DrKの株日記

現役医師が仕事の合間をぬって株と格闘するブログ

福島はお米を売る気だったら精密に検査をしたほうがいい

2011年09月18日 | Weblog
一般米が出荷可能に 福島・会津坂下町、矢祭町
「福島県は17日、同県会津坂下町と矢祭町の一般米について、放射性物質の本調査が不検出だった結果を受け、同日付で出荷が可能になったと発表した。県によると、同県内の一般米が出荷可能となったのは初めて。
 本調査では、会津坂下町のひとめぼれなど17検体、矢祭町のコシヒカリなど6検体のすべてで放射性物質が検出されなかった。
 県は本調査ですべての検体が暫定基準値(1キログラム当たり500ベクレル)を下回った市町村から出荷を認める。
 一般米の本調査は15日から始まり、17日までに結果が出た検体からは放射性物質は検出されていない。」

農水省のHPでは詳細な発表がされているので確認しておいたほうがいい。
農産物に含まれる放射性セシウム濃度の検査結果

福島県産の米は
予備調査(収穫前)結果(8月3日~9月15日)
196点中→検出せず  157点
    100Bq/kg以下 39点

本調査(収穫後)結果(8月10日~9月15日)
101点中→検出せず  91点
    100Bq/kg以下 10点

これやっぱ危険そうだよね。
しかも前言ってた検出限界の表示が福島だけないんだよw

福島県、『お米』の放射性物質検査 “検出限界値”表示なしの不思議
(日々雑感さんのブログより)
「まあ、推測するに、検出限界は、セシウム134:10Bq・セシウム137:10Bqっとこでしょうか」

だいたいこんな感じでしょう。

でも暫定基準値の500Bq/kg以下だから全部出荷OKってことだろうね。

そもそもお米ってのはセシウムの吸収が悪くって
他の作物と比較しても比較的安全な部類に入る。
だから、おそらくちゃんとベクレル表示をして売れば
買ってくれる物好きな人も多く現れると想像するのだが…

原発事故関連情報(1):放射性核種(セシウム)の土壌-作物(特に水稲)系での動きに関する基礎的知見(日本土壌肥料学会)

土壌から白米への移行係数(白米1 kg当たりの放射能濃度/土壌1 kg当たりの放射能濃度の比)は0.00021~0.012で、土壌中のK濃度が高いほどCs-137の作物への移行が少ない傾向にあるとの報告もある(Tsukadaら, 2002a)。施用資材によっても移行係数は変化し、通常のNPK三要素を施肥した場合に比べK肥料を無施用で高くなり、堆肥施用で減少するとの報告がある(津村ら, 1984)。

 5.吸収されたセシウムのイネ体内での存在割合

Cs-137とKはイネ体内では比較的類似した挙動を示す。作物に吸収されたCs総量のうち玄米に移行した割合は12~20%(津村ら1984)である。糠部分で白米より高い濃度にあることが知られており(Tsukadaら, 2002b)、白米のCs-137濃度は玄米に比べ30~50%程度低い(駒村ら, 2006)。

可食部へのCsの移行が少ない場合であっても、稲ワラ等の非可食部の処理をどうするかは重要な問題である。例えば、イネの場合、白米とそれ以外の部位のCs存在比率は7 : 93との報告がある(Tsukadaら, 2002b)。非可食部の家畜への給与、堆肥化、鋤込み、焼却等の処理により再び放射性Csが食物連鎖を通じて畜産品に移行し、あるいは農地に還元される等の可能性がある。第一義的には放射性Csの吸収抑制対策の確立が重要であるが、非可食部の処理についても考えておく必要がある。

イネの中のセシウムは稲ワラの方に大部分が吸収されちゃって
食べる白米にはほとんど移行しないようだ。
だから、今回発表されたデータは値が低いので
捏造されているってわけではなく
普通に育てていてもセシウム濃度が低い場合もありうるのだ。
だから安全そうな米にはちゃんと産地名と含有セシウム量を明記すれば
福島産全部が売れなくなることは避けられるかもしれない。
さもなければ出荷したところで
誰も買ったりしないだろう。

政府、農水省、農家は自分たち目線でなく
消費者目線に立ち
その安全性にもっと真摯に向き合い責任の所在を明らかにすべきだ。

それから収穫後セシウムの大部分がたっぷり含まれている
稲ワラの処理方法が全く問題視されてない
まさか飼料に回したり、燃やしちゃったりってことはないよね(笑)
お役人てホントに馬鹿だからありうるかもw




どうして放射能汚染の指標はヨウ素とセシウムなんだ?

