視覚障害者きうっちの自立への道

視覚障害者きうっち(S52年生)が気の向くままに日々の生活をツラツラとつづるブログ

PCトーカーの「読み辞書の編集」を楽に起ち上げる方法

2013-01-05 08:32:01 | 視覚障害
 PCトーカーという読み上げソフトには「読み辞書の編集」という機能があります。
これはPCトーカーがデフォルトの状態で「ある文字列」を読み上げさせた場合、その読み上げ方が気にいらなかった場合にユーザーが指定して強制的に是正しようという機能。
PCトーカーに関わらず、正直読み上げソフトは全般的にとても頭がよろしいので(笑)、漢字の誤読も結構あるんですよ。
特に専門的な分野の用語や、大相撲の力士のしこ名などはまぁ半分以上は正しく読んでくれないですね(涙)。

 というわけで、使って観ると案外有用であることが分かる「読み辞書の編集」なんですけど、
実は少し不満な点もあります。それは、肝心の「読み辞書の編集」アプリケーションを起ち上げるまでに少し手数がかかるということ。具体的にAOKメニューが初期状態のものだと、
F12でAOKメニューの起ち上げ→「マイサポートの起ち上げ→ツールの選択→読み辞書の編集
という手順を踏んで読み辞書を起ち上げないといけないので、実は結構面倒なんですよね。それは「読み辞書の編集」の使用頻度が高くなればなるほど感じることだと思います。
で、そういう自分も最近この「読み辞書」の使用頻度が高く鳴って来て、上記のような煩わしさを感じていたこともあり、何かいい手はないものか…-。と探していたところ
大きく分けて2つほどありました。以下にその方法について解説していきます。

■MJukugo.exeのショートカットを作ってどこかに置いてしまう
 まず1つ目の方法はこれ。ここでいう「MJukugo.exe」とは、AOKメニューの奥の方にある「読み辞書の編集」の実態にあたるファイルのことです。
実は「読み辞書の編集」はこのファイルを開くことでも起ち上がります。そこで、このファイルのショートカットを作って、どこか自分の呼び出しやすい適当な場所にショートカットを置いてしまおう、というのがこの方法の趣旨ですね。
ちなみに「MJukugo.exe」は以下の場所にあるので(該当場所はXP、ビスタ(未確認)、7共に共通)
そこで右クリック(アプリケーションキー)からショートカットを作成して、それを切り取ってどこか呼び出しやすい場所に貼りつけましょう。

MJukugo.exeのある場所
C:\Program Files\KSD\PCTalker

※使用端末の設定によっては、ファイルのある場所がCドライブではないこともあります

■AOKメニューの先頭に「読み辞書の登録」アプリケーションを登録してしまう
 2つ目の方法がこれ。もう少し具体的に説明すると、AOKメニューは(初期状態では)F12キーでリストを呼び出すと、
「マイメール、マイエディット、マイファイル、マイサポート、PCトーカーの設定、PC-Talkerを最新に更新する、電源を切る(スリープ)、アクセサリ、Windowsの終了」というように並んでいると思います。
ところで通常はかなり奥の方にある「読み辞書の編集」が、もしこのリストの中に並んでいたら、起ち上げるのは相当楽になると思いませんか?-。というのがこの方法の趣旨。
…まぁ正直言うと、上の方法を知っていれば「あえて」読み辞書の編集をAOKメニューの先頭に持ってくることはないのですが(汗)。
ただこの方法を知っていると「AOKメニューの好きな場所に不通のファイルのショートカットを置くことができる」という、ちょっと変わったことができるようになります。以下にその方法を紹介します。

1.
まずは、上の項で示した方法を使って「MJukugo.exe」のショートカットを作成し、それを切り取っておきます。
この時、作成したショートカットの名前を分かりやすいように「MJukugo.exe」から何か適当なものに変えておくのもいいでしょう。

