以前、トワイライトという小説・映画が女性差別的である、という記事をよんだことがあっった。どの記事だったか忘れたが、英語版のヤフー知恵袋に、What's so 'sexist' and 'religious' about Twilight?に簡単に書かれている。要するに、登場する女性はすべてひ弱で単純な頭の持ち主で、主人公の女性などは、常に男性の庇護がなければ、生きていけないように描写されている、というわけだが、ググると、そうした、評論について賛否両論あるようだ。
これまた、以前、Precious という映画について投稿したことがある。これについても論争があるらしい。
Why Some Blacks Prefer 'Blind Side' to 'Precious'
Both Films Portray Poor Black Teens but Only One Is Under Fire From Blacks
By LUCHINA FISHER
Dec. 7, 2009
要するに、黒人が人種差別的な固定観念でとらえられているからである、という。
もっとも、
黒人の状況というより、悲惨な状況における人間性についての映画とみることもできる、という評価もある。
これに対して、The Blind Side - Official Trailer [HD]という黒人が主人公の映画は一般に好評である、という。これは、一文無し黒人の青年が白人の家族の養子になって助けられ励まされながら、立派なアメフト青年になっていく愛情物語であるが、他方、
白人の家族の視点から描かれており、恩着せがましい、と評価する人もいるようだ。
黒人や女性という特殊性に着目するが、あるいは、人間の脆弱性や、悲惨な立場におかれた人間の格闘とみるか、視点はいろいろあろう。
いずれにせよ、黒人や女性に関する、こうした描写を批評するのも重要な仕事だろうが、しかし、やはり、自分たちが打ち立てたいイメージがあるなら、そっちを積極的に産出・流布させた方がいい。
日本人も野蛮で出っ歯で眼鏡のイメージから、トヨタやソニーが頑張って多少、違うイメージも持たれるようになったわけで、その意味でオバマ大統領は非常に黒人のイメージをまた、一段とよくした、といえる。
日本の映像芸術なども女性差別的である、と批評されることがあるが、しかし、そうした表現を抑圧することによってではなく、女性にとって新しい可能性を示すドラマや芸術作品をどんどん作っていくべきだ。その時代を超えた新しい可能性、新しい視点を示すことーーーこれが芸術の一つの大きな役割でもある。
関連投稿
道義的観点と美的観点 およびその稿のリンク
これまた、以前、Precious という映画について投稿したことがある。これについても論争があるらしい。
Why Some Blacks Prefer 'Blind Side' to 'Precious'
Both Films Portray Poor Black Teens but Only One Is Under Fire From Blacks
By LUCHINA FISHER
Dec. 7, 2009
要するに、黒人が人種差別的な固定観念でとらえられているからである、という。
もっとも、
"I stopped seeing this as a story about black people but a story about humanity," she said, "and the terrible conditions around people's lives and what they have wrought. It became more complicated than a film that reinforces class and color stereotypes."
黒人の状況というより、悲惨な状況における人間性についての映画とみることもできる、という評価もある。
これに対して、The Blind Side - Official Trailer [HD]という黒人が主人公の映画は一般に好評である、という。これは、一文無し黒人の青年が白人の家族の養子になって助けられ励まされながら、立派なアメフト青年になっていく愛情物語であるが、他方、
"'The Blind Side' is telling a really good story about one African-American character completely through the perspective of the white family."
"That's absurd and patronizing in itself,"
白人の家族の視点から描かれており、恩着せがましい、と評価する人もいるようだ。
黒人や女性という特殊性に着目するが、あるいは、人間の脆弱性や、悲惨な立場におかれた人間の格闘とみるか、視点はいろいろあろう。
いずれにせよ、黒人や女性に関する、こうした描写を批評するのも重要な仕事だろうが、しかし、やはり、自分たちが打ち立てたいイメージがあるなら、そっちを積極的に産出・流布させた方がいい。
日本人も野蛮で出っ歯で眼鏡のイメージから、トヨタやソニーが頑張って多少、違うイメージも持たれるようになったわけで、その意味でオバマ大統領は非常に黒人のイメージをまた、一段とよくした、といえる。
日本の映像芸術なども女性差別的である、と批評されることがあるが、しかし、そうした表現を抑圧することによってではなく、女性にとって新しい可能性を示すドラマや芸術作品をどんどん作っていくべきだ。その時代を超えた新しい可能性、新しい視点を示すことーーーこれが芸術の一つの大きな役割でもある。
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