2011年09月16日 | Weblog
今回の原発事故を振り返って不思議に思ってることがある。
まだちょっとまとめきれてないので
さわりだけ書いておく。

核兵器自爆!やはり大量のプルトニウム等が大気中に放出か? - 反原発専門家の見解と整合 (先住民族末裔の反乱) 
「つまりセシウムやヨウ素汚染はこれら有害物質の大量放出を隠蔽するためのダミー報道にすぎないのではないかと推理を以前にも述べたが、これを裏付ける報道が週刊SPAよりなされた。その内容とは、匿名で飯舘村の青年と思しき人物からメールがありその中で次のように述べており、
「放射線測定を専門とする大学研究者に直接聞いたのですが、プルトニウムが核変する前のネプツニウムという核種が、少なくとも飯舘村や伊達市まで大量に飛んでいたそうです。今のγ線メインの測定方法ではどんなに頑張ってもセシウムしか検出できないため、本来の危険性が見逃されてしまう。α線核種を無視した今のやり方を続けていたら、飯舘村はまた“見殺し”にされかねない……」
実はそれ以前に同誌に、環境解析化学を専攻する学者が地元での講演で、
「ネプツニウム239とは、2~3日でプルトニウム239にβ崩壊(核変)する核種のことで、つまり、これが大量に見つかったということは、かなりの確率で飯舘村において取り返しのつかないほど深刻な汚染が進んでいるという意味にほかならない。しかも、このネプツニウムは飯舘村に何千ベクレル/Kgという量で存在するという……。」
旨の意見を主張したという。」

プルトニウム 「大量放出」の事実

「水素爆発を起こした3号機の燃料のうち 3分の1程がMOX燃料だったということでしたので、これが上空高くまで舞い上がり、遠くハワイやアメリカ西海岸でもプルトニウム放射性粒子(ホットパーティクル)が観測されたわけです。
ガンダーセン氏は、4月にシアトルの人達は1日当たり5個のホットパーティクルを吸い込んでいたと言い、
その時期に東京の人達は1日当たり10個のホットパーティクルを吸い込んでいたと言っています。
これは、東京を走っていた車のフィルターを分析した結果から導き出した数値です。」


そもそもどうしてヨウ素とセシウムなんだろう?
プルトニウムは隠蔽されてるの?
このあまりにも素朴な疑問が今回のレポートの出発点。

今回のレポートの大まかな出典は
2006年IAEAの資料
原文
日本語訳抜粋→放射性核種放出と沈降
そのまたまとめ→チェルノブイリ事故による環境の放射性汚染 原子力システム研究懇話会

1.放射性核種の放出と沈着

1986年4月26日(20年前)にチェルノブイリ原子力発電所で放射性物質を大量に放出するという深刻な事故が起きた。この事故では10日間に亘り破損燃料の高温状態が続き、このために大量の放射性物質が放出された。そして放射性希ガス、エアロゾル、燃料粒子の形状で放出された。放出放射能の総量は14EBqであった(注:1EBq=1018Bq(ベクレル))。主な放出放射能の内訳を第1表に示す。
放出された放射性物質の浮遊距離は粒子サイズによって異なる。粒子サイズとしては大別して
   ①粉砕された燃料粒子
   ②蒸発後凝縮したサブミクロンサイズの微粒子
   ③放射性希ガス
に分けられる。
 ①の粉砕された燃料粒子は10μ以上のサイズで密度は8~10g cm-3と高いので、距離と共に落下量は著しく減少する。そして90Srの90%および熔解しがたいPu、Amなどはこの燃料粒子中にある。このような粒子は最大数10kmまで到達するが、大部分は敷地内に落下しており、敷地外に放出された量はわずか1.5%の程度である。

 ②、③のサブミクロンサイズの微粒子(凝縮粒子)の放射性物質および放射性希ガスは風によって北欧などの遠方にまで流され、雨とともに地上にフォールアウトとして落下した。その結果137Csの汚染で37kBq m-2(1Ci km-2)以上の汚染区域は200,000km2を越えている。第1図にチェルノブイリ原子力発電所より約300kmの137Csの汚染分布を示す。

 放射性汚染による被ばくの経路は次の通りに分けられる。
 (1)放射性雲の通過による外部ばく
    (特に風下の発電所近傍の住民)
 (2)フォールアウトによる外部被ばく
 (3)放射性雲の吸入による内部被ばく
 (4)フォールアウトによる内部被ばく
    (汚染食品、汚染水の消費による)

フォールアウトによる被ばくは、事故後2ヶ月程度は放射性ヨウ素の影響が大きかった。しかしその後は134Csおよび137Csが重要核種であった。この数十年は137Cs、ついで90Srが重要な核種となる。100年~1,000年後はPu同位体および241Amのみが重要な核種になると考えられている。このような推移は物理的半減期によるものである。
(引用終わり)

