鬼笑で行こう。

おいしいものの話や、まじめでいい加減な不定期評論など…

長寿は死語に

2008年04月01日 | 鬼笑が語る
お年寄りを「姥捨て山」に送る、世界に例のない制度がきょうからはじまりました。

75才以上の人を「いずれ死を迎える」と定義。医療費をかけるのはもったいないと、手抜き・安上がりの別枠の医療制度に囲い込む。
「いずれ死を迎える」といえば誰だってそうで、要は「年とって働かず、医療費がかかるばかりの穀潰し」「治る見込みもないしさっさと死んでくれたほうがたすかる」といいたいわけです。

保険料の徴収方法もひどい。
原則、年金から天引きです。
1回目は、4月に振り込まれる2・3月分の年金から4・5月分が天引きされます。

天引き自体が血も涙もないやり方だと思うけれど、4・5月分の保険料を2・3月分の年金から天引きするというのも、鬼の仕打ちです。
天引きするにしても、4・5月分の保険料は4・5月分の年金から支払われるべきです。
年金は後払い、保険料は当月・前月に徴収、というのはあまりにひどい。鬼でもためらうかもしれません。

ゴールデンウィークに前後して、高齢者の自殺が急増しそうな気がしてこわいです。

亡くなった両親も、生きていればこの制度に入れられる歳になっています。
惨めでつらい思いをせずにすんだだけよかったかとさえ思ってしまいます。
80代、90代のおばたちのことが心配です。

「長寿」は死語となりつつある。

長生きを罪悪視しペナルティーを課す国、長生きするほどに肩身せまく惨めな思いをしなければならない国とはいったい…。


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