始めてから分かる起業の体験記

新会社法で、簡単になったとはいえ、やはり起業は面倒なことが多い。体験して始めて分かったことなどの話をします。

WBS 4月11日放送のメモ (国産石炭に熱い視線)-2

2008-04-13 19:23:04 | WBS

     それでも輸入石炭に頼らなくてはならない

既にこの半年で、輸入石炭の価格が国産石炭価格を追い抜いている。
ただ、この輸入石炭の価格上昇は、高いなら国産を使うという単純な話ではなく、事態は深刻である。

新興国の経済発展に伴い世界的に石炭の需要が急増。最大の供給国である中国、インドが自国で消費し輸出に回さなくなったことが大きいといわれ、今のままでは石炭不足に陥る危険性があるからだ。

それでは、全てを国産でまかなえるかというと、それも非現実的。
埋蔵量こそ50億トンとも推定されているが、生産コストが高くどうしても輸入に頼らざるを得ない状況という。
特に今回の高騰はオーストラリアの水害や、中国の大雪による生産量の落ち込みの影響もあり、通常生産に戻れば価格が落ち着く可能性もあるからだ。

いづれにしても、石炭が不足する状況は変わらない。日本が採るべき道は、輸入先の国と協力して高い採掘技術を磨き、生産能力を高めること。それを期待されているはず。

そのためにも国内の炭鉱での採掘は継続されていかなければならない。これは、一産業の問題ではなく、国がエネルギー戦略としてとらえるべき重要な課題といえる。


以前、金の採掘の話にもありましたが、日本が資源小国というのは、どうも物理的に資源が無いわけではなく、経済的な観点から資源を採らなくなったからのようです。

何か安い方安い方と流れたため、食料の自給率を減らしてしまったことに似ていて、最近、自由主義経済が良かったのか考えさられることが多くなりました。


WBS 4月11日放送のメモ (国産石炭に熱い視線)-1

2008-04-13 14:36:40 | WBS

     国産石炭の需要が高まっている

かつて“黒いダイヤ”とも呼ばれた石炭、石油時代とともに需要は減り炭鉱は次々閉山した。
もはやその役割を終えたと思われていた国産の石炭だが、世界的な原料高騰によって再び注目が集まっている。

ここのところの石炭、特に鉄鋼生産に欠かせない高品質の原料炭は、輸入価格が前年度の3倍にも跳ね上がった。

既に国内での採掘は終わっていると思われている石炭、実はまだ8箇所で採掘は継続されていた。

そのひとつ北海道美唄市にある「北菱産業埠頭」が運営する“美唄炭鉱”、現在も露天掘りで石炭を掘り続けている。

発電や製鉄に欠かせない石炭の輸入量は1億8000万トン、国産は140万トンと1%にも満たない状況だったが、輸入石炭の高騰によってにわかに国内炭に注目が集まり、需要が高まっている。

美唄炭鉱では、年間5万トンだった計画を倍増、10万トンの生産に切り替えた。周辺にも三井、砂子組が持つ炭鉱があり、同じように石炭の増産を開始しているという。

美唄炭鉱の親会社「三菱マテリアル」は今年からセメント生産に使う石炭の2%を国内産に切り替えた。国内炭を使うのは18年ぶり。

このまま輸入炭の値段が上がれば来年は国産のほうが安くなるとの公算と、青森のセメント工場が距離的に近く運送コストの面からも経済性があると踏み切った。

ただし、量的に輸入炭のとってかわるような量にはならないという。閉山した炭鉱を再開してまで増産するにはコストがかかりすぎるからのようだ。