Japanese and Koreans invaded Asia. We apologize.

新しい可能性を示す芸術を

2009年12月07日 23時02分16秒 | Weblog
以前、トワイライトという小説・映画が女性差別的である、という記事をよんだことがあっった。どの記事だったか忘れたが、英語版のヤフー知恵袋に、What's so 'sexist' and 'religious' about Twilight?に簡単に書かれている。要するに、登場する女性はすべてひ弱で単純な頭の持ち主で、主人公の女性などは、常に男性の庇護がなければ、生きていけないように描写されている、というわけだが、ググると、そうした、評論について賛否両論あるようだ。

 これまた、以前、Precious という映画について投稿したことがある。これについても論争があるらしい。

Why Some Blacks Prefer 'Blind Side' to 'Precious'
Both Films Portray Poor Black Teens but Only One Is Under Fire From Blacks
By LUCHINA FISHER
Dec. 7, 2009


 要するに、黒人が人種差別的な固定観念でとらえられているからである、という。
 もっとも、
"I stopped seeing this as a story about black people but a story about humanity," she said, "and the terrible conditions around people's lives and what they have wrought. It became more complicated than a film that reinforces class and color stereotypes."


 黒人の状況というより、悲惨な状況における人間性についての映画とみることもできる、という評価もある。
 
 これに対して、The Blind Side - Official Trailer [HD]という黒人が主人公の映画は一般に好評である、という。これは、一文無し黒人の青年が白人の家族の養子になって助けられ励まされながら、立派なアメフト青年になっていく愛情物語であるが、他方、
"'The Blind Side' is telling a really good story about one African-American character completely through the perspective of the white family."

"That's absurd and patronizing in itself,"

白人の家族の視点から描かれており、恩着せがましい、と評価する人もいるようだ。
 
 黒人や女性という特殊性に着目するが、あるいは、人間の脆弱性や、悲惨な立場におかれた人間の格闘とみるか、視点はいろいろあろう。

 いずれにせよ、黒人や女性に関する、こうした描写を批評するのも重要な仕事だろうが、しかし、やはり、自分たちが打ち立てたいイメージがあるなら、そっちを積極的に産出・流布させた方がいい。

 日本人も野蛮で出っ歯で眼鏡のイメージから、トヨタやソニーが頑張って多少、違うイメージも持たれるようになったわけで、その意味でオバマ大統領は非常に黒人のイメージをまた、一段とよくした、といえる。

 日本の映像芸術なども女性差別的である、と批評されることがあるが、しかし、そうした表現を抑圧することによってではなく、女性にとって新しい可能性を示すドラマや芸術作品をどんどん作っていくべきだ。その時代を超えた新しい可能性、新しい視点を示すことーーーこれが芸術の一つの大きな役割でもある。


関連投稿
道義的観点と美的観点 およびその稿のリンク

ちょっと驚く

2009年12月07日 18時03分17秒 | Weblog
新型インフル、海外より低い死亡率 国内死者100人(1/2ページ)

2009年12月6日


国立感染症研究所の推計では新型インフルの患者は累計1264万人。単純計算すると現時点での致死率は0.001%ほど。季節性は、インフルで弱ったところに細菌性肺炎を起こした場合なども含めた数字でそのまま比べることは難しいが、0.1%とみられるシーズンもある。

 国際的にも日本の死者は少ない。世界保健機関(WHO)の11月中旬のまとめでは、人口100万人当たりの死者数は日本は0.2人。米国の3.3人や豪州の8.6人より大幅に少な


欧州疾病対策センター(ECDC)によると、12月4日現在で、死者は世界で9634人。一番多いのは米国で1817人。次いでブラジルの1528人などが目立つ。

 日本小児科学会の予防接種・感染症対策理事、野々山恵章・防衛医大教授は、日本の死者が少ない理由を「患者が医療機関を早く受診し、抗ウイルス薬も速やかに処方されているため」と分析する。

 米医学誌の論文などによると、米国やカナダ、豪州などでは、発熱などの症状が出てから入院までの日数が平均3~6日。これに対し、防衛医大病院など東京周辺の3病院ではわずか0.54日だった。

 東北大学の押谷仁教授(微生物学)は、海外では成人の死亡例も多いが、日本では成人の発症が少ないことも、死亡率の低さに影響している可能性があるとし、「成人や乳児に感染が広がると、重症者が増えていく恐れがあり、注意が必要だ」と話す。(大岩ゆり、武田耕太)

ということで、一部欧米人は日本の医学は遅れているとか、日本の予防医学、あるいは、その体制はおくれているとか、根拠無く言う人がいたが、日本人の体質が強いだけなんですかねえ?