2.
F12キーでAOKメニューを開いたら「Alt + Spaceキー」を押します。

3.
呼び出されたメニューの中から、↑または↓で「マイファイルで開く」を選択しEnterキーを押します。

4.
マイファイルで開いたリストの中に、1で切り取っておいた「MJukugo.exe」のショートカットを貼り付けます。実はこの場所は、Windows7では

C:\ProgramData\Microsoft\Windows\Start Menu\Programs\マイ アプリケーション

にあたります。こちらから該当場所にいってショートカットを貼りつけてもいいのですが、正直こちらから貼ることはまずないと思います(苦笑)。
が、この事実は一応知っておいてもいいかもしれないですね。

5.
4で切り取っていた、ショートカットの貼りつけを実行すると、
警告音と共に、ファイルの貼りつけを本当に実行するか確認するダイアログが表示されます。
ここで「実行」を選んでEnterキーを押します。これでショートカットを貼りつけることができたので、後はAltキーから(マイファイルで)開いているフォルダを閉じます。

6.
最後に一応、もう1度AOKメニューを開き直して、さっき貼りつけたショートカットがAOKメニューの中にちゃんと貼り付けられているかを確認します。

おまけ1:
ちなみに、これまで上で記述してきた説明の「MJukugo.exe」の部分を他のファイルに置き換えれば、
AOKメニューの好きな場所に、「普通」のファイルやフォルダのショートカットを置くこともできるようになります。

おまけ2:
今回紹介した、「Alt + spaceキー」で呼び出せるAOKメニューのメニュー?には、
「AOKメニューで表示させるリストの並び順」を変更することもできます。AOKメニューの並び順が気にいらない時は「並び順の変更」を使って変更してみましょう。

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JAWSカーソルを使ってEXCEL上のマクロのボタンを押す方法

2012-11-23 11:52:31 | 視覚障害
 EXCELには「ボタン」をシート上に設置し、そのボタンを押すことで「マクロ」と呼ばれる一まとまりの決められた作業を発動させるようなギミックを設定することができます。
例えば、AというEXCELファイルから100行分のレコードをBというEXCELファイルにコピー&ペーストする、というようなことをやろうとした場合、
全ての作業を手作業で行なおうとするとそれなりに手数がかかるものなのですが、この作業を実行してくれる「マクロ」を設定しておけば、「ボタン1つ押すこと」でその作業は完了してしまいます。
つまり、頻繁に「全く同じ作業」をすることになっているのであれば、この「マクロ」を設定しておくことは、日々の作業量を減らすという意味では大変有意義であるといえます。

 ただ、ここで(読み上げソフトを使っている)全盲のPCユーザーには、1つ根本的な問題があります。
それは「読み上げソフト+キーボード」のみの操作では、「普通」に操作をしていたらこの「マクロ」のボタン、実は押せないんです(涙)。
晴眼者の方でもマウスを使わないで、キーボードの操作だけでマクロのボタンを押そうとしてもそれはできないはずですから、基本的にキーボードのみでPCを使っている全盲のユーザーにも同じ理屈が発生するというわけです。

 しかし、わたしは上記のくだりで、あえて「普通」にキーボードで操作をしていたらマクロのボタンは押すことができないと書きました。
言いかえれば、「普通」ではないことをすれば、全盲のユーザーにもマクロのボタンは押せるということです。
…まぁ実は、そんなに「普通」でないことでもないのですが(苦笑)。正直「一工夫」といったことをするだけで、全盲のユーザーにもマクロのボタンは結構簡単に押すことはできます。

■でも読み上げソフトのJAWSは必需品!?
 これから、以下に「全盲のユーザーがマクロのボタンを押す方法」を紹介していくのですが、
その際必需品となるのが「JAWS(ジョーズ)」という読み上げソフト。
完全に検証をしきったわけではないので、正直断定することははばかられるんですけど(汗)、
自分がこれまで触ってきた「以下の読み上げソフト」については、恐らくマクロのボタンは押せないでしょう。

