虹の国へ-日々を楽しんだり嘆いたりしちゃったりして-

平成21年度3次隊青年海外協力隊として
南アフリカ共和国での活動記録

中間試験

2010-06-02 23:46:34 | 南ア-学校-
今日は、もう一ネタ。

来週の水曜日で、今学期が終わります。
そのため、今週は、中間テストウィーク。
(南アは、1月に年度がはじまり、12月におわるため。)

実は、今週は、Grade3と6の子どもたちは、
ムプマランガ州にある教育省からの中間試験があります。
(聞いたのは、今週の初めだったのですが。)

そのため、
今週は、あんまり授業がはかどりそうにありません。

その中間試験ですが、
今日、水曜日はMathematics(数学)のテスト。

教育省より役人さんが
不正に行われていないかをチェックしに来るとか来ないとかいう
情報が流れて、学校側は、大慌てで、準備作業を行っていました。

ここでも数学が、他の教科よりも重視されているのが分かりますね。

話を元に戻します。

肝心のテストですが、
基本的な内容が多かったとは思いますが、
制限時間1時間で50問と
時間的にかなりハードでした。

それでも子どもたちは、最後まで必死に挑戦していました。

教育省で採点するそうなので、
結果の判明は、後日ですが、
この結果を踏まえて、私も今後の教え方の指導に活かしていきたいと思います。

写真は、Grade6のテストの様子です。

2種類の制服

2010-06-02 23:41:56 | 南ア-学校-

今日まで3日続けて、Schoemansdal地区の同じ小学校。

今日は制服の話。

日本では、大きく分けて3種類ではないでしょうか。
①指定制服制
昔から、多くの学校で採用されている、
指定された制服を必ず着用する方式

②自由服制
近年、治安上の観点から都市部を中心に
自由服(私服)登校を許可する方式。

③複数制服選択制
都市部の私立学校に近年多く存在する、
複数の候補から制服を選択する制度。

ここ南アの私の巡回する学校では、
一部の学校で、これらの学校と異なり、
複数制服制を採用している学校があります。

たとえば、今日訪問した学校では、
曜日によって、違う色の制服を着ないといけません。

つまり、2種類の制服があるということです。

これは、日本では、私は聞いたことがありません。
(私だけだったらごめんなさい。)

【何故このような不思議な制度になっていると思いますか?】

月曜日と火曜日は、写真のような白黒の服。



水曜日は、また写真のような赤黒の服。


木曜日と金曜日は、男の子は月・火と一緒。女の子は、次のようなワンピース。


何故だか分かりましたか?

採用した学校の制服担当(?)の先生に聞いてみると、
「曜日によって違う制服にしないと、
ずっと同じ服を着続けて登校してくる子がいて、汚いから。」
だそうです。

たしかに。
何人かの子どもたちは、制服を変えないで
まったく同じ靴下や下着で登校してきていました。
(日本にもたまにこういう子がいますがね。)

したがって、
これも立派な理由なのかもしれませんね。


箱をつくる

2010-06-02 02:38:46 | 南ア-算数-

今日も同じく、Schoemansdal地区の小学校。

今日は、算数科のまじめな話。
(まじめな話が苦手な方は、退屈かもしれません)

Grade7の算数では、立体の展開図について学習します。

この国の子どもたちは、(日本もほぼ同じですが、)
空間認識がとても苦手にしています。

ただ、日本と大きく違うのは、
空間図形を教える教具がほとんどないということ。

(※注
お菓子の紙箱などは日本ほどたくさんはありませんが、それなりになります。
ただし、日本のように
視覚的に訴える資料(教科書、パソコン、テレビなどの映像)が、圧倒的に足りません。)

したがって、
この子たちに実際に箱を作らせるというのは、
空間認識を高めるために、とても重要です。

とまあここまで真面目に書きましたが、
残念ながら私は、今回
時間の都合で、授業を見ることができず、
子どもたちのノートからしか推測できませんが、

では、写真を見てください。
(字が見えるようにかなり大きめ画像にしてあります。
見えにくいとは思いますが、ご了承ください。)

一人目。



二人目。



三人目。




いずれの生徒も
直方体の箱には6つの面があるということと、
箱を作るにはのりしろがいるということがあることが
理解できているようです。

しかし、
よーく見ると、
これほんまに組み立てても箱にならんでしょ?
とつっこみたくなりますよね?

まあこういう具体的な活動を
続けていくことがとても大切なのだと
改めて認識させられるひとときでした。

なお、何故かは分からないのですが、
子どもたちが6つの面のうちの一つにメッセージが書かれているのが、
お分かりでしょうか?

これは、算数にはあんまり関係ない気もしますが、
とてもおもしろいですね。