DrKの株日記

現役医師が仕事の合間をぬって株と格闘するブログ

7月から8月にかけての再臨界について

2011年09月12日 | Weblog
東京で大異変…ヨウ素が急上昇!何が起きているのか
「福島第1原発から約180キロ離れた岩手県奥州市で、同市が管理する前沢下水浄化センターの汚泥から、食品の暫定基準値を大きく上回る高濃度の放射性物質「ヨウ素131」が検出されていたことが9日、分かった。ヨウ素131はウランの核分裂で生まれ、半減期が8日と短いことから、検出日の直前に何かが起きた可能性があり、動揺が広がっている。

 奥州市下水道課によると、7月から8月11日まで汚泥採取を計5回行い、5回ともヨウ素131は「不検出」だった。だが、8月25日の採取分で、2300ベクレルを検出。31日は590ベクレル、9月6日も480ベクレルを検出した。厚生労働省が示す食品、飲用水などの暫定規制値は、乳児で1キロ当たり100ベクレル、成人は2000ベクレルで、それをはるかに超える数値が出たことになる。

 同市下水道課では「原発関係とは思いますが、原因は分かりません。いまは数値が下がるのを待つしかない状況です。市民から不安の声も寄せられ、取り急ぎ、肥料原料の出荷をストップし、最新の調査結果を待っています」と話す。次回は12日に採取し、14~15日に結果を公表するという。

 実は、同原発から200キロ以上離れた東京都でも数値が急上昇した。8月15日~16日にかけて、各地の下水処理施設で採取された汚泥に含まれるヨウ素131の濃度が上がり、東部スラッジプラント(江東区新砂)や清瀬水再生センター(清瀬市下宿)では150ベクレルを記録した。直近では不検出か微量の検出にとどまっていた。

 都下水道局では「原因は分からない。2週に1回のペースで調査を続けており、数値の推移を注視している」(広報サービス課)。8月下旬に採取した汚泥の調査結果は、9月9日に公表するという。

 原発事故から半年近くたったいま、なぜこのような現象が起きたのか。元立正大学長で水環境科学が専門の高村弘毅氏は「ヨウ素131はウラン235の核分裂反応で生じ、半減期が短い。それが検出されたということは、その時期に新たに生成されたと考えるのが自然」と説明する。

 福島第1原発から排出された放射性物質が、ピンポイントで降り注いだ可能性も「ゼロではない」としながらも、「そうした事実が東電から発表されていない以上、明確な説明はつかない」と語る。

 夕刊フジの取材に対し、東京電力では「(原発敷地内の)モニタリングポストの値が排出限界値を超えた記録はなく、新たに放射性物質を排出した事実はありません」(広報部)とコメントしている。」

8月12日のブログでも書いたが再臨界はず~っと続いてきたわけで

全国の放射能濃度一覧のマップを見てもらうと
7月27から30日あたり、8月19から22日あたりにピンクバルーンが増加している。
7月末は冷却水の故障。
8月20日前後はサリーちゃん登場のあたふたした時期だ。

8月20日前後は関東圏の放射線量が一斉に上昇したのは確認していたんだが
東電の言うように福島の放射線量が大きく変化していなかったので
自分ではどう判断して良いのかわからなかった。

CTBT高崎のデータも8月中旬に補正をしていてどの程度が高い数値と言って良いのか
判断に苦しんでいる。

今週号の週刊プレイボーイのスクープでは
7月末~8月中旬、福島第一原発で再臨界が起きていた?