PCトーカーシリーズ、XPリーダー、フォーカストーク、NVDA、(たぶん)AOK Office

なので、これ以後の説明は読み上げソフトはJAWS(バージョンは12)、キーボードはデスクトップタイプのものを使用するものとして説明をしていきます。

■マクロのボタンを押すためにはJAWSカーソルを使用する
 ところで、JAWSという読み上げソフトには2種類のカーソルモードが存在します。
1つはPCカーソルといい、普段キーボードを使ってエディタに文字を書いたりする場合はこちらのカーソルを用います。
晴眼者の方もマウスを使わないで、キーボードのみでエディタ等を操作していると、そのエディタ上に「点滅しているカーソル」が表示されていることはご存知のことと思いますが、ようは「PCカーソル」とはあれのことです。
また、他の読み上げソフトでは基本的にこの「PCカーソル」(他の読み上げソフトではそのようにすら呼びませんが)しかないので、普段JAWS以外の読み上げソフトをメインで使っている方は、そのことすら意識するようなこともないのではないかなと思います。

 そしてもう1つが「JAWSカーソル」というもの。
このJAWSカーソルは、いわば疑似マウスカーソルとも言うべきもの。目の見える晴眼者の方は、JAWSという読み上げソフトには、
キーボードの十字キーを使ってマウスポインタ(実際に画面上のマウスポインタは動いてない)を動かすモードがあるのだと理解してもらえれば構いません。

 で、今回の本題。全盲のユーザーがマクロのボタンを押そうとした場合には、この「JAWSカーソル」を用いてボタンを押すことになります。

■マクロのボタンに表示させている文字列をクリップボードに記憶させておく
 では、以降は実際に「マクロのボタンを押す」作業に至るまでの説明。
ただ、まずその前段階として「しておかないといけないこと」があります。
それは「マクロのボタンの上に表示させている文字列をクリップボードに記憶させておくこと」です。
例えば、マクロのボタンに「テスト」と表示させているのであれば、空のメモ帳などに「テスト」と書き、
それを全文選択してコピーしておく、といった具合です。実は、この「前段階の作業」は後々肝になってくる部分なので、作業前にはぜひやっておきましょう。

■JAWSカーソルをマクロのボタンの上に上手く乗せるには?
 「キーボード+JAWS(読み上げソフト)」の操作でマクロのボタンを押すためには、つまるところ
「疑似マウスカーソルともいうべきJAWSカーソルをマクロのボタンの上に持っていき、クリックをする」-。まぁ、ようはこれだけのことなんです。
でも実際に「JAWSカーソル」を動かしてみたら分かると思うのですが、普通に「JAWSカーソル」を操作していたら、まず上手くマクロのボタンの上にカーソルを乗せることができない(泣)。

 ではどうするべきなのか?-。色々やり方はあると思うのですが、
ここでは「JAWS検索」というものを用いて「JAWSカーソル」をマクロのボタンの上に上手く乗せる方法を紹介します。

■JAWS検索を用いてカーソルを上手くボタンの上に
 「JAWS検索」を用いてJAWSカーソルをマクロのボタンの上に乗せる方法としては、具体的には以下のような感じです。
1.キーボードのテンキー「+」キーを押し、PCカーソルのモードにしておく(すでになっているのならこの操作は必要なし)

2.「Homeキー + Ctrlキー」を押し、PCカーソルをマクロのボタンがあるシートの一番左上に持っていく

3.2の状態から「Insert + テンキーの「-」キー」を押し、JAWSカーソルの位置をPCカーソルに合わせておく

4.「Insert + Ctrl + Fキー」を押して「JAWS検索」ウィンドウを呼び出す

5.この時、カーソルの位置は「JAWS検索をする際の検索キーワード」を入力するエディットボックスの中にあるので、前項の「前段階」でクリップボードに記憶させておいた『マクロのボタンに表示させている文字列』をCtrl+vで貼りつける

6.タブキーを4回ほど押し「検索」のボタンを押す

 これで「JAWSカーソル」がマクロのボタンの中心に乗っかります。晴眼者の方は、ネットを閲覧する際に使用するブラウザ上で「検索」を実行した際は、
画面上のマウスポインタが「検索キーワード」に指定した文字列の下へ「ビュン!」と飛ぶと思うのですが、まぁようはその理屈を活用しているのだと思ってもらえれば分かりやすいかと思います。