よくプルトニウムは重いから遠くまで飛ばないとかは
大体、原子量とか普通に考えて関係ないっしょw
最初に間違っていることがわかる。
IAEAのレポートなので少し過小評価されていることを頭の片隅に置きつつも
過去の事象の復習としては確認しておく必要があるだろう。

単純に書くと(本当に単純だなw)
①プルトニウム、ストロンチウムは燃料粒子として、大きくて高密度の粒子として放出されるので原子炉の近くに落下する。
②ヨウ素。セシウムは微粒子(凝縮粒子)として遠くまで飛ばされて雨とともに地上にフォールアウトとして落下する。

つまり、
①避難区域である20km圏内というのは、より毒性の高いプルトニウムやストロンチウムが降り注ぎますが住民は当然避難しちゃってるから問題ないよね?
②それより遠くの住民(首都圏)は雨と一緒に降り注ぐヨウ素やセシウムが被害をもたらすから気を付けようね!

そういう意味なのだ。
だから、飯舘村でプルトニウムが降り注いでたって当然といえば当然なのだ。
原子炉からの距離によって降下する放射性物質の核種が異なるんだ。

避難区域の人は空気中の放射性物質を(モチロン雨も)
首都圏の人は雨中の放射性物質を注意しなければいけなかったんだ。

そして、プルトニウムが今回の事故でどこまで飛ばされるかはわからないので
プルトニウムをモニタリングし燃料粒子が実際にどこまで飛ばされているかを確かめる必要があったのだ。
もしかしたら首都圏まで飛んでるかもしれないし飛んでないかもしれない…
(これを測定しないということは隠蔽なのかもしれない)

昨日の記事にも書いたが3月21日の雨こそ首都圏にセシウムを降り注いだ犯人だ。
この日に外出して雨に打たれた人いませんか?
大丈夫ですか?

ああ、なんかいっぱい書いちゃった。
明日に続く…のかなぁ?

セシウムの大気降下状況→首都圏全滅か?

2011年09月15日 | Weblog
政府、原発放射能拡散を過小評価-不運だった雨と風向き
 日本の政府系研究機関が今週発表したリポートによると、福島第1原子力発電所事故に伴う放射能汚染について、降雨や風向きの変化が一因となって、政府は放射線の拡散を当初過小評価していた。その結果、住民を不必要に被曝させたことがわかった。

 日本原子力研究開発機構(JAEA)の報告によると、政府の初期対応に問題があったとみられる上、不運なことに大雨が降ったことや風向きが変わったことが重なって、大気中の放射性物質が広範な地域に降下したという。このように天候が変わる前は、放射性物質は太平洋に向かうと考えられており、少なくとも短期的には健康リスクが少ないと予想されていた。 

 東京工業大学の澤田哲生准教授(原子炉工学)は、降雨の危険について知らされていたら、住民は屋内にとどまり、もっと放射性物質を避けられただろうと話した。 

 3月11日の地震と津波で原発の冷却機能が失われ、炉心が溶融したことを受けて、日本政府が当初設定した避難区域は原発から半径20キロ圏内だった。しかし、この報告が浮き彫りにしたように、放射性物質は実際には20キロ圏よりもはるか広範に拡散した。大雨が土壌汚染をもたらしたのだ。

 JAEAによると、この雨は3月15日、つまり原発事業者の東京電力にとって最悪だったかもしれない日に降った。福島第1原発の2号機で爆発が起こり、原子炉格納容器の一部である圧力抑制室に大きな穴が開いた日だった。この穴から有毒な物質がそのまま大気中に漏れ出した。

 政府の原子力安全・保安院によると、放射性物質の拡散は15日前後がピークで、その後は減少した。作業員が大きく損傷した3基の原子炉を何とか冷却すことができるようになったからだ。 

 報告を執筆したJAEAの永井晴康氏は「3月15日に雨が降らなければ、土壌汚染がこれほど深刻になることはなかっただろう」と述べた。 

 2号機以前に爆発した1号機と3号機からは、2号機ほどの放射性物質が放出されなかった。爆発が原子炉格納容器の外で起きたからだ。対照的に、2号機の爆発は原子炉が過熱状態になって水蒸気を発散し続け、格納容器内の圧力が上昇したことによって生じた。 

 原発の周辺では3月15日の午後に雨が降り始めた。それと同時に、通常この時期は東向きである風向きが北西に変わった。そのため有毒な物質が原発からはるか内陸の地域にまで運ばれた。 

 雨が止むまでの間に、原発から北西にあたる広範な地域は、20キロの境界線からかなり離れているにもかかわらず、人が住めないほどに汚染された。政府は4月下旬になって、遅ればせながらこれらの広範囲の地域の住民の避難を決めた。

