キュウリは植付けて3週間ほどになりますが、ようやく格好がついてきました。
植付け後に最低気温が10℃以下まで下がる日が数日あり、伸びは悪く、芯止まりさえ心配されるほどでした。その後の高温でなんとか持ち直し、本葉10枚くらいになってきました。しかし、まだ例年のような勢いのあるキュウリの姿にはなっていません。
夏から秋にかけて収穫されるキュウリは、昔から「夏秋きゅうり」と言われています。ですから、このキュウリだと100日くらい収穫することが目標になります。
株間を広めにとっているので親蔓と子蔓1本を伸ばし2本仕立てにします。
今時のキュウリは親蔓をどこまでも伸ばしていくわけではありません。親蔓に雌花が着く割合はせいぜい3~4割。子蔓や孫蔓にはほぼ100%雌花が着きます。したがって、親蔓は適当なところで芯を止め、いかに元気な子蔓や孫蔓を伸ばしていくかが沢山採るポイントになります。
早くから親蔓に実を着けさせると木は弱ってしまいます。キュウリは実が太り始めると栄養が優先的に実の方に行き、茎や葉や根を伸ばす方は後回しになると言われています。ですから、親蔓が十分に伸びないうち下の方に実が着いたからと喜んで実を着けてしまうと、キュウリは短命で終わってしまいます。
普通は親蔓の7~8節目くらいまでの雌花を摘花しますが、勢いのついていない我が家のキュウリは10節目までの見えている雌花は全て取ってしまいました。
この株は4個の雌花を掻きました。
摘花前
摘花後
こちらも同様に4個でした。
摘花前
摘花後
全体では20数個の雌花が摘花されましたが、これで、まずはしっかりと力を付けてくれると思います。これをもったいないと考えてしまうとその何倍も損をしてしまいます。
下の方の子蔓も伸び始めています。2本仕立て用に3~5節目くらいから出る強い子蔓を1本伸ばし、他は掻いてしまいますが、まだすこぶる小さいのでもう少し伸びてから伸ばすものと掻くものを決めます。