 また、「テスト」ボタンの上(または左)に例えばテストという、文字列が入力されたセルがあったりすると、
せっかくJAWS検索を使って飛ばしたJAWSカーソルが「そのセル」で止まってしまいます。こういう場合には

Insert + F3キー

を押して次の「テスト」にJAWSカーソルを移動させましょう。これを何度か繰り返していれば、JAWSカーソルは確実に「マクロのボタンの上」に乗るはずです。
ちなみに1つ前の「テスト」に戻るためには「Insert + Shift + F3キー」を押せば戻ることができます。

 正直、こうして文字に起こすと「何だか手順が多くて面倒くさそう」と思われがちですが、説明の文字が多いのはハッキリ言って自分の説明がヘタクソだから(笑)。
今回のこの作業、実際にやってみると案外簡単なものです。慣れてしまえばものの30秒もあれば、作業は完了しますね。

■JAWSカーソルにおけるマウスの左クリックはテンキーの「/」キー
 ここまでの作業で、ようやくJAWSカーソルをマクロのボタンの上に乗せることができたので、後はここでクリックをするだけです。
ちなみに「JAWSカーソル」モードにおける、マウスの左クリックと同等の役割をするボタンは「テンキーの「/」キー」です。
これでめでたく、マクロのボタンを押すことができました♪

 最後に-。ちなみに今回紹介した「JAWS検索」を利用して任意の場所にJAWSカーソルを持っていく方法は、
実は他の用途でも結構使い出があります。例えばグラフの軸ラベルの移動を試みる場合、JAWSカーソルをラベルの上に持っていく必要があるのですが……ここまで書けばもうだいたい分かりますよね?
JAWSという読み上げソフトを使っている場合、例えPCカーソルだけの操作ではどうにもならないことでも、このJAWSカーソルを使えば案外何とかなったりするものです。

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NVDAというフリーのスクリーンリーダー(音声読み上げソフト)

2012-09-17 02:58:38 | 視覚障害
 先日、友人に紹介されてフリーのスクリーンリーダー(音声読み上げソフト)である、「NVDA」というソフトを使ってみました。
個人的な印象としては、「音声案内の音声が聞きとりづらいのでメインの読み上げソフトとして使うのはどうも…」というものだったのですが
あくまで「サブの読み上げソフト」として使うのであれば、中々いいと思いました。
それに普段メインの読み上げソフトをPCトーカーで使っている自分としては、非常に助かる部分もいくつかありましたしね。
それを、これから↓に紹介していこうと思います。

■NVDAを使うことでのメリット

・Windows ログインの画面等、Windowsが起ち上がる前のいくつかのポイントを読み上げてくれる
・PCトーカーではほとんど読み上げてくれない、Firefoxやgoogle clomeといったブラウザをかなり読み上げてくれる
・フリーの音声読み上げソフトなので、当然無料(笑)

上に挙げた3点は、いずれも「読み上げソフトにPCトーカーを使用している場合と比べて」というものです。そこのところは、どうぞご了承くださいm(_ _)m
まず1店目。NVDAでは、Windows、つまりOSが起ち上がる前の画面もいくつか読み上げてくれます。
これは、メインで使っている読み上げソフトがPCトーカーのような「OSが起ち上がってくれないと動作してくれない」という人には、大変助かります。
ちなみに、これはNVDAがPC内にインストールされていれば、普段NVDAを使用していない人でも「その場面になれば」勝手にNVDAが起ち上がってくれるので、
そういう意味でもNVDAを、使用している端末に「保険」として入れておくことはいいと思います。