 永井氏は「大部分の放射性物質は最終的に東向きの風に乗って太平洋に運ばれたと推測される」と述べた。3月に放出された放射性物質のおよそ半分が海に降下したと推測している。
(引用終わり)

ここで引用されている非常に重要な図がこれ。

福島第一原子力発電所事故に伴うCs137の大気降下状況の試算
- 世界版SPEEDI(WSPEEDI)を用いたシミュレーション -

これは以前発表された文科省の航空機モニタリングが首都圏を部分的にしか含んでいなかったのに対して日本全国を対象とした汚染マップとしては初めてのもので
このシュミレーションはほぼ実際の汚染分布と一致していると見ていいと思う。
特に3月21日の図を確認してくれ。
首都圏全滅だ。

どうして神奈川や静岡の農産物からセシウムが検出されるのか?
一目瞭然だね。

相変わらずマスコミは黙殺ですが、
これでほぼ放射能汚染の全貌が初めてわかったようだ。

モチロン5月以降も放射能は降り注いでいるわけで
早くその後の積算値も解明してもらいたいものだ。

CTBT高崎観測所のデータが更新

2011年09月14日 | Weblog
高崎に設置されたCTBT放射性核種探知観測所における放射性核種探知状況
(9月10日時点)


チェックするのはTe-129(m)の値。
8月19-20日、8月23-25日で上昇。
やはり再臨界があったようだ。
補正をした直後だからまず正確な値なんだろう。

前にも述べたが放射性物質の飛散量そのものは僅かなので
要注意ということはない。
(むしろ食品からの内部被曝のほうが注意が必要だろう)
ただ、原子炉内で再臨界が継続中であることは
押さえておく必要がある。

これは各地の放射線量
8月19日から21日にかけての上昇。
8月25日から27日のかけての上昇に一致する。

9月に入っても9月5日から6日にかけて上昇している。

東電が発表している福島のモニタリングポストの上昇がないから安全というのは
まず間違いと見て良いのだろう。

福島のモニタリングでの上昇が
0.02μSv/h程度でもセシウムの飛散はあるということだ。
(問題は下水などで凝縮された時のみ明らかになる)

つまり、
僅かな値でも
上昇するのは不自然なのだ!


下がり続けるべき値が上昇する…
この不自然さは見過ごすべきではない。

福島で洗脳国際学会開催(笑)

2011年09月13日 | Weblog
福島で放射線専門家が国際会議 「県民被ばくリスク低い」と見解相次ぐ 
「東京電力福島第一原発事故を受け、世界14カ国・2国際機関の放射線医学や放射線防護学の専門家による国際会議が11、12日の両日、福島市の福島医大で開かれた。会議で県民の放射線被ばくの健康リスクは低いとの見解が相次いだが、県民に不安が広がっている現状を踏まえ最終日に「科学者や医療関係者は、放射線の影響を住民に説明するのに最大限努力する必要がある。リスクの評価や、政策決定では透明性が不可欠」とする提言をまとめた。
 提言は「福島では避難や食品の規制が速やかになされ、チェルノブイリ原発事故に比べ住民の健康影響は小さいとみられる」と指摘。さらに、長期的な対応や、放射線の影響について統一見解を出すため、政府や自治体、国際機関や医師ら全ての関係者が加わる組織をつくることを求めた。
 会議は日本財団の主催、福島医大などの共催。国連科学委員会(UNSCEAR)、国際放射線防護委員会(ICRP)、国際原子力機関(IAEA)、世界保健機関(WHO)などで活躍する国内外の研究者ら約30人が研究成果などを報告した。 」

いや~、世界各国から専門家が福島に集結!
…なんて思ったあなた、やられてますね(笑)

一般人には「国際会議」なるものがどのように開催されるかなんて知らないでしょう。
まず、主催者を確認、日本財団の主催、福島医大などの共催。
日本財団というのがどうして原発推進派なのかは不明だが
4月に開催された日本財団のシンポジウムを見る限りそうなのだろう。
何かおかしい、山下俊一長崎大学教授ほか、原発擁護3人組

国際学会を日本で開催する場合
招聘される学者の選別はすべて主催者が行う。
つまり自分に都合の良いことを言う人しか呼びません。
しかも交通費はおろか宿泊費、挙句は同伴した奥さんの観光旅行費、
学会の後の接待旅行やおみやげ代、講演費用…
すべて主催者持ちです!
そこまでしてもらって反対意見言うバカいません。

