虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

座標を使って位置をあらわす-Grade6-

2010-10-26 23:35:01 | 南ア-算数-

今日は、座標の話。

この学校は、よく来るのですが、
意外にもGrade6で授業をするのは、初めて。

ほとんどの子どもたちは
私のことを知っていますが、
何の先生かはよく知らない様子。

まあそんなクラスです。

さて、話を元に戻します。

今日のトピックは、『座標』。

今日の授業の目標は、
①座標平面から座標を読み取ること

②与えられた座標を座標平面上で表すこと

です。

今日の板書は、これ。



授業では、教室の生徒の並び方を座標平面に見立てて、
X軸、Y軸の2つの数字で、全ての人の位置が表せることを中心に教えました。

X軸は、教室の横(写真で言う手前から右奥へ)
Y軸は、教室の縦(写真で言う手前から右奥へ)
にしました。

その上で、子どもたちに、
①(3,2)の座席の子の名前は何?

②(5,3)の座席の子は立ってください。

③ ○○さんの座席は、どうやって表す?

などと質問して、子どもたちを使って授業をしました。



これには、今回の担当のクラスの先生は、大喜び。
(日本では、普通のことでしょうが。)

終わった後に、なぜか絶賛されました。

ただ、その後の練習問題で、
出した問題が彼らの苦手なことを露呈しました。

私の授業のいたらぬところが、はっきりとでましたので、紹介します。

次の写真を見てください。



座標軸はあっているのですが、肝心の目盛りがばらばら。

私もそれなりに説明したつもりでしたが、
多くの子どもたちが書いたものは、これに似たものでした。

しっかりと説明するのは、難しいですね。

現地の先生的には、これで満足らしいのですが、
私としては、残念ですね。

まあ明日またフォローしますね。


たくさんの10が2回そして1

2010-10-26 15:48:49 | 南ア-算数-
今日は、SiSwati(南アの現地語の一つ)の数字の話。

一言でいえば、ややこしい。

日本語のように単純ではない。

たとえば、『21』を紹介しよう。

日本語では、「二十一(にじゅういち)」。

英語では、「twenty-one」。

いずれも「2(20)のあとに1」と
まさに音や表記、さらに位どりまでが一致している。

しかし、南アの私の活動先のスワジ族の言語、
SiSwatiでは、そんなわけにはいかない。

SiSwatiで『21』は、
「Emashumi lamabili na kunye」。

「エマシューミ ラマビーリ ナ グーニェ」。

まるで何かの呪文のよう。

直訳すると、
「たくさんの10が2回そして1」。

この記事のタイトルです。

フランス語ほどではないけれど、
正直、面倒くさい。

一旦覚えてしまえばそうでもないが、
やはり、面倒くさい。

と思うのは、スワジ族も同じ。

というわけなのか、
彼らは普段、数は英語で話しています。

しかし、
南アの小学校低学年では、
1年生から3年生まで、SiSwatiと英語の両方で、
数を教えています。

その後、4年生以降は、英語でのみ数を教えています。

彼らの数の感覚は、
SiSwatiで手に入れるのか、英語で手に入れているのか。

いまだに謎です…。