 そして2点目。多くのWindowsユーザーが使っていると思われる「インターネットエクスプローラ(IE)」というブラウザ。
ご存知の人も多いと思いますが、このIEというブラウザはちょっと「重い」んですよね。
使用している読み上げソフトがPCトーカーであれば、結構使いやすいブラウザだとは思うのですが、表示量が多いページを表示させようとすると
すぐ固まってにっちもさっちもいかなくなってしまいます。そういう場合、比較的「動きが軽い」とされるFirefoxやgoogle clomeを使いたいところなのですが、
残念ながら、PCトーカーという読み上げソフトはIE以外のブラウザはほとんど内容を読み上げてくれません(涙)。というかほとんど「機能」さえしてくれません(苦笑)。
そこで出番となるのが、ここで紹介している「NVDA」という読み上げソフト。NVDAであれば、Firefoxもgoogle clomeもかなり読み上げてくれます。

 そして3点目にも挙げているように、使用するためにかかる経費はフリーのソフトだから当然タダ(笑)。
なので、試しに使って観て「気にいらなければ」PCの中からとっとと削除してしまえばいいというわけです。
もし試しに使って観て「自身に合わなくても」全然痛くもかゆくもないということです。
ということで、スクリーンリーダー(音声読み上げソフト)を使っている全盲のユーザーの方は、興味があれば一度この「NVDA」を試してみてはいかがでしょうか?

 それにしてもこのNVDAとブラウザ「Firefox」を組み合わせれば
全盲の人間の「最大の敵」である画像認証をくぐりぬけられる、という噂も聞いたのですが…。
…と、思ってちょっとネットで検索をかけてみたら画像認証への対処というページが比較的簡単に見つかりました(笑)。
このページをザッと読んでみると、どうやらNVDAとブラウザ「Firefox」、そしてWebVisumというアドオンをFirefoxに組み込むことで
画像認証はどうもくぐりぬけられるみたいです。この問題も興味がある方は、上のリンク先のページからアクセスしてどうぞ。

■まずはネット上から「NVDA」をダウンロード
 まずやることとしては、当然NVDAをネット上からダウンロードしてこなければなりません(苦笑)。
ダウンロードは、このページからしてくるのが比較的簡単だと思います。
↑のページにアクセスして「i.nvda.jp」というリンクから、NVDAをインストールするためのexeファイルをダウンロードしてください。

 また、NVDAのことを比較的詳細に紹介している
このようなページもあります。こちらも合わせてご覧になってみてください。

■NVDAの(基本的な)ショートカットコマンド一覧
 NVDAという読み上げソフトには、100種類以上ものショートカットコマンドがあるそうなのですが、
正直それを全部覚えるのはしんどいですし、何よりこれを書いている自分自身が全部のショートカットコマンドを知りません(苦笑)。

なので、ここでは「とりあえずこれだけは知っておきたい」という30種類のショートカットコマンドを紹介しようと思います。
以下のリンクにその一覧表を記しておきました。
また、いつものようにExcelファイルによるダウンロード版も作成したので、欲しい方は同じく下のリンクからファイルをダウンロードしてください。

NVDAの(基本的な)ショートカットコマンド一覧表
同ショートカットコマンド一覧表のExcel版
コメント (4)
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NVDAの(基本的な)ショートカットコマンド一覧

2012-09-17 02:38:25 | 視覚障害
※ショートカットコマンドの「NVDA」はinsertキーや無変換キー、capS rockキーのこと
































機能ショートカットコマンド
NVDAの起動Control + Alt + N
NVDAの終了NVDA + Q(qはアルファベットのq)
NVDAメニューの表示NVDA + N
キーボードヘルプモードの ONとOFFNVDA + 1
読み上げの停止Control
読み上げの一時停止または再開 (JTalk、SAPI4 で使用可能)Shift
上の選択肢、上の行に移動して読み上げ
下の選択肢、下の行に移動して読み上げ
次のボタン、入力欄、リンクに移動して読み上げタブキー
前のボタン、入力欄、リンクに移動して読み上げShift + Tab
フォーカスのあるオブジェクトの読み上げNVDA + Tab
ウィンドウタイトルの読み上げNVDA + T
最前面ウインドウのオブジェクト名の通知NVDA + B
クリップボード上のテキストの読み上げNVDA + C
記号読み上げレベルの変更NVDA + P
現在行の読み上げNVDA + ↑
入力位置以下のすべての読み上げNVDA + ↓
読み上げ位置の文字の詳細読みテンキー2 ×2回 または NVDA + カンマ(,) ×2回
読み上げ位置の行の詳細読みテンキー8 ×3回 または NVDA + I ×3回
前の文字を選択Shift + ←
次の文字を選択Shift + →
フォーカスモードとブラウズモードの切り替えNVDA + スペース
仮想バッファ内の文字列検索NVDA + Control + F
次の候補を検索NVDA + f3
見出し リンク ランドマークの一覧NVDA + f7
次の見出しへ移動H
次のレベル1から6の見出しに移動1から6
次のフォームフィールドに移動F
次の非リンクテキストに移動N
次のリンクに移動K