かくして全世界から呼び寄せた原発推進派が安全宣言!
笑えますね。


7月から8月にかけての再臨界について

2011年09月12日 | Weblog
東京で大異変…ヨウ素が急上昇!何が起きているのか
「福島第1原発から約180キロ離れた岩手県奥州市で、同市が管理する前沢下水浄化センターの汚泥から、食品の暫定基準値を大きく上回る高濃度の放射性物質「ヨウ素131」が検出されていたことが9日、分かった。ヨウ素131はウランの核分裂で生まれ、半減期が8日と短いことから、検出日の直前に何かが起きた可能性があり、動揺が広がっている。

 奥州市下水道課によると、7月から8月11日まで汚泥採取を計5回行い、5回ともヨウ素131は「不検出」だった。だが、8月25日の採取分で、2300ベクレルを検出。31日は590ベクレル、9月6日も480ベクレルを検出した。厚生労働省が示す食品、飲用水などの暫定規制値は、乳児で1キロ当たり100ベクレル、成人は2000ベクレルで、それをはるかに超える数値が出たことになる。

 同市下水道課では「原発関係とは思いますが、原因は分かりません。いまは数値が下がるのを待つしかない状況です。市民から不安の声も寄せられ、取り急ぎ、肥料原料の出荷をストップし、最新の調査結果を待っています」と話す。次回は12日に採取し、14~15日に結果を公表するという。

 実は、同原発から200キロ以上離れた東京都でも数値が急上昇した。8月15日~16日にかけて、各地の下水処理施設で採取された汚泥に含まれるヨウ素131の濃度が上がり、東部スラッジプラント(江東区新砂)や清瀬水再生センター(清瀬市下宿)では150ベクレルを記録した。直近では不検出か微量の検出にとどまっていた。

 都下水道局では「原因は分からない。2週に1回のペースで調査を続けており、数値の推移を注視している」(広報サービス課)。8月下旬に採取した汚泥の調査結果は、9月9日に公表するという。

 原発事故から半年近くたったいま、なぜこのような現象が起きたのか。元立正大学長で水環境科学が専門の高村弘毅氏は「ヨウ素131はウラン235の核分裂反応で生じ、半減期が短い。それが検出されたということは、その時期に新たに生成されたと考えるのが自然」と説明する。

 福島第1原発から排出された放射性物質が、ピンポイントで降り注いだ可能性も「ゼロではない」としながらも、「そうした事実が東電から発表されていない以上、明確な説明はつかない」と語る。

 夕刊フジの取材に対し、東京電力では「(原発敷地内の)モニタリングポストの値が排出限界値を超えた記録はなく、新たに放射性物質を排出した事実はありません」(広報部)とコメントしている。」

8月12日のブログでも書いたが再臨界はず~っと続いてきたわけで

全国の放射能濃度一覧のマップを見てもらうと
7月27から30日あたり、8月19から22日あたりにピンクバルーンが増加している。
7月末は冷却水の故障。
8月20日前後はサリーちゃん登場のあたふたした時期だ。

8月20日前後は関東圏の放射線量が一斉に上昇したのは確認していたんだが
東電の言うように福島の放射線量が大きく変化していなかったので
自分ではどう判断して良いのかわからなかった。

CTBT高崎のデータも8月中旬に補正をしていてどの程度が高い数値と言って良いのか
判断に苦しんでいる。

今週号の週刊プレイボーイのスクープでは
7月末~8月中旬、福島第一原発で再臨界が起きていた?

「実は公的機関が発表している放射線量の数値で、不可解な動きが計測されているのだ。それは、7月末から8月にかけて発生した放射線量の大幅な上昇。3月の事故直後から、事態の深刻さをネット上での論文発表などで訴え続けてきた日沼洋陽工学博士はこう解説する。

「私は福島第一原発1~3号機のいずれかで、メルトダウンした核燃料が連鎖的に核分裂する『再臨界』が発生し、4月以降では最大量の放射性物質が施設外へ漏れ出したと考えています。時期は7月28日から31日頃と、8月19日から21日頃の2回。放射物質の大量流出は、発表数値が実際よりも低めではないかと疑われている東京都や横浜市の線量測定データからもはっきりと読み取れる科学的事実です」

例えば、東京都発表のデータでは、8月19日の最大線量が前日の約1.4倍となる0.0865マイクロシーベルトを記録。この日には横浜市でも0.051マイクロシーベルトと、こちらは3月末並みの線量が観測されている。

「さらに詳しくデータを分析してみると、7月よりもよりはっきりと数値が上昇している8月のほうでは、規模が大きく継続時間が長い『即発臨界』という分裂反応が起きたと推定されます。これによって大量発生した放射性のセシウムやヨウ素などが首都圏にも達し、線量を増大させたと考えていいでしょう」(日沼氏)