Update: American teens arrested

December 6th, 2009 by James


 路上にロープを張り、女性会社員のバイクを転倒させ重傷を負わせたとして米軍横田基地所属の米兵の子供4人の逮捕に関する投稿である。この事件に関する投稿がいくつかあり、また、コメントものびている。全体としては、子供たちに適切な処罰を、という意見が大半だが、一部に、例の如く、根拠無く、日本の司法や警察を罵倒するものあり、なかには、12月7日なのだから、パールハーバーについての投稿しろよ、と詰め寄る、人もいる。アメリカ人の子供が逮捕された、というのがよほど悔しいのか、なんなのか、ここらへんの気持が全然わからない。

 パールハーバーといえば、

mozuさんのといったから、Diplomacy That Will Live in Infamy By JAMES BRADLEY
Published: December 5, 2009
 
“It is a fact of history that the countries of East Asia for the past hundred years or more have been compelled to observe the status quo under the Anglo-American policy of imperialistic exploitation and to sacrifice themselves to the prosperity of the two nations. The Japanese government cannot tolerate the perpetuation of such a situation.”


で、こっちはインタビュー記事

Teddy Roosevelt's Secret Deal with Japan: An Interview with James Bradley

By Aaron Leonard 
魚拓
What historical forces took my Dad from Wisconsin out to the tiny little island of Iwo Jima, six hundred miles south of Tokyo. How did that happen?
The explanation we are given is Pearl Harbor. Because of [the Japanese attack on] Pearl Harbor we fought Japan. But when you look at Pearl Harbor, its very interesting, Pearl Harbor was not an invasion of the United States. The Japanese didn’t hit Pearl Harbor to continue to California. They hit Pearl Harbor to go the other way. They wanted to expand in Asia, that was the Japanese game. They hit Pearl Harbor so we would not stop their expansion in Asia. That was the disagreement. That was the problem.


My Dad did not fight in Iwo Jima to protect his mother in Wisconsin from the Japanese. He fought in Iwo Jima to protect Burmese mothers and Vietnamese mothers, where the Japanese were expanding.


You open the chapter with a quote from a soldier who served there in 1902 saying, “The people of the United States want us to kill all the men, fuck all the women, and raise up a new race in these Islands.”



I think that it is indisputable that the problem in WW2 that my Dad was sent to help extinguish was Japan going into Asia. They said in their declaration of war that the problem is Britain and America want to control Asia and we’re Asians, and we’re going to control it. Japan’s going to control it themselves


 歴史家としては、論争のある人なのか、あるいは、単純に素人歴史家なのかもしれないが、一部のアメリカ人にとっては、斬新な視点かもしれない。

 伊の英国人留学生刺殺事件、米国人ルームメイトに禁固26年
 この事件、ちょっと前からよく記事になっていたのだが、関心がなくて注意をはらわないでいたが、興味をひく点がいくつかある。

 事件は、イタリアに留学していたアメリカ人女子学生が、イギリス人女性を殺害した、ということなのだが、
英留学生殺害で米女性有罪 伊、異常性で国際的関心
 
ノックス被告が大麻吸引の上、乱交に加わるのを拒んだため女性を殺害したとの異常性に加え、同被告の美ぼうや米国での支援活動があったことで、事件は国際的関心を呼び、欧米メディアは特集を組んで判決を伝えた。


 とういように異常な関心を呼んでいる。

 で、思い出したのが、市橋容疑者を王子と呼ぶ一部日本人の件。
 アマンダ事件では、アマンダ女史は天使の顔とタブロイド紙で呼ばれていたらしい。
 

june 10, 2009, 10:00 PM
An Innocent Abroad
By TIMOTHY EGAN(NYT)

For five months now in the Umbrian hill town of Perugia, an American exchange student called “Angel Face” by the tabloid press has been on trial for the murder of her roommate. On Friday, for the first time, that student, Amanda Knox will testify on her own behalf.