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全盲の視覚障碍者にも比較的使いやすいネットショッピングのサービス

2012-03-10 09:01:11 | 視覚障害
 重度の全盲の視覚障碍者であるわたくしは、自分一人で店内をブラブラと歩いてお買い物をするということが基本的にはできません。
そういう自分にとって、インターネットで買い物をすることができる、各種ネットショッピングのサービスは非常に心強い味方になるわけなのですが
その『心強い味方』であるはずのネットショッピングのサービスも実は全てのサービスが『自分のような全盲の人間にとって』利用しやすい、全ての機能を満足に利用できるサービスというわけではありません。
その理由としては(利用している端末にインストールされている)音声読み上げソフトが商品の解説をまともに読み上げてくれなかったりだとか、
キーボードのみの操作ではカーソルが行ってほしいところにいってくれなかったりだとか、
『商品の注文確定ボタン』がどこにあるのか、音声読み上げソフトの案内では分かりにくかったりだとか、まぁ正直色々とありますね。

 そこで今回の記事では、全盲の状態になり各種ネットショッピングのサービスを利用し始めて5年ほど経つ自分の経験を踏まえ
『このサービスは比較的全盲の自分でも使いやすいから他の人に紹介してもいいかも…』というサービスを、4つほど紹介しようと思います。

 なお、この記事で記してある内容は以下のOS、音声読み上げソフトのバージョンで確認したものです。

OS             :Windows7 ホームプレミアム
音声読み上げソフトのバージョン:AOK Office内のPCトーカー7 ver2.10

 また、この記事の内容は2012年3月の時点で確認したものであり、その後のサービスのリニューアル等でサイトの内容や
ブラウザに表示されている内容を、音声読み上げソフトがきちんと読み上げてくれないなどの不都合が起きている可能性があります(実際、サイトのリニューアルで我々全盲の人間が泣くことになるなんてのは結構ある話)。
なので、その点についてはどうぞご了承ください。m(_ _)m

■旧作のDVDをまとめてレンタルしたい場合は『Livedoorポスレン』
 まず、旧作のDVDをまとめてレンタルしたい場合はこの『Livedoorポスレン』をお勧めします。

Livedoorポスレン ホーム
http://posren.livedoor.com/

 DVDやCDをレンタルする場合、真っ先に思い浮かべるのは『TSUTAYA』だと思うのですが
個人的には『全盲の状態である』自分がインターネットのサービスを介してDVDやCDのレンタルをする場合、
ここで紹介している『Livedoorポスレン』や次項で紹介している『DMM.com』の方が使いやすいかな、と感じました。
ただ、同じような全盲の視覚障碍者の知人に『TSUTAYA』のネットショッピングのサービスを利用している人もいるので
『利用しやすさ』という点では実はそれほど違いはないのかもしれません。こんなことを書くと身も蓋もないのですが(苦笑)。

