岐阜・タイヤ・キーパー・専門店・イマージン・50才からのイノベーション それからバトンタッチへ!

岐阜でタイヤ専門店を経営しながら洗車コーティング専門店を開業しさらに事業継承する一部始終を描きます。 

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2012年10月21日 | 日記
就任1年三ヶ月の
当社の若き店長が奮闘しています。

私がおよそ30年前 あるカー用品店の店長に任命されたのは
22歳ぐらいだったと思いますが 始めは店長というのは一体何をするのかもわからず
「力が入りまくってですべて自分の思った通りにする」ぐらいの勢いで
周囲の意見も聞かず 空回りの連続だった記憶があります。

今ではそれが傲慢・高慢・世間知らず・自己満足の鼻持ちならない生意気な奴だったと
思いますが その時ははじめ自信満々でやっていました。
時間が経つにつれ「思い通りならない現実に挑みかかって挫折を感じ
結局4年ほどでボロボロになって逃げ場をなくして退社したのです」
思い通りにならない事を 思い通りにしようなんて発想自体が
思い上がりの何物でもありません 若気の至りといえばそうですが
その時の社長は何もいわず任せてくださったので
余計に実力もないのに頑張りすぎたのかもしれません。
18歳~20歳前後のお客さんに 30万40万といった高額商品をローンで売りつけることに
罪悪感まで感じだしました 純真な心が迷いを生み出したのかもしれません。

当時の時代背景はバブルに向かって右肩上がりの上げ潮時代で
車=ステータスの時代でしたから タイヤホイール・カーオーディオ・GTパーツ・レカロシート
と高額商品がそれこそ売れまくった時代でした。
店長の役目=売ること→罪悪感という心に芽生えたマイナス想念
それは辛い経験でしたが そのお陰で価値観の転換が起こって
今の自分があるわけですから 得がたいありがたい経験だったと感じます。
店長として半人前の未熟者でしたが 
人生と言う長い目でみれば これほど自分自身を知るきっかけになったことはありません。

当社の若い店長も「思い通りにならないこと」を味わうことが
人生にとって大切だと信じる由縁です。


私が店長の当時 物事の表面・現象面ばかりに捉われていたことの一つに 
外したタイヤに穴を開けて捨てていました。
(まだ世の中に中古タイヤを扱うという発想もなかった時代です)
新しいタイヤを買っていただいて 外したタイヤはすべて処分です。
すると夜 そうしたタイヤを取りに来る(廃棄物を拾いに来る)人がいるようで
その人たちに使われるのが癪なので 穴をあけて処分していたのです。
今から考えると すごく未熟で自己勝手です。

それが 物事の内面を大切にするようになったのですから 
当時を知る人から見ると偽善者に見えるかもしれません。
自分で言うのもおこがましいのですが
廃タイヤに穴を開けて捨てていた自分から
廃タイヤを洗って捨てる自分まで 成長したのか?アホになったのか?
「もったいない」が「物体ではない・・・愛情のこもったもの」と
わかってきたわけです。
そういった経験がものごとの表面を見る目から  物事の内面を観る見方を
養ってくれました。


当社の若き店長さんたちも 毎日の事象で喜んだり悲しんだり嬉しかったり悲しかったりという
心の体験を通じて成長していかれるのは間違いのないことです。









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