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ご案内を頂いていて、今日が最終日なので、見に行って来た。本当はもっと早く行って御紹介しなければと思っていたのだが、台風の来襲などもあって事後報告になってしまった。さて、日本橋小伝馬町のアイアイエーギャラリーの企画で、ギャラリー・ツープラスという所でのものと二つの展示がジョイントして行われていた。内容としては、以前このブログでも取り壊しになることが表面化して以来姿を消すまで報告した、文京区本郷、旧森川町にあった明治の木造建築本郷館の写真などの展示であった。本郷館の備品の展示もあって、なかなか見応えのあるものだった。
まず、東京駅八重洲口から程近い、日本橋二丁目のギャラリーー・ツープラスへ。田中敏夫氏の「故・建築遺産~東京から失われた建築達~」という展示である。
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狭い階段を下りていくという、ちょっと不思議な感覚を味わって会場に入ると、牛乳ビンの箱とか、管理人の方の書かれた筆跡の残る黒板とか、縄ばしごとか、生々しく本郷館の息づかいを感じさせてくれるものが展示されている。そして、プロジェクターで東京から消え去った建築の写真が上映されていた。見ていると、ここは行っていなかったと思うところばかりで、消えてしまっていることをしみじみ残念に思わされた。
そして、徒歩で小伝馬町へ向かう。日銀の横を通ってずんずんと歩いて行く。十思公園の所を通ると、新しい建物ができていてちょっと驚く。そして、川を埋めた跡の道を辿るようにして、アイアイエーギャラリーへ。こちらでは佐藤隆行氏の「本郷館~都市の未来を考える~」という展示。
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こちらでは、佐藤隆行氏の撮影された本郷館の内部の写真が豊富に展示されていて、思わず見入ってしまった。かつて本郷館の住人であっただけあって、そこでの生活を伺えるような写真が豊富にあって、とても興味深いものだった。
そして、再び徒歩で岩本町へ向かった。そのまま帰ろうかと思っていたのだが、久し振りに柳原の通りを歩いて見ようかと思った。相変わらずの姿で北原ビルが迎えてくれる。
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と思ったら、一瞬絶句してしまった。昨日のエントリに紹介した銅板貼りの看板建築がごっそり無くなっていた。海老原商店だけは健在だったけど、え!?と声が出そうだった。ここは1982年にも撮影しているところだ。
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この側面がこんな風に露わになるのは、何十年ぶりのことだろうかと考えてしまった。
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さらに歩いて、旧連雀町まで行くと、間もなくリスタートで開店を迎える神田藪蕎麦の店がきれいに出来上がっていた。昨年の火災以来、現場に来たことがなかったのだが、何はともあれこうして再び店ができたことは良かったと思う。
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入口は以前は角にあったのだが、今は右手の側に変わった。今日は招待日という立て札が出ていたが、再オープンに向けて天手古舞いというところだろうか。
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それにしても、このところここまで残ってきた昭和初期の建築が次々と姿を消しているように思う。色々な事情があるのだとは思うが、残念な事だ。そして、見ておくのなら今の内ということなのかも知れないと思う。
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