振り返ってみれば、東京都と神奈川県の「下水脱水汚泥」から高い数値の放射性ヨウ素131が検出され始めたのも7月後半から。ヨウ素131の半減期は8日間なので、3月の臨界で発生したものが7月以降になってから検出されることはありえない。また8月には、都内各区の数十ヶ所の砂場で安全基準値を大幅に上回る放射線量が測定され、砂を全交換するまで使用禁止の措置がとられた。だが、その砂場のほとんどが7月以前の計測では基準値以下だったのだ。

この夏、福島第一原発で再臨界が少なくとも二度発生、新たに放射性物質が降り注いでいる可能性が高いと言わざるを得ない。」

再臨界の原因の考察については何回も述べてきたのでここでは繰り返さない。
サリーちゃん登場後安全度が増したことは間違いない。

ただ、福島のデータと東京のデータ→
都道府県別環境放射能水準調査結果(Excel)(平成23年8月19日と20日のデータ参照)
の乖離現象が自分にはよくわからない。
(東京の放射性物質濃度自体は心配するほど高くはない)
福島市 8月19日4-5(1.20)→19日9-10(1.22)の増加量(0.02μSv/h)
新宿区 8月19日9-10(0.058)→19日13-14(0.083)の増加量(0.035μSv/h)

ちなみに福島の放射線量の増加は、8月14日のブログ「…で、どれぐらい上昇するんだ?」の増加量0.02μSv/hと同じ値である。
だから、CTBT高崎のデータを参考にしないと評価できない。

今日はちょっとまとまりがなかったので
記事の提示ぐらいにしておく。

自分のブログで問題提起をして約1ヶ月後に
メディアに取り上げられる…って予想は大体合ってたね(笑)

いまちょっと他の気になることで調べてるんだけど
近日中に記事にするつもり。
少なくともメデイアの1ヶ月先を超さなきゃ意味ないよねw

大恐慌は避けられない

2011年09月12日 | Weblog
ユーロが対円で10年ぶり安値、ギリシャの債務不履行懸念強まる

 「9月12日(ブルームバーグ):東京外国為替市場では午後に入りユーロが一段安となり、対円では約10年ぶりの安値を更新した。ギリシャがデフォルト(債務不履行)に陥るとの懸念の高まりを背景に、ユーロへの売り圧力が強まった。

 ユーロ・円相場は一時1ユーロ=104円10銭と2001年6月以来の安値までユーロが売られた。ギリシャ懸念からユーロが急落した前週末の流れを引き継ぎ、この日の日本時間早朝に01年7月以来の水準となる104円92銭までユーロ安が進行。その後は105円台でのもみ合いとなったが、午後に入ると再びユーロが下げ足を速めた。 」

ギリシャが破綻するのは既に織り込み済み
問題はいつデフォルトするか?
またその後始末がどうなるか?をみな注目している。

自分のブログでも再三取り上げているが
中国が利上げした時点でバブル崩壊は既に予定されていることで
問題はいつ何をきっかけに起こるかというだけにすぎない。

今回、アメリカとヨーロッパで先にへばってしまったのが
ヨーロッパだったというだけだ。

本当にスイスはユーロペッグを続けることができるのか?
もし、出来なければユーロショックとなる。

ちなみに金相場が上昇しているからと言って
金に投資しようとするなんちゃってがいるが、
大恐慌の際は金でも売られるということを
知らないと財産を失っちゃうから気をつけてねw。

過去5年月間 月次金価格推移 国内価格(\/グラム)

本当のお金持ちはそういう時の金の下落に買い向かうんだろうけどねw
普通の人は丸裸だね。





放射能汚染障害物競走?

2011年09月11日 | Weblog
運動会で放射線対策

組み体操は中止、軍手で綱引き、ブルーシートを敷いて玉入れ――。運動会シーズンを迎え、福島第一原発事故による放射線の不安を解消しようと、県内各地の小中学校で児童・生徒ができる限り土に触れないように、あの手この手の対策が講じられている。

 中学校全5校で10日、運動会が開催された北茨城市。市が校庭を除染する目安に定めた毎時0・19マイクロ・シーベルトを上回る同0・21マイクロ・シーベルト(8日現在)を測定した関本中では、50人の女子生徒全員が軍手を着用して綱引き。例年はだしで行っている騎馬戦は上に乗る生徒以外、靴を履いた。鷺邦明校長は「徐々に線量は下がっているが、生徒の被曝量を極力減らすための方策」と話す。

 17日に運動会が行われる同市立明徳小では、縦横各10メートルのブルーシートを準備。1年生44人の玉入れの際、校庭に敷き、土ぼこりが舞い上がるのを防ぐことにも配慮する。練習は体育館で行う念の入れようだ。

