
ワサビの純白の可憐な花が咲いています。小さい可愛い花で実に清楚。

このワサビは、自然にあったものではありません。大分昔のこと、知人に植えて頂いたもの。我が家から少し離れた山にありますが、北向きの立木に囲まれた日陰で、綺麗な湧き水が流れる細い沢のため、ワサビが育つ環境に適したようで、自然に増殖しました。辺りの除草をするくらいの管理しかしていないので、根ワサビとしてではなく、もっぱら葉ワサビとして利用します。

結構な面積に広がり、この時期になると、小さな白い花を一面に咲かせてくれました。そして、この花の咲く時期が葉ワサビとしての旬です。

この時期は葉や茎が柔らかく、葉わさび漬けにして食べることが年中行事になっていました。多くの方に分けてあげ喜ばれたものです。

それが、10年余り前からイノシシが出没するようになり、数年前には壊滅状態に荒らされてしまいました。わずかに残ったワサビが少し復活して、期待していたところ、昨年10月の台風19号の豪雨で、沢が大きくえぐられてしまいました。それでもこの程度の状態で残りました。

自然災害と有害動物の脅威が増す中、元の状態に戻るのは夢物語ですが、この時期の楽しみが少し味わえるくらいになって欲しい。
本当は採れるような状況ではないのですが、根ごとは採らず、ちょっとだけ採ってみました。
本当は採れるような状況ではないのですが、根ごとは採らず、ちょっとだけ採ってみました。

こちらは、しばらく前、沢の株を家の裏山に植えてみたワサビ。

わずかに増えましたが、食するような状況になるのは難しいようです。

可憐な清楚な花は楽しめます。家の近くなので、花の咲く時期などを確認するには便利です。

ほんのわずか採った葉ワサビを漬けてみました。葉、茎、花すべて使えます。細かく切って揉んだ後、熱湯を瞬時掛け、出汁醤油で瓶詰めにして、一晩置きました。

少々辛みが物足りなかったです。揉みが足りず、手早さにも欠けたかもしれません。ただ、旬だけに軟らかさは格別です。

素晴らしい環境です。
小さな白い花と緑の葉のコントラストが良いですね。
高山植物の小さな花にも憧れます。
蔵王の不忘山の高山植物もこれからですね。
ワサビが育つには環境の条件が揃わないと難しいようです。
高山植物の生育にも環境の維持が大事なようですね。