岐阜・タイヤ・キーパー・専門店・イマージン・50才からのイノベーション それからバトンタッチへ!

岐阜でタイヤ専門店を経営しながら洗車コーティング専門店を開業しさらに事業継承する一部始終を描きます。 

廃タイヤの恩返し!

2012年10月16日 | 日記
昨夜「人間学勉強会」が催されました
29回目であったそうです。
少しづつ運営にも工夫が加えられ 
社員さんの勉強意欲もとても高まってきた感じがして
うれしいです。

「致知」という雑誌を利用して
「木鶏」と言う中国古典にある故事から
人としての有り様を学び心を高めようとする勉強会です。

昨夜スタッフの発表の中で
「感謝が大切なことは知っているが 言葉に出したり
あるいは行為にあらわすのはまだまだです。」
という意見もありました。
とても謙遜な思いです。 まだまだ未熟だもっと心を高めたいという
向上心です。


そんな彼らが行なってきた行為に「廃タイヤを洗って始末する葬式」という
ものがあって 交換されたタイヤをすべて洗っていました。

二十年の時の中で そうやって大事に捨てられたタイヤの数は
おそらく10万本以上にのぼると推測しますが
一円の得になるものでもなく
たわしや洗剤の費用も結構掛かっています。
自らの身を削ってオーナーの安全ドライブに仕えたタイヤに
「御苦労様でした お陰さまで次のタイヤが販売できました」
と言う感謝をあらわした行為です。
いろいろ立派に行なっているのです。


すると喜んだ廃タイヤは
「キレイに洗ってくれてありがとう 車を洗う仕事に取り組むと
喜ばれる上に儲かるよ」といって
タイヤ専門店が洗車・コーティング商売に乗り出す
ご縁を結んでくれました。
その結果タイヤ小売業を行ないつつ
キーパープロショップに参加するという
当社のイノベーションが起こったわけです。

タイヤ専門でやっていてそこに洗車をやると
社長が言っても 社員にとっては普通始めは受け入れがたいことです。
でも「廃タイヤを洗う」ということを当然のように行なっていた社員さんたちは
洗車の導入に疑問や反対をすることもなく 受け入れてくれました。

確かにタイヤ商売の夏秋は閑であるという条件もありました
しかしタイヤに対して感謝の気持ちを抱き
それを洗うという行為を当然の事ととして
行なっていた彼らはすでに 「感謝」を行為として行なっていたのです。
素晴らしいですね!

それがつぎの展開 車美容業に結びついたわけです。
「廃タイヤの恩返し」です。




第一世代のマネジメント 第二世代の店長たちは「廃タイヤを洗う」を実践した
世代ですが その後に続く第三世代が会社に参加してきます。
とりあえず「廃タイヤの洗い」は 少数精鋭で多忙な店舗になったので中止しています。
その点は自由自在 若き店長たちが新しいスタッフ教育に必要と思うなら
すぐ実行できる事です。
百年続くとするなら原点は「廃タイヤを洗うこと」にあるようです。
効率性とは正反対の行為の中に大切な事があるようです。


タイヤ商売と車美容業の関係を取り持ってくれたのは
「廃タイヤを洗う無償の行為」を社員さんが嬉々として取り組んでくれた
お陰です。
すると感謝の表現とは意識してすることでなく
洗う・磨く・掃除する・人と相対する・物を大切にする・事に念を入れる
というような当たり前の中にすべて題材があって
和顔で愛語をかたり賛嘆する事を常とするだけで
構えることなく実践できるのです。

まだ感謝の表現が足らないと謙遜するのも素晴らしいですが
ありのままニコニコするのもそれだけで素晴らしい感謝のおもてなしの一つです。
素晴らしいスタッフがいて簡単な原点があるので「百年続くかも」しれません。
ありがたいことです。






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