 種目の中止や変更に踏み切った学校も。つくば市や守谷市の一部の学校では、砂ぼこりを舞い上げる種目と、校庭の土に直接触れる障害物競走、組み体操の中止を決めた。高萩市は組み体操で地面に寝ころぶ動きを見直し、技の変更を検討。同市教委は各校に昼食を校庭ではなく、体育館や教室でとるよう要請した。

 運動会に備え、校庭の除染を徹底する動きもある。17日に小学校の運動会を予定している阿見町は、保護者や教職員が「表土除去」を行う。つくばみらい市でも、幼稚園・保育所、小中学校の除染作業が進められているが、除染の終わっていない二つの小学校については運動会を10月8日に延期する。同市教委は「運動会の時間を短縮して実施する学校もあると聞いている」としている。
(2011年9月11日 読売新聞)

こんな記事書いててなにか思うことはないのかね?
オカシイでしょ?
校庭に手をついちゃダメなの?
寝転んだら被曝しちゃうの?

東電とマスコミの結託により
すべての放射性物質の注意を
ヨウ素とセシウムに向けさせ
プルトニウムやストロンチウムの危険性を隠蔽する…

運動会をやっている子供たちが
将来障害を負ったり病気になっても
マスコミは気にもかけないんだろうな


恫喝する大手マスコミのヤクザ記者

2011年09月11日 | Weblog
鉢呂経産相辞任 記者クラブに言葉狩りされて(田中龍作ジャーナルより)
「藪の中」とはこのことである。鉢呂吉雄経産相を辞任に追い込んだ「放射能すりつけてやる発言」。10日夕の緊急記者会見で鉢呂氏は「そんなことを発言したという確信を持っていない」と否定した。

 件の発言はオフレコ懇談会の中で出たものだ。鉢呂氏は「記者さんがたくさんいたものだから誰に言ったのかも覚えていない」とした上で「聞くのが専門の記者さんだから…」と皮肉を込めている。

 オフレコ懇は日本の記者クラブ特有のものだ。出席できるのは、クラブ詰の記者だけである。極端な話、記者全員が一致団結して大臣のコメントを捏造することさえ可能だ。本来オフレコのはずの、それも真偽の定かでない発言が表に出てきたのが不思議である。今回、経産省記者クラブが全社一致したのか。それを知ることはできないが、発言をめぐって鉢呂氏は「定かに記憶していない」としている。

 鉢呂氏は「言葉狩り」の犠牲者でもあった。「死の街発言は記者クラブによる言葉狩りではないか?」と筆者は質問した。

 鉢呂氏は次のように答え無念さをにじませた。「(発言の)前日、地元14の市町村長さんたちと話した・・・(中略)人っ子一人通らない。街並みがあるのに。こんな街は日本にはないという意味が、ああいう言葉(死の街)になった」。鉢呂氏の表情は『俺の真意ではないんだ』と語っていた。

 20キロ圏内や飯舘村は明らかに「死の街」である。福島に住む多くの人々は疎開したがっているのが現実だ。事態を率直に認めた鉢呂氏は評価されて然るべきではないか。脇が甘かったと言われればそれまでかもしれないが。

 大臣を辞任に追い込んだ記者クラブの面々は鼻高々だ。記者会見室には哄笑が響く。得意絶頂のあまりヤクザ言葉で鉢呂氏に答を迫る記者もいた。社名も名乗らずに無礼千万な態度で質問するのである。同業者として恥ずかしい。

 筆者はその記者をドヤシ付けてやった。後で名刺交換し社名を聞こうと思っていたが、輩は記者会見が終わるとソソクサと記者室に逃げ帰った。大手メディアの記者であることだけは確かなようだ。

 社会人としてもお粗末な連中だが、「藪の中のオフレコ懇」と「言葉狩り」で国務大臣の進退をも左右することが可能なのである。記者クラブが国を滅ぼすことを確信した会見だった。

 小沢一郎氏の例が物語るように記者クラブと官僚の目障りになる政治家は陥れられる。鉢呂氏の場合「脱原発と反TPP」が、記者クラブメディアと官僚の機嫌を損ねていたことは確かだ。
(引用終わり)


2011/09/10 鉢呂経済産業大臣 辞任会見  (岩上安身オフィシャルサイトより)

所属、氏名不明「一連の発言と仰いますけども、具体的にどういう発言をしたのか?具体的に言ってもらわないとなぜ辞めるのかわかりません」

鉢呂「1つは、昨日の記者会見において『死の町』という表現をしたことについてでございます。このことについては午後の記者会見で撤回をして陳謝お詫びをしたところでございます。また、視察後の非公式の記者の皆さんとの懇談、立った場での懇談でございますが、一連の大半はいきさつの中身についてのまじめで真剣な報告をしたと思いますが、これについて不振を抱かせるような言動があったというふうに捉えられたわけでございます。この2つでございます」