 ところで、この『Livedoorポスレン』は全盲の視覚障碍者でも比較的使いやすいサービスであることは既に述べましたが
ここのサービスの最大のウリは『旧作のDVD・CDが100円でレンタルすることができる』ということだと思います。
ただし、1回のレンタル注文に付必ず配送料(300円)は発生するのですが…。ただし、この配送料はレンタル注文1回につき発生するものなので、まとめてレンタル注文すればそれだけお得、ということでもあります。
例えば旧作のDVDを1枚レンタル注文したとすると、発生する料金は『DVDのレンタル料100円+配送料300円『なので計400円のレンタル料が発生します。これだと正直、あまりお得感はないのですが(むしろ配送料の分だけ割高感がある!?)
これが旧作のDVD7枚をレンタル注文したとすると、発生する料金は『DVDのレンタル料700円+配送料300円』になるので、発生するレンタル料は1000円になります。…どうです?これだったら結構お得感を感じませんか♪?
さらにこの『Livedoorポスレン』はごくたまに、期間限定で一部DVD・CDのレンタル料金が80円に引き下げられるキャンペーンをすることがあります。

 DVDをレンタルしてきて観たい!でも正直店頭には様々な理由があって行きたくない、という人には、このような『インターネットでDVDやCDをレンタルできるサービス』は結構お勧めです。
特に旧作のDVDやCDをまとめて5、6枚レンタルしたい、という人はこの『Livedoorポスレン』は中々お勧めですね。

■新作のDVDと様々なCDをレンタルしたい場合は『DMM.com』
 ここで紹介するネットショッピングのサービスも上記と同じようなDVD・CDのネットレンタルのサービスなのですが
こちら『DMM.comm』は新作のDVD・CDをレンタルする場合に利用するのがお勧めです。

DMM.com
https://www.dmm.com/my/=/path=ShNVVxJXDR0_?x=0&y=0


 この『DMM.com』というサービスも全盲の視覚障碍者には非常に使いやすいDVD・CDのネットレンタルサービスです。
そして、この『DMM.com』と上で紹介している『Livedoorポスレン』の最大の違いは
とにかくCDの品ぞろえが豊富だということに尽きると思います。
例えどのようなマイナーなアーティストさんでも、該当するCDを検索すれば大抵は見つけることができますし
とあるバンドがインディーズの頃にリリースしたミニアルバムのような、店頭ではまず置いてないようなCDもレンタルすることができます。

 それと新作のDVD・CDもレンタル注文後、比較的早いサイクルで手元に注文したものが届く傾向にあるような気がします。
目安としては(余程の人気商品でない限りは)1週間もあれば手元に届くような感じですかね。

 ただ、この『DMM.com』というサービスは上で挙げている『Livedoorポスレン』よりも旧作DVD・CDに関してはあまりお得感はないような感じですね。
ちなみにこの『DMM.comm』は旧作/新作のDVD・CDともに1枚のレンタル料は配送料込で、通常480円なのですが
ただし上で挙げている『Livedoorポスレン』と違って2枚以上レンタル注文をしてもその分だけ配送料もかかるような料金設定になっているため
例えば2枚DVD/CDをレンタル注文すれば料金は通常960円、3枚レンタル注文すれば通常1440円、4枚レンタル注文をすれば通常1920円の料金が発生するような料金設定になっています。

 なので、旧作のDVD/CDをまとめてレンタル注文する場合は、よほどの理由がない限りは正直上で挙げている『Livedoorポスレン』の方がお得だと言えると思います。
逆に『Livedoorポスレン』では中々レンタルすることができない新作のDVDをレンタルする場合や、音楽CDをレンタルする場合などはこの『DMM.com』の方が個人的にはお勧めですね。

 それと、ここまでインターネットからのDVD/CDのレンタルについて熱く語ってきて何なのですが
インターネットからのDVD/CDのレンタルは正直、配送料が発生する関係で、店頭で商品を手に取ってレンタルをする形よりもどうしてもお値段的には割高になってしまいます。
ただインターネットからDVD/CDのレンタル注文をする場合は

1. 24時間いつでもレンタル注文をすることができる
2. わざわざお店まで足を運ばなくてもDVD/CDのレンタル注文をすることができる
3. 例え店頭では商品の陳列棚から探すのが大変な商品であっても、インターネットからのDVD/CDのレンタル注文なら『検索』機能を使ってレンタルしたい商品を簡単に探すことができる

