虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

南アの子どもたちの将来なりたい職業

2010-10-08 22:03:45 | 南ア-学校-
昨日話した通り、
今日は、『Life Orientation』の日だそうです。

通称、「CAREER DAY」。

具体的にいえば、
CareerDAYだそうで、
Grade5~7までの子どもたちが、
将来なりたい職業の衣装を着て、学校に登校してきて、
それについて、全校の前で、発表する日だそうです。

子どもたちは、
自分のなりたい職業の衣装を
この1週間探していました。

せっかくなので、
今日、お世話になった学校を例に、
南アの黒人の子どもたちが、
将来どんな職業につきたいかを紹介したいと思います。

登場順ですので、ご勘弁を。
( )内は、人数です。

まず、この写真。



お分かりですね、『医者(13人)』です。
HIV大国の南アを代表する職業。この中からたくさんの医者が生まれてほしいなと思います。

次の写真。



『エンジニア(10人)』です。
ちなみに代表で発言している子は、いつも私の横にくっついてくる女の子です。
この国では、女の子でもエンジニア志望は、多いです。

次の写真。



『消防士(1人)』です。
南アでも、火事はまれに起こります。
ただ、消防士の仕事は、この国では、日本よりマイナーです。
なぜならガスではなく、電気オーブンなので。

次の写真。


『看護師(7人)』です。

次の写真。



『デザイナー(7人)』です。
この国の子どもたちにとって、デザイナーとモデルは、同じ仕事のようです。
デザイナー兼モデルのような感じ。
ちなみに一番左の子は、いつも雑誌を見ながら、私に南アの服の特徴をよく説明してくれる子です。

次の写真。



『警察官(15人)』です。
南ア警察は、他の公務員より給料が安く、腐敗の対象と見られていますが、
正義感がある男の子たちにとって、あこがれの職業であることに変わりはありません。

次の写真。



『プロサッカー選手(6人)』です。
今年は、W杯も行われたこともありますが、
それ以前から、南ア黒人の間では、サッカーは大人気です。

次の写真。



『弁護士(4人)』です。
弁護士は、予想以上に人気がありませんでした。
おそらくこの地域の生活に根付いていないからでしょう。

次の写真。



『芸能界の役者、女優(7人)』です。
これは、日本でも大人気の仕事ですが、おそらくテレビの影響でしょう。

そのほか、『ジャーナリスト、新聞記者』も人気でした。

ちなみに、
一番人気の仕事は、今回写真を撮り損ねました。

何だか分かりますか?

正解は、意外にも、『学校の先生(約40人)』でした。
2位以下に2倍以上の差をつけて、圧勝でした。
学校の先生の給料は、他の仕事に比べて、決して高いわけではありませんが、
子どもたちの日々の生活に密着しているので、選ばれたようです。

これも先生たちの日頃の怠け癖が
子どもたちにとって、楽な仕事に見せているのでは…

なんて言いすぎました、すいません。

とまあ長々と書きましたが、
今日は、そういう子どもたちの将来の夢を
見られた意味では、よい一日でした。

ただ、結果が、日本とほぼ同じな気がして、
少し残念でした。

まあ日本だと、このほかに、
『プロ野球選手』や『お花屋さん』、『パイロット』なども多いでしょうが、
南アでは、あまり一般的ではないのでしょうね。

また、別の機会に、本格的に調査してみたいと思います。