虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

折り紙ワークショップ-第3回-

2010-10-22 23:36:18 | 南ア-日本文化紹介-
昨日も書いたとおり、
私は、今週は、Kamhllushwa地区の小学校です。

この学校も日本の草の根資金援助で建てられた学校なのですが、
子どもたちも先生も(?)、日本のことをまったく知りません。

というわけで、
日本の文化である、折り紙を紹介しました。

今回は、初めてのGrade1。

前回とは違い、事前に先生にも作り方を教えておいて、
さあはじめようと思ったのですが、
なかなか思うようにすすみませんでした。

理由は、いくつかあります。

①人数が多い。
前回までは、多くても40人までだったのですが、
今回は、60人といままでの1.5倍。

②子どもたちの統制が聞かない。
この学校の子どもたちは、他の学校に比べて、
いわゆるしつけがされていないので、
自由奔放に動き回る。

③机の数が絶対的に足りない。
これも結構痛かった。前回までは、
机がある程度あったので、子どもの前で教えながら一緒にできていたのですが


明らかに足りず、個別にしかで着なかったこと。

そんなこんなで、
私たちがとった手段は、
Grade7の子どもたちを1人(その後、3人追加)で、助けてもらいことにしました。

ただ、これもまたまた予定外の出来事。

どうなったかというと、

少し後でわかったことですが、

私と先生と、Grade7の子どもたちのグループの3つに分けたのですが、

先生やそのヘルプの子どもたちの子どもたちが、
Grade1の子どもたちの代わりに作ってあげるような事態に。

それは、本末転倒なことで、
子どもたちがまったく過程に参加できず、
完成品をもらうという状態に。

彼らに説明しても、なかなか理解してもらえず、
伝えるのに、また悪戦苦闘。

打ち合わせは、今までで一番時間をとったのですがね。

やはりこの学校では、
生徒ができるできないよりも、
とりあえずできたように体裁を整えるのがよいとされているようです。

そんな学校は、南アっぽいっちゃ南アっぽいのですが、
それでは、子どもたちの授業時間を利用して行う意味は半減しますよね?

まあ学校や教室が違えば、子どもも違う。
もちろん先生も違う。

そういう意味では、
勉強になった一日でした。

合同と相似-Grade7-のはずだったが‥

2010-10-22 21:32:58 | 南ア-算数-
今日は、Kamhkushwa地区の学校の
Grade7で合同と相似の授業を行いました。

図形分野の指導は、
南アの先生たちが苦手にしている方が多く、
私に対する依頼も結構多いです。

今回のトピックの『合同と相似』は、
辺の長さの比や角度、形の3つに着目させながら、
2つの図形の関係を見ます。

私も昨日、突然
このトピックを依頼されてから、
準備をしたのですが、
なかなかしっくりとくる授業構成を考えられずにいました。

一応、補足しておきますと、

現時点でのいつもの流れは、以下のようです。
(このやり方が最適かはわかりません、何かいい案があったら教えてください。)

①先生からあるトピックの指導法を聞かれる
   ↓
②その先生と一緒に、指導法を考える。
 (子どもたちに説明することと考えさせること)
   ↓
③しっくりきたら授業構成を考える。
 (どういう例題、演習問題でアプローチしていくか、時間配分)
   ↓
④デモンストレーションor授業実践
 (その上で、現地の先生と私の役割分担を決める)
   ↓
⑤授業後、反省会
 (よかったこと、子どもの理解度、明日の内容の打ち合わせ)

ちなみに日本的に言う、lessonPlan(指導案)を、
この国の先生たちも書くことがありますが、
そもそも指導案の書き方がわからない、
そしてそれを書くことを嫌がる(面倒くさがる)先生も多いため、
私は、強制はしていません。
(基本的にその先生が普段行っているままにしています)

話がそれました。

今回のトピックの場合、
③の授業構成がうまくいきませんでした。

準備段階から、先生とも悪戦苦闘。

結局、こうなると、
お互い家に持ち帰り、当日の朝に
最終打ち合わせをする約束をしました。

ただ、今回は、
現地の先生がまったく準備する時間がなかったようで、
私が見せることに。
(これも各先生たちのモチベーションや指導力によります。)

結論から言えば、
授業の時間割が大幅に変更されたため、
説明の途中に授業が強制的に終了され、
なんとも中途半端な結果に。

しかも今日は、金曜日。

来週は、また違う学校に行く必要があるため、
フォローアップもできず、残念な結果に。

ただ、現地の先生からは、
「この続きやってみるから、心配するな」と言われたので、一安心。

きっと月曜日に続きをしてくれるでしょう。

また近いうちに、この学校に帰ってきて、
結果を聞いてみようと思います。