DrKの株日記

現役医師が仕事の合間をぬって株と格闘するブログ

3号機圧力容器底部の温度が低下

2011年09月05日 | Weblog
3号機、100度切る=注水切り替え効果か―福島第1

「東京電力は5日、福島第1原発3号機の原子炉圧力容器底部の温度が、同日午前5時時点で98.4度と、100度を切ったことを明らかにした。3号機は1、2号機に比べ、冷却に必要な注水量が多かったため、1日午後から、炉心の真上から水を入れる「炉心スプレー系」への切り替えを段階的に進めている。東電は、切り替えの効果が出ているとみて、同系統の配管からの注水割合を増やす方針。
 東電によると、3号機圧力容器底部の温度が継続的に100度を切ったのは初めて。政府・東電が策定した事故収束の工程表は、「ステップ2」達成の条件の一つに原子炉の温度が100度以下になる「冷温停止」を挙げているが、東電の松本純一原子力・立地本部長代理は記者会見で「温度的には冷えているが、冷温停止の判断にはまだ早いと思っている」と述べた。 」

この記事は非常に重要である。
普通に注水していてもダメだったのが真上から注水したら温度が下がった。

この意味を正確に把握している人がほとんどいないことに驚かされる。

今回の記事でわかることは2つ。
①圧力容器底部には高温の核燃料が残存している。
②冷却水をシャワーのように吹きかけたら温度が下がった。



つまり、圧力容器には間断なく上から冷却水をシャワーにして
注ぎこむ必要があり
水を貯めることでは温度を下げることができないことが証明されたんだ。

何も進展はしていない。
この記事を見て
「何をいまさら…」とか
「全部メルトスルーしてるくせに…」とか
わかったようなセリフを吐く奴は
既に東電にだまされているんだということを
肝に銘じておけ。

自分はこの記事を見て背筋が凍りついたよ。
どんだけ危険な状況なんだ!

真実というのは
真剣にモノを見つめない限り
見えてこないものなのだよ。

ああ、そういえば
昨日の門が倒壊の記事
このブログのアクセス数がいつもより多くって笑った。
人の不幸は蜜の味か?(笑)
肝に銘じておかなければ…

<追加>

こんな感じなんだが
たまってる水は実際にはこんなに多くないはずだ。