Amanda Knox voted Italian 'woman of the year'
The American student accused of stabbing her British flatmate Meredith Kercher to death has been named among Italy's personalities of the year.
By Nick Squires In Rome
Published: 1:44PM GMT 02 Jan 2009

(telegraph)


 また、アマンダ女史はイタリアでは、その年の女性として、もっとも人気があったらしい。
 
free Amanda, cover Amanda, Boston 2.0 youtube

 アマンダを解放しろ、という歌まで作る人もいる。

 つぎは、各国の裁判に対する評価

 アメリカは加害者がアメリカ人、イギリスは被害者がイギリス人、イタリアは裁判が行われている場所である。


A Tale of Two Cultures: Amanda Knox Case Reveals a Stark Divide
U.S. Anger, Doubt Focus on Italian Courts and Italians Don't Like It
By ELIZABETH VARGAS and MICHAEL S. JAMES
PERUGIA, Italy, Dec. 6, 2009



The Italian and British media generally have supported the outcome but it was denounced by many U.S. analysts. Some Italians have called Americans arrogant for questioning the result and the Italian legal process.

イタリアとイギリスの報道は裁判は適切だった、という傾向が強いが、アメリカのメディアは、法的手続きや結果について疑問視する声が多い、と。

 もっとも、判決が下るまでは、イギリスのメディアの中には、
伊の英国人留学生刺殺事件、米国人ルームメイトが公判で無罪主張
英デーリー・メール(Daily Mail)紙電子版は、地元で行われたこのパーティーについて「ワイルドでひわいなノックスの過去」と衝撃的な見出しをつけ、「アルコールとドラッグでハイになった学生たちが道路に向かって石を投げていた」と報じていた。記事では参加したという人物の話を引用し「いたるところに酒とドラッグがあり、みんな裸になって寝転がっていた。みんな飲みすぎていたから、あちこちでケンカも起こっていた」と伝えた。

というように、加害者らの異常性を強調した報道がされていたようだ。

 おいらの思い違いだったんだろうけど、英米というとわりに冷静で、ナショナリズムとは縁遠いように思っていたし、あるいは、ディベートなんかでもよく教育されてしっかりとした議論ができるのか、と思って込んでいたが、とんでもない話で、最近ガックリきている。上記、路上でロープを張ったアメリカ人少年らについての議論でも、市橋容疑者の事件の報道でも、あるいは、この事件でも、ナショナリズム剥き出しの場合も少なくない。

 日本人の場合、そうである場合がより少ない、というつもりもないが、自分の勘違いを改めて思い知らされたような気がするのである。

 持っていたイメージと違うせいか、一部英米人が、他国を不当に罵倒してまで、正邪に係わらず、自国民を擁護する激しさは、ちょっと驚かされる。
 
 日本でも、英米でもいろんな人がいる。

 そして、報道も中立ということはない。


更新
 
 そういえば、JPのコメント欄にあったのだが、アメリカで、停止標識を外して死亡事件をおこして、懲役15年の刑が宣告されているケースがあるそうである。

Defendants get 15-year prison sentences for stop-sign killings
Judge: 'There are no winners in this case'

June 20, 1997


 

 

在日外国人日本語ブログ

2009年12月07日 03時24分38秒 | Weblog
 外国人の方でで日本語でブログを書いている。わりにめずらしいので紹介する。

チャート・デイビッドのブログ

 外国人によるブログで、勝手に、分類すると、鑑賞型、参加型があるように思う。
 前者は、旅行者が日本に行って、特に目をひいたものについて紹介するようなもの。日本人にとっては、見飽きたり、当然と思っている風景についてなので、ああ、外国人の目からはそう見えるのか、という斬新さがある一方、紹介される事項について知識があやふやだったり、評論が偏ったりしたりすることがある。
 後者は、日本人と結婚したご家族のブログのようなもので、「ぼくらこんな風に日本で日本人と協力して生活していますよ」といったブログ。
 私は、将来のモデルとして、後者のようなブログを沢山、紹介したいのだが、なかなかない。どうしてもいくつかのご家族のブログに限定されてしまう。
 
