浄水器と整水器どう違う?
昨今、食の安全性についてテレビや雑誌、ネットといったところで話題になっていますが、水道水についても安全性といったことが言われています。そこで、各メーカーより浄水器や整水器が販売されていますが、浄水器と整水器との違いやメリット・デメリットについて考えていくことにしましょう。
・・・浄水器とは・・・
浄水器とは、水道から出てくる水に含まれている残留酸素や有害物質を取り除く機能をもっているもので、規格基準として家庭用浄水器試験方法や家庭用品品質表示法等があります。
しかし、浄水器の中には人体に有益な成分も除去してしまうものがあります。そこで、浄水器を選ぶ際には、人体に有益な成分(ミネラルなど)は除去しない浄水器を選ぶようにするのがよいと言えます。
よく浄水器で作られた水は、天然の水よりも美味しく安全であるといった結果が報告されていますが、このデーターは高機能の浄水器に限られますので、すべての浄水器が同じということではありません。
・・・整水器とは・・・
整水器とは、電極のマイナス極で作られるpH9~10の電気分解水で、そのマイナスの電位の内-200㎷以上のものは活性水素水と呼ばれるものです。
よく、マイナスイオンだとかマイナスイオン水と言われますが、学術的な根拠はありません。
また、活性水素水、アルカリイオン水はpHが違うだけであり同様のモノと考えられ、総称で機能水とも呼ばれています。
近年、人気のある水素水は、人体にとってさまざまな効能があると言われていますので、美容や体調管理、病気予防などに摂取されている方が多くいます。
・・・水素水と活性水素水との違い・・・
水素水と活性水素水を一緒のものだと思っている方もいると思います。そこで両者の違いについて少し触れておきます。
水素水は、水素ガスと水素分子(H2)を溶解したもので、活性水素水は、水素原子(H)を活性水素水と呼び、この活性水素水が含まれている水を活性水素水と呼びます。
つまり、水素水は分子状の水素が溶けた水、活性水素は原子状の水素が溶けた水ということになります。
・・・浄水器と整水器のメリットとは・・・
先程も少し触れましたが、浄水器のメリットは、水道水を洗浄することで残留酸素や有害物質といったものを取り除いてくれるものです。そのため小さなお子さん、例えばミルクを作って飲ませてあげている乳幼児でも安心して飲ますことができます。
整水器のメリットは、電極により活性水素水を作ります。活性水素水は人体にとって有益だとされ、美容や体調管理、病気予防などに効果があるとされていますが、乳幼児には飲まさないようにするのがよいでしょう。
・・・浄水器・整水器のデメリット・・・
浄水器・整水器のデメリットですが、製氷機には使用することができません。
水道水の場合、塩素が含まれており塩素により殺菌効果がありますので、氷が出来る段階で菌が発生することがありません。
しかし、浄水器は塩素を無くしてしまいます。そのため塩素の無い水の場合、氷が出来る段階で菌の繁殖を抑制することができずに氷で食中毒を起こすことがあり、現に浄水器で作った氷を食べてしまい食中毒になったという報告もなされていますので、絶対に浄水器や整水器で作った水で氷を作らないでください。
浄水器においては、定期的に浄水器にセットされているフィルターやカートリッジを交換・清掃しなければなりません。
これを怠ると浄水器自体に菌が発生してしまいますので注意してください。
・・・まとめ・・・
浄水器・整水器の取り付けをする場合ですが、水をどのように使いたいのかを考えることが大切です。
つまり、小さな子供がいるので、ミルクなど飲み物や料理などに使いたいのか、美容や健康に注意したいのかで取り付ける機器が変わってきますので、ライフスタイルや家族構成をよく考えることが重要です。
また、浄水器・整水器を取り付ける場合は、どの部分を浄水あるいは整水したいのかを明確にして取り付けることをおすすめします。健康志向が強い方は、浄水器よりも整水器の方がおすすめします。