始めてから分かる起業の体験記

新会社法で、簡単になったとはいえ、やはり起業は面倒なことが多い。体験して始めて分かったことなどの話をします。

WBS 3月31日放送のメモ (イギリスで高まるサステナビリティ意識)-2

2008-04-01 22:51:28 | WBS

     MSC認証ラベル

大手スーパー「センズベリー」は、イギリス海洋管理協議会(MSC)のエコラベルを導入した。
このラベルは持続可能な漁業が出所である認証となり、このラベルのある商品を扱うことで、売り上げはこの1年で倍増したという。

こうした傾向は食料品販売だけでなく、カフェなどのメニューにも表示が広がっている。

この認証費用や輸送コストで1~4割も価格は高くなることもあるが、消費者の意識は高く、サステナビリティ表示の効果は大きく売り上げ増につながっていて、MSCラベルの販促効果は高い。

MSC本部では、この傾向は消費者が食の安全や環境対策により敏感になってきているためで、サステナビリティが市場で求められていて、MSC認証を受けることで業者も市場へ参入しやすくなっているという。

MSC認証を受けた業者は、年に一度査察審査を受ける義務が発生する。
さらに認証を受けた魚の売り上げの0.5%をMSCへ納める必要があるが、認証ラベルによるPR効果のほうが大きいようだ。

一方、スーパーチェーン「ウェイトローズ」はMSCが認証制度を始める前から独自にサステナビリティを追求していた。

12年前、卸業者に対して漁獲地や漁獲法などを調べた結果、どの業者からも明確な回答が得られなかったことから、サステナブルな魚の確保への追求が始まった。
世界中の健全な業者から広く取引を進め、現在扱う魚全部がサステナブルになっているという。

同社魚専門バイヤーのラングリー氏は、サステナブルな魚の確保に、業者との信頼関係は不可欠と強調する。

魚を保護するというテーマは今後魚市場で重要な存在となりそうだ。


もともと日本の漁業は乱獲を避けてきたというサステナビリティだった。
ヨーロッパ主導ではなく、世界最大の魚の消費国日本が世界に向けたサステナビリティのスタンダードを作ることを期待したい。

WBS 3月31日放送のメモ (イギリスで高まるサステナビリティ意識)-1

2008-04-01 12:39:02 | WBS

     水産資源保護に商機

世界的に水産資源が枯渇するなか、イギリスではサステナビリティ(持続可能性)を積極的に打ち出す企業に注目が集まっている。

多用な民族の混在するロンドンの魚市場には世界各地から魚がやってくる。イギリスでも水産食品の4割は輸入に頼っている。

取引される魚は国連が定める“漁獲地コード”は勿論“漁獲方法”まで明記されている。
この情報提示は法で義務づけがされていて、魚の出所を正しく答えられない業者は厳しく罰せられるという。

このようになった背景には、近年健康志向によってヨーロッパでは魚の輸入量が急増、それにともない“ブラックフィッシュ”と呼ばれる密漁が増加しているからだ。

無許可の違法操業で大量に漁獲する密漁は、売れない魚を大量に海に捨てるため、漁業資源を荒らす原因にもなる。

そんな中注目されているのが、魚の資源維持の可能性が高い魚を示すサステナビリティ(持続可能性)だ。
消費者の水産資源保護への関心が高まり、消費行動にも現われていて、魚資源の保護を打ち出す企業は売り上げを伸ばしている。

魚を保護すると儲かるというビジネスチャンスが見え始めたようだ。