所属、氏名不明「具体的にどう仰ったんですか?
あなたね、国務大臣をお辞めになられる、その理由ぐらいきちんと説明しなさい」


鉢呂「私も非公式の記者の皆さんとの懇談ということでございまして、その一つひとつに定かな記憶がありませんので」

所属、氏名不明「定かな記憶がないのに辞めるんですか。定かな事だから辞めるんでしょう。きちんと説明ぐらいしなさい、最後ぐらい」

鉢呂「私は国民の皆さん、福島県の皆さんに不信の念を抱かせたこういうふうに考えて…」

所属、氏名不明「何を言って不振を抱かせたか説明しろって言ってんだよ」

鉢呂「ですから、今お話したとおりでございます」

フリーランス田中「そんなやくざ言葉やめなさいよ。記者でしょう。品位を持って質問してくださいよ」

鉢呂「大変すみません、私は精一杯話してるおるつもりで、ご理解をいただきたいと思います」

フリーランス田中「恥ずかしいよ、君はどこの記者だ!」

日本人が大手マスコミを
すべて無視する時代が早く来て欲しい。


原子力マフィアが言論弾圧

2011年09月10日 | Weblog
鉢呂経産相が辞任 就任9日目、政権運営に打撃

これについてはコメント無し。
ただしどうしてマスコミが異常な食いつきと
追い込みをかけてきたのかについては下記。

「増設もできないのか」 原発ゼロ発言 電力各社に衝撃 2011年9月 7日

 鉢呂吉雄経済産業相が「既存の原子力発電所の敷地内での新たな原発建設もできないだろう。基本的には原発はゼロになる」などと発言したことが6日、関西電力など関係者に波紋を広げた。東日本大震災前、新増設予定の原発は全国で14基。関係者は「増設もできないのか」と戸惑いの声を上げた。藤村修官房長官は同日、「新規建設とは今から土地を手当てし、新たに建設するという意味」と軌道修正を図るなど、政府内にも混乱がみられている。

 電気事業連合会の八木誠会長(関西電力社長)は野田政権の発足に際し、「どのようなエネルギーを選択していくのか、オープンな場で、長期的かつ複眼的な視点をもって、国民的な議論を十分に積み重ねていただきたい」とコメントし、唐突な脱原発政策にクギを刺したばかりだ。

 それだけに、電力各社のショックは大きく、松江市の島根原発3号機がほぼ完成状態にある中国電力の幹部は「どのような議論や根拠に基づいた発言なのか分からず、コメントのしようがない」と困惑をにじませた。同社には、新規原発として上関1、2号機(山口県上関町)も抱えているが、本体工事にも着手していないうえ、反対運動も根強く、先行きはさらに不透明になっている。

 中国電力のお膝元、広島県の湯崎英彦知事も同日の定例会見で「見通しもなく言っているのは問題だ。普天間問題を思い出す。何を学んでいるのか」と政府の対応に苦言を呈した。

 一方、電源開発が新設中の大間原発(青森県大間町)は、平成26年11月の運転開始に向けて原子炉建屋などの工事に入ったが、震災で作業が中断。政権の方針次第では中止に追い込まれる恐れもあるため、広報担当者は「(首相や経産相の発言は)具体的に何を意味するのか」と、懸念を隠せなかった。

 また、鉢呂経産相の発言は、運転開始から40年以上経過している関電美浜原発1号機など、老朽化した原発にも影響する可能性が高く、各社は情報収集などの対応を迫られている。

(2011年9月 7日 08:38)
(引用終わり)

今回の辞任劇を「鉢呂経産相の失態」とまとめてしまうのは
浅はかな考えだ。

原発に反対したものは首を取る

これは、マスコミを使った原子力マフィアの恫喝なんだ。
そこのところを押さえておかないと道を誤る。

「これから就任する大臣たちよ
原発に反対したら同じ目に会いますよ!」
そうマスコミ(東電)は言ってるんだぞ。

もうホント気持ち悪い。
マスコミがキモい!

今、マイケル・サンデルやってるんだけど
こいつ、ウザイな。

ディベートいらねぇ。
日本国民で東電から金もらってる奴以外は
全員原発反対だよ。

東電が一番悪いよ。
賠償は全部東電に払わせるよ。

99%の人がそう思ってるのに
残りの1%の反対意見と同等にディベートって
意味わかんねぇ~し。

マイケル・サンデルが輝いて見えたのは
ハーバードで筋書きに沿った講演やってた時だけだな。

あ~あ、マスコミの異常さが本当に際立ってる。
失言で辞職だったら。
東電のヤツらは全員切腹だね。