のような利点を挙げることができると思います。店頭からでもインターネットからでもDVD/CDのレンタルが可能な体の状態の人であれば
それぞれの特性を生かして、レンタルする注文先を使い分けてもいいかもしれないですね。

■ウーロン茶をまとめて安く注文できる『トライアルネットストア』
 次に紹介するサービスが『トライアルネットストア』というサービス。

トライアル ネットストア
http://www.trial-netstore.com/index.php


 ここのサービスは、どうやら『トライアル』という全国に展開しているドラッグストアのネットショッピングのサービスのようなのですが
ここでのサービスの買い物も、全盲の視覚障碍者でも比較的無理なく利用することができます。
ただ、ここのサービスで一番特筆すべき点なのは、小見出しのタイトルにもある通り『ウーロン茶がまとめて安く買える』ということだと思います(笑)。
正確には『ウーロン茶500ml×24本入りの箱』が1箱1320円で注文できる、ということなんです。
ただし、正確には何故かここのサービスは奇数箱単位(例:1箱、3箱、5箱…)では注文することができないので、実際に注文する際には最低2箱注文する必要はあるのですが。

 ただ、どちらにしてもこれだけウーロン茶を安く買えるというのは中々魅力的です。1箱1320円ということは、500mlのウーロン茶が1本55円ということですから。
もちろん味の方も55円にしてはそれなりに美味しいと思います。…たぶん(苦笑)。
まぁ正直、味の方はわたくしがいわゆる『雑食』な人なので、正直あまり自信は持てないのでご自分で確かめていただきたいのですが(汗)。

 ちなみにここのサービスは、このような『ケース売り』の商品だけではなく、もちろん500ml1本単位での注文もすることができますし
もちろんウーロン茶だけでなく他の飲料を注文することもできます。また、目の見えている人も
飲料水をまとめて購入して持ち歩くことは結構負担になるので(単純に重い…)、興味があったら一度ここのサービスを覗いてみるのもいいかもしれないですね。

■(東京都民限定ですが)デザートのレベルが意外と高い『東都生協』
 最後に紹介するサービスは、いわゆる生協の宅配サービスの1つである『東都生協』。
ただし、この東都生協は「東京都民であること」が利用するための絶対条件なので、申し訳ないですが「東京都民でない方」はここから下の記事内容は無視してください(苦笑)。

産直の東都生協 TOHTO CO-OP
http://www.tohto-coop.or.jp/service/netshop/

 全国規模でサービスを受けられる生協。生協のネット宅配サービスといえば、恐らく『パルシステム』が一番有名だと思うのですが
全盲の視覚障碍者的には、実はこの『東都生協』の方が全然使いやすいです。
キーボードのみの操作で、サイト内の閲覧に不自由を感じたことは(利用歴半年の中では)一度もないですし。

 また、この東都生協の(個人的に考える)もう1つのウリとしては
『販売しているデザートのレベルが意外と高い』ということですかね(笑)。…ま、これは別に東都生協に限らず生協全体にいえることなのかもしれませんが。
特にこのブログの中で何度も出てきている『北海道ミルクレープ』と『焼き焼きチョコクレープ』、そして『生クリームスイートポテト』は特にオススメですよ♪

 また、この東都生協に限らず、生協は視覚障碍者のために注文できる商品のカタログを
Daigy版(いわゆる音声でカタログ内容を案内してくれているCD)でも参照することができるので、PCの画面や紙のカタログを見るのがツラい人も安心なところがいいところでもあります。
Daigy版のカタログで注文したい商品をピックアップしといて、後で電話で実際に注文をする-。なんていうことも全然できるから、PCを使ってインターネットで商品の注文をするなんて難しそうでできないよ(泣)、なんて人にも安心です。

 ただ、この『東都生協』の最大の難点は、一番最初にもちょっとふれましたが、利用するための絶対的な条件が
『東京都に在住している東京都民であること』なんですよね。なので東京都民以外の方には『利用することを検討する権利もない』と(苦笑)。

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