 さらに分類すると、本国語でかかれているものと、日本語で書かれているもので、後者のものは少ない。
 日本語で書かれているものは、日本人が参加しやすいの相互理解にやはり有益である。

 今回のデイビッドさんの投稿は外国人参政権についてである。
 例の外国人参政権反対活動に対する評論を加えながら、結論として、外国人に参政権を与えた方がいい、としている。

 冷静な分析で、文章構成もうまい。

 私の意見は、賛否について決定打はなく、この件は重要な案件で、諸外国にもまだ例は少ないので、国民の間でもっと議論を尽くすべきだ、という意見である。

 デイビッドさんの議論を評論しながら、決定打はない、ということだけ示しておこう。

 まず、2番目の本国で地方参政権がないから、日本で地方参政権をもつことで、あわせて一人の日本人の参政権と同じ権利を持つようになる、というが、しかし、基本的人権はとにかく、、どこの国でも、権利の性質上、外国人に認められない権利はあるのであって、当然に日本人と同様な権利をもつ権利があるわけではない。

3、4,5番目はほぼ同感である。

6番目の大量移民して、特定議員に投票する、という意見に対して、そうとも限らないというもの。
 これについては、すでにいる大量な在日外国人が投票を通じて本国に有利なように、影響力を行使していくことは単純な妄想とは言い切れない。
 実際には、投票を通じなくても、移民が本国に有利なようなにーーーもっともそれが日本に不利とも限らないがーーーー影響力を行使することは指摘されている。
International Migration参照
 (ついでにいっておくと、このように、投票を通じなくても、表現の自由や団体行動などによって、日本の政治に影響力を与えることはできる。)
 おっしゃるように、「、「当然」母国の利益を優先するわけはない。」が、しかし、当然に日本の利益を優先するわけでもない。

 もっとも、いずれにせよ、その影響力の大きさについても不定である。
 
 「一番目に戻ろう。帰化せずに参加したいということだ」という点について、「外国人参政権に反対する人は、簡単に全ての在日韓国人や中国人を帰化させる方針を支持するだろう」、とも限らないし、現状でも、帰化すれば投票権が得られるという事実はかわりない。
 かりに、「永住権を取った意味は、ずっと日本に住むつもりがある証拠か、少なくとも確定的な帰国予定はない証拠だ」というならついでに帰化すればよい。

 では、結局「外国人にはその影響力を与えたほうがいい理由は何だろう」というと、

 「日本で生まれて、日本で育った「外国人」だ。・・・このような人に参政権を与える理由は、日本人に与える理由と同じだ。自分の故郷の社会に参加する権利だから」で、また、「もう一つの範疇は、日本の永住権を積極的に選択した人だ。それは、世界中の国、自分の母国も含めて、を考えたあげく、日本に住む決意した人・・・こういう日本を好む人に、日本の国益を支持する人に、影響力を与えたら、日本の利益になるはずだ」という。

 が、しかし、そのために帰化という手段がある。
(すると、今度は2重国籍の話になるわけである。)

 で、最初に言ったように賛否両論あって、それぞれ全く理由のない話ではない、というのが私の意見である。しかし、こうした重要な案件は、国民が案件の意味を理解し、より広い範囲で議論していくことが重要である。

 有道ブログのように、日本・日本人に関して悪意ある嘘や誇張をいって憎悪を駆り立て、日本人の参加や訂正さえ拒むことが多い外国出身者の集団は、外国人について嘘や誇張をいって憎悪を駆り立てる一部の日本人の極端な集団と同様に、日本社会に害悪しか及ばさない、ということは、良識ある人々が自覚すべきであろう。

 日本語がわからない、日本や祖国の制度についてよく知らない人々が、欧米中心主義、人種差別を前提に、敵意に満ちた嘘や誇張の情報を基にして議論しているのをみるのは心地よいものではない。

 外国人の一部が日本人の一部極端な団体についてレイシストと思うように、日本人の一部がそうした集団を白人至上主義の集団かと間違えるのも無理はない。

 デイビッドさんのような開かれた日本語ブログがもっと増えることを望んでいる。

 なお、トラックバックをおくっておいた。