべて自分たちの事務処理のためを基本に作られていて、お客さん(利用者)が使いやすくするということは殆ど考慮されていないと言わざるを得ません。
 お役所は、いろいろな改革や利用者サービスを実施していますが、どうしても文章作成の分野は、頭の硬い人が多いようです。コピーライターとまでは言わなくても、もう少し親切で分かりやすい表現力を磨いて欲しいものです。



『成功はゴミ箱の中に』

2007-05-09 11:55:22 | おすすめ本
成功はゴミ箱の中に―レイ・クロック自伝 世界一、億万長者を生んだ男-マクドナルド創業者

プレジデント社

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 レイ・クロックは50を過ぎてから、あの『マクドナルド・チェーン』を作り上げました。
 この本は、彼が目指しそして成功したフランチャイズ事業の真髄を分からせてくれるビジネス書であると同時に、上質な企業物のドキュメンタリー風映画を想像させるストーリー展開にも伝記物小説としても読み応えがあります。
 タイトルに書かれている「成功はゴミ箱の中に」というのは、事業を展開していくなかで、特に窮地に陥ったとき、日常当たり前のことが忘れ去られていることに気づき、その時々で、改めて真摯に事業経営に立ち向かっていたことを象徴した言葉です。
 
 私自身、FC事業に関係していた経歴があるため、特に感じるのですが、この本にも書かれているようにFC事業というものは、その成功によって本部や、加盟店だけでなく、新たに創出された事業の発展に伴って取引業者、強いては地域の繁栄につながる可能性を持った素晴らしいシステムだということです。
 しかしながら、一般的にはFC事業に対しては、ノウハウが完成していて、それがまるで儲けのシステムであるかのような認識が存在しています。そして、本部も加盟店もお互いの思い込みによる誤解が生まれトラブルが絶えないようです。
 
 マクドナルドは、事業拡張していったときでさえ、まったく儲からず借金を重ねていったそうです。レイ・クロックが書いているように加盟店の利益を最優先したからです。そして、そのためにも、彼が出会ったマクドナルド兄弟が完成させていたハンバーガーショップのシステムも次から次へと改良していかなければならなかったのです。
 
 世の中に安直に儲かる仕組みはありません。あったとしても永続的な繁栄はもたらしません。事業を成功させるためには、どんな危機的状況にあってもあきらめずに継続することしかないことを教えてくれました。



『香港大富豪のお金儲け』

2007-05-01 11:44:30 | おすすめ本
香港大富豪のお金儲け 7つの鉄則

幻冬舎

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 いち早く日本市場で中国株をはじめとするアジア向け投資の窓口をひらいた、『ユニバーサル証券』を創設した林和人氏の著書となります。
 
 林氏が、岡三証券の営業をしていたころ顧客として出会い、そして氏の人生観を180度転換するほど影響を受けた香港の投資家を中心に話は進みます。彼らのお金に対する考え方は、日本人とはまったく違っていたのです。
 香港の投資家つまり華僑の人々は、経済的合理主性を第一に考える、そのためお金に感情をはさまない、また、投資対象の流動性を重視する、といった基本から始まり、そのドライな考えが故に、無駄な散在をしないことや、親戚といえどもお金を貸すことを拒絶するというような日常的な生活ぶりも紹介してくれます。
 
 紹介されている富豪は殆どが、香港では華僑一世代目といわれる懸命に働いたお金を投資することで成功した人たちで、たたき上げの投資家として強烈な個性を持っています。
 勿論そんな知られざる富豪の生活を紹介しただけでは、どこかのTV番組と同じになってしまいますから、その紹介が読者にとってお金に関する意識変換、不労所得がなければ決してお金持ちになれないこと、また、投資に関する一般的常識では株に勝てない根拠等も教えてくれ、読む価値はとても大きなものです。

 でも、なによりも参考になるのは、これらの富豪に出会いカルチャーショックを受けるだけではなく、彼らをメンターとすることによって自らを変革していった林氏の生き方ではないでしょうか。氏が現在に至るまでに幾度か大きな決断を迫られたとき、常に経済的合理性が有効な判断基準になっています。
 
 起業や転職といった人生の岐路に立つとき、常に冷静に先を見るため、経済的合理性はとても役に立つ考え方だと思います。決断をして新たな出発をしても、すぐにうまくいくとは限りません。しかし、その選択が人間関係でもなく、仕事が面白くないという理由でもなく、選択した道のほうが稼げる、収入が増えると判断したのですから、その目標に向かって努力を継続できるはずです。
 それがなければ、一発大当たりを期待して宝くじを買うのと同じで、金持ちになることを夢見るだけで終わってしまうでしょう。
 もっとも、経済的合理性から判断すると宝くじを買う選択はしないわけですが・・・。