「実は公的機関が発表している放射線量の数値で、不可解な動きが計測されているのだ。それは、7月末から8月にかけて発生した放射線量の大幅な上昇。3月の事故直後から、事態の深刻さをネット上での論文発表などで訴え続けてきた日沼洋陽工学博士はこう解説する。

「私は福島第一原発1~3号機のいずれかで、メルトダウンした核燃料が連鎖的に核分裂する『再臨界』が発生し、4月以降では最大量の放射性物質が施設外へ漏れ出したと考えています。時期は7月28日から31日頃と、8月19日から21日頃の2回。放射物質の大量流出は、発表数値が実際よりも低めではないかと疑われている東京都や横浜市の線量測定データからもはっきりと読み取れる科学的事実です」

例えば、東京都発表のデータでは、8月19日の最大線量が前日の約1.4倍となる0.0865マイクロシーベルトを記録。この日には横浜市でも0.051マイクロシーベルトと、こちらは3月末並みの線量が観測されている。

「さらに詳しくデータを分析してみると、7月よりもよりはっきりと数値が上昇している8月のほうでは、規模が大きく継続時間が長い『即発臨界』という分裂反応が起きたと推定されます。これによって大量発生した放射性のセシウムやヨウ素などが首都圏にも達し、線量を増大させたと考えていいでしょう」(日沼氏)

振り返ってみれば、東京都と神奈川県の「下水脱水汚泥」から高い数値の放射性ヨウ素131が検出され始めたのも7月後半から。ヨウ素131の半減期は8日間なので、3月の臨界で発生したものが7月以降になってから検出されることはありえない。また8月には、都内各区の数十ヶ所の砂場で安全基準値を大幅に上回る放射線量が測定され、砂を全交換するまで使用禁止の措置がとられた。だが、その砂場のほとんどが7月以前の計測では基準値以下だったのだ。

この夏、福島第一原発で再臨界が少なくとも二度発生、新たに放射性物質が降り注いでいる可能性が高いと言わざるを得ない。」

再臨界の原因の考察については何回も述べてきたのでここでは繰り返さない。
サリーちゃん登場後安全度が増したことは間違いない。

ただ、福島のデータと東京のデータ→
都道府県別環境放射能水準調査結果(Excel)(平成23年8月19日と20日のデータ参照)
の乖離現象が自分にはよくわからない。
(東京の放射性物質濃度自体は心配するほど高くはない)
福島市 8月19日4-5(1.20)→19日9-10(1.22)の増加量(0.02μSv/h)
新宿区 8月19日9-10(0.058)→19日13-14(0.083)の増加量(0.035μSv/h)

ちなみに福島の放射線量の増加は、8月14日のブログ「…で、どれぐらい上昇するんだ?」の増加量0.02μSv/hと同じ値である。
だから、CTBT高崎のデータを参考にしないと評価できない。

今日はちょっとまとまりがなかったので
記事の提示ぐらいにしておく。

自分のブログで問題提起をして約1ヶ月後に
メディアに取り上げられる…って予想は大体合ってたね(笑)

いまちょっと他の気になることで調べてるんだけど
近日中に記事にするつもり。
少なくともメデイアの1ヶ月先を超さなきゃ意味ないよねw

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2 コメント

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Unknown (りん)
2011-09-12 22:33:00
K様こんばんは!
とうとうフランスでもMOXの原発爆発がおきたようです!K様欧州の学会に行く際もお気を付けください(笑)
【パリ時事】フランス南部ガール県マルクールの原子力関連施設で12日午前11時45分(日本時間午後6時45分)ごろ、爆発事故が起きた。仏テレビによれば1人が死亡、4人が負傷した。うち1人は重傷という。AFP通信によると、仏原子力庁(CEA)報道官は「現時点で外部への放射能漏れはない」と語った。
 爆発があったのは仏電力公社(EDF)の子会社「ソコデイ」の核廃棄物処理工場。爆発の原因など詳しいことは分かっていない。
 英BBC放送によると、施設内では使用済み燃料から取り出したプルトニウムを再利用するウラン・プルトニウム混合酸化物(MOX)燃料も製造している。
 福島第1原発の事故を受け、世界的に原子力に対する不信感が高まる中、原子力先進国を自他共に任じているフランスで事故が起きたことは、原子力をめぐる世界の潮流に大きな影響を与えそうだ。 

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Unknown (DrK)
2011-09-12 23:28:32
りん様こんばんは。
いつも、情報が早いですね(笑)
フランスも情報を隠蔽するんでしょうねw
ちょっと注目しましょう。
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